6人ぼっちのレビュー・感想・評価
全43件中、1~20件目を表示
かつて通ってきた時代だから
小説や映画のほとんどは、自分が体験をしたことのないことが描かれるから、ワクワクもどきどきもする 高校生を描いた本作は、かつて自分が通り抜けてきた時代であるし、まったく架空のできごとではないだけに、懐かしくも、また応援したいという気持ちをずっと感じていた 「ぼっち」であることが認められつつあるとはいえ、「孤独」にはなりたくないという思いは多くの人の底流にある 自分を認めてもらえれば、相手も認めようとする思いは、昔も今も共通していると思う できすぎている、という意見があっても、完結出来てとてもよかった 通信だのサポート校だの、やり直しのできる場は最近はある 選択肢があっても、今のクラス今の学校で解決できたこと、そのような可能性を信じたい
(5月15日 なんばパークスシネマにて鑑賞)
大分子どもっぽい
表面的でまったく深みのない凡庸
タイパは悪いが 自殺啓蒙とそれぞれの生き方
ぼっち・ざ・6
広島への修学旅行で孤独を抱える6人の高校生達が心を通わせていく感動作。 本年度ベスト!
軽い気持ちで鑑賞したけど予想を裏切るストーリーに感動の涙が止まらない(笑)
クラスで孤立している男女6人。
同じクラスで6人も孤立している生徒がいる設定はご愛敬(笑)
修学旅行で同じグループにされた6人。
自由行動を通して交流を深めていくストーリー。
TikToker、ガリ勉女子、登校拒否の男子学生など、それぞれ異なる背景を持つ彼らの人間模様に引き込まれた!
そんな中、加山がリーダーシップを発揮。
グループをまとめようと修学旅行中、彼が読んでいる本がさりげなく印象に残る。
自由行動では加山の提案でメンバーそれぞれの希望を取り入れ、バッティングセンター、カフェ、お好み焼き屋などを巡る感じ。
皆で一緒に過ごすうち、彼らの間に少しずつ友情が芽生えていく様子が丁寧に描かれていて素晴らしい。
そんな中、6人の距離が縮まり始めた矢先、橋の上での出来事をきっかけに物語は急展開。
それまでの和やかな雰囲気から一変。
予想もしない方向へ進んでいくのが衝撃的だった。
このシーン。メンバーたちが胸の奥にしまっていた本音を語り合う場面は、涙なしには見られない(笑)
それぞれが抱える苦悩を打ち明け、互いの絆が深まっていく様子に泣ける。
特に飯島が登校拒否になってしまった理由が衝撃的。
終盤に流れるTikTokerの馬場が修学旅行中に作った動画に感動する!
さすがTikToker!(笑)
連写された画像が彼らの友情を鮮やかに映し出しており、とても印象的だった。
王道的なストーリー展開だったけど予想をはるかに超える良作!
満足度は非常に高かった作品。
観終わった後、無性に広島のお好み焼きが食べたくなりました( ´∀`)
よかったね…
用事で出かけた先で少々時間があったので、ちょうどいい時間帯の映画はないか探した。
事前にチェックしていた作品で合うものはなく、修学旅行の班選びのワードに惹かれて選択。
私も他人に合わせるのは嫌いで、そのくらいなら1人の方がいいと感じていた。
だから、学校生活では生きづらさを感じていたし、好きな人との班編成なんてその象徴だった。
観ていてちょっと違うな⁉︎と感じた。
登場人物は全員ぼっちでも楽しめるのではなく、それを心の中では嘆いている者ばかり。
この作品のベースに流れているのは、ぼっちはかわいそうな存在という上から目線。
ぼっち同士で友情を築けてよかったね😍という単純な思想。
今現在ぼっちで苦しんでいる若者がこれを観て、ハッピーな気分になれるのだろうか。
あるいは、ぼっちに冷たい視線を投げかけるマジョリティがシンパシーを感じるのか。
甚だ疑問。
ハッピーエンドでよかったね😮💨というだけの浅くて薄い内容だった。
個々気になる点はあるものの推せる作品(気になる点巻末に追記)
今年118本目(合計1,659本目/今月(2025年5月度)3本目)。
詳しい地理関係は、すでに先行されている方が書かれているので(りあのさん)、その部分に限っては飛ばします。
いわゆるご当地映画ですね。広島市に戻ったのもコロナが収まった2023年だったので2年ぶりにまた映画館のスクリーンで見た形になります。東京から修学旅行で広島市に来て、その広島市の自由行動でそれぞれが好き勝手な行動をとりつつ、ある問題につきあたり団結するというタイプの、まぁひろくいえば自分探しもの、といったところでしょうか。
