か「」く「」し「」ご「」と「のレビュー・感想・評価
全135件中、1~20件目を表示
青春はままならないからこそ尊く、いとおしい
ひとの恋心を読みとる力には個人差があるだろうが、残念ながら自分は鈍いほうだ。いきなり思い出話で恐縮だが、東京郊外出身の私は大学生になっても中高時代の地元仲間とたまに会っていて、1年の夏休みのこと。女子大に進んだ1人が同級生を何人か連れていくので海で遊ぼうという話になり、たしか男子6人、女子5人くらいの参加で、車3台に分乗して海水浴に繰り出した。その帰り、友人Hが運転する車に自分と、この小旅行で初めて会った女の子1人が乗り合わせ、楽しかったとか疲れたとか他愛のない話をして東京に戻ったのだが、実はその子とHが出会ってすぐいい感じになり付き合い始めていた、ということを後から聞いて自分の鈍さにあきれたのだった。車中での2人の会話を聞いていて、短い間にずいぶん親しくなったんだなあくらいは感じていたが、それ以上の進展があったとは思いもよらず、ぼんやり、のほほんとしていたのだろう。
この映画を観て、そんな学生の頃を思い出した。主要登場人物である高校生5人の、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”能力は、記号や数字や矢印で視覚化されると「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド能力みたいだが、身近な人の感情を察知したり推測したりする力はたいていの人に備わっているもの。具体的には、表情や目の動きといった視覚的情報、言葉遣いや声のトーンの聴覚的情報などを手がかりに心を読もうとするのだろうし、そうした誰にでもある力を誇張して表現したものが本作における“特殊能力”だとすれば、このストーリーもより普遍的な恋愛物語として楽しめる。高校生の仲良しグループの中で恋慕の情がなかなか成就せずぐるぐるしている筋は、ふくだももこ原作・監督の「君が世界のはじまり」にも少し似ている。
主要キャストのうち奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉の3人は映画やドラマでよく目にすることもあり、安定感は期待通り。エル役の早瀬憩は、撮影時15歳だった「違国日記」での幼さの残る表情から、現在17歳という年齢相応のルックへと成長し、演技力も着実に伸ばしてきた。パラ役・菊池日菜子は本作で初めて認識したが、ファッションモデルとしても活動していて、身長170cmのスタイルの良さが目をひく。高校時代に陸上をやっていたとかで、若いうちに身体能力を活かしてアクション映画にぜひ挑戦してほしいと期待する。
出口さん(夏希)を、観た!
俺がいま勝手に「上手くなって、たくさん演じてほしい」と思っている二人は、出口さん(夏希)と當真さん(あみ)。そのうち出口さんがとうとう主演だと聞き、観た。
五人の男女高校生のほぼ2年間を描く青春映画。五人の内訳は、「自分なんか」と卑下しちゃう二人、他人の心中が見えちゃって期待通りに行動しちゃう二人、加えて出口さん演じるまっすぐで感じた通りに行動する一人という組合せ。
そう、出口さん演じる主人公は、元気でまっすぐで笑顔で、ということが最も大切。冷たい言い方になるけれど、要求される演技力は最も少なく、魅力を伝えられるかが大切な役割。それを出口さんは見事にこなしました。あ〜、楽しかった。観て、元気になった。弾けるような魅力、バッチリ出てました!
難しい演技は、次回作以降で(小松さん(菜奈)にとっての「来る」の中島監督(哲也)みたいな監督に出会ってしごかれて)頑張って上手くなってください!
