ラブ・イン・ザ・ビッグシティのレビュー・感想・評価
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良い意味で予想を裏切られた
女性の主役のジェヒがこの手のテーマで描かれがちな破天荒キャラとは全く違って、あくまで普通の幸せを望む女の子だったところが素晴らしかった。たまたま生きづらさを抱えた2人の人間が出会って、互いを大切にしながら生きていく優しい世界のお話でした。
個人的にはフンスのお母さんが我が子がゲイだと知って、人知れずゲイムービーを観に行ったシーンが悲しかった。下手に何でも美化せず関係各所も悩む事実を描いているのもこの映画の良いところです。全てが上手くいくなんてあり得ないけど、味方が1人居たら、味方を見つけて大切にできたら人生は今よりは良いかもよ?とセクシャリティ関係なく伝えてくれたこの映画に感謝!です。
自由奔放な女性とゲイであることを隠して生きる男性の友情、それにまつわるアレやコレやの物語。2人の友情が良いね。
印象に残ったところなど。
ジェヒが婚約者の弁護士に思わずアウティングしちゃったところは、ビックリしたよ。
僕は、弁護士の誤解を解くために、スンフがカミングアウトしちゃうのかなと思っていたから、 「えっ、ウソ、ジェヒ ( ̄▽ ̄;) 何でスンフの秘密言っちゃうの 」と一瞬アタマが真っ白になったヨ。きっとスンフもそう思ったでしょう。
冒頭のウエディングドレスの場面には、すっかりミスリードされた。2人が偽装結婚するものだとばかり思ってた。考えてみたら、ジェヒには特にメリットがない。
木苺のお酒の場面はビックリした。母親が 「君の名前で僕を呼んで」を見ていて、息子を理解しようとしているのが良かった。
2025(令7)/6/ 17㈫ 日の出
自分らしさ
あなたらしさがどうして弱みになるの?
ジュヒがフンスに言った言葉は
すごく純粋で
心強いことば
作品に流れる人間としての
プライドと普通に生きる権利が
よく描かれています
激しい喧嘩している時も、
お互いの傷に気付く思いやりのシーンが
印象的で心地よいですね
産婦人科から飛び出したジュヒが
「クズは何を言われても仕方がないのか」
と打ちひしがれていた時、
フンスは何と言うのだろうと
ドキドキ
私なら・・
・・んー言葉が出てこない
フンスは
無言で彼女を抱きしめて
慰めていました
それが、正解かも
こんな時
どんな言葉で慰めたらいいのか
本当にわからない
どんなにいい言葉を
自分のタンスにいれても
引き出せない
あなたは友達に
どこまで自分を預けてますか
エンドロールで
そんな問いかけが聞こえました
ちょっと元気になれる
ビタミンですね
男女の友情‼️
ホラー系3作見てからのこれです(笑)。
最初予告見た時は興味わかなかったが何回も見る内に見たくなってしまったので鑑賞✌️。
去年観た「18✖️2…」もそんな感じで鑑賞した気がするから劇場通ってれば見たい作品たくさんあるの仕方ないよね❓(笑)。
男女の友情と見せかけて結ばれるのかな❓って思いましたがしっかり友情貫いてますね、男性の設定も同性愛者だからなのもあるんでしょうが。
所々笑えるシーンもありラブコメ的な感じだったから終始集中して楽しく見れました。
とりあえず1番良かった場面‼️
ジェヒが婚約者から逃げる際相手の携帯からフンスに電話かけて助けを求めるシーン。
2人が共同生活始めた頃に変質者がいて何かあったら自分に連絡して近くの交番に逃げ込めと伝えてたシーンが後半で実際に起きる伏線とはやりますな〜☺️。
あん時のってウルってきてしまいましたな〜😭ここが私的には1番良かった☺️。
1人鑑賞やから良かったけどまわりの席はリア充ばっかかな❓っと思ってたら女性しかいなかった💧まぁいいけど。
あと何年たったら『カミングアウト』なんて言葉がなくなるんだろ?
