ファンファーレ!ふたつの音のレビュー・感想・評価
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音と気持ちが幾重にも重なる瞬間
オーケストラと吹奏楽団のファンファーレ
フランス語原題「En Fanfare」はブラスバンドで、大騒ぎしてという意味らしい
ちなみにブラスバンドは金管楽器主体の編成なので木管楽器を含まないのが一般的だが、日本においては吹奏楽とブラスバンドは≒に捉えられているようなのでこの場合も吹奏楽団なのだろう
英訳は「THE MARCHING BAND」でヨーロッパの楽団はもしかするとマーチングバンドが先にあるのかもしれない
ちなみにWikipediaでは
ファンファーレ(fanfare)は、主に式典などで演奏される、ごく短い華やかな楽曲である。
本来の意味から転じて、「ファンファーレ」という語は、派手な騒ぎや宣伝・誇示活動、優勝(チャンピオン)を祝福する行為などを表すときに比喩的に使われることもある。
ここまで読んでようやくこの映画のタイトルの意味が理解できた
作品は冒頭部分の骨髄ドナー探しからクスッと笑えて、兄弟仲が深まっていくところでホッコリし、一方で工場の閉鎖問題は北フランスの厳しい経済状況を知ることになる
この町にはサッカーか音楽しかないというのは弟のジミーの劇中のセリフだが、逆に言えばそれだけ文化として音楽が根付いているのだなと思った
とはいえ、子供には古臭いと思われているようだけれど。。。
現実に引き戻されてからのラストシーンは涙なくしては観られない
ふたつの音のアンサンブルがファンファーレとなって鳴り響いた
締めの「ボレロ」にやられた
これが映画だ! ※情報ゼロで見てほしい!
今季、本当に見たかった本作、
やっとやっと見ることができました!!
これ上映している最寄りのシアターでは夕方1回のみの上映で、ホンっとにどうやったらさ、誰がその時間に合わせられるんだよ~~(泣) だったのですよ。学生さんかい?朝の方がまだイケるかも??こういう本当に素晴らしい作品はね、レイトショー帯に入れてほしいんですよね…。
だって、見終わっても所詮はゴールデンタイムだから、他の観客たくさんいるのにね、いい歳こいたオッサンが目を赤くして出てくるの…照れるぜえ??
喜怒哀楽すべてを引っ張り出された挙げ句に涙、涙、涙 (T_T)
のラストでした。
でもこの涙の種類は、自分でいっちゃうけども、
ものすごーく!あったけえソレなんだよねえ…。
(うっ、ラスト思い出してまた泣けてきた…(^_^;)
結論 言っちゃうと、本作品、マジでマジっで!最高の映画!
僕は普段から甘め採点だが、これは★6
国際映画祭でも何でもかかってこいと。
映画としてこの作品みて否定できる映画人っているのかいな?
ってほどです。はい、言い切ります( ̄ー ̄)ニヤリ
***
で、ですねえ、
見た人はわかると思うけど、最後の最後にダンっ!て暗転して終わる。そして数秒間無音。タイトル出る。で、エンドクレジット流れるんですよ。
その無音が!凄いのですよ。
拍手喝采が【聞こえる】んですよ。
(ちょっと何言ってるかわかんない?)
いや、聞こえてくるハズ!!
これ絶対に狙ってやってると思うし、あざとさなんか思いもせずに感情がそっち(拍手)に動いてしまっているのですよ。
で、僕も拍手喝采してるんです!心で!(になっちゃう日本人…)
海外とかだったらゼッタイここスタンディングオベーションだろうなって思いました。
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さんざ泣いたジジイがふらつきながらシアター出ると、本作のポスターが貼ってあるじゃないですか?
このポスターの二人見るとですね?
はい、見た人は、分かるよねえ~~???
ラストシーンの後のワンショットにしか見えなくないですか?
もー、映画館出る瞬間まであったけえ気持ちになったわけです。
~~~
役者、最高です。
音楽、最高です。
ストーリー、映画そのもので最高!
