か「」く「」し「」ご「」と「のレビュー・感想・評価
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甘酸っぱくて眩しい青春映画…
気になってた映画だったので鑑賞しました!
みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。
それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない物語。
「自分なんて」と引け目を感じている高校生・大塚京は、ヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者、三木直子・通称ミッキーが気になって仕方がない。
予測不能な言動でマイペースな黒田・通称パラと一緒に、明るく楽しそうにしている彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。
そんな三木の幼馴染で京の親友の、高崎博文・通称ヅカを通して、卒業するその日まで“友達の友達”として一緒にいるはずだった。
ある日、内気な性格の宮里・通称エルが、学校に来なくなったことをきっかけに、
5人の想いが動き出す。
というのがあらすじ!
特に情報を入れずに鑑賞しました!
5人それぞれの視点がありそれぞれの気持ちが共感できることがいっぱいありました…
しかも名言もいっぱい出てた!
でもヅカの視点が短すぎる😳
秒で終わったイメージです笑
それにみんな能力あるんだと思いました…笑
個人的にエルの能力がほしいかも!笑
みんな少しだけ気持ちが見えるだけにいろいろ勘違いしたり相手のこと思って考えすぎたり気にしすぎたりして…
いろいろ考えすぎだよって思ったりもしたけど自分だってそういうことあるよなと思っちゃいました…
それに将来やりたいこととか高校の時に決めてる人すごいと思ってます笑
そんなにやりたいことなんて決めれないです…
羨ましいですね
話はそれてしまいましたが共感できることがいっぱいありました!
そして意外と悪人が出てこなかったのもよかったですね
みんな人思いで優しい人たちばかりでした…
図書館で追いかけたシーンは最後に京はミッキーに何て言ったのか気になる!!
告白してたんだろうけど…
日々のちょっとしたことの積み重ねで最後は矢印が両思いになってましたね〜
個人的に登場人物の気持ちも共感できて面白かったです😊
そして甘酸っぱいくて眩しい青春映画でした!!
いい映画をありがとうございました☺️
ポスト芽郁ちゃん見つけました‼️
青春とは、いわば異世界転生異能モノであったかと
観終わった後に、現実を忘れて心が洗われた清々しさがあり、とても楽しめました。
爽やかな清涼剤のような青春世界を見せてくれる、素敵な作品だと思いました。
前情報は予告編だけで、原作も作家も知らずに、気まぐれで映画館で観ました。
誰しも思春期に「自分って、恋愛って、どうすれば良いんだろう」と不安や葛藤に突き当たります。自己肯定感が低いのは、知能に経験が追い付いていない未熟さです。そして未熟だからこその純粋な心によって織りなされる、人間模様や内面世界が青春だと考えています。
逆に「わからない」「いやちがう」と思う人がいても当然です。
例えば劇中では家庭環境などは描かれませんし、生々しい人間や複雑な現実社会の問題解決がある訳ではありません。より複雑で深刻な悩みを抱えている現実の若者へのメッセージを期待される方には合わないと思われます。
しかし私はこの作品のお陰で、恥ずかしながら至極当たり前の事に気が付けました。例えば若者の悩みに対して、大人が「こうすればええやん」と解決しても、そんなのはむしろクソ喰らえで、全然青春映画じゃないのだと。
彼ら自身が、彼らの視点から、精一杯の答えを出していく、そしてその過程、その瞬間瞬間こそ、最も尊い青春なのだと思います。自分の人生という、わからない事だらけの異世界の旅に放り出されながらも、自分の能力と気持ちを使って、手探りで世界を獲得していく姿が胸の透くような存在に映るのかなあ、なんて、そんな事を考えた貴重な作品でした。
能力があるからこそ
感情が記号となって見える高校生の青春と恋愛。
普段観ないタイプの映画だけど、予告につられて観ました。
高校時代の何とも切ない想いを丁寧に描いていて、もどかしくも、何となく胸がキュンとなる🤭。
よく出来ているけど、その為、普通に見てても気持ちが伝わってしまう。という事は特殊能力の設定はいるのだろうか?と思っちゃった。
現実、初めの2人くらいはちゃんと表現してたのに、だんだん能力の紹介くらいしかしなくなっていた。
出来れば、能力があるからこそ何か成し得る事があれば良かったのに。
ま、予告でその能力の部分が面白そうと思って観に来た僕がいるんだから、効果はあったのかな?