心地良い距離感で時間と感情が流れていくね。
男女歳の差、これからはAIや幽霊なんかとも友情や愛情なんて言葉を超えた感情が出てくるのかもね。
やはり身近な人を乗り越えるのが1番難しいのかな?
傷つけたくないし傷つきたくない。
んー。考えても考えても。んー。難しいね。
ラストシーンのフンスの笑顔がとても良かった。
色々な思いのこもった笑顔。うん。
始まった時とは別人の様な顔つきになったのはこの作品の重くて深いテーマを吹き飛ばすこの笑顔を見せたいためなのかもしれませんね。
羨ましい関係
すごく面白くて自分にとって好きな映画のひとつになりました。
自分の気持ちに正直に生きるジェヒと周りの目を気にして生きるフンスが出会いお互いを認め合える一番の親友になる。どれだけ喧嘩しても結局はお互いのことを想っていて(友達として)お互いの存在が支えになっている関係性がもう観ていていいな~って羨ましくなる!
フンスの母親が結局はフンスがゲイであることを認めてくれたのかな?あの映画を見に行ったのはカミングアウトしてくれた自分の息子のセクシャリティを理解するために見に行ったと私は思ってるけど途中でゲイであることを病気って言うからトイレで倒れてるシーンは本当に自殺したんじゃないかとハラハラしてました。
結婚式でフンスが踊るところはジェヒの一瞬の少し切ない表情とか踊りながらも泣いちゃうフンスをみてこっちまで泣けてきました。
最初から最後まで楽しく色んな感情が込み上げてきて見終わったあとは気持ちがすっきりするような感じがして劇場で見れてよかったなって思います。
YOU DONT KNOW ME!!スジじゃなかった〜
2人が同棲してmissAのpvを見てたから、主人公がスジにしか見えなかった〜。ラストの結婚式でBADGIRL〜をフリ付きで披露する所は歌詞とリンクして胸アツ。ゲイの恋人が待っていなくて、新しい相手が居るのは良かった。予告編のシーンまでどんどん進んで、ダルいシーンも大してなかった。イケメンがゲイに見えないのが少し残念だった。結構サクサク物語が進むのもよかったけど、劇場じゃなくても良かったかも。ラスト、新婚旅行に行く途中、電話で紹介したい刑事が居るの〜って言ってた相手は、暴行で取り調べて拍手した人???そこが謎だった。誰かわかった人教えて〜
友情とは
大学時代に出逢った2人の友情を綴った物語。
その2人が男女であり周りに流されない女性とゲイであることをひた隠しに生きる男性の友情を10数年に渡り描く。
2人の友情を甘く描くだけでなく、しっかり1人の人間としてそれぞれを成長させ互いの倫理観や価値観も含め関係性を描いてる点はとても共感を持てた。
特に2人の心がしっかり描けてる点は良かった。
生き辛さを抱えた男女の友情
ゲイのフンスと自由奔放で周りに馴染めないジェス。ジェスは独特な感性が目立って中学でイジメを受けていた。情が深く正義感が強い女性。
フンスはゲイであることを隠して生活しているが、ある日大学のクラスメイトにバレてしまい、ざわついた時にジェスが間に入り場を収めたことから2人の関係が始まる。
偏見と差別、母に認められない悲しみ。パートナーに軽く扱われる。普通に恋愛がしたいだけ。
2人は同居をし、お互いを深く理解する親友となる。
露骨な差別に怒りを覚えるけれど、自分は完全にフラットでいられるだろうか。
「異質を排除して優越感を得るの
本当は劣等感なのに」
この言葉が印象にのこりました。
韓国独特の激しめでストレートな感情表現は個人的に好きです。(泣き喚いたり物を壊したり)
「変わり者」の嗅覚
「変わり者」と言われ続け自分でも自覚があると、自分と似たような「変わり者」を嗅ぎ分ける嗅覚が発達します。自分がそう。
年を取って世間が広くなり、変わり者なりに自分に合った友達はできるものだと分かったが、私の場合は、若い頃は「変わり者」なことにとても引け目があり人の輪に入るのに遠慮があって、「まっとうな人たち」との距離感がわからず、ボッチになることも多かった。
