「甘い評価ですが、オリジナル版より僕には山田監督版が染みる」TOKYOタクシー なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)
甘い評価ですが、オリジナル版より僕には山田監督版が染みる
(横浜みなとみらい桜木町駅横の映画館へ行く。
ところが場内が巣鴨商店街に迷い込んだような人模様。
パラレルワールドに迷い込んだのだろうか。
僕だって還暦世代だが、もっとシニア世代80代ばかりの観客ほぼ満席。)
オリジナル版『パリタクシー』は(本当は恐ろしいグリム童話)だったが、
山田洋次版はジンとする人情噺にまとめた。
オリジナル版は主人公老婆が傲慢で、トイレをするのでも小路のレストランを借りて渋滞を起こしてもヘッチャラみたいで呆れたが、
山田洋次版は教会(養護施設併設)に寄る、という配慮。
さすが山田監督。
木村拓哉さんは、もちろん昔から(『あすなろ白書』とか映画『シュート!』とか)素敵だが、
カッコつけ、なければならない?キムタクのイメージもあり大変だろう、と同情した。
ここまで長い間スターであること。
カッコつけなければいけないこと。
でも「TOKYOタクシー」のキムタクは生活に疲れている中年役を優しさや可愛げも含め、魅せる。
さすが長い間スターだけある。
(実はプライベートに近い役なのでは?と見た。
きっと木村パパは、家庭でこんな感じなんだろうな、
と。)
僕が子供の頃は町に松竹直営館があり、『男はつらいよ』シリーズは必ず映画館で観ていた。
倍賞千恵子さんをスクリーンで、もう50年ほど観ている。
この役を倍賞千恵子さんが演じられて、柔らかくて、
よかった。
まだまだ魅せてください。
山田監督も。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