けど、良い映画ですよ。
#かくしごと
心の機微//作劇についての持論
“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”ことを漫画的に描くので
最初はファンタジー系ラブコメなのか?と思ったけれど意外に
ちゃんと心の機微を描いた作品だった。
”人の気持ちが見えてしまう”と言っても、テレパシーのように
頭の中に思い浮かべた内容まで分かるわけではない。
この人は顔は平静を装っていてもものすごく動揺しているとか、
顔は笑っているのに心からの笑顔ではないとか、この人は平然と
噓をついているとか、映画じゃなくても直感で分かってしまう
ことは誰しも経験があるだろう。
映画では誇張して描いているだけで人の感情を察知する能力が
人並外れて高い人なのだと解釈すればそれほどファンタジー色が
濃いとは感じない。
普通の高校生の普段通りの学生生活が描かれる。(自分にとっては
遥か昔のことだけど今どきの高校生活を疑似体験する気分で鑑賞)
普通の生活の中で感じる機微。普段の会話の中に込めた思いや、
逆に言葉にできない思い。映画の題は特殊能力を隠し持つという
以外に本心や本音をなかなか打ち明けられないという意味もある。
高校生が5人いて鍵括弧が5つ。「」の中は空だ。それぞれが言葉に
出せない思いがあるというのを象徴した印象的な題。そしてよく
見ると5つ目の鍵括弧は閉じられていない。もちろんこれには意味が
ある。どんな意味かは観てのお楽しみ。
主要な5人に絞って物語が展開していて良い。それぞれの視点から
人を評価したり、あるいは自分が人からどう思われているかを気に
したり。多感な高校生の心の中を巧く描いていると思った。ただ、
小説の映画化だからなのか本人の独白が若干多いと感じた。
でも許容範囲。
5人の高校生の話だが出演者の名前で一番目が奥平大兼(大塚京)
だから一応彼が主人公か。陰キャだな。 ”草食系男子”という言葉は
今でも使われているのかどうか知らないけれど、この手の男子を
主役にした映画が増えているように感じる。時代を反映しているの
だろうか。彼のような人物の方がより共感を得られやすいとか?
自分自身内気な性格で特に女子に対して奥手だったから彼の気持ちは
良く分かる。でももっと活発な男子を描いた話の方が観たいと思う。
演者はそれぞれ良かったと思う。役者の序列で2番手になった出口夏希
(ミッキーこと三木直子)はまだ主演映画というのは無いようだが、
いつ主役を張ってもおかしくない存在感と演技力があった。陰キャを
演じた奥平大兼よりも強く印象に残った。
全体としての印象は良かった中で一部カメラワークに不満があった。
大事な局面であえて手持ちカメラで微妙に画面を揺らす撮り方。
不安定な気持ちを描きたかったのかもしれないが、それは演者に任せて
演技だけで伝わるようにしてほしかった。他に「なぜそこだけ本人
目線?」と違和感を感じる場面があった。
終盤の盛り上がりはありがちな展開ではあったけれど、それまでの
もやもやが一応解消する内容で良かった。
普通の高校生活が題材だけに物語の起伏があまりなくちょっと冗長に
感じた。この中身ならもう少しテンポよく進めて上映時間を詰めた方が
印象が良くなった気がする。
