「生きづらさを抱える者たちへの応援歌-あなたはあなたのままでいい-」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
生きづらさを抱える者たちへの応援歌-あなたはあなたのままでいい-
本作は、大都市ソウルで「普通」に馴染めないふたり──自由奔放なジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠しながら生きる繊細なフンス(ノ・サンヒョン)そんなふたりがルームシェアを通して支え合いながら、「自分らしさ」を見つけていく物語です。
原作は韓国作家パク・サンヨンの小説『大都会の愛し方』。友情と自己肯定をやさしく、切なく、時にユーモラスに描いた、今を生きる人々へのエールのような作品です。
観終わった後の感想はひと言
うむ、共感しかない🧐
トッケビのキム・ゴウンさん、やっぱりいいですね。こういう「私はワタシ」系の役をやらせたら、彼女の右に出る人はいません。梨泰院クラスのチョ・イソ役を演じたキム・ダミちゃんでもいいか🤫彼女たちに共通するのは、「心の強さとしなやかさ」。一本筋の通ったような立ち振る舞いと少し鋭い目つきが私は大好きです♡ 「Pachinko パチンコ」で注目された新鋭俳優ノ・サンヒョンさんも難しい役柄を繊細に時に力強く演じていて、見ごたえがありました。
この映画をみて
子どもの頃、教科書で読んだ
新川和江さんの詩『わたしを束ねないで』という詩を思い出しました。
わたしを束(たば)ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱(ねぎ)のように
束ねないでください……
わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
座りきりにさせないでください
わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
─新川和江『わたしを束ねないで』
普通から少々はみ出てたって
みんなと同じじゃなくたって
それでいい
それがいい
それが「あなたという個性」
誰にも真似できない「魅力」です
そもそも「普通」ってなんだ?
それだれ基準ですか?って話ね🤫
分かる人にだけ分かればいい
あなたが輝ける場所はきっとある
最後まで観たあなたは
きっと少しの勇気をもらえるはず🧐
心優しく自由で、どこか切ない——そんな“自分らしくいる勇気”をくれる映画です。大都市の中で、自分の居場所を探すすべての人に贈るエールのような映画です📣
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