ファンファーレ!ふたつの音のレビュー・感想・評価
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「最強のふたり」とかより好きだな
もっとたっぷり時間をかけるよな、というところをスパッと切っても伝わるものは伝わるんだという映画だった。
フランス映画なのになぜかイギリス映画を観た気になるのは舞台がよく見るパリとかではなく、炭鉱町炭鉱町と繰り返し出てくるリトルダンサー的な世界と、とジミー役のルックスがそのように見えるからか。それはともかく公開からしばらく経っていたのだけど思いたって観てよかった。
兄の骨髄移植の問題で急に知ることになる自分の秘密、家族の秘密、そして弟の存在。この兄弟の預けれれた先の違いで貧富の差(=教育の差)が生まれ、しかし音楽の才能(絶対音感含む)はお互い遺伝的に持っているが、、というところからものすごい効率的にドラマが進む。
そうだよなそうだよな、という急激な兄弟の接近の中での喜びと憤り。しかし「音楽」で結びついて、深まっていく関係性。このあたりの「音楽が好き」という人たちの集まり具合が泣けてくる。真剣に打ち込む、楽しく演奏する、楽しく歌う、という顔のいいこといいこと。
コンテストへの練習が中盤以降を形成するが、ありがちなコンテストがクライマックスではなく、コンテストすら臨むことができず、兄は兄でこれまた喜びから苦しみのどん底までいってのクライマックスで突然始まる感動のフィナーレ。これかなりいろんなものをさっ引いているよな、ってくらいのエンタメの進め具合だけどこれで成立するんだよな、と感心してるとラストカットもまたスパッと終わって気持ちいいことこの上ない。
凄く良かったです!!多分今年のマイベスト映画になると思います。最高でした。
凄く良かったです!!多分今年のマイベスト映画になると思います。最高でした。
世界的な指揮者ティボが白血病に罹り骨髄移植が必要となるが養子の為家族とは不適合。生き別れの弟を探し移植を受けその後音楽を通して弟と交流する。兄は裕福な家庭に育ち弟は寂れた田舎町の貧しい家庭に養子となった。弟の養親はいい人で幸せに育ったが裕福な兄と自分を比べ忸怩たる思いや葛藤もあり…
兄弟を演じた2人の役者の演技がよくてそれぞれが役にぴったりでそして2人ともとても魅力的で素敵でした。
全編楽しい雰囲気でまさかラストで泣くとは思わず観てました。泣いた映画は沢山あるけど身体が震えたのは初めてでした。感動で震えが止まりませんでした。素晴らしい映画でした。
現実とフィクションのバランスが良い
サブタイトルの「ふたつの音」の意味を見終えて気づいた
NHKの「あさイチ」の映画紹介コーナーで取り上げられていて、だいぶ前から楽しみにしていた作品。ラストに驚かされますとコメントされていて、これも納得
とにかくテンポが良い。骨髄移植は提供する方も負担が大きいので、そこを描くのに時間かかるかと思っていたら、次のシーンでティボは寛解していた(笑)
育ちが異なる二人の交流が本格的に始まるのは骨髄移植後、快癒報告にティボが訪ねてきてから。二人とも音楽の趣味が似ていて、ふたりは少年のようにジャズの響きに時間を忘れて盛り上がってしまう
ジミーが町の炭鉱音楽隊でトロンボーンを吹く姿を見て、彼が絶対音感を持つことに気づき、ふたりは音楽を介して交流をもつ
二人が養子に出された理由。母親が兄を育てられないと見做され養子に出される。その後に弟も生まれるが、これも育児放棄されて叔母に長いこと預けっぱなしで育ち、そのまま叔母夫婦の養子として育つ
