か「」く「」し「」ご「」と「のレビュー・感想・評価
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青春はままならないからこそ尊く、いとおしい
ひとの恋心を読みとる力には個人差があるだろうが、残念ながら自分は鈍いほうだ。いきなり思い出話で恐縮だが、東京郊外出身の私は大学生になっても中高時代の地元仲間とたまに会っていて、1年の夏休みのこと。女子大に進んだ1人が同級生を何人か連れていくので海で遊ぼうという話になり、たしか男子6人、女子5人くらいの参加で、車3台に分乗して海水浴に繰り出した。その帰り、友人Hが運転する車に自分と、この小旅行で初めて会った女の子1人が乗り合わせ、楽しかったとか疲れたとか他愛のない話をして東京に戻ったのだが、実はその子とHが出会ってすぐいい感じになり付き合い始めていた、ということを後から聞いて自分の鈍さにあきれたのだった。車中での2人の会話を聞いていて、短い間にずいぶん親しくなったんだなあくらいは感じていたが、それ以上の進展があったとは思いもよらず、ぼんやり、のほほんとしていたのだろう。
この映画を観て、そんな学生の頃を思い出した。主要登場人物である高校生5人の、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”能力は、記号や数字や矢印で視覚化されると「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド能力みたいだが、身近な人の感情を察知したり推測したりする力はたいていの人に備わっているもの。具体的には、表情や目の動きといった視覚的情報、言葉遣いや声のトーンの聴覚的情報などを手がかりに心を読もうとするのだろうし、そうした誰にでもある力を誇張して表現したものが本作における“特殊能力”だとすれば、このストーリーもより普遍的な恋愛物語として楽しめる。高校生の仲良しグループの中で恋慕の情がなかなか成就せずぐるぐるしている筋は、ふくだももこ原作・監督の「君が世界のはじまり」にも少し似ている。
主要キャストのうち奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉の3人は映画やドラマでよく目にすることもあり、安定感は期待通り。エル役の早瀬憩は、撮影時15歳だった「違国日記」での幼さの残る表情から、現在17歳という年齢相応のルックへと成長し、演技力も着実に伸ばしてきた。パラ役・菊池日菜子は本作で初めて認識したが、ファッションモデルとしても活動していて、身長170cmのスタイルの良さが目をひく。高校時代に陸上をやっていたとかで、若いうちに身体能力を活かしてアクション映画にぜひ挑戦してほしいと期待する。
5人のそれぞれのかくしごと
本人だけ、隠しているつもりw
出口夏希さん目当てで観ました。
出口夏希さんは絶対これから売れる、
と思ってはいるが本仮屋ユイカさんにカブるところが難点か。
他の演者も魅力的である。
まるでジョン・ヒューズの青春映画を観ているみたいな感じ。
(もうジョン・ヒューズの青春映画なんか、皆んな記憶にないだろう、が。)
それぞれの感情が、まるで自分の感情のような。
隠している、つもりが、周りには割とバレているような。
僕は初恋の記憶が全く消えなかった。
ムリに忘れようとせず時を待とう。そう楽観的に思うようにしたら、もう、全く忘れなくて、我ながら呆れた。
でも、それでも、あの感情は、
懐かしむ、ではない、
まるで昨日のようにありありと憶えている。
イキイキしている感情。
そういう気持ちなのだ、と、している。
隠された才能たちが輝く物語
インスピレーションより潜在能力⁉️
気持ちを現すマーク❗️、❓、→、などなどが出てきます。
主人公たちは級友たちの気持ちが、読める・・・という設定です。
黄色い❗️や❓や矢印→が頭の上に表示して、YESなら感嘆符❗️
でもないな、なら疑問符❓とか出ますけれど、それほど邪魔することなく
普通に観れます。
まあ特殊能力と言うと言い過ぎで、単にちょっと【勘がいい】
その程度にしか思えなかったけれど。
主役の京(キョウ=奥平大兼)はクラスメイトのミッキー(出口夏希)が
好きだが、
「自分なんか・・・」と引け目に感じて、ただ見守るだけ。
クラスのスターであるミッキーとは、釣り合わないと思っている。
ある言葉を原因に休みがちになったエル(早瀬憩)とは気兼ねなくて、
図書室で向かい合わせで勉強して自転車の後ろに乗せて帰っている。
どうなんだろね‼️
この京の無意識の鈍感力‼️
高嶺の花・・・ミッキーにアタックすべきか?
見守るだけで去っていくか?
