「最後の演奏でいい結末に持っていかれた」ファンファーレ!ふたつの音 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の演奏でいい結末に持っていかれた
オーケストラ絡みの映画って侮れない。ありきたりの展開や観たことのあるような設定でも、最後には感動させられたりする。
本作も、骨髄の移植が必要な病気にかかったことをきっかけに、実の弟がいることを知ったオーケストラ指揮者の話。でも、闘病や手術についてはさらっと描かれ、2人の男が兄弟になっていく話がメインだった。
裕福な家庭で音楽家として成功している兄と、ちょっと口が悪く学食で働く弟。あまりに違う家庭環境で育った2人が兄弟としての絆を認識するのが音楽という流れはありきたりとも言えるがとてもいい。絶対音感を持っている弟が、音楽家として成功したりする流れだとゲンナリしていたと思うが、そこはきちんと現実を提示していて安心した。
そして最後の演奏。かなり強引だし、なんでここで?とも思うが、そこは目をつむるしかない。多くは語られないから受け付けない人も多いと思うが、個人的には2人が本当の兄弟になったと思えて涙を止めることができなかった。彼らの未来は明るいとは言えないが、素晴らしいラストだった。
やはり、最後に演奏される音楽で感動の結末に持っていかれてしまった。やはりオーケストラ絡みの映画は侮れない。
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