分かり合える友達が欲しいと常々思っていたので、そういう能力が発達したんだと思う。
ジェヒがフンスを見つけたのも、多分変わり者特有の嗅覚のおかげ。
フンスには、生き方のスタイルがあって、葛藤の末に会得した処世術であることがにじみ出ており、そこがジェヒのお眼鏡にかなったんだと思う。
フンスの「変わり者のひけめ」はゲイであること。ジェヒはそれで、ほっとしたかも。
他害があるわけでなく、人間性が異常なわけでもない。秘密を抱えているせいで過敏に反応するところがあり、人付き合いは避けているが人を傷つけないように気を配っている。だが他人が自分に対して理不尽にふるまうのは許さない。理路整然と筋が通った考え方をするが冷たくはない。人の心の機微が分かる、実は「いいやつ」だし。
フンスの言動から、長い時間をかけ、葛藤を重ね、試行錯誤してそこに至ったのが透けて見える。
電話したのになんで来てくれなかった、とフンスに怒りをぶつけるジェヒに、フンスは「俺はお前に言われたらすぐ駆けつけないといけないのか」というのはものすごくまっとうなことで、それで大喧嘩になって一旦その場を去っても、両方とも瞬時に戻ってきて「昨日何があった?」「その傷はどうしたの」と同時に相手を思いやる。このふたりの人間性がとても好きだし、うらやましい。
「ありのままの君で良い」というのは、誰にでも適用するものではない。
ありのままじゃ良くないと思われる人ほど、自分はそのままで良いと思っていたりする。
でも、ジェヒやフンスのような、人間性に富み、人としてまっすぐな変わり者には言うべき言葉だろう。
ジェヒは、周囲に合わせて無理に自分を変えなかったからこそ、生涯の親友と夫ミンジュンに出会えた。そしてわが身を顧みずモラハラDV婚約者ジソクの本性を暴いてジェヒに目を覚まさせたのはフンス。警察署の場面では笑ってしまった。
フンスの場合は、世間一般の理解と風当りを考えたら、一部にのみありのままを見せるにとどまるが、それでも、秘密をさらけ出しても心地よい人間関係があるのは、ないのと大違いだろう。特に、お母さんに受け入れてもらえたのは大きいと思う。スホを逃したのは残念だけど、いつか良い人が見つかると思う。(しかし、スホって勇気あるな。)
フンスが勇気を奮って世間一般にカミングアウトするようなストーリーじゃなくて良かった。それをしたら映画が陳腐なものになったと思う。
この二人は最高のバディ、形は違うが、同じ木になっている実みたい。
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」のふたりと同じ属性。
巡り合ったら、それだけで丸儲けだと思う。心が満ち足りて、豊かな人生になりますね。
そのままで🩷
いやぁ〜、無理して観に行って良かったぁ〜‼️
映画館に座っていると、
1hぐらいしたらスマホで時刻を確かめる自分がいる。
あと何分座ってたら終わるのかーって❗️
本作時間を確かめなかった一度も。
引き込まれたってこと。
ジェヒ、なんぼほど男運悪いの?って思ってしまった。
一つだけ言いたい。
公衆の面前で曝け出したらあかん❗️もったいないし。
喫煙🚬するし酒呑みだし、だけど、
他は気に入ったな。
男前な彼女❗️
服装なんだけど、
大学や遊びに着て行く服と家着との落差が凄いんだけど。
だから外側はバリアー張って突っ込まれないようにして、
家ではジェヒ、素のままなんだ。
素の時は地味に見えた。
そんな素の時に一緒にいてしんどくないのがフンス。
女友達or男友達、または、親友。
女友達でもぶつかることがあるから、
フンスは何ものにも代え難い人物だな。
そのフンス、ゲイであるのに公表しない。
ただ公表、カミングアウトする必要ってどうなのかなぁ。
と思ってしまった。
誰に?いつ?どんな時?なぜ?
お母さんに、やはり産んでくれたから。
恋人に、言わなくてもわかるか。
ジェヒのような大親友に、う〜む、言わなくてもと言うか
偶然に出くわしバレるのを嫌がるフンスを助けてくれた。わざわざ言う必要無く、察してくれる。
じゃ誰に? ?????
