劇場公開日 2025年6月13日

「タイトルからイメージされるのとはちょっと違う本格派?」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ K2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5タイトルからイメージされるのとはちょっと違う本格派?

2025年6月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

知的

 よくあるハナシでも、典型的でもないですが、学生がオトナになっていく過程をマジメに描いた良作だと思いました

 恋愛要素は確かにあるものの、決して単なるラブストーリーではない。描かれる主人公の二人が、まずとても個性的で魅力的

 ジェヒ役のキム・ゴウンさんは、破墓/パミョでの巫堂(ムーダン)(≒シャーマン?)、"できる女"役が超カッコよかった印象的ですが、今度は超キュートで個性的な"女の子"を好演。ハナシは実年齢から恐らく10歳以上若いところから始まっていましたが、全く違和感ナシ。お見事!!

 フンス役のノ・サンヒョンさんも恐らく実年齢よりずっと若い役でしたが、ピュアさがにじみ出る感じの好演でした

 扱われているテーマは個々に見ていけば決して軽くはないんですが、二人の好演と都会的(?)な舞台設定のおかげか、必要以上に重くならず、無理なく観られます

 おそらく、実際の韓国の若者達の世界をリアルに描けば、もっと陰鬱なテイストになっても不思議はないかもしれませんが。その辺がタイトルにも現れている、この作品の意図するところでしょうか (原題がどんなんかは知りませんけど)

 いずれにしても、結果的にオトナは若い頃やその頃に観ていた映画なんかを思い出して味わうことができるし、同世代のワカモノは共感を持って観られる、味わい深い映画に仕上がっている、と思いました

 先入観なしで、まずは観てみる価値アリです!!

P.S.
 タイトルの印象に引っ張られたせいか、観ている途中、80年代の「ブラッド・パック」映画をみている気分にもなりましたね
(ロバートダウニーJrさんなんかがデビューした頃の、一連のアメリカの青春映画です。ワカモノのみなさんは掘り起こしてみるのも悪くないかも)

K2
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。