プロフェッショナルのレビュー・感想・評価
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木を植えています
第二次世界大戦の戦場帰りで戦後は田舎町で殺し屋をしている男・フィンバーが、引退を見据えた矢先によそ者が町の平穏を乱しているのを知り、秘かに危機を排除しようとする物語。
舞台となるアイルランド北西部の町は、やらかして都会から逃亡した者の潜伏先としてメジャーなのか、殺し屋と仲介人が常駐済という設定が面白い。
テロに失敗して逃亡してきたIRAメンバーと闘うフィンバーの姿は、相手に負けず劣らず身内に優しく他人に厳しいスタイルなので、ヒーローとは言い切れない。西部劇やハードボイルド映画のような、業を背負って戦い抜く彼の姿を見守る作品だと感じた。
タイトルは『プロフェッショナル』だが、フィンバーの行動は鮮やかなプロの手際からはかけ離れている。普段相手を弱らせてから始末するせいで格闘は得意ではなく、交渉には失敗し、相手の行動予測もよく外す。多分「リーアム・ニーソンのアクションもの」ということで作られた邦題なのだろう。英題『In the Land of Saints and Sinners』の方が、この無情な争いを表現できていたと思う。
「リーアム・ニーソンのアクションもの」という売り方に一定の集客効果があるのはわかるが、そのフレームと内容のズレが目立つ作品が続いている気がして心配である。
断崖の町の景観とハードボイルドな世界観がマッチしており、曇天続きの空もいい味を出していた。
戦地から帰還して空っぽになったフィンバーはどういう心境で30年の殺し屋稼業を生きてきたのか、想像が刺激されるキャラクターである。海沿いの途切れない道が、予定外に老境を手探りで生きることになる彼のこれからを想像させる作品だった。
『善き人』であろとする常人のハードボイルドストーリー
けっこう好き。
ジョン・ウィックやイコライザーのような『舐めてた相手が実は殺人マシンでした』系映画を期待して観ると肩透かしを食らう。
老境に差し掛かった殺し屋リーアム・ニーソンが、仕留めたターゲットの最後の言葉をきっかけに、殺し屋を引退し『善き人』として生きようとしたタイミングで、IRAの爆破テロリスト四人が村に逃亡してくる。
テロリスト四人の内、一番チンピラ臭い若者が食料調達のついでに村の少女を虐待しているのを知ったものだから、『善き人』として生きる生きる決意をしたリーアム・ニーソンは虐待を止めるために殺し屋として対応するが、そのせいでチンピラの実姉でテロリストのリーダーの女性を刺激してしまう。
登場人物誰も超絶な戦闘スキルなど持っていないし、話のスケールも小さい。
リーアム・ニーソンが所属していた殺し屋組織?は仲介業者と常勤とアルバイトが一人づつ位の規模だが「実際に殺し屋とか居たとしても、この位のスケールなんじゃないか?」という感じはする。
IRAテロリスト側(主にリーダーの女性)はチンピラに毛が生えた程度で、非道ではあるが情を持ち合わせている一面も垣間見せる。
そんな両者で、リーアム・ニーソンが『善き人』になろうとした行動をきっかけに、いざこざが起こり、次第に事が大きくなってしまう様子が、70年代のアイルランドの田舎を舞台に大変地味(渋いとも言える)に展開していく。
殺人を解決手段に使ったせいで(思い返せば、あのチンピラはボコボコにする程度に留めておけば、それで済んだんじゃ…)、事態が悪化するというあらましはジョン・ウィックやイコライザーに似ているが、ジョン・ウィックやロバート・マッコールのような超人ではない常人には、悪化した事態を速やかに収束させる力などなく、翻弄されながらも食らいついて解決するしかない。代償を払うハメになっても。
殺し屋引退前から既に地元に馴染んでいる様子のリーアム・ニーソンのスローライフとアイルランドの田舎の穏やかな風景が良かった分、地元を去らなければならなくなるラストは哀愁を誘う。(自業自得なんだが)
失敗しながらも『善き人』であろとする常人のハードボイルドストーリーとして、けっこう良い出来だったと思います。
