か「」く「」し「」ご「」と「のレビュー・感想・評価
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台詞を見せる作品
もし
こんな素敵な女優さんがいたら、そりゃ映画を撮りたくなるんだろうな
この映画が、こんなに気持ちの良いピュアな爽やかさに溢れているのは、皆んなが持ってるあの力のおかげです。
あの力で他人のことが分かるようになればなるほど、自然と自分の言動についての振り返りにもなるので、あの年代に特有の過剰な自意識をかなりの部分抑えてくれます。
だから、「なんで俺のこと、認めてくれないんだ」という幼い承認欲求からは距離を置いた中で思春期の人間関係が描かれていきます。
その上での主要な5人。
うん、確かにこういうタイプのヤツ、俺のクラスにもいた。
そういうところ、俺と同じじゃん!
そんな感じにかなりのところで、青くて痛い部分はそれほど思い出さずに感情移入できるのです。
出口さんを初めて見たのは、Netflixで配信のドラマ『舞妓さんちのまかないさん』。
森七菜さんとダブル主演。さしたることは起きない、まったくドラマチックでないドラマなのですが、一人ひとりの表情、ひとつひとつのシーンに過剰なものは一切無くて、とても淡白。それでいてそれぞれの想いや感情がストンとこちらの心にも落ちてくるので、視聴者のほうもドラマの人たちと同じように喜んだり、ため息をついたり、笑ったり…
とてもいいドラマでした。
奥平大兼さん観たさに…
これはおとぎ話か?こちらは学生時代3年間部活だけだったぞ!
誰もが「かくしごと」を秘めている
人はみな誰しも胸に「かくしごと」を秘めていて、だから相手の本当の気持ちなんて分からないし、目に見えている姿と本当の姿は違ったりする。
こういう人だと思っていたら全然ちがうなんてことも当然ある。
でも、なんだかんだ人は相手を観察して分析したりするし、聡い人はいるので、自分は隠しているつもりでもだだ漏れだったりするし、自分では隠さなきゃいけないと思っている部分が他人からは魅力に見えることだってある。
そんな、現実世界にもある人間と人間の複雑な関係性を、『人の気持ちが少しだけ記号になって見える』、でも完全な情報(心の声がそのまま聞こえるとか)ではなく断片的なのでその断片情報から考察するしかない、という地味な特殊能力によって可視化して、物語に仕上げられている。
原作だったかコミカライズだったかを読んだことがあり、能力の設定などはぼんやり覚えているものの、個別のキャラ造形や背景や関係性は忘れてしまっているので、どれくらい原作通りなのかは分かりませんが、映像になったことでよりドラマチックに表現されているような気がしました。
正直、恋愛関係の描写のほうはあまり興味がないので、若干眠気と闘いつつ観ましたが、ひたすら明るく天真爛漫に見える人気者キャラが実は普通に不安や自己嫌悪を持っていたり、達観したクールな個性的な魅力あるキャラが内心では負の感情を色々抱えていたり、そういう人間描写は好きなので、面白く鑑賞しました。そうだよね、みんな見たままのキャラなんかじゃないよね、と。
でもヅカくんのキャラはもうちょっと掘り下げが欲しかったな。彼視点だけ少なく、彼の内面や背景が分からなかった、原作には書いてあるのか?とりあえず原作を読み直そうと思います。
あと、主要キャストさんたちの演技がとてもよかった。特にミッキーの出口夏希さん、パラの菊池日菜子さん。
出口さんは『あの花が咲く〜』の千代ちゃん役が同じ女性でも胸を撃ち抜かれるくらい可愛くて健気で涙の演技も良かったので以降気にして出演作を見てましたが、今回の映画もすごくよかった。なんて自然な演技をされるんだろう、本当にこういう子なんじゃないかなと思わされる。これからも楽しみです。
そして菊池さん、初めましてだったのですが、クールでかっこいい容姿も、茶目っ気のある振る舞いの演技もとてもとてもよくて、ひきこまれました。今後お見かけしたらぜひ観たい役者さんです。
愛おしく、優しい作品
早瀬憩と菊池日菜子の魅力全開
あまり食指が進まなかったものの、奥平大兼と早瀬憩が出演するため、
俳優の演技見たさに鑑賞。
ファンタジー設定が実にうまい。
京(奥平大兼)、ミッキー(出口夏希)、ヅカ(佐野昌哉)、パラ(菊池日菜子)、エル(早瀬憩)、
の5人はそれぞれがそれぞれの形で
人の心持ちがわかってしまう能力の持ち主。
この能力があるがゆえに、素直になれなかったりするのだが、
特に京のもじもじして言いたくても言えない感はリアルだ。
せつない立場&演技が冴えたのは、菊池日菜子と早瀬憩だ。