わざわざ言わなくてもいい世の中であればいい、と
本作は教えてくれているのかな。
ただ、終わり頃の交番での時は仕方ないか。
フンスのゲイです、という言葉に
酔っ払いも警官も👏👏👏👏👏していた。
私も👏した、した。
このフンス役俳優ノ•サンヒョンさん、
少し前wowowドラマ『カーテンコール』に出演されていて、北朝鮮で育ったという役柄で、見た目がなんか🇰🇷の人とは違う雰囲気を醸し出していて目をひいたので覚えていてその方が出るから興味津々で内容全く知らずに鑑賞。
本作冒頭ジェヒの結婚式に出席するフンスでしたが、
北朝鮮の雰囲気が微塵も無く🇰🇷都会人そのもの。
俳優さん化けるなぁ、と思いました、メイクさんかな。
本作中に少し前に観た
『君の名前で僕を呼んで』が出て来てフンスのお母さんも観に行ってて。あっ、このお母さん役チャン•ヘジンさん、最近よくドラマ映画に出てられますが、
この方が出ると緊張するところもホンワカな雰囲気となり
観ていて楽しくなります、本作も、ね。
邦画のもですが、同性愛、クィアを扱う作品となると、
性差を超えての人間同士の物語となり、
人としてどう生きるか、を考えさせてくれます。
韓国語がわかったらなあ
字幕で見ました。
話の内容も面白いし、話がどんどん進んでいって退屈はしないんだけど、ノートの文字やら机のらくがきやらがハングルなので理解ができなくて残念でした。
あれがわかったらきっともっと面白かったのでしょう。
登場人物がスマホを普通に使っていることから現代の話だと思うけど、喫煙率があまりに高く、学生がクラブで夜な夜な踊り狂っていたりして、これってバブルの時期のこと?と思ってしまったり、登場人物がみんなあまりにも感情的で、人目を気にせず公共の場で怒鳴ったりよ、ありえない振る舞いをするのでリアリティーがなくて、映画の中に入り込めず冷めた目で見ていました。
素晴らしかった
冒頭でウェディングドレスのヒロインが煙草でいきっていていて、いい女気取りの勘違いしたやつかとちょっと興ざめする。しかし、過去からストーリーが始まると彼女のエネルギッシュでかっこいい感じにどんどん好きになる。
それに対して主人公は自分本位のしょぼい男でなんだかなーと思う。ゲイなのはいいけど、相手に結局性的に消費したいだけの男で最後まで変わらない。「執着でしか愛を知らない」みたいな文言を小説に採用していたのだけど、それは自分本位の感情で愛ではないぞと強く伝えたい。愛は与えるものだ。
しかし、一方でその感情をヒロインとの友情で抱くことができている。振り返って思うのは、あそこでヒロインが中絶しないで、子どもを産んで二人で育てていれば完ぺきだったのではないだろうか。性的なものはお互い別件でいくらでも外で励めばいい。それ以外は本当に互いを思いやることができているパートナーなので、二人で子どもを育てたら素晴らしい人生を歩めていたはずだ。
人権意識の皆無な弁護士って最悪だ。本心なのか興奮して心にもないことを言ったのかもしれないけど、別の仕事について欲しい。
主人公は恋愛相手を守る気もさらさらないようなショボい男だし、ヒロインもちょっと距離感がおかしいところがあるし、お互いいびつな人間同士で生々しく描かれている。結婚式で主人公が踊りだしたのはびっくりした。曲がよかったし楽しい踊りだったけど、そんなキャラだっただろうか。
最高に良い映画
息子がゲイじゃないと知った(勘違いした)瞬間、サラッと「病気が治ると信じてた」と言ってしまえるような母親が、フンスがゲイだとカミングアウトした日の夜に映画館に出かけ、帰ってきたときにカバンに"君の名前で僕を呼んで"の半券が入ってたシーンやばすぎた。このシーン観た瞬間にこの映画は最高だと思った。
ジェヒとフンスの友情もあちい。学園祭のときの口論した後にすぐお互いを心配するとことかすごく良かった。
歌とダンスで締めるのだけちょっと冷めた。
あんたらしさが、なんで弱みなの?