なんてテーマが学園祭、修学旅行を通して等身大に語られる。
好感は持ちましたが、これが新手の青春映画❓❗️
かと思うと、京の行動と重なり優柔不断にこもえます。
確かに歯痒い。
そんな映画です。
奥平大兼くんってちょくちょく良い役をしてますね。
アイドルグループの一員でもない。
戦隊モノのヒーロー出身でもない珍しい俳優。
特にイケメンでもなく、背も高くないし、・・・
うーん、演技力アリの実力派
と言うことですね。
「mother」の母親(長澤まさみ)に洗脳されて祖父母を殺す役で鮮烈に
デビュー。
先程の「YUKIKAZE」の若き水雷員もハマってました。
私的にはミッキー役の出口夏希とパラ役の菊池日奈子の見分けが、
殆どつかない。背丈位が違うだけで、似てるもの。
やはりエルを演じる早瀬憩は本物の美人だとおもう。
フレッシュで清潔感があり一押しです‼️
エルが京に好意が無いってあり得るかなぁ⁉️
三角関係のドロドロにならない爽やかさが
この映画の一番良い所ですね、きっと。
でもエルの気持ちはどうなる?
好きな人の幸せを願う・・・それが私の幸せ、なんて、
うーん、切なすぎるうぅう‼️
原作既読。ただ、大分前に読んだので詳細は忘れたw 登場人物のルック...
原作既読。ただ、大分前に読んだので詳細は忘れたw
登場人物のルックスが微妙にリアル。青春もので多い、美少年美少女では無く、標準よりチョイ上かなぁ程度。ただ、ヅカは何となく優男のイメージが有った記憶。作中でも「宝塚に居そうだからヅカ」だしね・・・・・・なので、ヅカかぁ?と思ったが、あの事務所か・・・・まぁ、あの事務所も色んなタイプ居るしね。って言うか、高校生に見えないよ。
何となく、原作の流れも(あれ?キャラ変えて、そのキャラ目線か展開)だった記憶なので、かなり原作に沿ってるんだろうけど、分かりにくいしテンポが落ちるかなぁ。
ただ基本的に、この年代のどうしようもない面倒臭さは感じて、そこはリアル。
でも、アニメの方が作りやすかっただろうね。
タイトル フリック入力しずらいぞ!
なるほどと面白く、空気感も内容も好みだったのですが‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
結論から言うと、今作の映画『か「」く「」し「」ご「」と「』を、なるほどこういう話ですかと面白く観ました。
各登場人物も瑞々しくそれぞれ今を代表する若手役者陣でもあり、魅力的で映画の空気感も素晴らしさがあったと思われます。
ただ、物語の設定上、それにより青春表現がよりクリアにそれぞれの魅力が増している一方で、対立のドラマ性は削がれているとは思われました。
例えば、修学旅行の時に、三木直子(ミッキー)(出口夏希さん)が黒田文(パラ)(菊池日菜子さん)に、渡せばずっと一緒になれる(この時のミッキーは恋愛ではなく友人として皆に渡していたのですが)鈴を渡す場面があります。
この時に、ミッキーとパラのそれぞれが観ている「+―のバー」や「拍動の数字」の心の感情が観客に同時に見えたとしたら、途端に今作の映画の世界観は壊れてしまうと思われます。
なのでこの映画は、5人はそれぞれ別の章として、それぞれの想いはその章の人物の一方的な想いとして描かれることになります。
すると、映画で重要な、登場人物同士の対等で結果的に上下関係が形成される、対立のドラマ構造が作られ難くなるのです。
(この弱点は、是枝裕和 監督の映画『怪物』の前半でも見られたと思われます。)
その点が、空気感や若手俳優陣の演技の瑞々しさの個人的な好みに対して、食い足らない点として、僭越今回の点数となりました。
さわやかな青春映画
出口夏希がとにかく美しい!ドラマの中と外に様々な葛藤が見え隠れする青春譚
他の人が考えてることがちょっとだけ見える高校生の話なので、もう冒頭からそれを説明するモノローグがダラダラ出てきてこれもよくあるタイプの説明調なやつかぁ!そやろなとは思ってました!って頭抱えたんですけどこれは多分原作がそうなんやと。というのもその説明調を何とか回避しようとしてる感じがアチコチにあるんですよ。登場人物に語らせるんじゃなくて観客に想像させたい、それが見える。でも他人の気持ちが見える高校生の話だから全部それをやるわけにはいかないよなあという葛藤も見える。まあ観終わってから気付いたというかこのレビューを書きながら気付いたんですが監督・脚本は河合優実主演の『少女は卒業しない』を手掛けた中川駿。これは『少女は〜』とは勝手が違ったやろなぁと思いました。