ChaOのレビュー・感想・評価
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STUDIO4°Cクオリティは◯
STUDIO4°C制作だから鑑賞。
正直、キャラクターデザインは嫌い。
声優も山田杏奈以外は今ひとつ。
ストーリーや世界観も没入できず、私は刺さらなかった。
とは言え、アニメーションのクオリティは素晴らしい。
色づかいや動きは目を見張るものがあり、
これだけでも観る価値はあると思う。
ストーリーも
主人公ステファンとチャオの過去が
現在につながって、チャオの言動に得心したときに
初めてグッときた。
私が観た回はわりかし集客ができそうな時間帯だったが
10名に満たない観客数。宮崎なのに複数館上映だから
かもしれないが、興行収入は厳しそうだと思った。
「審査員賞日本作ハッピー」
カオスの魅力か!?唯一無二のファンタジー・メルヘン。 個性的なアニメスタジオ作品をメジャー東映が配給、全国の映画館にかけられる驚き。 「人魚姫」の愛くるしさをもっともっと打ち出してほしい!
カオス!ごちゃ混ぜ感一杯の挑戦的なオリジナル作品。
これをメジャー系の東映が配給するのが凄い。
まず、個性的なキャラクター(生理的に受け付けずらいものも含む!)と背景の美しさ!
独特の映像に、人魚世界と中国の交流ラブストーリーという独特な物語世界観にやられた。
各所それぞれがやりたい放題。
その面白さゆえに敢えてそれらを許して、最低限のまとまりでとどめて、綺麗に無難にまとめようとはしていない。
余りに多彩なため、ガチャガチャした感じ、まとまりの無さが気になってしょうがないところはある。
予告編で感じた、異色のラブストーリーのキュートな部分がとってもいい。
その部分がもっと欲しいが、この全編の混乱の中ではなかなか難しいともいえる。
綺麗にまとめれば、その一番いい部分、ラブストーリーの可愛らしい部分を、もっと伝えられるかもしれないのが惜しい。
そして、なぜ、「中国」?
知らずに観たので驚いた。
スタッフ・キャストも製作も日本だったので、純粋にこの混乱とカラフルは、中国が似合う、きっと面白くなると思ったのだろうが、異世界である人魚の世界を描きながら、さらに人間側も異国の中国であるというのも、複雑度を増して、興味が散漫になる要因になってる。
(本国の人からすると「なんちゃって中国の魅力」となるか?)
物語も、全編が、新米記者が、たまたま出会った「初めて人魚と結婚した伝説の男」の回想であり、その中で、さらに男の子供の頃の回想が重要だったりと少しわかりにくいかもしれない。
とにかく挑戦的な1本でした!
今年の夏はハズレばかりだ
今回は鑑賞動機を書いてみたい✍️
先日だが『劇場版 鬼滅の刃〜』を鑑賞した😐
まぁ見事な駄作っぷりにマ王、消化不良を起こしてしまう🌀
更に『アンティル・ドーン』という期待ハズレに胃薬が必要なレベルまで落とされ、先週の『ジュラシック・ワールド〜』にて重症化しました😫
要はここ最近のマ王は映画でハズしまくってる😑
邦画の大作『国宝』があるけど、口直しに邦画に頼るなんて傲慢なマ王が納得するワケ無く、仕方無しにせめて『鬼滅の刃〜』のリベンジのつもりでアニメ映画『ChaO』に手を出してしまった🌀
薬物中毒の末期と似ている⤵️
さて結論から言えば、本作もマ王の期待を超えるモノではなかったのよね😵💫
アンデルセンの寓話「人魚姫」を大胆且つ斬新にアレンジした作品なんだけど、味付けがエスニック過ぎて胃が受け付けないんだわ😫
一番の失敗は設定にある「人と魚が共存する世界」なんよ💦
いやねこういう設定はエッジがきいてて好きなんだけど、それに伴うキャラデザインの方が普通のキャラと人魚のキャラと何故かデフォルメキャラという3パターン😳
極端な二頭身キャラクターを画面に出してくると「共存」というキーワードが鑑賞者を迷わせる原因になり、冒頭から「コレってどっちの種族?」みたいな混乱が生じた😵
更には主人公であるChaO(チャオ)の設定はとても良いのに、周りのモブが台無しにしてくれる😐
今作のキャラはアクが強いのが殆どで、個性や色合いが表面化し過ぎて殺し合ってるのが本作の素直な感想だった💥
