「青春とは、いわば異世界転生異能モノであったかと」か「」く「」し「」ご「」と「 Jugem2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青春とは、いわば異世界転生異能モノであったかと

2025年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

癒される

ドキドキ

カワイイ

観終わった後に、現実を忘れて心が洗われた清々しさがあり、とても楽しめました。
爽やかな清涼剤のような青春世界を見せてくれる、素敵な作品だと思いました。

前情報は予告編だけで、原作も作家も知らずに、気まぐれで映画館で観ました。

誰しも思春期に「自分って、恋愛って、どうすれば良いんだろう」と不安や葛藤に突き当たります。自己肯定感が低いのは、知能に経験が追い付いていない未熟さです。そして未熟だからこその純粋な心によって織りなされる、人間模様や内面世界が青春だと考えています。

逆に「わからない」「いやちがう」と思う人がいても当然です。
例えば劇中では家庭環境などは描かれませんし、生々しい人間や複雑な現実社会の問題解決がある訳ではありません。より複雑で深刻な悩みを抱えている現実の若者へのメッセージを期待される方には合わないと思われます。

しかし私はこの作品のお陰で、恥ずかしながら至極当たり前の事に気が付けました。例えば若者の悩みに対して、大人が「こうすればええやん」と解決しても、そんなのはむしろクソ喰らえで、全然青春映画じゃないのだと。

彼ら自身が、彼らの視点から、精一杯の答えを出していく、そしてその過程、その瞬間瞬間こそ、最も尊い青春なのだと思います。自分の人生という、わからない事だらけの異世界の旅に放り出されながらも、自分の能力と気持ちを使って、手探りで世界を獲得していく姿が胸の透くような存在に映るのかなあ、なんて、そんな事を考えた貴重な作品でした。

Jugem2
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