資産家のティボの家に、当時弟を引き取れないか?と打診はあったが、ティボの養父母が待ち望んだ実子を妊娠中で断られていた
叔母の家も弟を引き取ったことで兄も一緒に養育しようかとも思ったが、先立つものがなくて断念していたという過去がある。至って現実的な事情がのしかかっていた
【ここから ちょっとネタバレ】
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兄から新品のトロンボーンを贈られたジミーは(学食でトラブルを起こしたこともあって)本格的なオーケストラの欠員募集に志願。舞台側には大きな衝立があり、演者と審査員の姿を遮断され、実力のみが評価される真剣勝負(まるで「芸能人格付けチェック」(笑))。1分も演奏させて貰えずに審査終了を告げられ、追いかけてきたティボに「音楽学校の首席卒業生とか、1日15時間も練習しているような連中には勝てない」と現実を告げられる
ティボの間接的な指導を受けて、町の音楽隊は地域のコンクールに出場するが、これもハプニングに見舞われる
音楽隊の練習場所の公民館は、目立ちたがりの市長の横槍でカントリーダンスの練習場に変わってしまう
音楽隊のメンバー大半が所属する炭鉱工場は、日夜行われている閉鎖反対のデモにも関わらず、工場機械が搬出されてしまう
この手の映画にありがちな、弟が隠れた才能を発揮して成功!とか
有名指揮者の兄の手引きで音楽隊が脚光を浴び、それをきっかけに町の炭鉱産業が盛り返す!とかも無い
むしろラスト間近に、悲しい現実が影を落とす――
監督はわざとこんな構成にしたそう。日々の暮らしはそんなに甘いものじゃないけれど、ラストシーンのようなとても嬉しい出来事もあるので、我々は生きていけるのだ…と
ラスト、泣けました
アマチュアとプロ、圧倒的な技量の差はあれど、あの空間でひとつの感動を生み出していました
ティボとジミーのふたつの音が、高らかにファンファーレを鳴らしていました
【蛇足①】監督のインタビュー記事によると、その後ジミーは子どもの楽団の指揮者になるエピソードがあって、撮了していたそう。しかし「ボレロ」のシーンで終幕が良かろうということで割愛し、DVDの特典として配布するそうな…ちょっと見たいですね♪
【②】エンドタイトル、音楽が売りの映画にしてはショボい音楽で、タイトルロール終わったら、音楽としては途中ブチッと切れた。ちょっと呆気にとられました
音楽の力
評判が良いので、上映回数が少なくなる前に!と劇場へ向かった者です。
最初、あらすじかというスピードで話がドンドン進んでいくので驚きましたが、すごく自然で、違和感なくすんなり状況が理解できるし先も気になるので、良くできてるなぁと思いました。
自分で勝手に忖度してストレスで自滅する日本人とくらべて、フランス人のなんと開けっぴろげなことでしょう。主要キャラが中高年なせいもあるでしょうが、みんな自分の主張を言いたい放題で、すぐに衝突もするし、仲直りも早いです。まずは自分の気持ちや意思を言葉にして相手に伝える!問題が起きたらその時のこと!これがコミュニケーション能力でしょうか。うらやましいけど、なかなか一人でできることではないですね。
想像していたような単純な話ではありませんでしたが、ラストのコンサートシーンでは胸が熱くなりました。…ちょっと出来すぎの展開でしたが、感動で煙に巻かれてそのままエンディングに流れ込まれてしまった!…と、涙ながらに思いました。仕事や病気、家族との関係など、人生うまくいかないことが多いけれども、音楽はそうした悲しみや悩みを超越した感動とモチベーションを与えてくれるんだなぁというのを感じました。
最高の2人の出会いに笑い泣き?