時と共に罪は重くなる
聖人と罪人の地で
プロフェッショナル(映画の記憶2025/4/13)
奇しくも同時期公開に「アマチュア」ありw
プロの殺し屋が引退を考えるが・・・というありがちのプロットながら
美しいアイルランドの田舎の風景を、比較的ゆっくりと見せながら
会話や物語そのものも時に退屈さを感じるギリギリのペースで展開していく
タイトルはプロフェッショナルとあるが、どうもリーアムニースン演ずる
殺し屋はプロの殺し屋としては精彩を欠く(老いからくる部分もあるが
殺し屋としての冷酷さは微塵もない)
ターゲットの最後の言葉や、若手の殺し屋の無神経な言葉に気持ちを揺さぶられて
しまうのは彼が「プロフェッショナル」に見えないという違和感があった
本当に原題がプロフェッショナルか?と思い調べると、原題は
「In The Land of Seints and Sinners」和訳「聖人たちと罪人たちの土地」
そう、映画で語りたかったことはこのタイトルに凝縮されている
登場人物の深堀りはほとんどなく、良い人とそうでない人が
各々の「理由」でこの土地に住んでいるまたは縛られているという感じか・・・
アイルランドと言えば、IRAと呼ばれるテロ組織の名前と結びつく
映画の中でも冒頭にその活動が描かれる テロを強行するメンバーたちの
「そうする理由」は詳しくは描かれないが、リーダーである彼女の戦いは
途中から「弟」が理由になっていく
また、主人公リーアムも「そうする理由」がありそれは「弟」と繋がる
若手の殺し屋も殺し屋をする理由とアメリカの音楽を好む理由をサラっと
セリフで語らせる
また、リーアムと親交が深い警部さんや隣人の未亡人など、「聖人」側である
人たちの数少ないセリフが、この映画を気持ちよく調和させていく
予告編などで煽っている、リーアムニースンの過去作のような殺し屋としての
アクション映画として期待するのはミスリードになるだろう
それでも、観終わってから「これはこれでいい映画」と思えるから
見て損はない
「庭を作りたい」
トワイライト・ウォリアーズ
「仕事(殺し)の流儀」
観終わってまず思ったのは作品の「邦題」
同日公開の「アマチュア」とNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」を意識した(チラシに「殺しの流儀」)のでしょうがちょっとモヤッと(笑)
作品としてはリーアム兄さんがリーアム爺さんとなってアクション控えめの人間ドラマに
充分に楽しめましたがラストはもっとスッキリ終わって欲しかった気がします
若い後継者には生きていて欲しかったです
大自然の小さなパブ
アメリカ版タイトル~聖者と罪人の国で
《批評家のコンセンサス》
よく書かれ、古典的な構成の『In the Land of Saints and Sinners』は、近年リーアム・ニーソンが制作したアクションスリラーの中でも優れた作品の 1 つです。
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🌟近年のリーアム・ニーソン主演作品の中でも優れた作品の一つ。数々のお馴染みのシーンがあるにもかかわらず、賢明にもアクションよりも登場人物を重視しており、登場人物の人間性を深く掘り下げて、より感情移入できる視聴体験を生み出している。
🌟コルム・ミーニー、ナイアム・キューザック、ジャック・グリーソンに出会えるのは嬉しいことだが、彼らはアイデアの無駄遣いや、スクリーンタイムと展開がもっと必要だったキャラクターの連続だ。
《分析、総評》~仕事に対する姿勢や目的、意味の大切さ、島のネットワークの面白さ、などのチャーリーのイメージ変換を中心に向けられる要素があって面白い。『イニシェリン島の精霊』のようでゆったりとした雰囲気、綺麗な景色、最後のカット印象的だった。邦題への不満もあるみたいですがそんなに気になんなかった。
激渋
アクション街道を突き進むリーアム兄貴の新作。ポスターだけ見ると既視感が半端じゃないですが鑑賞してみると全く予想してたのと違いました。
ていうか邦題とかポスターのコピー的外れすぎませんか?
