劇場公開日 2025年9月19日

ファンファーレ!ふたつの音のレビュー・感想・評価

全83件中、1~20件目を表示

4.0音楽で語り合う兄弟の絆

2025年9月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

こういう展開かな?と予想していた展開に全くならず、2回ぐらい予想外な展開になり、最後は思わず条件反射で「ブラボー!」って言って拍手したくなる衝動を必死に抑えた。

まさかこんなラストが待ち受けているなんて思いもせず、涙もろい私はあんなことされたら秒で泣いたよね。

生き別れになった兄弟が、兄の病気をきっかけに再会し、そこから始まる交流の描き方が本当に素晴らしい。
スマートな兄と無骨な弟。裕福な兄と貧しい弟。育った環境は真逆で、複雑な思いもあるけれど、そんなことを越えて音楽で絆を深めていく。
ぎこちない会話も、音楽になったら饒舌になり、硬い表情も柔らかくなる。音楽の力ってすごいなと思わせられる。

現実はうまくいかないことが多くて、急に不幸は降りてきたりもするけれど、それでも諦めずに助け合って、支え合って、何度だって立ち上がる。
芸術を愛するフランスだからこそ、芸術のもつ力を信じた作品のように感じた。

現在公開中の「8番出口」で不気味さの演出として使われている「ボレロ」が、作品違うだけでこうも違った曲に聞こえることにも驚き。
「ボレロ」は、孤独な踊り子が周囲を巻き込みながら舞い踊る様子を描いた曲。そんな「ボレロ」に合わせて、ひとりじゃないよと伝えるかのような圧巻のラストを是非映画館で体験してほしい。

ひとつ苦言を言うなら、エンドロールどうした?
こんなに素敵な音楽を聞かせてくれたのに、急にぶつ切り音楽で終わってしまって戸惑った。

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AZU

4.0幅広い観客を魅了する語り口と重厚さのバランスが秀逸

2025年9月27日
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鑑賞方法:試写会

幼い頃に生き別れた兄と弟。そんな二人の思いがけない邂逅を描いたこの物語は、興味深いことにオーケストラとブラスバンド、クラシックとポピュラー音楽、さらには中央と地方、経済的格差など、様々な壁のようなものを融解させながら、誰しもを惹き込む語り口にて展開していく。私はクールコル監督がかつて脚本を務めた『君を想って海をゆく』(09)を愛してやまない一人だが、主人公の専門分野がこれまで向き合ってこなかった領域と重なり合い、そこで新たな自己発見が生じるという流れは本作にも通底しているように思えた。新旧様々な楽曲レパートリーが目と耳を充実した気持ちに浸らせる中、後半は地方経済や産業にもヒューマニズムあふれる視線が注がれる。そのタッチは懐かしき英国の名作『ブラス!』をも彷彿とさせるかのよう。音楽というものを一つの糸口として、やがて社会全般や労働者の尊厳をも包摂するドラマへ発展していく流れを大いに堪能した。

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牛津厚信

5.0フランスのオーケストラ映画は良いね

2025年10月19日
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鑑賞方法:映画館

オーケストラものは登場人物も多いから、エピソードには事欠かない。本業が他にあるアマチュア楽団ならなおのこと。
しかも閉鎖危機にある工場の楽団で、生き別れの兄弟で骨髄移植とかてんこ盛り。

育った環境は違っても、揃って音楽の才能があるのは、少々出来すぎではあるのだけど、楽しそうな2人にほっこりする。
ちょっとした兄弟のすれ違いがあり、お決まりと言ってもいい、ライバルとのぶち壊しトラブルを経て、工場でのコンサートが企画されるワケだけど、去年『ボレロ 永遠の旋律』を観ていたから、工場の音から作曲されたことか予習できていて良かった。

工場がやんごとなき状況に陥って、どうなることかと思ったけど、まさかそんな展開とは。
やっぱりオーケストラものは、音楽で感動させる力があるから好きだ。
タイトルの『ふたつの音』がそういう意味だったのかと、胸が熱くなった。

9月19日初日だったから、上映終了にならないか不安だったけど、間に合ってよかった。

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コビトカバ

4.0ベタな話なのに… 泣けました。 兄弟クンがどちらもイイ感じ。 正に...

2025年10月19日
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鑑賞方法:映画館

ベタな話なのに…
泣けました。
兄弟クンがどちらもイイ感じ。
正にファンファーレでした♬

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おち たけ

4.0たしかにファンファーレ!

