俺ではない炎上のレビュー・感想・評価
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僕は悪くない
結局SNSの恐ろしさに行き着くのですが、物語は一直線ではなく、叙述トリック的な展開で進むので、序盤から抱いていた違和感が最後に回収されていくのが面白かったです。
また、現代社会を鋭く風刺した作品で、SNS社会を生きる私たちが共感できる部分も多かったです。誰もが自分の正義感を持ち、自分は間違っていないと信じているところに恐ろしさを感じました。真相が明らかになっても、周囲は「自分は悪くない」と手のひらを返すところまでがリアルでした。
そして、青江の歪んだ正義感からくる狂気を表現した長尾謙杜くんの演技がとても印象的でした!!!!!
予想外に怖い話
最初、若干軽い作品なのかと思い、前半の流れを見ながら、主人公を笑いの対象にしつつ生きづらさを考える的な傾向の作品には阿部寛はもう難しいのでは…年齢的にもあまり笑える感じになってない…と考えていたら、本来の作品の狙いはそうではなかったようで驚き。原作は未読だがお話がよく練られている。ホラーのような恐怖も一瞬感じるほど演出はなかなかうまい。加速的に展開がシリアスになっていき、結果阿部寛でやはり良かったんだな、と納得。
キャストに味のある人が多く、そこも良いところ。自分勝手な正義感で他人を裁くことのないようにしよう、としみじみ思ったのでした。
中盤まで我慢すれば面白い
テーマは面白い、サスペンスとしては…
この映画を通して何を伝えたいかは非常に明快で、かつ賛同できる。
不確定なはずの情報を勝手に事実だと決めつけて拡散する危険性が、主演陣の素晴らしい演技で時にコミカルに、時にシリアスに伝わってくる。
さらに、若者世代の根底に溢れる「自分は悪くない関係ない。誰かのしでかしたことのシワ寄せに苦しんでいる。」というどこか無責任・他責・被害者意識に警鐘を鳴らすと同時に、「仕事では頼られる存在で、家族も疎かにしなかった」と断言して自分を客観視できない40代以上の独善さにも一石を投じる良映画だ。
最後に阿部寛一家のそれそれが「悪かったのは自分だ」と認めるのは、ともすれば個人の主義主張が尊重されすぎた教育とSNSで肥大化した自己承認欲求に満ちた現代では相当ハードルの高いことではあるだろうが、ぜひそうあって欲しいという制作者の願いだろう。
観て決して損はないはず。
ただ、テーマの素晴らしさにサスペンス映画としての出来栄えが追いついてないのは残念。
どんでん返しと言うか、色々なミスリードの手練手管で結末に導くテクニックは素直に感心したんだが、全く腑に落ちない部分がいかんせん多すぎた。
①犯人の動機
まずなんと言ってもここの掘り下げがすごく浅いせいで犯人がサイコパスっぽくなってしまっていたために「犯行の裏にある動機や背景を作り込まずに済む」という制作側のズルさがチラついてしまった。
サイコパス野郎を犯人にするのなら、犯行の背景をよっぽど深く掘り下げなきゃだめなのに、この映画はそこがあまりうまくなかった。
②犯行の方法
これが本当に説明不足でスッキリしない。家に忍び込んで家のwifiルーターからネットに接続してSNSにアップしてたって、具体的にどうやって忍び込んだのか?
2人目の遺体はいつ、どうやって家の敷地内の倉庫に運んだの?阿部寛が片手では持ち上げられない描写があったくらい重いものを、誰にも気づかれずに?
③登場人物の行動
阿部寛が、自分の置かれている状況に気づいて思わず逃げる…というのはまぁ分からなくもない。周囲の誰も彼もが自分を犯人だと決めつけて追ってくるし、見つけたとなればスマホで撮影してくる状況なら、突発的に逃げたくもなるのだろう。
ただ、芦田愛菜ちゃんはどうなのか??
時間軸のミスリードで分かりにくいが、犯人が誰なのか推測できてるなら君はすぐ警察行くべきでは?
なんでリツイートした人を頼ってお父さんを探そうとする?
