「素晴らしかった」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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冒頭でウェディングドレスのヒロインが煙草でいきっていていて、いい女気取りの勘違いしたやつかとちょっと興ざめする。しかし、過去からストーリーが始まると彼女のエネルギッシュでかっこいい感じにどんどん好きになる。
それに対して主人公は自分本位のしょぼい男でなんだかなーと思う。ゲイなのはいいけど、相手に結局性的に消費したいだけの男で最後まで変わらない。「執着でしか愛を知らない」みたいな文言を小説に採用していたのだけど、それは自分本位の感情で愛ではないぞと強く伝えたい。愛は与えるものだ。
しかし、一方でその感情をヒロインとの友情で抱くことができている。振り返って思うのは、あそこでヒロインが中絶しないで、子どもを産んで二人で育てていれば完ぺきだったのではないだろうか。性的なものはお互い別件でいくらでも外で励めばいい。それ以外は本当に互いを思いやることができているパートナーなので、二人で子どもを育てたら素晴らしい人生を歩めていたはずだ。
人権意識の皆無な弁護士って最悪だ。本心なのか興奮して心にもないことを言ったのかもしれないけど、別の仕事について欲しい。
主人公は恋愛相手を守る気もさらさらないようなショボい男だし、ヒロインもちょっと距離感がおかしいところがあるし、お互いいびつな人間同士で生々しく描かれている。結婚式で主人公が踊りだしたのはびっくりした。曲がよかったし楽しい踊りだったけど、そんなキャラだっただろうか。
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