ChaOのレビュー・感想・評価
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話は結構いいと思うがギャラデザが・・・
2025年劇場鑑賞222本目。
エンドロール後映像無し。
というかエンドロール中ずっと映像有り。
恋愛ありきで世間の理解を得る話だと思っていたのですが、世間から人魚族の王家の姫に見初められたんだから友好のために結婚しちゃいなよ的なスタンスだったのが意表を突かれました。社長役の山里亮太の演技がタッチの時の林家こぶ平(当時)くらい微妙なのが気になりましたが、山田杏奈の姫はかなりかわいい声でした。これなかったら成立してないかも。鈴鹿央士は天才なのでまぁ普通に声優でもうまいです。(まだスマホで一発変換出ない、頑張れ!(笑))人魚姫がベースとはいえ人間の姿になる条件というか、足は魚のままで
普通に陸を移動できるので声とか引き換えにすることもなく、そもそも正体を隠していないので話としては全く違うものになっていて予測はつかないです。
相当良かったのですが、ただ一つ、人間のキャラクターの鼻がなぜか全員赤鼻なのがすごく違和感がありました。後一部の人間は化け物みたいな等身をしていて、まぁこんな世界だから人魚に対する容姿の偏見がないのか?とは思いましたがそれにしても意味は分からず。
後回想シーンに出てくる子どもたちが外道すぎてここは減点ポイントではないのですが親の教育完全に失敗してると思いました。
こんなの見たことない!作画もだが、ストーリーが凄すぎる!斬新かつ挑戦的な作品!!
まず作画に惹かれて視聴。
しかし、本当にすごいのはストーリーだった。
恋愛物と言ったら、なんといっても2人の障壁が見せ場。
2人の心は通じ合ってるのに、2人を取り巻く環境が許してくれないパターンである。
今回は人魚と人間とのこと。
あぁ、どうせ人魚と人間の恋愛なんてあり得ないって周りが言うパターンなんでしょ。
そう思ったら大間違い。
むしろ、周りは大歓迎で、どんちゃん騒ぎ。
それも、コメディとして演出。
今から見たことない物を見せるぞ、と言わんばかりの展開。
では、2人の障壁は無いのかというと、そんなことはない。
2人の障壁は、なんと2人の心そのものにあるのである!
しかも、通じ合ってないのは、生理的なところも含めてだ!
生理的に無理というやつである。
心が通じ合ってないまま進む恋愛物って、アリ?
それも見終わったころには、大アリだとわかる。
従来の恋愛物なら、心が通じ合った感動シーンと障壁を乗り越えた感動シーンが、別々にやってくる。
しかし、本作はそれが怒涛の伏線回収と共に、同時にやってくるのである。
感動の力が強すぎて、涙腺をぶち壊された。
これは絶対に見て欲しい。
お勧めします。
★
★ここからはもっとネタバレ注意
★
【もっと魅力を語るべきだと思い、追記します】
※個人の考察、感想です。見当違いな点もあるかもしれません。
〇ステファンの人生ついて
この物語はラブストーリーですが、ステファンの人間ドラマとしての側面も持っています。
田舎の漁村で生まれたステファンは、船の事故で両親を失います。そして、安全な船の改良に人生を捧げます。
ここで特筆すべきは、田舎で頼れる両親もいない中で、モーターを設計できる立場まで上り詰める、という人生の壮大なストーリーはあえて語られていないとのことです。
本来そこには血のにじむような努力があったと思います。
その努力の証は本編中のところどころに、散りばめられています。
印象的なのは開発の才能にたけた博士と同居している(家を無償で貸している?)ことです。毎日モーターの開発に人生を捧げていることがうかがえます。
さらに会社の出勤シーンも特徴的です。
鍋に頭をぶつけたり、バナナで滑ったり。
出勤はいつも多難なようです。
一見すると、ただのギャグシーンです。
でも、両親を失い、いくつも困難を乗り越え、それこそ何かにぶつかり、ずっこけながらも、今の会社に入るまでのステファンの道のりが、そこから透けて見えるのです。
〇小説化不可能?言葉はいらない、アニメーションだからできること。
本作は映像で語るという点にも重きを置いています。
わかりやすいのは、ステファンが今まで溜まった不満をチャオにぶちまけるシーンでしょう。
言葉は工事の音にかき消されますが、ステファンの様子やチャオの表情、姿の変化からすべてが伝わってきます。
こういった工夫はほかのシーンにも見られます。
例えば、ステファンが2人組に絡まれたチャオを助けて、ボコボコにされた後のシーンです。チャオが人間に近い姿に変身することだけではありません。そのあと意識が飛んでいるステファンの息づかいに、合わせるようにチャオが肩をゆらして呼吸するシーンが挿入されます(会社の人は本当に魚と息が合わせられるのかよ、どこで呼吸してるんだよってバカにしてましたね)。これは映像でしか語れない感動となりました。