北アイルランドの田舎町で長年暗殺を請け負ってきた男が引退を考えていたところにIRAのテロリストが逃げ込んできて…というのは予告で伝えられている通り。
今回リーアム兄貴が演じるフィンバーさんは常人離れした戦闘スキルを持つ訳ではなく、96時間のようなおじさんが悪党相手に無双するのを期待すると肩透かしかも。敵も4人と小さい所帯ですし、アクションシーンも映画全体からすると時間的にも非常に少ないと感じました。
フィンバーさんを取り巻く田舎町の住人や仕事仲間の若者も好人物が多く、その人たちとの交流の描写や茫漠としながらも美しいアイルランドの風景が魅力のように思いました。
そしてフィンバーさんが身を包むエルボーパッチのついたツィードジャケットやバブアーの格好良さ!!荒涼とした大地をバックに映えまくってますね。
無骨かつ、エレガントといいますかこんなふうに着こなせたらと憧れますね。
邦題を変えましょう
予告で気になってたので鑑賞!
1970年代の北アイルランド。
血塗られた過去を捨て去りたいと願う暗殺者フィンバー・マーフィーは、正体を隠し、海辺の田舎町で静かに生きていた。
だが、引退を決意した矢先、凄惨な爆破事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の過激派が町に逃げ込んでくる。
さらに、ある出来事が彼の怒りに火をつけ、テロリストとの殺るか殺られるかの壮絶な戦いが幕を開ける。
避けられぬ宿命に導かれるように、フィンバーは過去に決着をつけるため、最後の死闘に身を投じる――。
というのがあらすじ!
観て思ったのが邦題は全然あってないと思いましたね笑
引退してそこまでキレキレの動きじゃないしプロフェッショナルという感じじゃない
ベテランという感じ…?
その分はらはらした展開で面白かったです!
ビンセントも勘がいいし爆弾に気づいて運び出そうとするも頭殴られて奪われるしはらはらしましたね
そしてケビンが…
若干のフラグは立ってたけど戻ってくるとはね…
しかも依頼者と嘘言ったら速攻でお腹を撃たれたし…
もしかしたら助かるかもとか思ってたら頭をね
戻ってくるからこんなことに…
最初はなんか調子者の嫌なやつだなと思ってたらいつのまにか憎めないキャラになってた笑
あとビンセントも隣人の女性もなんとなくどんな仕事をしてたか気づいてる感じでしたね!
そして全く関係ないのですがアイルランドって左側通行で右ハンドルなんだ〜って思いました笑
個人的には楽しめました!
でも邦題がちょっと違うかなと思ったのでそこは直してほしいですね
タイトルでの先入観がちょっとあったので…笑
面白い映画をありがとうございました😊
1人の老人が立たされる、人生の岐路
【イントロダクション】
『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン主演。1974年、紛争只中のアイルランドの田舎町を舞台に、殺し屋家業を引退した老人が、爆弾テロ集団との戦いに挑む。
監督は、ロバート・ローレンツ。脚本は、テリー・ローン、マーク・マイケル・マクナリー。
【ストーリー】
1974年、北アイルランド。紛争の只中、ベルファストのとあるパブで爆弾テロが発生。アイルランド共和軍(IRA)の過激派グループのリーダー、デラン(ケリー・コンドン)は、テロの際に民間人の子供たちを巻き込むまいと顔を晒して警告した事で顔を目撃されてしまう。身を潜めるため、デランは仲間達とアイルランドの海岸沿いの田舎町、ドニゴール州グレンコルムシルへと逃げ込む。
グレンコルムシルで殺し屋家業を営んでいたフィンバー・マーフィー(リーアム・ニーソン)は、本の売買で生計を立てていると周囲に話し、射撃仲間の保安官・ビンセント(キアラン・ハインズ)らと日々を過ごしていた。しかし、彼の正体は長年田舎町で暗殺業を行っていた殺し屋だった。