残り四人は頑張っているのがよくわかった。奥平さん(大兼)、菊池(日菜子)さん、佐野(晶哉)さん、早瀬(憩)さん。頑張った。お疲れ様。またどこかの映画で。
四人はそれぞれ変わった能力を持つのだけれど、この「他人がどう感じてるかわかっちゃう感じ」って、中高生の頃には、より感じるものな気がする。他人同士の場合はよくわかるのに、自分と他人はわからなくなっちゃうところも、本作では能力として描かれて映画を楽しくしているけれど、誰にでもある傾向なのかもしれないね。中高生は観ると、うんうんって言えるかも。
悪いことを考えていようとも、大切なのは行動に出た部分だよ。(by バラ)
原作にはなく監督が脚本に加えたとのこと。秀逸。
自分の弱い部分を許せないなんて、そんな悲しいことはない。みんな、そうだよ。弱い部分も含めて自分だよ。今弱いってことを許さない必要はないよ。
おまけ1
高校内の演劇祭という設定だったので、出口さんの「素人が頑張ってる」感満載の殺陣は、いい感じにハマっていた。わざと抑えて演技していたと、俺は信じておくことにします。
おまけ2
ラストに流れる主題歌はちゃんみな先生。映画にピタリあっていました。
(我が家でなぜちゃんみなさんは先生と呼ばれているか? ー 家族が楽しんでいた「プロデュース101」でゲストアドバイザーに呼ばれた時およびその後ちゃんみなさん自身が行ったオーディション番組のいずれでも、参加者に与えるコメントは、「先生!」と呼びたくなるものばかり。こんなわけで我が家では、ちゃんみな先生です。
おまけ3
初めてかな。劇場一人鑑賞だった。いつもは、最前列が多い自分もさすがに一人もいない劇場では中央を選ぶ。100席程度のスクリーンだったけど、気持ちいい〜!ドルビーも俺のためにだけ。申し訳ない。
おまけ4
エルが再び登校してくる辺り。なんか、「膵臓の病気で死ぬのか?」と感じるシーンがあったよ。原作者が「キミ膵」と同じ住野さん(よる)だから、引っ張られたか…
おまけ5
レビュー読むと、本作並びに原作を推してるように見えるかと思います。が、エルの能力と冒頭のエピソードは矛盾をはらんでる気がしていて、そうでもないです。あえて「能力はあっても、自分に向かうものはわからない」と理解したのはそのせい。
青春ってめんどくせー
みんな良い子です。友達が落ち込んでたらさりげなく慰める。相手の心に土足で入り込むような真似はしないし、でも冷たいのではない、そっと見守る。今どきの学生の(だけじゃないけど)人間関係は距離感が大切なんですね。常に細心の注意を払って過ごしていたら、どんどん感覚が鋭くなって、本作みたいな能力が芽生えそうです。でも人の事はよく観察して理解度が高い(但し完全に理解できる訳ではない)のに自分の事となると途端に分からなくなり、自信が無くなるというのはあるあるですね。
作品としては可もなく不可もなく、という感じでした。嫌な人が出て来ないので安心して観られる反面、ちょっと物足りない気もします。
構成は少し良くないです。ミッキーが京を好きらしいけどその理由がよく分からない感じで話が進んで行き、終わり近くでエルのナレーションでようやく納得できます。それまでは、京くんは好きな気持ちを伝えたいけど、相手に負担を掛けたくないし、自分も傷つきたくない、とウジウジしているばかり、ミッキー京のどこが良いの?と思ってました。
と書きましたが、私も男性は優しい人が一番、と思います。
みんなが優しい
自分を見失いがちな高校・大学生向け
めちゃくちゃ綺麗な青春
タイトル見間違えでチケット購入した映画・・・💦
青春だなぁ〜
ヒロインの出口ちゃんが大好きで
相手役があのドラマの彼だから、
と言う理由で観に行きました!
あ、そうなんだ
そんな「かくしごと」があったのね?
そんな能力、
私も欲しかったなぁー
誰のが一番いい?
そうだなぁ〜
一番わかりやすいのは
「やじるし」?
でもそれって、、、
もしかしたら皆んな持ってるのかも…
だって、
結構隠してても分かっちゃう事も多いし
それ以外は
みんなそれぞれ
「気持ち」が見えても
なんか誤解してたから。
5人の登場人物、それぞれの心の中が
描かれているのがとても良かった
みんなの本音が見えて
みんなが主役になってる
若い頃は色んな悩みがあって
大人から見たら
それはそれは些細なことだけど
それを「あー、もうダメだ」みたいに
悲観的に考えてしまうのが
若者の特権の様な気もしている。
大人になると忘れてしまう
非合理的な事は
愛しいことだよね
頑張れ、恋する高校生たち
原作未読。ちょっとした超能力?を持った5人の青春群像劇という感じの作品です。ミッキー(出口夏希)が魅力的でした。私の高校のクラスにもあんな感じの子がいましたね。(←もう45年以上も前。今は素敵なシニアになっていて欲しいなぁ)
京(奥平大兼)は、自己肯定感が低すぎるなぁ…。観ていて歯がゆい思いがしてしまった。(←心の中で「もっとしっかりせんかい」と叫んでいました。)この2人のみならず他の主演者 パラ(菊池日菜子)、ヅカ(佐野晶哉)、エル(早瀬憩)みんなが性格の良い子たちで、仲間に対して気遣い上手というか思いやりにあふれている子ばかりで爽やかさに満ちていた。こういう生徒がたくさん在校していたら、イジメなんてなくなるかもしれません。
儚い気持ちと思いやり
いつ壊れてもおかしくない青春群像。
心の中で其々が抱える『かくしごと』は
繊細すぎる。
自分なんてと思ってしまう人は沢山居るのでは。
自分の心との向き合い方、秘めた気持ちの
出し方と抑え方。このどちらかに進みそうで
進まないアンバランス感が絶妙。
諦めるなら、しっかり諦めようとか
劇的な事がきて心が近づくのではなく
日常の小さなきっかけの積み重ねが心を
近づけた。あの時の自分に振りかけたい
言葉である。
仲良くしてるが各々の秘密がある。
知ってるようで知らないお互いの気持ち。
そこが面白い。
思いやりと儚い気持ちをじんわり
身体に染み込ませる作品でした。
そーなのね。
か「」く「」し「」ご「」と「とちゃんみなさん
好きかも
一歩間違えると冗長で退屈な映画になってしまいそうなところだが、なぜか見入ってしまった。
特殊能力を可視化しているのも、彼らの感情を見せているだけだろうから、抵抗なく受け入れられた。原作を読んでいないので、むしろ分かりやすくて良いと思う。
キラキラな青春モノは感情移入しづらいが、この映画のように、簡単に告ることが難しい人も多くいるはずだ。
ひとつ気になったのは、高校生が「お疲れ」と挨拶していること。社会人みたいだなと思ったけど、最近はそうなのかなぁ?