ただ、広島市をテーマにした(2025年時点で、東京の高校(「東京」は明確に出る)から修学旅行で広島に行くのは珍しい?今なら公立高校でも普通に海外などありそう。特に2024年以降コロナが収束してからは)割に、出てくるところが妙に偏っているのが気になったところです。
原爆ドーム、平和記念公園、厳島神社(宮島)、広島城などはまぁ定番ですが(厳島神社は広島市内ではないので注意。JRか路面電車の2択になる)、それ以外、やや地理関係に詳しくないと厳しい(お好み焼き屋は実在する場所で(本店がそこで、いくつも支店がある)、その後の描写から胡町の本店であることがわかるし、宿泊しているホテルも存在するところ)ところが好みが分かれるかな、といったところです。すでに記載されていますが、バッティングセンターは割と謎です(カープの練習場か何かで縁がある場所?)。
※ 東京の高校生の修学旅行だと(中高生のどちらかは最初明確にされないが、高校生であることは後で明示される)、府中町のバルト(イオン系のショッピングモールもある)にも行かないかなぁ…(映画の作成時点ではまだ広島駅のmovix広島は存在していない?)。
映画としては「自分探し」というような考え方や、いわゆる青春を描く部分もあれば、ご当地ネタもあるし笑えるところもあるし、やや配分が惜しい(配分というより、若干短い映画ではあるのは確か)かなといったところですが、それほどハズレ枠でもないように思えます。
採点に関しては以下まで考慮しています。
-------------------------------------
(減点0.2/宿泊のホテルで枕投げに関して)
位置関係から、原爆ドームの近くのホテルであることは明確にされますが、小学生の修学旅行じゃあるまいし、「位置関係」を考えたとき、そこで高校生が枕投げに興じてうんぬん、というのは描写としてどうかな(ただ、冒涜行為ではないし、高校生の修学旅行ならギリギリまぁ「空気を読もうね」は言えるか、程度か)…とは思いました(ただこの点は後でトリガーになる部分が実は存在し(ネタバレ回避)、あまり引けない部分はある)。
(減点0.2/心裡留保と相手方対抗要件)
心裡留保による意思表示は、善意無過失の相手方に対抗できません(第三者は善意のみで足りる)。
(減点0.1/宮島に行く話は出るが何も出てこない)
この点、錦帯橋(山口県岩国市。広島の修学旅行では時々セットにされやすい。本当は広島県内ではない)等であればともかくも、JR等でも500円ちょっと(フェリーも足してももう少しか)の宮島を映さないのは、宮島(廿日市市)との権利関係なのか何か不明ですが、そこは写真の一枚でも入れても良かったのでは…と思います(ほか、修学旅行の「お小遣い」で買うか微妙でしょうが、広島市をテーマにした修学旅行もので、もみじまんじゅうの話も出ない(JR広島駅はもちろん、販売しているお店はかなり多い)等、妙な偏りがある)。
-------------------------------------
(減点なし/バッティングセンターとカフェ(レモネードのお店)はネタなのか)
実は公式サイトには「広島での修学旅行とは思えない、バッティングセンターや“SNS映え”のためのカフェを巡るうちに、」という部分があり(該当部分のみ引用)、バッティングセンターとカフェ(レモネードを飲んでいる)は「ネタ」だというような扱いのようです。
ただ、広島は1990年以降、原爆ドームやお好み焼き、宮島などはもちろん、レモンの話はあまりなかったような気がします。これは、ちゃんとJA農協等を見るとわかりますが、1990年以降、かんきつ類であるレモンを広島県が県をあげて栽培するようになった結果、少し古い2024年のデータですが、「国内生産量1割」に対してその1割の内訳が「広島5割、愛媛3割、和歌山1割、ほか全てで2割」というようになっています(だから、もみじまんじゅうやお好み焼きなどの既存の広島名物ものにも進出して、「レモン味もみじまんじゅう」等もあります(「あん」の部分にレモン果汁が入っている等)。
※ この辺、1990年ころに住んでいた方は逆に「そういう部分が後から文化に加わったのね」ということを知らないと(ギリギリ頭に残っている程度?)詰むかなと思います(ただ、何にせよバッティングセンターはネタらしい?)