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別の映画のレビューでも触れたが作劇に関する持論を書いておきたい。
・どのようなジャンルであれ、登場人物が大病を患ったり理不尽に
殺されたり交通事故で死んだりしない物語には好感が持てる
・大病・殺人・交通事故は簡単に物語を動かせる三種の神器
・最近の”感動させたい”系邦画は大概このいずれかに頼っている。
たくさん観た中の数本だけならまだしも多すぎて辟易する。
・今年1月~5月に観た映画だけでも(感動させたい系かどうかの
分類は独断)11本中 9本が該当。その内交通事故が発生するのは
6本である。(店を破壊する物損事故を含む)すごい確率だ。同じ
映画の中で殺人と事故の両方、事故と病死の両方、というのもある。
・まず交通事故当事者の運転手は登場しない。 作者にとっては
誰かを物語から強制退場させること(あるいは店を破壊すること)
だけが目的だから運転手の人格とか事故を起こした経緯とかは
どうでも良いことなのだ。
・殺人事件にしても"なぜ?"は有耶無耶にされる
・必然性なし 悪い偶然が重なったわけでもない ただ突然に
それは起こる
・人が喜怒哀楽を感じる時というのは何も人が死んだとか大きな
出来事が起こった場合に限らない。平凡な日常を送っていても
それは感じられるものだ。
・人間観察ができている人は何気ない出来事を通してでもそこに
ドラマチックな要素を見つけ作品に反映させることができるだろう
・人と人との関係がドラマを生むと考えたい。外的要因で物語が
強制的に動かされても感銘を受けにくい
・その点で今作は日常で感じる心の機微が巧みに描かれていて
好感が持てた次第だ
可愛い子のホクロはチャームポイント
人の気持ちが記号で見えるという特殊能力を持つ主人公と、仲間たちの高校生活を描く。主人公の態度にモヤモヤするが、好きな子に嫌われたり、ギクシャクしたりするぐらいなら、一定の距離を置きたい気持ちも分かる。その主人公の背中を押す仲間が優しい。気になるあの子の気持ちが見えたらいいなと、若い頃はみんな思ったはず。途中で仲間もそれぞれに特殊能力を持つことが分かり、心理劇のような雰囲気を出す。しかし、特殊能力ではなく、誰でも少しは相手の気持ちが読めてしまうことを記号化したのだと思った。原作は未読なので、その仕組みがどうなっているのかは分からない。でも、空気を読まない、読もうとしない私でも、記号は見えなくても、相手の表情や態度で少しは気持ちが分かる。
出口さん、早瀬さんのホクロは、チャームポイントだと思った。ただ、印象的、魅力的な女優さんには、みんなホクロがある。そういう意味では、出口さんと早瀬さんの今後の活躍が大いに期待出来る。
I hate this love song
キミスイの住野よる先生の作品の実写化という事で、原作は未読のまま映画を鑑賞。
純度100%の青春を浴びれました。
眩しすぎて思わず涙がツーっと流れてしまうくらいには心揺さぶられました。
理想的な青春の形、だけどフィクションだから成せる青春というこれまた大好物なので突き刺さりっぱなしでした。
相手の感情が"!"と"?"で可視化することができる京くんと同級生たちが紡いでいく友情や恋模様を学生生活を通しながら描くど直球の青春ものです。