こないだ鑑賞してきました🎬
KDDIが配給に関わっており、自分がauスマホを使っているため、15回くらいは予告編をみたせいで、見ないと気がすまなくなった本作😳
ベストセラー小説が原作なだけあって、面白かったです🙂
自由人ながら、他人を色眼鏡で見ることは決してせず、自身の価値観に生きるジェヒ🙂
ゲイであることを母親にさえいえず、世間との距離感にも悩むフンス🙂
2人は徐々に絆を深めますが、社会に出てからは色々あり…。
ジェヒにはキム・ゴウン。
ブレない自由人であり人間的な優しさをもつ彼女を、エネルギッシュに時に繊細に演じたゴウンは、スクリーン越しに輝いてました🫡
フンスにはノ・サンヒョン。
感情を抑えつつも、実際は限界ギリギリのような彼を、微妙な面持ちで表現したサンヒョンもまた、見事でした🫡
韓国発のヒューマンドラマとして、高品質の1本です👍
ぷくぷくシーンが多いのも、喫煙者にとっては嬉しいポイントでしたね🚬
まあそれを差し引いても、自分らしく生きたいと願うすべての人の、背中を押してくれるストーリーです😀
映画館で観るほどのものではないかな
主人公の女の子は実家が太くて、自分に興味がない親から仕送りをもらいつつ夜な夜なクラブで遊び呆けている。学校でも周りに無作法に振る舞って協調性のカケラもない様子で、度々話題にされて陰口を言われる。
どうして私は傷つけられるの⁉︎ひどい!!
みたいな感じで感情移入がしにくかった。
丁寧な対応や優しさを周りに求めるのであれば自分もそうやって振る舞わないとね…
主人公の男の子の話はおまけ程度な印象で結局彼自身はパートナーを見つけられなくて、同じ主人公なのに何だかなぁと思った。
駄作だとは思わないけど、お金を出して映画館で観るほどのものではない。
理想的な友情はいつか虚構からリアルになるのだろうか?
映画に没入するのに時間ががかった。
ゲイと、集団になじめない女性との同棲。ゲイとレズビアンではない。女性はシスジェンダーだ。
組み合わせとしては面白いが、リアルなものとして納得するのは最後まで難しかった。
理想的な男女間の友情を描くために注意深く両者からセクシュアリティを取り除いているように見えて、ジェヒは平気でフンスの膝を枕にする。
結婚式での主役はフンスとジェヒ、
新郎は本当に二人の関係を受け入れているのか?
あれだけ魅力的なフンスを新郎はライバルとして捉えないでいられるのか?
女性が人前でタバコを吸うだけで白い目で見られるソウル。
このような特殊な設定にしないと男女の親密性を、表現できないのかしらと余計なことを考えてしまう。
フンスの母の「病気は治ると思っていた。」という残酷な台詞。
この台詞がフンスのカミングアウトを導くのが素晴らしい!