加えて物語もラストになるにつれて解明されるパターンだけどゴチャついてる😶
もっと曲げずに真っ直ぐで語ってくれれば感動も出来たハズなのになぁ😅
なんか素人が脚本書いてプロが騙されたような映画なので期待して観てはいけません✋
声優推しがいれば鑑賞動機にもなるかもだけど、89分という上映時間が長く感じた作品でした😮💨
結局『鬼滅の刃〜』のリベンジにもならず、マ王の夏休み映画は終了🌀
年末までは大作が無さそうなので、マ王の映画館巡りは暫くお休みします😭
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
映像ゴチャゴチャは『鬼滅の刃〜』に匹敵度★★★★☆
まぁラストは良かったかな度★★★☆☆
力作ではあるが、それだけに、多くのことが残念に思えてしまう
膨大な作画によって生み出されるアニメーションのダイナミックな動きは見応えがあるし、パステルカラーを基調としたカラフルな色彩設計にも目を奪われる。
その一方で、顔の大きさが不均一なキャラクターデザインは、クセがあり過ぎて、あまり魅力的に感じられなかったし、舞台が20XX年の上海なのに、登場人物の名前がステファンとかジュノーとかチャオだったり、使われている文字が日本語だったりと、余りにも世界観が独特過ぎて、なかなか物語の中に入り込むことができなかった。
物語としても、人魚の王様が、行政組織ではなく、一民間企業と交渉していることには違和感を覚えるし、人間と人魚が友好関係を結ぶことによって、造船会社や人間社会にどのようなメリットがもたらされるのかもよく分からない。そのため、造船会社の社長が、ステファンとチャオの結婚の後押しをしているのは、てっきり、人魚の王様に、スクリューの使用を認めさせるためだとばかり思っていたのだが、逆にエアジェットを導入しようとしていることには驚いたし、マスコミが、どうしてステファンとチャオのことを執拗に追いかけ回すのかも理解できなかった。
人魚のチャオが、水の中では人間の姿をしているのに、陸上では魚の姿になってしまうという逆転現象にも納得できないし、相手に心を許せるようになると、陸上でも人間の姿を維持できるという設定も、いかにも取って付けたようで、説得力が感じられない。
肉屋の店長が、やたらと包丁を振り回すところや、チャオに絡んできた2人組に、ステファンがいきなり殴りかかって、逆にボコボコにされた挙句、チャオが水鉄砲で2人を吹き飛ばすくだりも、暴力的過ぎて笑えないし、チャオが、室内で大量の花火に点火してアパートを破壊したり、ステファンが開発したエアジェットのお披露目式に制御不能のロボットで乗り込んで、式典をメチャクチャにしたりするエピソードも、チャオのお茶目さよりも、「やり過ぎ感」の方が際立ってしまい、まったくと言っていいほど楽しめなかった。
そもそも、船のスクリューによって魚が傷つけられているという問題なんてあまり聞いたことがなく、それだったら、海洋汚染やマイクロプラスチックの問題の方がよっぽど深刻だと思えるし、潜水作業中の妻がスクリューに巻き込まれそうになっているのに、エンジンを停止せず、自分も海に飛び込むという夫の行動は、呆れてしまうほど非常識で、ステファンの両親が命を落とした経緯にも、まったく同情することができなかった。
ラストで、ステファンが、幼い頃の記憶を取り戻す展開もご都合主義的に感じられるし、いくらチャオとの約束を思い出したからと言って、それで、いきなり彼女を愛せるようになるとも思えない。
ラブストーリーとしての物足りなさもさることながら、異文化交流の話としても、異人種間結婚の話としても、あるいは多様性の包摂の話としても、どれも掘り下げ不足の感が否めず、結局、アニメーションとしてのユニークさだけが見どころになってしまっているのは、残念としか言いようがない。
この独特の世界観に浸れるかどうか
■ 作品情報
監督は青木康浩。STUDIO4℃がアニメーション制作を手掛けた日本映画。主要キャストはステファン役に鈴鹿央士、チャオ役に山田杏奈。
■ ストーリー
