劇場公開日 2025年4月11日

プロフェッショナルのレビュー・感想・評価

全129件中、21~40件目を表示

3.5思っていたのとは、違う。

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

派手さは、なかった。
もっと、ドンパチがあるのかなって?
リアムニールセンも年相応の作品でした。
これからどうなるんだろう。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
大阪ぶたまん

3.5タイトルは大事

2025年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

邦題だと普通のアクションモノ
原題だと殉教の意味が込められる

コメントする (0件)
共感した! 5件)
いのしし

4.0リーアム・ニーソンの故郷、アイルランドを舞台に。

2025年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1970年代のアイルランドが舞台です。
この映画は、爆破活動などの過激なテロ活動で、恐れられた
IRA(アイルランド解放戦線)の残党が逃げ込んだ村。
その村で密かに殺し屋家業を生業とするの
フィンバー(リーアム・ニーソン)。
パブの女の幼い娘がIRAの男からDVを受けていることに怒りが爆発。
フィンバーは男を殺して埋める。
そのことを知った男の姉はフィンバーに復讐を企てるという話し。

IRAと聞くとIRAの指導者で暗殺された「マイケル・コリンズ」を
演じたリーアム・ニーソンが1996年ベネツィア国際映画祭で、
男優賞を受賞したことを思い出しました。
今回はIRAを倒す側。
「マイケル・コリンズ」は当時、英雄視されていたので、ちょっと
寝返った気がしてしまいます(笑)

アイルランドの寒村の海沿いを走る光景がとても美しくて
雰囲気のある良い映画でした。

そんな寂れた田舎町に殺し屋を差配する男がいる。
その黒幕は誰か?
なんの目的の殺人なのか?
殺し屋が職業として成り立つのか?
などの背景をもう少し描いて欲しかった。
西部劇や黒澤明の「用心棒」でも、黒幕の悪代官や悪保安官などの
【敵】が明白なのですが、この映画はその点が甘い。
なんとも物騒な村ですね。
【敵】は逃れてきたIRAなのですが、もう少し村人たちが、
IRAを【憎っくき敵】として感じているなどを描いて欲しかったです。

リーアム・ニーソンは、IRAの赤い車体に黒の屋根の車を奪って、
西部劇のように去っていくのです。

村に平和が帰って来たのだから、結果オーライなのでしょう。
会話にユーモアと余韻もあり、感動しました。

コメントする 4件)
共感した! 27件)
琥珀糖

2.0何がプロフェッショナル?

2025年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

散らかったストーリー、チープな登場人物、緊張感のない展開、カメラワークしらける戦闘シーン、全体的に金をかけていなさそう。なぜこんなものを作ったのか謎すぎる。子供の頃に見た深夜にやってたつまらない海外映画を思い出した。

国の問題や時代背景がどうとかなら知識がないのでわからない。暗いシーンが多いけれど意図して顔を明るく照らしていて見やすかった、そこだけは良かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
雑貨屋

IRAを背景としたことで増す苦み

2025年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 まず僕は、リーアム兄さん(ニーソン)主演と言うだけで劇場に足を運びます。だから、現役を引退して今や静かに暮らす凄腕の殺し屋が已むに已まれず再び銃を取るという兄さん得意のパターンに文句はなく、それだけで満足です。しかし今回は、1970年代のIRA(アイルランド共和軍)の闘争を背景とする事で格段に苦みが増し、老いの悲しみが響きました。兄さん、渋い~。

 ただこの邦題は安っぽく、本作の重要なテーマでもある「罪と罰」のモチーフを生かした原題に寄せられなかったものか。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
La Strada

3.5邦題とTVスポットが酷すぎる

2025年5月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

リーアム・ニーソンのファンなので見ましたが
まず、邦題のプロフェッショナルが酷い。何がどうプロフェッショナルなのか。
これなら、原題の直訳そのままで良かった。
もっと酷すぎるのがTVスポット。リーアム・ニーソン砲って……これを作った人は本当に、うましかなのかと思いました。
こんなの作品に対する冒涜ではないですか?
映画の内容自体はそれなりでしたので、評価はこのようになります。
以前ならあるこの変な邦題問題。何とかなりませんかね……

