「「基地か経済か」の選択の中で闘う姿を見せ続けた二人の知事の軌跡」太陽(ティダ)の運命 hachizenさんの映画レビュー(感想・評価)
「基地か経済か」の選択の中で闘う姿を見せ続けた二人の知事の軌跡
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心が揺さぶられる映画。もう一度見ようと思う映画。
沖縄県の基地問題や辺野古移設に至る経緯について、関係者の言葉が紡がれることによって、事実だけに留まらず、そこにある想いがヒシヒシと伝わってくる。
そして、何が起きているのか、何が問題なのか、分かりやすい。
冒頭は大田元知事の言葉から始まる。
「日本人は醜い ー沖縄に関して、私はこう断言することができる」
国の安全保障という言葉のもと、沖縄に基地の負担を押し付けている。(国土面積の0.6%の沖縄に在日米軍専用施設の70%が集中)
一方で県は民意として国に対して基地の県外移設を訴えつつも、産業振興においては国の力も不可欠である。歴代の知事はこの選択の間で常に揺さぶられていた。その中でも第4代知事大田昌秀さんと第7代知事翁長雄志さんは、基地関連の方策について国と法廷で争ったお二人だった。
複雑に絡み合った問題で「泥沼のよう」とも表現されていたこの問題に取り組み、闘う姿を見せ続けたお二人を見て、同じ日本人としてどう考えるか問われていると感じた。
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