パソコン室での会話って教室の会話とはまた全然違う独特な関わりが持てる場だったので、自分も突然話しかけられてドギマギした経験もありましたが、視覚化されると困惑の感情は大変なことになるんだなと観ながら分かる不思議な体験でした。
京くんもその感情が見えてしまったがために自分の感情を抑えながらの生活になっていて、それをぶち破ってくれたのが三木さんだったというのも意外性込みでとてもとても良いです。
そこから徐々に徐々に友達の輪が広がっていき、京くんとミッキーとヅカとパラとエルというミッキーの個性的なあだ名つけも相まって5人の友達という仲の良さが全開になっていて尊かったです。
学校内でのイベントもしっかりと踏んでいき、学園祭ではヒーローの演劇をする事によって5人の仲やそれぞれの特技なんかを活かして交流を深めていき、その中で加速していくそれぞれの感情の移り変わりがこれまた繊細に描かれていて心がキューっとなりっぱなしでした。
このパートでは京くんとミッキーの見える感情が可視化されており、ミッキーはプラスマイナスのシーソーで相手の感情が分かるというこれまた面白い表現になっていました。
修学旅行では互いの感情がどんどん募っていくんですが、決して悪感情になったりはせず、お互いのためにどう動けるのかを考えるあまりに思い詰めちゃうというのが年頃って感じがして良い意味でヤキモキしました。
このパートではパラとヅカの見える感情が可視化されており、パラは鼓動が4泊のテンポで分かり、ミッキーへの想いが生まれてきた京くんの鼓動を確認する時の早さがめっちゃ良かったです。
そこから受験という人生の分岐点が5人に訪れ、その中でも自分の気持ちに素直になれない京くんとミッキーがすれ違いまくるんですが、そこでエルの見える感情が可視化され、好意の矢印がそれはそれはお互いに通じ合っているもんですからもうトキメキまくりでした。
そこからの流れも青春一直線ですが全部は見せないといううまいやり方だったのでもうジタバタしていました。
ささやかだけどめっちゃ幸せが溢れていました。
二人乗りも憧れのシチュエーションなので良いなぁと指をくわえて観ていました笑
俳優陣が強烈なくらい素晴らしくて、奥平くんのしどろもどろした男子高校生はマジでリアルでしたし、出口さんの快活な感じは今までの役柄とは違うものになっていて魅力が増しましたし、佐野くんの良い奴そう感からの実は…といった抱え込んでいる部分も魅力になりましたし、菊池さんは今作で初めましてでしたがリーダーシップをとる姿だったり、友人思いなところだったりがたまらなく魅力的でした。
「偉国日記」で魅了された早瀬さんも出演されており、今作でもその魅力を存分と発揮されていて好きが上昇しました。
それぞれのちょっとした特別な力、相手の感情が形は違えど分かるのは側から見ても苦労しそうなんですが、彼ら彼女らにとってはそれは喜びでもあり苦しみでもありってのを等身大の姿でやってのけていたので、こういうのに弱いんだよな〜ってなりながらの鑑賞でした。
原作を読んだ上でもう一回観てみたい作品でした。とても素敵で好き。
鑑賞日 6/4
鑑賞時間 9:45〜11:55
若い世代の純愛映画
若い世代には響く映画のように思います。
歳のせいか、どんどん過ぎていく高校生活に寂しさを感じてしまいました。
映画自体は高校生の気持ちをストレートに描いた面白い作品だと思います。ただ、話が進まないので、若干の間延び感があるかなと思いました。
突っ込んでもいいの!?
秀作!