コメントする (0件)
共感した! 3件)
芝犬

3.0夢のカリフォルニア

2025年5月8日
Androidアプリから投稿

幸せ

北アイルランドの片田舎にて、殺し屋として活動していた男が引退し静かに暮らそうとしていた所にヤバい奴らが現れて…。再び闘いに身を投じていく物語。

住人なら誰もが顔見知りレベルの小さな町。警察のお友達や若い殺し屋との関わりを見せながらも比較的ゆったりした序盤。

事が動き出してからはそこそこ緊張感のある流れになってきたが、ショーンをあげちゃったりカリフォルニアンドリーム(?)を叶えろとか、急に人情モノ感を出してきてどうした?

そんなんする程彼との深い関わりを築いていただろうか…?

クライマックスは銃撃戦!これくらいこじんまりしている方が逆にリアリティあってアツいですね!

そこからの展開は意外にもグッと来たし、聞く必要ある?とか、バックシートにポンと置かれた本とか中々にしんみりさせられたが…如何せんドラマにもうちょっと味付けがあればなぁ。

全体的にもうちょい調味料を入れてくれていたらそこそこの名作になったような…という印象。

それでも話は小難しくないので見易い良い作品でした。

コメントする 1件)
共感した! 11件)
MAR

3.0暗殺者の逡巡

2025年5月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

老いた暗殺者のニールソンが、知り合いの少女を助けるため、IRAと対決する映画ですが、ニールソンに感情移入できないストーリーに終始モヤモヤする映画です。
キアラン・ハインズが、良い友人感を出しています。
アイルランドの景色が荒涼としてきれいです。
和名のプロフェッショナルよりも、原題訳の「聖人と罪人の国で」の方がしっくり来ます。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
のっぽ

3.0配給会社の勝利

2025年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「リーアム・ニーソン」と「プロフェッショナル」という単語が並べば期待するアクション映画。しかし…、タイトルが違う!気づくの遅すぎた。
”In the Land of Saints and Sinners” 「聖人と罪人の国で」だと受けるイメージが全く違う。

この映画はアイルランド製作で、舞台は1974年のアイルランド紛争時代の出来事。
ポール・マッカートニーが『北アイルランドに平和を』という曲があったので(シングルのみなので聞いたことはなかったが)紛争があった事は知っているが、他国の紛争のどちらかに肩入れする訳にもいかない。しかも冒頭の爆撃からも無差別テロでもないと思うと、🇮🇪映画で、🇮🇪又は🇬🇧の一地方の事件というぐらいの規模の映画化。

仮に女性ボス側をテロリストと仮定しても、リーアムニーソンも元殺し屋らしいのでどっちも悪人。もっと自己主張なりすれば良いが、どっちつかずの印象。

🇬🇧と🇮🇪ではNetflixでの配信公開。🇺🇸は限定で劇場公開。
🇯🇵の配給会社に負けました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
imaxmax