人間と人魚が共存する近未来社会で、ごく平凡なサラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚王国の姫チャオから求婚される。戸惑いながらもチャオとの共同生活を始めたステファンは、チャオの純粋でまっすぐな愛情に触れるうち、しだいに彼女に惹かれていく。アンデルセンの『人魚姫』をベースにしながらも、従来の枠にとらわれない奇想天外な展開が繰り広げられる中、チャオとステファンが互いを理解し、歩み寄っていく過程が描かれる。
■ 感想
開幕早々、その強烈で個性的なビジュアルと独特の世界観に圧倒されます。これははっきりと好みが分かれそうなところで、自分も最初はちょっと受け付けにくい感じでした。そして、あまりにもクセの強いキャラクター造形と、摩訶不思議なデザインセンスが、物語への没入を一時的に阻んでしまうように感じます。
しかし、その個性を乗り越えて見慣れてくる頃にこそ、この作品の真価は表れてきます。不可解に思えたチャオの突飛な行動や、ステファンのエアジェットへのこだわりなど、一見するとなんの関連もないように思えた出来事の数々が、終盤に向かうにつれて、すべて意味をもち、繋がりを見せます。チャオがステファンとの結婚を決意した理由、自宅での突然の花火、エアジェットのお披露目にサプライズで登場したロボット。これらの行動の裏に隠された、チャオの一途で優しい想いが明らかになった時、胸に温かな感動がこみ上げてきます。
本作は、単なるラブコメディの枠には収まらない、相手を理解し、歩み寄ることの大切さを深く感じさせるテーマが根底に流れています。互いの常識や価値観の違いを超えて、心を通わせていく二人の姿は、観る者の心にじんわりと温かさを灯します。惜しむらくは、劇場アニメにありがちなキャスティング問題です。主演のお二人の演技は決して悪くないものの、この唯一無二の世界観を最大限に引き出すためには、プロの声優陣の起用がより望ましかったのではないかと感じます。
チャオの深すぎる愛情に気付けるか
珍しく公開初日に鑑賞。
まず、この映画は少し難解です。
物語構造が若干複雑で、分かりにくいところがあります。
でも安心してください。
艶やかで斬新な演出に惑わされずにシーンの内容を逃さず読み解いていけば、物語の道筋が見えてきます。
そしてそこには、チャオの深すぎる愛情があるんです。
正直な話をします。
私はチャオに対して好意的に見ていませんでした。
どんだけ人魚の状態で美しくても、
チャーミングな動きに魅了されようとも、
「まぁこんな2次元のキャラおるよなぁ」と。
そしてそれは大きく覆ることになるのです。
こんな天真爛漫で愛が深すぎるキャラなかなかいません。
チャオの行動によく注目してください。
そして覚えておきましょう。
その行動ひとつひとつが、
主人公のステファンにとって、実は大きな意味を持つんです。
キャラデザが人を選ぶし、演出は斬新で飲み込みづらい。
ああ、これは世間的には評価されづらい作品だ、でも私は制作陣の愛情に、そしてチャオの愛情に魅せられてしまった。
それだけでこの映画を見た読後感は、とても清々しく、爽やかで、晴れやかでした。
やや混乱させるところが厳しいか
今年180本目(合計1,721本目/今月(2025年8月度)8本目)。
基本的にはアニメ作品は見てもカウントあり、レビューなしの扱いですが(何らかの意味で憲法論的な論点があるなど、人権問題等を扱う映画ほか除く)、海外作品ということで軽く書いておきます。
まず、タイトルに大きな意味はないのかな、という気がします。イタリア語のよく使われる挨拶の一つですが、舞台は現代か少し先の中国…というように、イタリアは何も出てこないというのがまず混乱させる要素です。また、タイトルだけでは人魚姫の話は想定できないのに(ただ、実はここに書いてある)、人魚姫が出てきて、いわゆる異文化交流の話なのかな…と思ったら、舞台は中国?日本?といった感じで、さらに他の方も触れておられますが、お隣の中国作品(日本と中国の合作ではないようですが、趣旨的にはその枠と言える)という事情から、「日本から見れば」ある程度字幕の抜け等があっても漢字文化圏である以上は推測ができますが、ある程度であって、完全に字体が違うものは推測できません(長文になればなるほど前後関係から推測できますが、単文、あるいは単語レベルでは無理)。