今の若い子たちは、とても優しいと思う。
人を思いやる気持ちが強い。
人を傷つけることが何よりも怖い
傷つけたことで自分が嫌われ者になってつまはじきされるのを異様に恐れているとか
自分が傷つきたくないという気持ちが根底にあるかもしれないが、自分が人を傷つけた、という事実で自分も傷ついてしまうよう。
他人を思いやって尊重するのは臆病の裏返しかもしれない。
臆病だから、自分一人でぐるぐる葛藤し考え込んで、それが世界のすべてと思い込んでいる。なので、人と話したことで、世界が画期的に開けたりもする。
京くんが、ミッキーの捨て身の告白で、思い込んでいた自分とは違う、他人から見た客観的な自分が分かった、というか、ダメなヤツとしか思っていなかった自分が、全然そうでないのが分かったところで、違う次元が拓けたよう。ふたりは心の階段をひとつ上ったと思う。
言わなければ、言われなければわからないことは、たくさんあるのだ。
この年頃は、自分に自信がなく、自己肯定感が低いのはとてもありがちで、自分もそうだったから彼らの気分が良くわかる。
自己肯定感が低いので、本当の自分はとてつもなく「変」なのだと思い込んでいたりする。「変」な自分を周囲に悟られないように、周囲の空気を読み、友人たちの考えや感覚を探って、周囲に合わせて安心したり、あるいはその場に適切な「自分」を演出したり。そして、周囲ばかり気にして自分が分からない自分が嫌になり、自己嫌悪する。
本当の自分をさらけ出さないなど大人の社会では嗜みだが、彼らはまだそれを知らない純粋なところがあるのだ。
5人がそれぞれ「自分だけが持っている」と思っている特殊能力は、見え方が違うが基本的には同じもの。実は5人全員が持っているものだと思う。それぞれが、周囲のクラスメイトの内面を観察し続けた結果、わかるようになってしまったんでしょう。
見え方が違うのは、その子の個性が出ているから。
他人のことはよくわかっても、自分の頭に浮かぶマークは自分には見えないので自分のことはわからない。修学旅行先の水族館にいた、自分の色が見えないタコのようなものだ。京くんみたいな、キョウダコ、でしたっけ? 京くんだけではないんだけれど。
また、自分に向いている相手の気持ちが、自分にだけ特別なものだったら本心とは違ってぎこちないものになるのを、好かれていない、嫌われているかも、と誤解したりもする。
5人が日々、近ごろ目の前に現れた「未知に満ちた新たな世界」で、葛藤しながら心の成長をしていく様子が瑞々しい。
5人の中に悪意があったり利己的な子がおらず、涙出そうないい子ばかりで、彼らの日々の葛藤と成長にエールを送りたくなりました。
友達のすべては、わからなくて良いです。
相手が自分に悪意なく、親しみを持っているのが分かればそれで良い。誰にでも人に言いたくない部分はあるものだし、人間同士、わからないから良いところもあるのだ。
それが私の、オトナとしての思考、距離感です。
まあね、なかなかうまくいかないんですけどね
とても良かった! 設定的に心象全振り映画だけど、君等人生何周目やね...
登場人物の自己肯定感の低↓さ↓が気になるが よくできた青♠️春❤️群♦️像♣️劇
清鈴(せいりん)高校という名の高校に通う 仲良し5人組 ミッキー(演: 出口夏希)、京(演: 奥平大兼)、パラ(演: 菊池日菜子)、ヅカ(演: 佐野晶哉)、エル(演: 早瀬憩)の青春群像劇で、物語はミッキーと京の恋愛模様を軸として進みます。この5人にはそれぞれ特殊能力があるのですが、まあ感受性の強い一般の高校生なら多少なりとも持ってそうな能力ではあります。割と鈍感なほうの私でも高校生時代にはクラスメイトの誰が誰に恋心を抱いているかぐらいは勘づいていましたから(それが社会人になるとからっきし駄目になって身近な同僚同士が社内結婚してびっくり、てなことになります)。今思えば、それだけ高校生時代は人のことをよく観察していて人付き合いも丁寧だったんでしょうね(でも、クラスメイトがシャンプーをかえても間違いなく気付けなかったとは思います)。