お伽噺として振り切っているのが良い
誰にでも思い当たるような 学生時代のあるあるが詰まった映画
思春期あるある
人生の宝物を得た一日
青春ドラマは嫌いではないので、公開初日に鑑賞してきました。よく知らない出演者ばかりでそれほど期待していなかったためか、思ったより楽しめました。
ストーリーは、友達もなくクラスに居場所もない高校生・加山糸が、修学旅行の班決めであぶれた、見栄っ張りの五十嵐大輔、インフルエンサー気取りの馬場すみれ、ガリ勉の新川琴、引っ込み思案の山田ちえ、不登校の飯島祐太郎で組まされた6人班の班長を命じられ、しぶしぶ班行動を行う中で、少しずつ友情のようなものが芽生えていくというもの。
大きな盛り上がりもなく、わりと淡々と進みますが、それでも決してつまらなくはないです。修学旅行の班決め時の不安や落胆、当日のギクシャクした雰囲気や居心地の悪さ、そのような気持ちを隠そうとする態度など、誰もが似たような経験を思い出して、6人の高校生たちに共感できるのではないでしょうか。
その中で生まれた、他人以上友達未満の関係性が、少しずつ強まっていく様子がほんのりと温かいです。それでも、見栄やプライドが邪魔をして、恥ずかしくて、傷つきたくなくて、なかなか本音を吐き出せない葛藤も、しっかりと伝わってきます。
登場人物たちは高校生ですが、この感覚はいくつになってもあるものだと思います。ただ、周囲の目に自分がどう映っているかが気になる多感な青春時代は、特に強く感じる感覚なのではないでしょうか。だからこそ、表面的なつながりを超え、心でつながることができた今回の班行動は、これから長い人生を歩む6人にとって大きな宝物になったことでしょう。
修学旅行後は、祭りの後のような寂しさを感じながら、元の生活に戻るかに見えたところからの胸熱展開!正直言って伏線がわかりやすすぎて、完全に読めましたが、それでもその仕上がりの美しさに涙腺が刺激されます。すみれマジ神!6人が固い絆で結ばれたことがしっかり伝わり、ラストはそれを感じて全身で喜びを表現する加山の姿が微笑ましく眩しいです。
全編通して素朴に温かい雰囲気が漂いますが、とげとげしかった6人がわりとあっさりと意気投合したかのように見えたのは、ちょっともったいないです。一人また一人と加山や他のメンバーに心を開いていくという感じでもよかったかもしれません。
主演は野村康太さんで、テレビドラマ「その着せ替え人形は恋をする」の出演時と似た感じのキャラで、イメージによく合っています。脇を固めるのは、吉田晴登さん、三原羽衣さん、松尾潤さん、鈴木美羽さん、中山ひなのさんら。野村康太さん以外は知らない役者さんばかりでしたが、演技は悪くなかったと思います。
修学旅行あるある
2025年劇場鑑賞139本目。
エンドロール後映像無し。
パンフレット無しにつき減点0.5。
色々な理由でクラスで友達を作れない6人が修学旅行で同じ班になって回るという話。自分も高校の時、5月に修学旅行で、クラス替え早々班決めろって言われましたけどまだ全然仲良くなってないのに一緒に回って楽しいわけねぇだろ!
だからこの映画はほんと気持ち分かります。
考えてみればこの映画の班長みたいにみんなで楽しもうよ、と頑張ったらこうなってたのかな、と思いながら、微笑ましく見ていました。そして修学旅行が終わった後、これは文化祭の準備で仲良くなった時も起こり得る、急に元に戻る感じ、そこも描かれていて、その後の展開も含めて良かったです。
弱い環 強い紐帯
小学・中学・高校の修学旅行の班分けは
全てがアイウエオの順で機械的に割り振られたので
本作のようなことはなかった、と
思い出す。
そもそも、自由行動の日
なんてものが存在しなかったしな。
唯一、同じような体験をしたのは
小学校の夏のキャンプの時か。
班分けは児童に一任されたため、
クラスの人気者を中心に幾つかのグループが出来上がる。
そしてどこからもあぶれた者同士が集まって、
一つの班を形成するとゆ~。
あぶれる側だった自分のような者にとっては、
なかなかに身につまされるここでの流れ。
とはいえ本作。
三十人弱の一クラスで、これだけあぶれる生徒がいるのは、
かなり無理な設定なのでは?
オマケに主役の『野村康太』を始め、
演技がいまだしの六人で、
僅か85分の短尺でも
素直に観るにはなかなかに厳しいものがある。
「友人がいない」「空気が読めない」
「不登校」「周りを気にしない」
「ガリ勉」「気が弱く控えめ」と
六人のキャラは立っている。
昔にも、こうした生徒はいたよなぁと、
実在の何人かの顔が思い浮かぶ。
若い人にはイマイマの世相の反映かもしれぬが、
自分のような年寄りにすれば
以前からの学校生活あるある。
友人がいないことで死にたくなるのは大げさも、
誰もがなにがしかの葛藤を抱えながら過ごしている。
勿論、気さくに話せる相手が居るにこしたことはないにしろ、
その関係性は自分で思うのと相手が考えていることは
必ずしも合致するとは限らない。
最初はぎくしゃくした会話も、
互いのことを知るうちに心は通うようになり、
最後には、一種の「吊り橋効果」で
関係はより深まっていく。
この一連の流れは予定調和ではあるものの、
挟み込まれるエピソードが各人の背景を端的に現し、
巧く構成されていることには感心する。
ここでの一山を乗り越えて、
結束がより強まるとの筋立ては納得できる。
が、ハレの時の高揚感が去っても、
関係が続けられるかは課題で、
体育祭や学園祭、修学旅行でできたカップルは
別れるのも早かったとの記憶がある。
熱い思いをぶつけ合える仲間の存在は、
有難いことだと目を細めて画面を見守る。
こうした感情から縁遠くなった身には、
眩しすぎる彼等・彼女等の数日間のクロニクル。
全43件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。