妙にクオリティが高いグラフィックだなぁと思ったら、やたらにとまる映像(別に時間稼ぎではなさそうだが、このとまり具合も妙…)で、映画館の放映バグか?と思ったら、どうもここでもそれを書いていらっしゃる方もいますし、定刻通りには終わっているので、そういう映画なのだろうというところです。
一応、「本当に薄目」ですが、「人魚姫」のお話がテーマにあるので、それを知っていれば有利…といっても、それは(細かいところは別として)だいたいの方は知っているでしょうし、中国文化にある程度精通していないと何が何なのかわからず詰まってしまう点が厳しいかな、といったところです(日本、韓国など漢字文化圏で推測ができるところでは放映できても、他の国では難しいのでは?)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.8/映画の述べたいところがはっきりしない)
このように、映画として特殊な事情があり(まず、イタリア映画かと思うとそれも違うし、突然中国文化の話が出てきたり、かと思えば映像がいきなりとまったり、もろもろ)、その点を了知してみるのであればともかく、作品としては「異文化理解」という概念が背景にある(それは今の日本でいえば、急増する外国人やいわゆるLGBTQ等に対する理解等も広義には含む)点を理解した上で(ここはまぁ、人魚姫がテーマである以上、ある程度わかるのではとは思いますが)、お盆の中で作品数少ない中でこの作品を選ぶかどうか、という論点に大半尽きると思います。もう少し字幕が丁寧だとよかったかなぁ。
ただ、人を不愉快にさせるような発言やセリフはほぼないので(一部除く。ただし、ストーリー上必要であるため仕方がない)、そこはまぁ良かったかなというところです。それにしてもお盆という特殊な事情があるにせよ、目新しい作品がない週も珍しいですね。
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鑑賞動機:結構野放しにやりたい放題やってるっぽい9割、STUDIO4°C1割
うーん、エンドロールを見ても映像とか技術的にははすごいんだろうけど、頭身が違う人たちはどういうことなんだろうとか、もう少しカップルいても良さそうとか、本筋ではないところに興味が入ってしまう。
異類婚姻譚はアリだけど、正直お魚バージョンのチャオの方が直感的に可愛く(チャーミングに)見えるのだよね。
我々が瞬きをするのは
【人魚族と人間が同居する近未来の上海を舞台にした、ファンタジックアニメーション。絵柄も独特で色彩は美しくナカナカで、自然との共生も描いている内容です。】
■人魚族と人間が暮らす近未来の上海。
船舶会社で働くステファンは、ある日突然、人魚王国の姫チャオに求婚される。
二人の結婚が人間と人魚族との友好に役立つという周囲からの期待で二人は結婚する。が、チャオは主婦として頑張るがある日、姿を消してしまう。
◆感想
・絵柄も設定もタイヘンに不思議だが、何故か魅力ある作品である。
・特にチャオが太っちょになったり、人間の女性になったりする姿が面白く、太っちょの時に恥ずかしい時に顔が赤くなるのが、可愛い。
・ステファンは、最初は何故にチャオから求婚されたのか、分からないのだが、成程ねぇ。
<ステファンが考案したスクリュウーを使わない海の生き物に安全な船など、自然との共生も考えている内容である。
ジャパニーズアニメっぽくないので、そこの受け入れ方で観方が変わるかもしれない作品かもしれないですね。>
■2025.8.28 追記
・本日、以前からコメントを遣り取りさせて頂いている方から、久しぶりにコメントを頂いた。嬉しき限りである。その方の真のお名前やお顔は当然知らないが、長きに亙りこの映画サイトで遣り取りをさせて頂いているので、レビューが全く上がらなかった事が密かに心配だったのである。