実に難しい役どころであったと思うが、見事に演じ切っていた。
ふたりともこれからが楽しみな俳優だ。
特に早瀬憩は『違国日記』での演技が印象的であったし、いずれ朝ドラ主演も狙えるのではないか。
私個人としては、早瀬憩の能力には憧れるが、これはこれで間違いなくツライ。
こういう能力はない方が幸せに生きれるだろう。
単なる青春ドラマではなく、能力設定と心理描写が巧みなため、私のようなおっさんでも楽しめる。
鑑賞後感も実に良くオススメ。
パッとしない
優しい空気は良いけどなあ・・・。
周囲の人の感情等が「断片的にビジュアル化」できる能力を持つ主人公の、高校時代の青春群像劇?です。
この必要か必要じゃないかって言われたら、面倒くさいので要りません・・・って回答しそうな微妙な超能力について主人公京くんの場合は、ほぼマイナス要素でしかなく内気な性格に拍車がかかってる状況。
それ以降、そこかしこ?で発現する「シン能力」も正直微妙感は拭えず、自己の利益に限定して考えるなら逆に人間関係を一歩踏み込む際に枷になったり、自らを傷つけることになったりと活用の場所がありません。
ストーリー上、下手に能力を持ったがために厳しい現実を目にして臆病になって殻にこもる、そして自己の欲求を発現すべきタイミングでも一歩引いて他者との調整役を優先したりする様が延々と繰り返されます。
そういった脚本含め、優しい思いやりに溢れた作品は基本好物なんですけど、いくら超能力の影響があったとしても他者優先思考が過ぎるのは妙に綺麗過ぎて、多感な高校生の本質というものがつけてないんじゃないかと思わざるを得ません。
また能力の発現が映画の主要人物の感情のネタバレにも繋がってしまうので演出上使い所が難しく、その簡易的な紹介後、重要なシーンではほぼ使われてません。まあ、あの表現だと安っぽさがでちゃいますしね・・・。原作未読ですがそもそも映像化が困難な原作だったのかな、とも思いました。
では。
すれ違い
本当は難しい青春、考える人間関係
隠していることを起点としたそれぞれの学生生活を描いた物語。この年頃でこんなに考えることが多いなんて大変過ぎる、立派ですよ…。
少しゆっくりしたい時間帯にほわっとなりたい人にはおすすめ。
出来ることがあって、役割のようなものがぼんやりあるが、それが本当に必要なのか迷惑じゃないか自分じゃなくてもいいだろうと日常でもあることかな、迷ったときは後悔しないように動けたらいいな。なかなか簡単じゃないことだね。
新鋭な俳優さんそれぞれが主役のように感じてとても良かったが、友情とそれぞれの葛藤をもう少し見てみたかったかな?
情報足りなかったのであとであらすじ調べたところテーマとして絵本があったら面白いだろうなと思いました。
オジサンには劇薬でした(笑)
ただただ出口夏希がかわいい
期待以上、というか、名作だった…
期待以上、というか、名作だった…
青春映画というと、部活に燃えるスポ魂だったり、キラキララブコメだったり、
もしくは辛い過ちを犯す尖っていて重い系だったりするが
これはどれにも当てはまらないのに間違いなく「青春」で、
誰もが悩んでいてあたたかくて
曲がっててまっすぐで、、グッとくるものがある。
下駄箱、始業前の雑談、何気ない帰り道、夕方の体育館、修学旅行の夜・・・どれもリアルであり、すごく画が綺麗で「ああ~青春!」と叫びたくなる。
住野よる氏の小説では「きみの膵臓を食べたい」が有名だが、
あの驚かされ方は個人的にはあまり好きではなかったし、
実写化はさらに何かいろいろ違ってキャストはいいのにもったいなかった(笑)
今作は小説でもキャラクターごとに章を区切ってそれぞれの視点から描かれているが、
それを実写化でキャストが演じることで、
それぞれのキャラクターの魅力が何十倍にも増したのと、
小説では言葉で説明せざるを得ない「記号」や
表情、気持ちを
映像と音楽と上記キャストの力で
非常にエモーショナルに、しかし大袈裟すぎずに描いていて、
すごくしっくり来たし
鑑賞後感がすごく良かった。
配信を待ってもいいかと思ったが、
自分やあの子はどのタイプか?
いつも友達に囲まれてて太陽のようなあの子にも
実はあんな悩みがあるのかな??
映画館で誰かと観て、必ず語りたくなるし、
気まずいシーンも一切ないので
思春期、中二病に突入し始めた子供と
親子で観てみてもいいかも知れないと思った。
こんな悩み自分だけかと思ったら
意外とみんなそんなこと考えてるんだ!って
ほっとするし、
なんか世界がちょっと好きになるから。
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