「肩透かし」ファンファーレ!ふたつの音 安芸之丞さんの映画レビュー(感想・評価)
肩透かし
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音楽は素晴らしい。
予告で想像するような単純感動ストーリーにしないのも良い。
血のつながりのない家族→弟との邂逅→闘病生活→寛解ののち音楽を通した交流→感動のボレロのラスト、とかなんとかだと予想していたので、それが裏切られたのは良かった。
が。
エピソードが細切れで感動に浸る間がない。
工場縮小の理由や背景がよくわからなくて労働運動に感情移入しづらいし、コンクールでやらかしたらそりゃダメだよねだし、兄弟の確執も中途半端だし、何より最後でずっこけた。リアリティがあるんだかないんだか。私がオケのメンバーなら世界初演のあとであんなことやられたら怒るよ。ちゃんと納得のいくボレロで感動したかったな。
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