2025年10月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

オープニングの良い掴みで始まって兄弟とその周りの人々を音楽という絆を中心に描いた秀作。構成と編集が荒いのか、そういう演出なのか分からないけど、もう少し丁寧に作り込めばなあ、というのは個人的感想。音楽やってた妻は、音楽もいいし、音楽やってる人にはあるあるネタが多くてそれはそれで楽しかったそう。
でもまあラストのためにこの物語は編まれたと思えば全て腑に落ちる。みなさんが言うように私もグッときてしまった。ハッピーエンドでもなく、なにか解決したわけでもなくただ続いてゆく人生の感動的なある一コマ、感動的なシーンに立ち会えてよかった。

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rihimasa

4.0フィナーレでは?えっ!大粒の○○○が自然に!

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

レビューでの評価が高いので、どうするか?
なぁ〜と気にしていて迷いつつ鑑賞してみる事に。
立ち上がりのテンポが良く進行。これは?どうなるのか?
なるほど兄弟の繋がりを丁寧に描く展開に!
そしてラストは!じんわり!とではなく突然として
ドバーっと来る熱い物が目から!感動のラスト!

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デコ山

4.0ベタだけど感動😂

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

幸せ

展開が雑だったけど、フランス人のど演歌な所って
日本人の波長とあってるよねw

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HIROKICHI2

4.0100万分の一

2025年10月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

病気になって自分の出生について
色々知ることになり治療に奔走する
この映画も「血」にまつわるストーリー
芸術的な才能って遺伝が大きいよね
中年になってからの兄弟なので
知らないことや生活環境の違いで
上手いったりいかなかったり
ただラストシーンは感動的です泣きそうでした
思わず拍手をしようとしたんだけど
きっとみんなそうだったよね
オススメですよ

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かちかち

4.0兄弟の絆

2025年10月13日
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泣ける

ある事情で離れ離れになった兄弟の映画。彼らは、それぞれ違った、環境の中で育ち、またその格差を描いている。しかし、彼らの共通点は、音楽である。全編、音楽が流れている。最後は、感動的である。

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えんち

4.0音と気持ちが幾重にも重なる瞬間

2025年10月11日
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鑑賞方法:映画館

白血病であることを宣告された指揮者のティボと生き別れた弟ジミーの話です。

似ても似つかない兄弟の間には音楽の血が流れていて、環境は違くてもそれぞれ音楽に触れる生活をしています。展開は王道かなと思いましたが予想を超えたラストシーンにただただ感動していました。ティボの体調限界でも幸せそうな表情がとても印象的でした。

大人になってから出会ったことで互いの人生に気付きや輝きをもたらし、化学変化が起こるとても心温まる作品でした。

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Yum

4.0オーケストラと吹奏楽団のファンファーレ

2025年10月11日
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鑑賞方法:映画館

フランス語原題「En Fanfare」はブラスバンドで、大騒ぎしてという意味らしい
ちなみにブラスバンドは金管楽器主体の編成なので木管楽器を含まないのが一般的だが、日本においては吹奏楽とブラスバンドは≒に捉えられているようなのでこの場合も吹奏楽団なのだろう
英訳は「THE MARCHING BAND」でヨーロッパの楽団はもしかするとマーチングバンドが先にあるのかもしれない

ちなみにWikipediaでは
ファンファーレ(fanfare)は、主に式典などで演奏される、ごく短い華やかな楽曲である。
本来の意味から転じて、「ファンファーレ」という語は、派手な騒ぎや宣伝・誇示活動、優勝(チャンピオン)を祝福する行為などを表すときに比喩的に使われることもある。

ここまで読んでようやくこの映画のタイトルの意味が理解できた

作品は冒頭部分の骨髄ドナー探しからクスッと笑えて、兄弟仲が深まっていくところでホッコリし、一方で工場の閉鎖問題は北フランスの厳しい経済状況を知ることになる
この町にはサッカーか音楽しかないというのは弟のジミーの劇中のセリフだが、逆に言えばそれだけ文化として音楽が根付いているのだなと思った
とはいえ、子供には古臭いと思われているようだけれど。。。

現実に引き戻されてからのラストシーンは涙なくしては観られない
ふたつの音のアンサンブルがファンファーレとなって鳴り響いた

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moto

4.0締めの「ボレロ」にやられた

2025年10月11日
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泣ける

笑える

知的

子供の頃に生き別れになり、互いの存在を知らずに成人した2人。ティボが体調を崩さなければ、きっと2人とも何も知らずに生涯を閉じたことだろう。真逆に近い環境で育ったものの、「音・音感」に対しては何か通ずるものがあったのだろうな。
映画「愛と哀しみのボレロ」では、メイン楽曲として「ボレロ」が使われ、時代に振り回される芸術家達の苦悩と未来が描かれていたが、本作では全く違った使い方だった。客席側のタンタタタタン・タンタタタタンと言うスティックの連打からの始まり、やがてオケのメンバー達は自然に楽器を奏で始め、徐々に会場がひとつになる…もうスクリーンに釘付けだった。
凄くいい作品だった。

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ちゃ坊主

3.5音楽兄弟

2025年10月9日
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新宿ピカデリーで鑑賞
22:00上映ってそれは空いているだろうよ

音楽を通じて心を通わせていく兄弟
クライマックス前の故郷?の街を巡るシーンがいい

コンクール、コンサートはいつやるんだろうと
溜めて溜めて溜めてからのあっと驚くラストに拍手!