涙が頬を伝いました💫
無骨で優しい男を演じさせたら、もう…!ジミーを演じた愛すべき男優ピエール·ロタンに、胸を熱くする私である。“秋が来るとき”で強く印象に残った、不器用に繊細に強く大きな覚悟を持って、大切な人を守り抜く男の度量。今作でまた彼に会えました。
対照的な兄、ティボ役のバンジャマン·ラベルネの品格ある率直さと誠実さが清々しい。
幼き日に養子として引き取られ、オーケストラの指揮者として成功し、名声もお金もあるが、白血病で余命幾ばくも無いティボと、生き別れとなり存在すら知らなかった兄の骨髄ドナーとなるジミーのストーリー。兄の生命を救い感謝され、その援助でジミーはトロンボーン奏者として、あるいは彼がいる炭鉱楽団が、紆余曲折を乗り越えて成功をおさめる展開かと思いきや、、、 意外にもこの作品は、我々をもっと身近で優しく大きな愛と感動の波に包み込む。ラストシーン、“ボレロ”の合唱に涙が溢れました。
ラストはアレって思っても、嬉し泣きしちゃいました😅
とても魅力的な兄弟
フランスの田舎街の労働問題も取り上げつつ、
生き別れた兄弟の絆
養母との絆
楽団の絆
炭鉱で働く者たちの絆
人と人との絆の大切さを感じることのできる温かい作品でした。
さらに、美しい音楽も聴けて、終始飽きることなく楽しめました。
それに、バンジャマン・ラヴェルネさん演じる
有名な指揮者のお兄さん“ティボ”と、
ピエールロッタンさん演じる
朴訥だけど優しそうな弟の“ジミー”のキャラとの対比も良かったなぁ⋯。
また、指揮者が主役の作品をいくつか観たことがありますが、
今までは、良く解らなくて少し距離を感じていたのですが、
お兄さんに教わるジミーに共感でき、少しだけ距離が縮まったかも。
ラストは、泣きました。
素晴らしかったです!
音楽の魅力を教えてくれる
評価が高く、映画コムのキャッチコピーが「よい映画ではないです。最高によい映画です。」とあり、チラシにはフランスでの観客動員数260万人、カンヌ出品などなど注目せずにはいられず、見てみようかとweb予約をしようとしたら「残りわずか」となっていて、これは見るべき映画と思って見てきました。映画の導入部分がいいです。主人公がオーケストラを指揮して、その指導ぶりが本物っぽくて、一個一個の指導でオーケストラどんどんよくなっていく感じがしてて、映画に入り込むことができました。
いろいろな映画のいいところが入っている気がしました。オーソドックスなストーリー展開ではあるもののラストのコンサートシーンではグっときてしまいます。
音楽が根本的に持っている人を感動させること、人を惹きつけること、人同士をつなげ、融和させることを教えてくれる映画でした。
感動作でした。オススメします
ボレロは名曲
忘れられない景色
有名な指揮者の男が白血病で倒れてしまい、骨髄移植の為に生き別れの弟に会いに行くが…といった物語。
いきなり兄と言われても…と言うことで癇癪を起こし飛び出してしまうジミー。こりゃあティポにとって前途多難になりそうだ…と思ったら、え!?思いの外…。そこは本筋じゃないのか!?
そんなこんなで、生き別れ後に比較的恵まれ指揮者にまでなれたティポと、寂れた町で余裕の無い生活のジミー。命の恩人でもあり、この不公平を埋めようとジミーを支えたいティポだったが。
大人になった男同士の良き関係性や、熱くも卑屈な一面を覗かせるジミーの健気な挑戦、そして挫折。それに寄り添おうとするティポの姿。仲間達との軋轢や絆、その全てが儚くも美しいですね。
個人的には、短かったけどティポとジミーの育ての母との2人のシーンがお気に入りかな。余裕もないのに、知ってたら両方って…。ちょっと目頭が熱くなったよ。
終盤に向けての流れは人それぞれ感じ方が異なるだろうな、と思いつつ、ここまでに胸がアツくなるクライマックスも沢山映画観てきましたが中々ないですよね。皆が通じ合えるツールがそこに…。
ワタクシも趣味で音楽をやってますが、改めて良いなぁと思わされたし、これで誰かと繋がれたら…そんなことを思わされた作品だった。
そう来たか 初演ぶっ飛ぶ ボレロかな
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