3.5高齢者が高齢者に肩入れして見る映画

2025年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

ドキドキ

同日公開のラミ・マレック「アマチュア」に対抗してこの邦題をつけた配給会社(AMGエンタテインメント)の技ありだろう、ディズニー相手ならこれくらいやっても許せるし主題歌にスガシカオを使えば完ぺきだった。原題は「In the Land of Saints and Sinners(聖人たちと罪人たちの土地で)」となっていて1974年のアイルランド北部のグレンコルムキルという小さな海沿いの村が舞台。IRA(アイルランド共和軍)がからむどっちが正義か両方とも罪人かと悩む殺し合いのお話で、70過ぎの引退しようとしている暗殺請負人のフィンバー(リーアム・ニーソン)はあまりによれよれでしかも感情的でとてもプロフェッショナルとは言い難くよくも臆面なくこのタイトルを冠したことである。冒頭子どもを巻き込み殺してしまうベルファストでのIRAのテロ行為が描かれ、彼らを悪者として描きますよと宣言されるのだが、対するリーアムサイドも負けず劣らず非道な暗殺エージェントで、いくら主人公とはいえ、隣人や村の貧しい母子家庭に優しくしてもとても擁護できるものではない。そして敵キャラのデラン・マッキャン(ケリー・コンドン)のゴッド姉ちゃんぶりが素晴らしくこの両者の対決が見もの、加えて脇キャラのケビン(ジャック・グリーン)が最後に「明日に向って撃て!」的な美味しいところを持っていくのも西部劇テイストを増して好印象。おそらくは主要キャスト全員をアイルランド系出身者で固めたことが成功の要因。映画文法に逆らったエンディングの意外さも良かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
たあちゃん

3.0プロフェッショナルかな?

2025年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

元暗殺屋が自分の気に入っている子供のために人を殺して報復が始まり、それに立ち向かう。自分には主人公が勝手なやつに思えて仕方ない。悪者なら殺していいと殺しを軽く見てますね。格闘シーンもプロフェッショナル?とは思えませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ショカタロウ

5.0クリントテイストの秀作

2025年4月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

映画好きには見逃せない一本!
リ−アムニ−ソンのファンなので鑑賞しに
行ったのですが、脚本、撮影描写、俳優
等非常に丁寧且つオ−ソドックスながら無駄がない為、間延びがない。
先が読めると言えばそうかもしれませんが
主人公のリ−アムは超人的に悪人をやっつける訳でもなくエンディングも大袈裟な会話もなく、それでも「ジワッ」心が暖かくなる。。
こんな映画は久しぶりだな〜
チェックしたら監督のロバ−ト.ロレンツ
はクリント.イ−ストウッドの「マディソン郡の橋」で助監督を務めて以来、ずっと彼の下で映画を学び、私のお気に入りの一本でもある「ミリオンダラーベイビー」の製作総指揮をやっていたとは知らなかった。
クリントテイストの映画だよ!
「いい映画観た」
と思ったのは私だけではないはず。

Naki

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Naki

3.550年前のアイルランドの片田舎のお話

2025年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

リーアムニーソン好きが前情報を入れずに鑑賞。
知っている情報はリーアムニーソンが殺人を生業にしていることくらい。

1970年代のお話なので登場する車はどれもレガシーな香りが漂う。
ケリーコンドンが敵役ですが、ストーリーの最初に人情的な一面を見せるもののその振りが何なのか分からなくなるほどのお馬鹿なブラコン。
ジャックグリーソンは初めて見ましたが味のある演技でよい役者さんですね。

アイルランドの牧歌的な片田舎で進むストーリーで楽しめました。

本編で流れた原題が全然違いそうなので調べたところ「In the Land of Saints and Sinners」で日本語訳は「聖人と罪人の地で」とのこと。
原題の日本語訳は難しいがまだこちらの方が意味が分かります。
プロフェッショナルはタイトルとして失敗しているかな。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
wish

4.0兄貴の冒険

2025年4月25日
Androidアプリから投稿

ここ何年か兄貴の新作は必ず観ていて
新作の公開にほっとしながら、嫌な予感もよぎったりして…
いやいや後10年は軽い軽い
最後は直接手にかけてマチズモを超えた新しい兄貴が見たかったけど、今回は後輩のクィアっぽさが精一杯の冒険かなと思いきや…
ほのかなロマンスの相手は最高に魅力的な女優を選んでいたあたりが憎い!
兄貴の冒険はさりげなくカッコいいのである
新作が楽しみ

コメントする (0件)
共感した! 4件)
こうた

5.0面白い!!