ある日、とある殺しを契機に自身の血塗られた過去に疑問を抱き、雇い主のロバート(コルム・ミーニイ)に引退を申し出る。殺し屋家業を若手のケビン(ジャック・グリーソン)に譲り、フィンバーは引退する。静かにガーデニングの趣味でも始めようと思い立ったフィンバーは、隣人のリタ(ニーヴ・キューザック)からガーデニングの基礎を教わる。
ある夜、フィンバーは行きつけのバーの女主人シネイド(セーラ・グリーン)の娘であるマヤ(ミッチェル・グリーソン)が川で夜釣りをしているところを目撃し、声を掛ける。その際、誤って釣り道具を川に落としてしまい、ただらなぬ様子で去って行くマヤを不審に思う。
後日、マヤの肌に虐待による青痣を見つけたフィンバーは、彼女の住むトレーラーハウスにIRA過激派グループのメンバーの1人で、デランの弟・カーティス(デズモンド・イーストウッド)が頻繁に出入りしている事を知る。家には1発の銃弾があり、カーティスがマヤを脅すために持ってきたのだと悟る。
殺し屋家業を引退したフィンバーだったが、マヤを助けたい一心でロバートに相談する。しかし、ロバートは協力出来ないとフィンバーを返し、仕方なくフィンバーは1人でカーティスを騙して拉致する。窮地をケビンに救われつつ、フィンバーはカーティスを葬る。
弟が帰還しない事を不審に思ったデランは、IRAの仲間からロバートの情報を聞き出し、彼を訪ねる。フィンバーが訪ねた際、カーティスが持ち出した銃弾を置いていっており、その銃弾からロバートが弟殺害の犯人を知っていると確信したデランは、フィンバーの情報を聞き出して殺害する。
友人の死を前に、フィンバーはデラン一味との対決を決意し、最後の仕事を開始する。
【感想】
邦題やポスタービジュアルから受けた事前の印象とはかけ離れた、アイルランドの広大な自然をバックに、殺し屋として生きてきた1人の老人が人生の岐路に立たされる様子を粛々と描く、良く言えば「渋い」、悪く言えば「地味」な一作であった。
これは恐らく、日本の配給会社がリーアム・ニーソンのキャリアによるイメージと、本作と同日に公開される韓国映画の『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』や、ハリウッド映画の『アマチュア』と共に、本作がアクション映画として目立つよう強引な邦題を付けたからだと思われる(本作の原題は、“In the Land of Saints and Sinners《聖人と罪人の国で》”)。
実際には、邦題にあるプロフェッショナル感は薄く、ポスタービジュアルのような力強さを見せつけるシーンはほぼ皆無。
舞台が1970年代という事もあって、作品を流れるトーンやストーリーテリングのテンポ感は70年代作品を思わせ、そうした作風は嫌いではない。しかし、矢継ぎ早に展開される昨今のアクション映画の数々に慣れてしまった身としては、あまりにもゆったりとし過ぎており、少々眠くなってくる。
主演のリーアム・ニーソンが、本作の主人公フィンバー・マーフィーと同じく、キャリアの一つの転換期に差し掛かっているという状況が面白い。これまで、特に『96時間』シリーズの影響力の強さから、“戦うオヤジ”としてのイメージを確立してきた。しかし、年齢的(本作の公開当時、既に70歳)にも過酷なアクション映画からはもう離れなければならないのだと思うと、我々観客がフィンバーを見つめる姿勢に違った意味が生じてくる。フィンバーが殺し屋家業から引退したように、リーアム・ニーソンもまたアクション俳優の看板を下ろす時期なのだろう。
そんな彼の演じる、フィンバー・マーフィーのキャラクター設定が面白い。第二次世界大戦の帰還兵であり、戦時中に妻を亡くした事から人生の目的を見失い、ロバートに拾われて殺し屋家業を営んでいる。ターゲットを拉致しては、仕事場である森に連れて行き、ターゲット自身に自らの遺体を埋める穴を掘らせて、ショットガンで射殺する。遺体を埋めた場所に木の苗を植え、ターゲットの遺体を養分として木は育ってゆく。既に何十人もの人間を手に掛けており、フィンバーの仕事場に植えられた木は映像を確認するだけでも10数本に上る(この一連のシーンだけは、邦題にあるプロフェッショナル感が出ていた)。