この辺は、どんでん返しの結末を見終わってから生じる疑問なので、映画を見終わって全然スッキリしなかった。(もしかしたら自分が何か見落としている可能性はあります)。
なお、全編を通して説教臭さを拭えない部分があり、特に芦田愛菜ちゃんの「お前が諸悪の根源」云々のくだりは台詞回しも含めて大仰で白けてしまったが、映画終わったあとよく考えたら「この映画を観てほしい世代にとっては、これくらいストレートに言葉で言わないと伝わらないのかも」と思い直した。
と、良くないところも色々書いてしまったけど、映画館で2000円出して観る価値はあると感じました。
タイトルなし(ネタバレ)
犯人は何となくわかるものの、演出のトリックがあり終盤まで動機や犯行の手法が分からないまま進む。
ここまでのものはそうそう無いだろうけど誰もがインターネット正義マンの行動に巻き込まれる可能性があるのは怖いね。
ポンポン展開が進むので退屈せずに楽しめた。良い作品でした。
タイトルで損してる
ロケ地浜松
自分が悪いのかもという気持ちを全員が持てれば⋯
私はSNSをやってなくて、良くも悪くも世間の出来事に無関心なほうなので、ネットで他人を叩いたり正義を振りかざして日頃のストレスを発散してる人達のことはよくわからないんですが、そういう人達にはかなり耳の痛い内容になってるんじゃないでしょうか。
お話としては、予告から想像してたノリやストーリーとは違いましたね。
想像では普通のおじさんが周りの勘違いで犯人扱いされてネットに晒されるも必死で抵抗する、ドタバタコメディかと思ってたんですが、意外にシリアスというか、でも、それにしては何かリアリティが無くてどっち路線に持っていきたいのかよく分からないまま、ラストのオチまで来てしまった感じです。
ミステリー好きの人なんかには受けるオチや展開なのかもしれないが、別にそんなのを観たかったわけじゃなかったので、現実離れしすぎた展開と犯人の動機になんやねんそれ!という思いと、何かちょっとたまに説教臭いとこあったけど言いたいことは分かるし面白かったで!という、麺とスープは美味しいのにチャーシューだけ不味いラーメンみたいな後味でございました。
気軽にネットに悪口やらを書き込んでる層が観たほうがいい映画だと思いますが、そういう人達に限って俺のことじゃない。私は悪くないと思ってそうな気がします。
今度は阿部寛主演で、世界中のSNSやWEBサイトが全て、阿部寛のホームページになってしまう映画を観てみたいです。
展開にびっくり
教え と 戒め と!?
やったら、やり返えされる。のが、大人の世界!
という教え。 大人になったら・・・。
𠮟った後のフォローが大切という教え。
なにが本当で、正しいことなのかを
見極められるちからを持ちなさいという教え。
会社の部下、妻、姑などとの人間関係の教え。
相手の気持ちになって考えなさいという教え。
からだが冷えると低体温症になって崖から落ちるよという教え。
逃げてはいけないという一番大事な戒め。
教えがいっぱいで、
阿部寛がゆかいな素敵な映画でした。
設定に無理ありかなぁ…⭐︎
わかるんだけれど…
これではない映像
役名のないキャストにすら“犯人”っぽい役者がいないから、恐らくとは思ったが…
尺にも予算にもロケ地にも一切関わらない部分で、逆効果にしかならない改変をする謎。
塩見が転職してないため警察の無能さが際立つ。
更に愛想良く振る舞う様子まで入れるから「本気で言ってるんですか」に違和感が出てた。
スナックの息子は顔見てないのに通報してるし。
“座標”にも早々に自分で気付いてしまってるため、調べない意味が分からない。
物置の死体の血が乾いてないのも不自然。
娘がアカウント作った理由も、ネット禁止されてなかったら筋が通らない。
細かく言えば、冒頭の会社からの電話が野井にかかってくるのもおかしいのだが。
オープニングクレジットをツイート風に出すのはいいけど、劇中のそれと混在させるセンスの無さ。
ネギを強調したり半端に笑いを入れるのもノイズ。
上映前にロキソニンEXテープのCMも狙いすぎ。
最初にくちゃくちゃにした手紙がスナックで見た時は綺麗だったり、細部も甘い。
BGM、特に奥さんが泰介の印象を語るところや犯人と揉み合うところは最悪なチープさ。
クライマックスの爆発はギャグかと思ったわ。
犯人を変えた(というか纏めた)り、展望台を削ったりなど大枠の構成自体は悪くない。
しかしモノローグまで入れておいて泰介の心情描写があの程度では物足りない。
あと、他はまだしもサクラは絶対に芦田愛菜じゃないと思う。
原作は傑作ではないが普通に面白かったのに、ホント朝倉秋成と阿部寛は映画に恵まれない…
私が悪いわけではないのだけど
最初は、なんだかよく分からない炎上の話がダラダラ続き、退屈だなあと思う所がありました。最後にかけてぐっと評価があがり、ああ、全部繋がってたのね…と驚愕でした。ただ、全体的に台詞回しとか、演技が…?と、特に子どもたちに感じてしまいました。でも、別に私は悪くないわけです。
エンタメだけど学びもある
ネット社会の問題をあぶり出した作品
現代のネット社会で問題となっている噂レベルの情報の拡散や一方通行の思考等の問題をあぶり出していて、考えさせられる作品になっていたと思います。
中盤にタイスケ(阿部寛)が会社の同僚からスマホを借りる場面は、流石にないかなーと思います。
子役2人の無表情の棒読み演技もまだまだと感じました。芦田愛菜さんを見習ってほしいですね。
メッセージ性があり、まずまず面白かったかなと思います。
体張ってる
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