ラスト、僕は、読めなかった。
一言で言って、意外だった。
その意外さが、むちゃくちゃ粋。
てやんでえ…泣かせるじゃねえか(グスン)
フィナーレは 目頭熱く ファンファーレ
「ファンファーレ! ふたつの音」 観ました。
【所感】
※これから観る人はスルー願います。何の事前情報もなく観たら面白さ100倍です。
もともと観るつもりはなかったのですが、ある方のおすすめやネットでの評判も踏まえて鑑賞しました。ストーリーはべたべたのお涙ものですが、テンポよく進み、テンポよく泣かされます。上映中ほとんど泣いていました。
「白血病 移植が合わず 迷い道」、「白血病 DNAで わかること」、「白血病 実は親族 他にいた」、といった白血病ものと音楽もの、兄弟愛の物語が巧みに組み合わさって進行します。悪人は登場しません。でも、きっとハリウッドでリメイクされる際には、余計な悪人が設定されるでしょうね。
白血病になる世界的な指揮者も、その弟も共感できる設定で、演じる役者もぴったりで演技に泣かせられます。つぶれそうな工場の工員たちもみんな個性的で魅力的。クライマックスは事前情報で覚悟していましたが、号泣でした。フランス映画で、知っている俳優がひとりもいないのも新鮮でした。
今年度観た映画の中では間違いなくベストです。上映時間104分もGOOD。
まだ、劇場で上映しています。是非おすすめします。
※泣ける映画ですが、笑える場面も多々あります。
※この映画を観て、「8番出口」は決して観ないようにしようと思いました。観た人なら同感してもらえると思います。
10/10 酔爺
音楽兄弟
兄弟愛だよ。
人生で好きな映画の一つに出会いたい人におすすめ
最後は泣かずにいられない グッとくる。
フランス映画らしい映画。最後が せつない。
「パリに見出されたピアニスト」 という
グッドウィル ハンティングのピアノ版という感じのフランス映画を ちょっと思い出した。
こっちはハッピーエンドで 良かった 良かったで終わるけど。。
「ファンファーレ」のタイトルが なぞだったのが 最後でやっとわかった。
観客は言葉を失って しばらく立ち上がれなくなってると思えた。
劇場で見るオーケストラ演奏のある良い映画。
「最強のふたり」とかより好きだな
もっとたっぷり時間をかけるよな、というところをスパッと切っても伝わるものは伝わるんだという映画だった。
フランス映画なのになぜかイギリス映画を観た気になるのは舞台がよく見るパリとかではなく、炭鉱町炭鉱町と繰り返し出てくるリトルダンサー的な世界と、とジミー役のルックスがそのように見えるからか。それはともかく公開からしばらく経っていたのだけど思いたって観てよかった。
兄の骨髄移植の問題で急に知ることになる自分の秘密、家族の秘密、そして弟の存在。この兄弟の預けれれた先の違いで貧富の差(=教育の差)が生まれ、しかし音楽の才能(絶対音感含む)はお互い遺伝的に持っているが、、というところからものすごい効率的にドラマが進む。
そうだよなそうだよな、という急激な兄弟の接近の中での喜びと憤り。しかし「音楽」で結びついて、深まっていく関係性。このあたりの「音楽が好き」という人たちの集まり具合が泣けてくる。真剣に打ち込む、楽しく演奏する、楽しく歌う、という顔のいいこといいこと。
コンテストへの練習が中盤以降を形成するが、ありがちなコンテストがクライマックスではなく、コンテストすら臨むことができず、兄は兄でこれまた喜びから苦しみのどん底までいってのクライマックスで突然始まる感動のフィナーレ。これかなりいろんなものをさっ引いているよな、ってくらいのエンタメの進め具合だけどこれで成立するんだよな、と感心してるとラストカットもまたスパッと終わって気持ちいいことこの上ない。
凄く良かったです!!多分今年のマイベスト映画になると思います。最高でした。
凄く良かったです!!多分今年のマイベスト映画になると思います。最高でした。
世界的な指揮者ティボが白血病に罹り骨髄移植が必要となるが養子の為家族とは不適合。生き別れの弟を探し移植を受けその後音楽を通して弟と交流する。兄は裕福な家庭に育ち弟は寂れた田舎町の貧しい家庭に養子となった。弟の養親はいい人で幸せに育ったが裕福な兄と自分を比べ忸怩たる思いや葛藤もあり…
兄弟を演じた2人の役者の演技がよくてそれぞれが役にぴったりでそして2人ともとても魅力的で素敵でした。
全編楽しい雰囲気でまさかラストで泣くとは思わず観てました。泣いた映画は沢山あるけど身体が震えたのは初めてでした。感動で震えが止まりませんでした。素晴らしい映画でした。
現実とフィクションのバランスが良い
サブタイトルの「ふたつの音」の意味を見終えて気づいた
NHKの「あさイチ」の映画紹介コーナーで取り上げられていて、だいぶ前から楽しみにしていた作品。ラストに驚かされますとコメントされていて、これも納得