2025年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

全体的には暗いですが面白い映画でした。迷っていたなら是非お出かけくださいね!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ともちゃん先生

4.0今度のニーソンは一味違う

2025年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

70年代の北アイルランドを舞台に、引退を決意した殺し屋が、ベルファストで爆弾テロ事件を起こして田舎町に逃げてきたIRAのテロリスト達と死闘を繰り広げるハードアクション。

北アイルランドの静謐な空気が、作品に品格と重厚感と余韻を与えていていつものリーアム・ニーソン作品とは一味違う。

殺し屋稼業から足を洗おうとしている主人公と、後を託そうとしている若い殺し屋との関係性も魅力的だ。

監督のロバート・ロレンツがイーストウッド組の番頭みたいな立場で、「グラン・トリノ」以降の作品に関わっていると知り納得。

原題は「in the Land of Saints and Sinners」(聖人と罪人の地で)、これがどうして「プロフェッショナル」なんてB級アクション臭漂う邦題になるのか理解に苦しむ。

作中で主人公が友人の警官にドストエフスキー「罪と罰」を勧めるのも、タイトル回収っぽくていい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ku-pa-

4.570年代アイルランドの政治的背景を見事に反映させた一作

2025年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

斬新

原題は"In the Land of Saints and Sinners"「聖人と罪人の地で」。
日本側の広告・宣伝の影響もあるのだろうか、「プロフェッショナル」というタイトルでつけられているが、原題を理解した上で鑑賞するのがおすすめであろう。その事もあり、4.5という配点をつけた。

本作は、70年代アイルランドで起こった爆破テロをベースにした場面が描かれており、アイルランドの歴史的・政治的背景を見事に反映させている。また70年代当時のアメリカの状況も「音楽」の観点からも再現されている点も素晴らしい。

キャスト陣もアイルランド出身の俳優を起用しており、当時のアイルランド史を忠実に再現しようとしたロバート・ロレンツ監督の「本気度」が見て取れる。長年クリント・イーストウッドと共に映画業界を牽引した事もあるのだろうか、本作は現代版西部劇の様相も伺える。

近年において、日本ではこのような映画が映画館でほとんど公開されていないまま、動画配信サービスやレンタルビデオ店などの形で提供される事が主流になっている。ところが、本作が日本の映画館で公開されている事をはじめ、映画を通じて過去の「歴史」を体感できる。そのような観点から、映画館で本作を鑑賞することをおすすめする。原題の意味を理解した上で鑑賞するとなお良しだろう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Karnavon

4.5いつものリーアムニーソン的映画ではなかったです、が・・・

2025年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とても面白く鑑賞できました。
いつものリーアムニーソンならバッタバッタと悪い奴をなぎ倒していくのでしょうが、さすがにもうそんな歳じゃないですね。
手なんかなんかの拍子に震えていたし。
今回の映画はそういうんじゃなくて、じっくり鑑賞するという感じの映画で、北部アイランド地方の、風が強く、寒々とした場所で生活している人たちの日々の生活も垣間見える。
そんな中で殺人請負をしていた戦争から帰還した主人公の葛藤みたいなのが感じられて、特に終盤近くには心がジンときました。
地味な映画ですがとても心に残る映画でした。
たまにはこういう映画もいいよね。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
yosci56

3.5プロフェッショナル?

2025年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

原題を理解してから観るべき作品だった。リーアム・ニーソンのB級アクション的な作品かと思っていたら北アイルランドの歴史的背景がずっしりとのしかかる重いテーマを描いたものでした。独特の雰囲気や世界観を感じる秀作。
ベテラン勢の健在ぶりと老いを同時に感じさせるノスタルジックな感覚もあった。

48

コメントする (0件)
共感した! 24件)
タイガー力石

3.5あらすじを知ったら、やっぱり「いつもの……」と思うかもしれません。でもそうではないのです!