しかし、爆弾で吹き飛ばされたシネイドの店や、デランに撃たれた客、「暴力はもうたくさんだ」として故郷を離れたにも拘らず、フィンバーの争いに巻き込まれて怯えるハサン等、彼が迷惑を掛けた人々のその後の姿が全く描写されず、1人自由を手に町を離れていく姿には身勝手さを抱いた。せめて、ケビンに渡した貯金の入ったバッグを、彼が亡くなってしまった以上は店の修繕費としてシネイドに渡すor置いていく展開でもあれば、まだ印象は変わったのだが。
“銃も金も持たず、唯一手元にあるのは、隣人リタから受け取ったガーデニング本と「また始められる」という言葉のみ。それでも、老人は新しい人生に向けて旅立つ”という姿を映した方が、より印象的で素晴らしいラストになったのだと思うが。
【タイトルに見る、1人の男が立たされる人生の岐路】
先述した通り、本作の原題は“In the Land of Saints and Sinners(聖人と罪人の国で)”である。
フィンバーは、最後に殺害したターゲットに「善きことをしろ」と忠告を受けた事で、自らの行い、果ては人生そのものに疑問を抱き始め、引退を決意する。
マヤに自身の飼い猫を贈る際の台詞が印象的。「何かを愛せば、人間らしくなれる」
しかし、フィンバーは猫に名前を付けてはいない。彼は、ペットを飼う(動物を愛す)事では、人間らしくはなれなかった人なのだ。
結局、フィンバーは殺し屋家業を引退しても、誰かを守る為に銃を取らざるを得なくなる。それは、殺しによって人生を構築してきた彼の持つ宿命なのだろうか。
しかし、町を去る当日、フィンバーは隣人のリタに励まされる。ガーデニングも上手く行かず仕舞いのフィンバーは、彼女から借りたガーデニングの本を返そうとするが、リタはそのまま持っていて良いとして、「また始められるわ」と告げる。
ラスト、フィンバーはビンセントにドストエフスキーの『罪と罰』を贈り、カリフォルニアで歌手になる夢を抱えていたケビンの車に乗り、フィンバーは静かに去って行く。人間性の回復を描いた名著を贈った意図は、果たして希望か皮肉か。
フィンバーが何処に向かうかは誰にも分からない。ケビンの遺志を継いでカリフォルニアに向かうとは限らないのだから。しかし、アイルランドの広大な大自然と、そこに差し込む朝日は、新しい始まりとしての“希望”を示していたように思う。
【総評】
リーアム・ニーソンのアクション俳優引退作などとも囁かれている本作は、1人の老人が人生の岐路に立たされ、新たな旅立ちを迎えるという渋い一作として確かな魅力を放つ。
しかし、日本の広報戦略に乗せられて鑑賞した身としては、あまり楽しめる一作とは言えなかった。作品としても、106分という上映時間は少々長い。このストーリーなら、90分で上手く纏め上げてほしかったところ。
ところで、リーアム・ニーソンは結局またアクションやるの?宿命だね。
「罪と罰」
1970年代、近所の子でもあり行きつけのバーの娘、幼い少女モヤに虐待する親戚のオジを許せず暗殺を計画し暗殺したことで巻き起こる元暗殺業のフィンバー・マーフィーの話。
殺った相手は首都ベルファストで爆破テロを起こした過激派グループの1人、そのグループ内にいる姉が弟が帰ってこないと気づき、…後に殺されたと知り…。
ストーリーはドシンプルで分かりやすく面白い、町外れにある村の風景もいい、個人的には大筋のテロリストとのバトルも面白かったけど近隣女性・リタとの絡み、リタ邸で振る舞われた食事、その食事の席でのセリフ「食事どう?」「最高、食事相手も最高!」と気の効いたセリフが好き!国内作品だとこんな気の効いたセリフって見ないから印象的。
同業の後輩ケビン、同年代の警官との関係性も含め良かったし面白かった。最近のリーアム・ニーソンさんの作品では1番好きかも。
西部劇…
全161件中、101~120件目を表示