「もっとシニカルな京都文化を観たかった!」ぶぶ漬けどうどす ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとシニカルな京都文化を観たかった!
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深川麻衣・若葉竜也の共演が『嗤う蟲』以来で観れるということと
京都人のシニカルな遠回し表現がテーマだろうと思い、楽しみにしていた。
が、深川麻衣演じる澁澤まどかがエキセントリックすぎて、
悪い意味で驚いたし、『翔んで埼玉』レベルの笑いに振り切ってよかったんじゃないかと
思うのだが、全然京都人がFeatureされていない、いや、されているものの物足りない。
俳優の演技、特に松尾貴史と室井滋は秀逸な面白さを醸し出していたが、
もっとも面白かったのは、若葉竜也演じる中村先生だ。
中村先生の喋りが最高!この人が一番面白くてツボだった。
それにしても、主人公 まどかに全く共感できないし、老舗の扇子屋を継ぎたいとの動機も
まったく不明。エッセイマンガのネタにしたいだけだったのでは?
夫に浮気されてブチ切れた!?でも、一緒にマンガを描いている莉子が不倫相手なのに
一緒に仕事を続ける?しかも一緒に住もうとする?
全然理解できんし共感できん。
なんだこれ。
7年かけて脚本を描きあげたって本当!?
京都人の本音が全然わかんなくてカオスな状態になる映画を期待していたのに
全然違ったけど、深川麻衣と若葉竜也はよかったので、この評価にした。
この二人が出演していなければまず観ていないと思うが、テーマが面白いだけに
実にもったいない作品。
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