2025年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

リーアム・ニーソンが主演を務め、1970年代の北アイルランド紛争を背景に、伝説の殺し屋が爆弾テロリストの壊滅に挑む姿を活写したハードボイルドアクション。

●ストーリー
 1970年代、北アイルランド。長年にわたり殺し屋として暗躍してきたフィンバー・マーフィー(リーアム・ニーソン)は引退を決め、海辺の町グレン・コルム・キルで正体を隠しながら静かに暮らしていた。
 そんなある日、首都ベルファストで凄惨な爆破テロ事件を起こしたデラン・マッキャン(ケリー・コンドン)をリーダーとするアイルランド共和軍(IRA)の過激派グループが町に逃げ込んできます。

 彼らのひとりが地元の少女を虐待していると知ったことでフィンバーの怒りに火がつき、彼は少女を助けるために制裁を下すことを決意します。テロリストとの殺るか殺られるかの壮絶な戦いが幕を開けることに。後戻りできない状況に追い込まれたフィンバーはテロリストたちを完全制圧するべく、最後の命懸けの戦いに身を投じていくのです。

●解説
 映画タイトルとリーアム・ニーソン主演というだけで、「いつものアクション映画だろう」と見るのを避けていました(^^ゞ
 でも時間が空いたので見てみたら、喰わず嫌いをいたく反省することになったのです。
 皆さんも、あらすじを知ったら、やっぱり「いつもの……」と思うかもしれません。でもそうではないのです。ただ『96時間』と比べると派手なカーチェイスもないし、敵役となるグループも、これまでの作品と比べるとショボいかもしれません。
 でも本作をよく見ると、正統派の西部劇のスタイルを踏襲し、オーソドックスなアクション演出に徹し、俳優たちの演技は渋く手堅いという、どこかで味わったことのある名作の空気を感じることでしょう。
 実は、本作の監督は何本もイーストウッド作品のプロデュースを手掛け、彼が主演した「人生の特等席」を監督したロバート・ロレンツ。撮影もイーストウッド作品の名手、トム・スターンなのです。つまり、本作はクリント・イーストウッド監督作のようなティストを色濃く持った作品なのです。
 一連のイーストウッド作品では、「許されざる者」(1992年)をイメージしやすいけれど、海岸沿いを走る車を捉えた空中撮影や音楽とレコードへのこだわりは、彼が71年に初監督した「恐怖のメロディ」を思い出させます。
 西部劇風の音楽も、彼がよく主演していたマカロニ・ウエスタン風です。総じて、巨匠として評価される前のイーストウッド映画を模したかのように見えるのは、要は愛すべきジャンル映画なんだといえることでしょう。
 とにかく引退したはずなのに、腐れ縁で取り次ぎ役のロバート・マキュー(コルム・ミーニー)からの仕事を引き受けてしまうフィンバーでしたが、ひとり殺す度に、罪の意識に打たれてしまう姿は、哀愁が漂い、こんな苦悶するスナイパーを演じるのは、さすが年季のいったニーソンならではと感じました。

●『プロフェッショナル』&『アマチュア』同ジャンルの作品がなぜか同日に公開。
 奇しくも同日公開となった作品に、映画「アマチュア」あります。闘い方には全く無縁のアマの復讐者とプロの殺し屋を描く洋画のエンタメ作が、なぜか同日に公開されわけです
 「アマチュア」の復讐者は殺しに徹しきれない男です。とはいえ、頭脳戦では卓抜な手腕を見せます。世界各地を股にかける彼はヒーロー的風格をもっていました。
 「プロフェッショナル」の殺し屋は引退を考え、庭いじりに備えていました。強じんな精神の持ち主でありますが、ヒーローには縁遠いと存在といえそうです。

 前者は頭脳戦が腕力を超えていく展開に引き込まれるが、カタルシスはそれほどではありません。後者は殺し屋が、ある復讐者から追撃される際の対峙の仕方が見せ場となります。彼もまた、ある不幸を背負ってきたのです。その深い傷痕が、しだいにせり上がってきます。アマとプロ。その意味合いの複雑さ、深さを、2作品から知ることになるでしょう。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
流山の小地蔵