5人の能力を知った上でもう一度見たら、違う感想になるのかもしれない。
「かくさない」自分で在りたいと思う
朝の上映で観てきました
入りは自分を含めて10人ほどだろうか
10-20代が多いかもと思っていたけど
年齢層が幅広くて意外でした
*
出口さんと奥平さんの2人をメインに
話が進んでいくんだろうと思いきや
5人みんなにスポットライトが当たり
それぞれがもつ悩みが語られていきます
*
相手の気持ちが見えたら…見たいだろうか…?
見えたら怖くて人と関われない
見えない今でも怖いのに
もし見えてしまったら
自分のことをよく思ってもらえるように
本当の自分や気持ちを隠してしまう
つまり「自分を演じる」につながるのだ
*
本当の自分の気持ちを伝えるために
言葉と文字がある 行動でも示すことができる
見えないからこそ本音を伝えられるのではないか
人は皆んなどこか演じている所がある
「人からこう思われたい」
「自分はこうで在りたい」と
本当の自分と演じている自分の差に
人は苦しんでいるのだ
能力があってもなくてもそれは同じことだ
自分の思う自分と他人から見た自分
原作を読んだ事は無いのですが、扱う監督によって雰囲気が変わりそうな作品だなと思ったの。
そして、今作は『少女は卒業しない』の中川監督だったので、良い青春群像劇になっていたと思います。
この映画、いろんな組み合わせの1対1のシーンが有るのですが、それらが良いんですよね。
本番前日の体育館のシーンは『少女は卒業しない』を好きな人には響きそうだし、鈴を受け取るシーンや「僕ならいいの?」のところは、笑顔が切ないの。
そんな中で、この映画のテーマなのかなとも思うのは、ホテルでのパラとヅカの1対1のシーンなんです。
さて、主要の五人、他人の感情の一部が見えてしまいます。
なので、普通の人よりも他人を理解できる。
その一方で、(多分)自分の感情は見えないわけです。
自分の感情なんて見えなくても分かるのかもしれないけど、そうとも言い切れないと思うの、思春期の頃は特に。
そうなると、彼らが1対1で向き合った時、自分が思う自分と他人から見た自分で、よりギャップが生じると思うんです。
自分の思う自分と他人から見た自分、どっちが本当の自分なのか、って考える人もいると思うけど、人生の後半に入った私でもその答は出せないです。
でも、おっさんの私は本当の自分について悩む事はなくなった。
その事自体に興味が薄れているせいもあるけど、年とともに他人の本音を聞く機会が減るんですよね。
なので、他人から見た自分自体を自分で考えないといけなくなって、そのギャップを考える意味がなくなってくるの。
それでね、おっさんの私から若い人に言いたいのは、難しく考えるのは良くないのかもしれないけど、若い時にいろんな人と1対1で向き合う事はそんなに無駄にならないと思うよと。
だんだん、映画の感想から離れてきて収拾つかなそうなので、この辺りで止めておきます。
期待しすぎてた
住野よるさん原作で、キャストも豪華だったので期待値が高すぎました。
最初のヒーローショーのところあたりまでは面白かったのですが、特に盛り上がるところがわからなくてあれもう終わりと悪い意味であっというでした。
結構みんなのキャラが濃かったので、その理由とか過去があるのかなーと思いましたがほぼなかったのも残念でした。
恋愛に振り切るわけでもなく、日常系のなかのみんなが少しずつ抱えてる問題のようなものをテーマにしているのかと思いましたが、それにしては非現実すぎて入り込めませんでした。
キャストは豪華なので憧れの青春感は感じられてよかったです!出口夏希ちゃんかわいすぎました。
全135件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。