”明けない夜はない。”という言葉があるが、その方に今まで以上に、明るい未来が訪れる事を祈念するとともに、余人には到底及ばない、知的で素敵なるレビューを書く方なので、ゆっくりで良いので、次のレビューを待ちたいモノである。
“アニメ門外漢である私”の感想
劇場鑑賞のための作品選びの際、出来るだけ様々なジャンルに目を向けつつも、やはり苦手意識を無視することは出来ません。作品によっては「レビューを書くのが難しそう」という理由で尻込みしてしまい、時には鑑賞を諦めることすらありますが、私にとってアニメーション作品もその一つのジャンル。それにもかかわらず、今回は如何にも難易度高そうな本作をチョイスしてしまい、鑑賞前から大変に懸念していたわけですが、、、
アニメ映画祭の世界最高峰、アヌシー国際アニメーション映画祭2025で審査員賞を受けたという本作。ところが、トレーラーから想像する印象はちょっととっつきにくくて「見送りムード」が優勢だったのですが、残念なことに他に観たい作品もない。(夏休みシーズンよ。。)と言うことで一転、今こそチャレンジ精神(?)を発揮しようと思い至り、公開初日にTOHOシネマズ日比谷で鑑賞です。
癖のあるキャラクターデザイン、テンポの速い展開、そして独特な世界観等々、“アニメ門外漢である私”にとって、「果たして意味が解るのか?」と冒頭から緊張しているとおもむろにタイトル『ChaO』。上映時間89分と短めなこともあり、一瞬でも集中力を切らせてしまえば最早ついていけないような緊張感を感じます。ところが、意外なことに物語を理解して入り込むまでの時間は大してかからず、奇想天外な世界観も慣れるまでにそれほどの時間は要しません。その点は素直に感心できて凄いと思います。ですがその反面、解ってくると逆にその脚本の粗さがノイズになってきます。作品を通して伝えようとする意図やメッセージは解らなくもないのですが、とは言えそれを観る側に託しすぎ。そのためか、肝心なストーリーに対する説得力はむしろ低く、終盤は強引と言ってもいいほどな展開だし、「愛」を雑、且つ都合よく持ち出すところも安っぽくて残念です。
その他、作品に対する予算も大きいのでしょうが、本作の声優を担当している方たちはほぼ「(声優業が)本職ではない人」ばかり。そのせいか、あまりイメージと合っていないキャラクターもチラホラいてこれまたノイズ。そして残念なことに主題歌もイマイチで最後までテンション上がらず。。お金のかければいいってもんじゃないと思いますが、かけるのならもう少し何とかならなかったものか、、プロデューサーさんの実績を確認すると私でも知っている作品が多数。恐らくは私なんかが口もきけない大変な方なのでしょうが、、、ごめんなさい、本作、端的に言って「あまり良くない」というのが“アニメ門外漢である私”の感想です。
私とアニメの距離が縮まる日は果たして来るのか。。挑戦は続く。
ChaO を泣かせたらダメだよ、家族なんだから
コンテの間が抜け落ちたような飛び飛び作品
Studio4℃の新作ということで
作画はそれなりに満足して見ることが出来た。
しかしタイトルにも書いたとおり、
まるでシーンの間を抜き取ったかのように
展開がコロコロ変わるのだが
そのあまりにもな展開の早変わりに
物語の整合性やつながり、
キャラクターの心情が全くついていけてなく、
セリフや動きが脚本に振り回されているよう感じを受け、
登場人物の言動が突拍子なく、
とてもわかりにくい作品になってしまっている。
他にも気になった点がある。
それは「劇中に出てくる文字」。
舞台が中国・上海であることは
その舞台である必要性は特に感じられない
とは思いつつもまぁいいとして…
・ある時は漢字のみ(中国語)
・ある時は漢字+ひらがな(日本語)
・ある時は漢字+ひらがなだが漢字が中国書体
(例→『花』の漢字六角目が突き抜けている)
といったように何故か表記がバラバラな
映像の中に出てくる『文字』がいちいち気になる。
映画でそこが気になったのが初めてだからか
(そもそもそんな映画を見たことないのですが)
なぜ統一していないのか理解できない。
盆休み、暇つぶしの為にある映画
異文化異国人と暮らすトラブルの戯画化?