しかし全キャスト、浦沢直樹の漫画のモブキャラのような見事な顔立ち
これだけ美男美女を外した映画も珍しいのでは

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ぼろんてーる2

4.5兄弟愛だよ。

2025年10月9日
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鑑賞方法:映画館

あらすじからして良い映画なんだが、本当に良い映画だった。

こういう映画、海外はうまいよね。ドラマチック過ぎず、大人ユーモアあって、話の流れが自然でリアリティあって押し付けがましくない。日本で作るとなぜか重くなるんだよね。

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masayasama

4.0人生で好きな映画の一つに出会いたい人におすすめ

2025年10月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

 世界的指揮者のティボと生き別れの弟ジミーが出会い、分かり合い、反発し、音楽に真摯に向き合う作品です。オーケストラと吹奏楽の演奏がふんだんに盛り込まれています。素人の私にもプロとアマチュアの音の違いが分かる演奏で、二人の住む世界が違うことを感じました。
 テンポよく進みますが、家族・仲間との関係がはっきり描かれ、わかりやすい筋書きでした。私には二人それぞれの母親の言葉が心にささりました。
 人の生き方、音楽の素晴らしさ、仲間・家族がいることの嬉しさを味わえます。
 笑って泣いて感動します。多くの人の心に響く名作として繰り返し上映されてほしい作品です。

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オレンジ

4.0泣けたー!終わり方が好き。

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣けたー!終わり方が好き。

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mini

4.5最後は泣かずにいられない グッとくる。

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

驚く

フランス映画らしい映画。最後が せつない。

「パリに見出されたピアニスト」 という

グッドウィル ハンティングのピアノ版という感じのフランス映画を ちょっと思い出した。

こっちはハッピーエンドで 良かった 良かったで終わるけど。。

「ファンファーレ」のタイトルが なぞだったのが 最後でやっとわかった。

観客は言葉を失って しばらく立ち上がれなくなってると思えた。

劇場で見るオーケストラ演奏のある良い映画。

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しま

4.0音楽がつなぐ未来

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

親の事情で離れ離れに育った兄弟。
はじめは兄目線で見ていましたが、ストーリー展開にいい意味で裏切られました。
ラヴェルが工場を訪れてボレロを作曲したというエピソード、私は全然知りませんでした。
ラストが素晴らしい。
クラシックも吹奏楽も、音楽は分断ではなくて、この社会をつなぐものであって欲しい。

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マリエル

4.0これぞ音楽のチカラ

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

ってやつを見せてくれる良作。
家族愛、兄弟愛、仲間との絆、そーゆーのに溢れてる。

ボレロってクラシック界のベストヒットなんだって。←つまりどゆこと?

【涙活報告】ラストでうるる‼️

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らまんば

3.5「最強のふたり」とかより好きだな

2025年10月5日
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もっとたっぷり時間をかけるよな、というところをスパッと切っても伝わるものは伝わるんだという映画だった。

フランス映画なのになぜかイギリス映画を観た気になるのは舞台がよく見るパリとかではなく、炭鉱町炭鉱町と繰り返し出てくるリトルダンサー的な世界と、とジミー役のルックスがそのように見えるからか。それはともかく公開からしばらく経っていたのだけど思いたって観てよかった。

兄の骨髄移植の問題で急に知ることになる自分の秘密、家族の秘密、そして弟の存在。この兄弟の預けれれた先の違いで貧富の差(=教育の差)が生まれ、しかし音楽の才能(絶対音感含む)はお互い遺伝的に持っているが、、というところからものすごい効率的にドラマが進む。

そうだよなそうだよな、という急激な兄弟の接近の中での喜びと憤り。しかし「音楽」で結びついて、深まっていく関係性。このあたりの「音楽が好き」という人たちの集まり具合が泣けてくる。真剣に打ち込む、楽しく演奏する、楽しく歌う、という顔のいいこといいこと。

コンテストへの練習が中盤以降を形成するが、ありがちなコンテストがクライマックスではなく、コンテストすら臨むことができず、兄は兄でこれまた喜びから苦しみのどん底までいってのクライマックスで突然始まる感動のフィナーレ。これかなりいろんなものをさっ引いているよな、ってくらいのエンタメの進め具合だけどこれで成立するんだよな、と感心してるとラストカットもまたスパッと終わって気持ちいいことこの上ない。

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ONI
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