だから饒舌な原作の映像化としては大変な労作なんですよ。その辺の葛藤はキャスティングにも見えてて教師役にヒコロヒーがいるんですけどこれ正直全然要らん役なんです。多分これは吉本興業枠なんやと思います、TBSは吉本興業の大株主やからね。だって厳しい予算やろに別に芸達者なわけでもないギャラ高い吉本の芸人をわざわざ使う必要ないですもん。まあとりあえずおってもおらんでもええ役当てとくかみたいな感じやったんちゃうかなぁ。じゃあ何がええねん?ってそりゃあもう出口夏希です。彼女がもうとにかく美しい。彼女の魅力をこれでもかと引き出した感ありです。それだけじゃなくて高校生達の描写の仕方、友達同士の微妙な距離の取り方とか手が届きそうで届かないもどかしい感じがいかにも青春映画、ピーカンの青空ドーン!じゃない感じは『少女は〜』と同じ、そこはすごくグッときました。
鑑賞後の余韻はブレット・イーストン・エリス原作の『ルールズ・オブ・アトラクション』に近いかな。『ルールズ〜』はもっと残酷でエゲツナイんですが、そのエグ味をゴッソリ取り除いた感じ。ということでまぁまぁ週末に観るにはちょうどいいやつでした。
で、なぜこれを観たのかというとシネコンが入ってるショッピングモールがロケ撮影で使われているから。主人公の奥平大兼くんがCD買う店が私が今密かに応援しているバンダレコードだってことを王様のブランチで観て気付いたんですね。それなかったら興味もなかったでしょうね。危ないところでしたわ、中川駿監督作品って知らんかったので。
誇張とリアルのバランスが良い
真っ直ぐな少女と奥手で優しい男の子の話。判りやすくするためのリアルには稀少なキャラ設定はあるものの小説のイメージに忠実に表現された女優、俳優の起用でした。青春恋愛ものではあるが「チカラ」という要素が上手に表現され高校生の甘酸っぱい感情が解りやすく作られていました。
京は「!?…」で感情の起伏、ミッキーは「=」で感情の+-、パラは「1234」で鼓動の速さ、ヅカは「♤♡♢♧」で好き嫌いの感情、エルは「→」で好きの→が見えているのに言えない気持ちと友人としてのアドバイスのせめぎ合いがエモい。
自分は映画→小説だったが小説→映画が理想的と思う。この映画をDVDなどで見るなら出来れば小説を読んでから見て欲しい。5人の高校生の単純でない感情のやり取りだけに一度見ただけでは住野よるさんの表現したいことを理解するのは難しいと思う。レンタルできるようになったらもう一度見たい
隠れた良作
ストーリーが良い。予告編見た印象では他人の心が可視化される能力がある高校生という事なので、ちょっとアニメちっくなのかな?とか、面白おかしいラブコメなのかな?とかって思って見に行ったら、5人それぞれの見えが違って、感情が見えたり、人の気分の上がり下がりがシーソーのように見えたり、鼓動のカウントが見えたりと能力が違う。ただ、これって我々が日々感じてる事で可視化されて見えてはいないものの他人の反応で感じ取ってる事ではあると思う。だから、特殊能力とかではなくて現実にありえるわりとリアルな話ではある。その設定を見事にうまく利用してストーリーがめちゃくちゃ面白い。原作小説ではきっと文章でうまく表現してるんだろうけど、映画にした事によって映像で見せてくれるので映画ならではの表現になってるから映画化に向いてる題材な気がする。そして、5人それぞれの想いが交錯して最終的には…ほぼ、学校の中で起こった出来事にしてるのでストーリーが見失うこと無く追いかけることが出来るし、学園モノではあるが、社会に出ても同じ事が言えると思う。日々感じて生きてる内容。なので、誰が見ても面白いし万人におすすめできる1本。
拗らせすぎ
ちょっとだけ人の心がわかる少年少女たちのお話。
もっと上手く力を使えないのか… 使えてたのエルくらいじゃなかろうか。
視点が5人分あるので、主人公とヒロインに感情か入って行きずらいと感じました。
京とミッキーの、距離が近づく過程があって結末が見たいのに、それを実はこんな事ありましたよって後出しにされたら、正直キツイ。
そして明らかに好意を持ってきているミッキーに対しての京の立ち振る舞い、あきらめ、自分なんか…いや、流石に拗らせすぎだろ。僕にはわからない主人公の葛藤でした…
出口夏希さんが図書館に来る〜出ていくまでの表情とても良かったです。
なるほど…
甘酸っぱい青春
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