誰も傷つかないことなどあり得ない。
母も傷ついた。
しかし息子が傷ついて来たように母を傷つけてもよいのだ、と思う。
あぁ、母が生きていて良かった。
誰かを傷つけること無しに、人は自分自身を受容できないのかもしれない。
それで良いのだ、とこの映画は言ってくれているようにも思える。
皆で少しづつ傷つくことを分かちあおうじゃないか。
「執着が愛じゃないなら、私は愛したことがない。」
「愛は抽象的でわからない。
でも「会いたい」という気持ちは本物だ。」
ジェヒが前半でいう台詞が
後半にフンスの気持ちを深く癒す。
フンスもスホを保身のために失いつつ、いつまでも待ってくれると思っていた。
身勝手なことだ。
我が身の身勝手さとスホの大事さが身にしみて、ジェヒの胸で泣く。
脚本が素晴らしいのだと思う。
今、この二人の、美しい友情は虚構にしか感じられない。
これがリアルなことに思える日が来るとよいと思います。
追記
愛は執着である。だから人を愛してはならない。
とはお釈迦さまの言葉です。
トレンディドラマの総集編のような
自由奔放な女性ジェヒと、ゲイであることを隠して生きるフンス。2人は大学の仏文科みたいなところで学び、卒業後30代に至るまで友情を育む。
境遇の違う2人の絆で人生の困難を乗り切っていくという魅力的な設定なのだが...。全体的に無理なストーリー運びや感情強めのコミュニケーションが多く、見ているこちらは逆に気持ちが置いてけぼりになるようだった。
ストーリーはフンスがゲイであることを隠すための、2人の同居生活を軸に描かれる。逆にジェヒは男性との同居が見つかると婚約者の逆鱗に触れる。その際に「彼はゲイだから問題ない」と言い訳することもできるが、それではゲイを公表していないフンスを傷つけることになる(アウティングですね)。
ジェヒが繊細なフンスを守る、フンスも女性として男社会と闘っているジェヒを守るというエピソードだけをつなげれば共感できるところも多い。しかしそもそも同居自体に必然性が薄く2人を同時に描くための設定に過ぎないなど、よい場面をつなぐ「流れ」に欠けている感じ。
総じて、映画として丁寧に人物像やストーリーを構築していくというより、回想シーンみたいにハイライトをつなげることで感動できるような作品のようだった。その意味ではテレビの連続ドラマにしてもらうとまた印象が違うかもしれない。
“らしさ”は弱みじゃない。
自由奔放でロックな大学生女子・ジェヒと、周りにはゲイと隠し生活する大学生フンスの話。
クラブでの熱烈キスを見られてしまい学校でゲイと噂がたった男と、尻軽女と噂がたった2人が意気投合し、互いに認め合いルームシェアをして学生生活を送ることになるが…。
学校で噂になってしまう2人、それを互いに庇い合い認め合う姿に泣けてくる!常に流れシーンに合わせ選曲されてるBGMも心地よく、描写、音楽、見せ方のマッチとずっと微笑んで観てられる。
スケジュールの関係で観るの遅くなったが観て良かった!結局、冒頭で見せた2人がオチってことでいいのかな!?
綺麗すぎるが、十二分に面白い
素晴らしい韓国映画。毎度のこと羨ましい限り。
ラブ•イン•ザ•ビックシティ
なんて、東京を舞台にしたって全然良さそうなタイトルだし、中身も東京に置き換えてもきっと素晴らしい。
本のタイトルは「大都会の愛し方」。これも良い。タイトルだけでも味わい深い。
映画を見ながらこれは東京ならどんなところか、とか思い巡らせるだけでも楽しい。けど東京とは少し違う距離感。
日本と同じく学歴社会で、競争の激しい韓国の話は「すっ」と日本の都市部の心に沁みる。けどなんか、映画の中のソウルは東京よりエモい。
韓国のゲイの男性主人公と、ストレートの女性ヒロインの友情。こんな男性は東京にゴマンといる。女性はいなさそう。というよりは女性ヒロインはよくわからない。さらっとフランスに留学したり、ソウルでまあまあ広い部屋で一人暮らししているあたりは資力がありそう。男性主人公側の家庭事情はかなり描写があるのに、このヒロインの家族は一瞬も映らない。ヒロインの現実味は男性と比べて薄い。
今から考えればヒロインは男性主人公の妄想にすぎないのかもしれない。冒頭の回収されないシーンも現実かどうかわからない。最後にヒロインが結婚するあたりもあまりにも早い。だんだんに心の整理がついていった男性主人公にヒロインが必要無くなり消えました、と言われても納得いく。
とはいえ面白い。お互い自分より相手を優先する気持ちが伝わってきて熱い。こんな友情に恵まれる人生はどれほど素晴らしいだろう。
こんな素晴らしい人生が、ソウルにはある。そんなふうに思わせるだけでも羨ましい。
焼き直しは良くないですが、是非とも日本版も見てみたいと。こんな風に優しく愛おしい瞬間が、きっと東京にもあるのだと。
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