相変わらず、STUDIO4°Cらしい超絶作画の世界は素晴らしく、芸術方向に振っている(振り切っている)のだけれども。
主人公=観客に対して、誰からも何も説明なく、ヒロインも含めた登場人物たちが責め立て、意思を無視し、行動を強制し、勝手に評価するという「周囲全てが碇ゲンドウ」状態が、ひたすらストレス。
とにかく「人の話を聞かない」「会話が成立しない」「準備した回答以外は、裏切りと決めつけ」から生じる、トラブルの連鎖。
「まず作品側が、観客に理解させることを拒絶してないか?」と最初は思ったほど。
終わる直前にやっと「実はこういうことだった」と回想とともに後出しされ、「ああそういうことだったのね」と設定を理解できてからしか物語への共感ポイントが生じないため、鑑賞時間の9割がイライラ。
ただ、海外向けなら日本人向けのしっとりした感情刺激より、「とにかくわちゃわちゃした絵を見せる」から導入を狙うのもわかる。
また、世界中のどこでも生じている移民トラブル同様に「相手がなぜ戸惑い、喜怒哀楽を示すのかわからない」という状況を写したようにも思えた。
異文化、異人種同士が理解することの難しさ。
「初手から間違い、理解が遠い」
その点で、海外向けIPとして計算されているのかもしれません。
海外の映画祭で評価されるタイプかなと。
もっと人に優しくなれる映画を観ろ(名言)
たぶんタイトルの台詞にそんなに深い意味は無いと思う。
作中に「日本では鶴や狐との結婚も」という台詞があるが、そういった類の古い寓話・神話をモチーフにした物語。
それゆえの話のゆるさやガバもこの作品においてはある種の"味"と言えると思う。
どこまでも純粋に優しいラブコメディで、だからこそ「神話的」とも言える佳作。
夏休み最後に親子連れでどうぞ、と自信を持って言える。
舞台が近未来の上海で台詞回しが全体的に訳詞調?なのも相まって「中国の昔話が元ネタなのか?」と思いながら観ていたがそんなことはないらしい。しかし最後の力押しに如意棒、"海底から空に伸びる竜宮城の柱"を使っているのはニヤリとするネタだった。異なる世界、人と魚を繋ぐ物語のオチとしては最良のものの1つだったと思う。
アートワークについてはたぶんこの後でいろんな人が語るだろうから割愛。チャオのビジュアルが刺さりまくってるせいで公平なレビューができない。
強いて言えば動きのあるシーンにはもう少し音楽の存在感が欲しかったが、たぶんそれは好みの問題だろう。
【追記・真面目な話】
他のレビューを色々読んで思ったことを少し。
オリジナルのアニメ作品や、実写でもある程度フファンタジー・SF色の強い作品を視聴するにあたって「ピントを合わせる」というステップが存在すると思っている。
作中世界をどういう距離感で捉えるべきか、どこに焦点を合わせるべきか。簡単に言えば桃から赤子が生まれたこと自体は特に気にしなくていい、という判断の話。
個人的に今作では"寸法がバラバラな街の人々"や"鶴や狐との結婚"でそのピント調整がほぼほぼ完了していた。「あー昔話とかのノリね」と。
……割とそういうの苦手な人多いんだなと。
説明不足だと言う人やキャラの機微が分かりづらいという人が結構いるが、世界観も心情描写も作中以上にいちいち説明の必要があるほど複雑なもんではなかったと思う。
なんというか無駄に理屈っぽくなって、最初からレビューを書くつもりで作品を観るとこうなるよなっていう自分でも気をつけたくなる話だ。
全79件中、61~79件目を表示