とにかくテンポが良い。骨髄移植は提供する方も負担が大きいので、そこを描くのに時間かかるかと思っていたら、次のシーンでティボは寛解していた(笑)
育ちが異なる二人の交流が本格的に始まるのは骨髄移植後、快癒報告にティボが訪ねてきてから。二人とも音楽の趣味が似ていて、ふたりは少年のようにジャズの響きに時間を忘れて盛り上がってしまう
ジミーが町の炭鉱音楽隊でトロンボーンを吹く姿を見て、彼が絶対音感を持つことに気づき、ふたりは音楽を介して交流をもつ
二人が養子に出された理由。母親が兄を育てられないと見做され養子に出される。その後に弟も生まれるが、これも育児放棄されて叔母に長いこと預けっぱなしで育ち、そのまま叔母夫婦の養子として育つ
資産家のティボの家に、当時弟を引き取れないか?と打診はあったが、ティボの養父母が待ち望んだ実子を妊娠中で断られていた
叔母の家も弟を引き取ったことで兄も一緒に養育しようかとも思ったが、先立つものがなくて断念していたという過去がある。至って現実的な事情がのしかかっていた
【ここから ちょっとネタバレ】
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兄から新品のトロンボーンを贈られたジミーは(学食でトラブルを起こしたこともあって)本格的なオーケストラの欠員募集に志願。舞台側には大きな衝立があり、演者と審査員の姿を遮断され、実力のみが評価される真剣勝負(まるで「芸能人格付けチェック」(笑))。1分も演奏させて貰えずに審査終了を告げられ、追いかけてきたティボに「音楽学校の首席卒業生とか、1日15時間も練習しているような連中には勝てない」と現実を告げられる
ティボの間接的な指導を受けて、町の音楽隊は地域のコンクールに出場するが、これもハプニングに見舞われる
音楽隊の練習場所の公民館は、目立ちたがりの市長の横槍でカントリーダンスの練習場に変わってしまう
音楽隊のメンバー大半が所属する炭鉱工場は、日夜行われている閉鎖反対のデモにも関わらず、工場機械が搬出されてしまう
この手の映画にありがちな、弟が隠れた才能を発揮して成功!とか
有名指揮者の兄の手引きで音楽隊が脚光を浴び、それをきっかけに町の炭鉱産業が盛り返す!とかも無い
むしろラスト間近に、悲しい現実が影を落とす――
監督はわざとこんな構成にしたそう。日々の暮らしはそんなに甘いものじゃないけれど、ラストシーンのようなとても嬉しい出来事もあるので、我々は生きていけるのだ…と
ラスト、泣けました
アマチュアとプロ、圧倒的な技量の差はあれど、あの空間でひとつの感動を生み出していました
ティボとジミーのふたつの音が、高らかにファンファーレを鳴らしていました
【蛇足①】監督のインタビュー記事によると、その後ジミーは子どもの楽団の指揮者になるエピソードがあって、撮了していたそう。しかし「ボレロ」のシーンで終幕が良かろうということで割愛し、DVDの特典として配布するそうな…ちょっと見たいですね♪
【②】エンドタイトル、音楽が売りの映画にしてはショボい音楽で、タイトルロール終わったら、音楽としては途中ブチッと切れた。ちょっと呆気にとられました
音楽の力
評判が良いので、上映回数が少なくなる前に!と劇場へ向かった者です。
最初、あらすじかというスピードで話がドンドン進んでいくので驚きましたが、すごく自然で、違和感なくすんなり状況が理解できるし先も気になるので、良くできてるなぁと思いました。
自分で勝手に忖度してストレスで自滅する日本人とくらべて、フランス人のなんと開けっぴろげなことでしょう。主要キャラが中高年なせいもあるでしょうが、みんな自分の主張を言いたい放題で、すぐに衝突もするし、仲直りも早いです。まずは自分の気持ちや意思を言葉にして相手に伝える!問題が起きたらその時のこと!これがコミュニケーション能力でしょうか。うらやましいけど、なかなか一人でできることではないですね。
想像していたような単純な話ではありませんでしたが、ラストのコンサートシーンでは胸が熱くなりました。…ちょっと出来すぎの展開でしたが、感動で煙に巻かれてそのままエンディングに流れ込まれてしまった!…と、涙ながらに思いました。仕事や病気、家族との関係など、人生うまくいかないことが多いけれども、音楽はそうした悲しみや悩みを超越した感動とモチベーションを与えてくれるんだなぁというのを感じました。
兄弟愛
盛り上がって盛り上がってのここで終わり、この先は自分たちで考えてくださいエンド。
きっとなんやかんやあって幸せな未来が待ち受けているのだと自己願望的解釈をしておこうかね。
全体的に良いけど、主人公の普段の言動からして育ての親にもっと感謝の気持ちがあっても良さそうだけどなぁと思ったり。
良い作品です。
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