この物語のいいところは、登場人物それぞれが互いに相手を思いやる気持ちがあって、大事なところで利他的な行動をとることです。けっこう、皆、いいヤツなんですよね。気になったのは、登場人物が自我がうまく確立できていないというか、自己肯定感が低いということです。で、自己肯定感が低いとこの年頃では虚勢を張るという方向に進むと思うのですが、ヅカとパラはそのことに自覚的でこの年齢にふさわしいだけの精神年齢に達していると感じました。ミッキーはと言うと、虚勢を張ってることに無自覚でただただ幼く見えてしまったのですが、まあ人に親切で元気な小学生みたいでそれが魅力なのでしょうか。京は虚勢も張らず、自己肯定感が低いことを隠しもしません。繊細で優しくてとてもいいヤツなんですけど、ただのウジウジしてる優柔不断なヤツにも見えます。エルは不登校を乗り越えたせいかどうかはわかりませんけど、5人のなかではいちばん自我が確立していて大人になっている感じがしました。ちなみに、自分が清鈴高校の男子高校生なら、いちばんお近付きになりたいのはエルです。
ということで、幼いふたりの恋愛模様を見守る 多少は大人になってる周囲の3人とも感じたのですが、どうなんでしょうかね。私の目からは物語の中心にいる二人のキャラがそれほど魅力的だとは感じませんでした。奥平大兼と出口夏希がやってるから、恋愛モノとして成立しているような感じ。一昔前の青春モノだったら、この5人なら、ヅカとパラを中心に展開してゆくのでは、とも感じました。あと、青春モノの大きなテーマのひとつに主人公の成長というのがあると思うのですが、ここではなんか二人の成長度合いが小さかったような気もします。これからの恋愛を通して二人はもっともっと成長してゆくのだ、ということなのでしょうか。
何はともあれ、ちょっと令和っぽさを感じる青春映画、楽しませていただきました。
キミスイの住野先生原作で鑑賞
原作の不満点解消、ほぼ満点
原作を読んで、
魅力的なキャラはパラとミッキーだけ、
ストーリーは後半失速、
そして隠し事の各仕事である「能力」は
著者がウケをねらったギミックでしかない
と思ったが、
中川駿監督の料理のしかたと、俳優陣の演技は
どんなもんかと観に行った。
そしたらーー
内容的に不満のあった4・5章は、
4章カット、
5章も大幅に設定変更。
それ以外にも、細かく中川脚本の手が入り。
京くんと宮里さんのキャラには、みごとに命が宿り、
ミッキーは想像通り、パラは増強さえしてた。
(ヅカは、ちょっと違う、と思ったけど)
そして「能力」は、ほんのスパイス程度。
でも効果的に使われてた。
つまり、ワタクシが不満をもったところは、
ほぼ全部、改善されていたのであります。
そしたらほんと、素晴らしい映画になった(手前味噌だなw)。
観てよかった!
中川監督、グッジョブ!
(ただし、最初の古文の問題、見間違いでなければ後ろが形容動詞だったから、答えは「いみじ」じゃなくて「いと」だと思うぞ)
高校時代のあの「空気」を思い出す。ちょっと胸が痛くなるような、切ないような気持ち。
とても良く出来た映画でびっくり!
想像していたのと違っていた。(日本映画によくある甘〜い「ボーイミーツガール」的な映画ではなかった!)
高校時代のあの「空気」を思い出す。ちょっと胸が痛くなるような、切ないような気持ち。
舞台は、新潟市らしい高校。
実際に新潟市内で撮影している(新潟商業高校、新潟第一高校、関屋浜、上古町商店街で)。
男女5人の群像劇。奥平大兼や出口夏樹、早瀬憩、菊池日菜子、佐野晶哉がそれぞれ繊細な演技を見せる。ちょっとした演技合戦でもある。彼らの演技が、この変わったあり得ない話にリアリティーを持たせている。
それぞれが「人知れず」特技を持っている。それは、超能力なんだけど、結局それが色々と悪さをしたり、功を奏したりして、あの年頃の切なさや真剣さを演出する。
見ながら、自分自身の高校時代を思い出す。あの頃は、自意識過剰で頭でっかちで、自分の考えていることを疑いもしなかった。映画の「超能力」も、あの頃の自分勝手な「勘違い」にも思える。で、大人になるにつれ、その「超能力」は消滅してしまう。
なんかツンとくるあの頃の切なさが、蘇ってきた。
監督(脚本も)の中川駿、覚えておこう。センスを感じる作りだった。過去作も観てみようと思う。
綺麗に恋をしようとし過ぎ。疲れないか?
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