〇「多様性を受け入れる挑戦」「他人のために自分をどれだけ捧げられるだろうか」といったテーマ
体の形が様々な人々。
人とは違う見た目をした人魚。
そしてそれらが融合した世界。
人間の犯した罪としてのプロペラとそれによる悲惨な事故。
など物語のいろいろな要素が普遍的でありながらも、今の我々に重要な問題提起をしています。
特に人魚の代表ーチャオの父親であるネプトゥ―ヌス国王から、人間であるシー社長、そしてステファンに語られる言葉は、重要なテーマを含んでおり、考えさせるものが多いです。
★
これだけ語りつくせないですが、魅力がたくさん詰まった作品です。
本作は人魚と人間の交わる壮大な世界観で繰り広げられます。
そんな中で、ただひたすらにチャオとステファンの心にフォーカスされた作品は、無数の星の中から、一際輝く一等星を見つけるような、特別な体験を提供してくれました。
私はもう2回視聴しました。
この作品が歴史に残る名作として語り継がれることを願います。
もっとシンプルにいい所を伸ばせば、、
話がよく分からなかった。色彩は面白い。オネーさんの時間を、もっともっと長くしてしてほしかった。
そんなに複雑な展開ではないのだが、のほほんと見てたら、なんか話が分からなくなってしまった。
僕人魚のオネーさんの方が、太っちょのお魚よか全然 好みだったので、水の中と外を逆にしてほしかった。
昨日8/15㈮初日なのに、20:40からの回、貸し切りだった。
驚いた(  ̄▽ ̄)
お姫様、食べられなくてホッとする
キャラクターデザインや映像表現に独特のクセがあり、最初はやや馴染みにくい印象がある反面、その分流行りに左右されず、時代を超えても古びない魅力があります。
物語は、突然人魚の姫に求婚されて右往左往する青年を中心に展開するドタバタ恋愛コメディ。主人公カップルだけでなく、周囲の二組の恋愛模様も描かれ、ラブコメ要素は盛りだくさんです。
一方で「魚が変身して可愛い女の子になる」というお決まりのルッキズム的展開には少し引っかかる部分もありましたが、それを補って余りあるカオスでファンタジックな世界観があります。
特に、映画冒頭に描かれる人と人魚が共存する風景を「この恋愛から始まった」と結びつける流れは、とても感慨深いです。
舞台は中国・上海ですが、個人的には「この奇妙な魚、もし実際にいたらすぐ食べられてしまうのでは?」と、余計な心配をしてしまったのも正直なところ…。
ファミリームービーとしては少し複雑に感じる部分もあるかもしれませんが、安心して楽しめるラブコメでした。
確かに尖った作品
STUDIO4°Cクオリティは◯
「審査員賞日本作ハッピー」
カオスの魅力か!?唯一無二のファンタジー・メルヘン。 個性的なアニメスタジオ作品をメジャー東映が配給、全国の映画館にかけられる驚き。 「人魚姫」の愛くるしさをもっともっと打ち出してほしい!
カオス!ごちゃ混ぜ感一杯の挑戦的なオリジナル作品。
これをメジャー系の東映が配給するのが凄い。
まず、個性的なキャラクター(生理的に受け付けずらいものも含む!)と背景の美しさ!
独特の映像に、人魚世界と中国の交流ラブストーリーという独特な物語世界観にやられた。
各所それぞれがやりたい放題。
その面白さゆえに敢えてそれらを許して、最低限のまとまりでとどめて、綺麗に無難にまとめようとはしていない。
余りに多彩なため、ガチャガチャした感じ、まとまりの無さが気になってしょうがないところはある。
予告編で感じた、異色のラブストーリーのキュートな部分がとってもいい。
その部分がもっと欲しいが、この全編の混乱の中ではなかなか難しいともいえる。
綺麗にまとめれば、その一番いい部分、ラブストーリーの可愛らしい部分を、もっと伝えられるかもしれないのが惜しい。
そして、なぜ、「中国」?
知らずに観たので驚いた。
スタッフ・キャストも製作も日本だったので、純粋にこの混乱とカラフルは、中国が似合う、きっと面白くなると思ったのだろうが、異世界である人魚の世界を描きながら、さらに人間側も異国の中国であるというのも、複雑度を増して、興味が散漫になる要因になってる。
(本国の人からすると「なんちゃって中国の魅力」となるか?)
物語も、全編が、新米記者が、たまたま出会った「初めて人魚と結婚した伝説の男」の回想であり、その中で、さらに男の子供の頃の回想が重要だったりと少しわかりにくいかもしれない。
とにかく挑戦的な1本でした!
今年の夏はハズレばかりだ
今回は鑑賞動機を書いてみたい✍️
先日だが『劇場版 鬼滅の刃〜』を鑑賞した😐
まぁ見事な駄作っぷりにマ王、消化不良を起こしてしまう🌀
更に『アンティル・ドーン』という期待ハズレに胃薬が必要なレベルまで落とされ、先週の『ジュラシック・ワールド〜』にて重症化しました😫
要はここ最近のマ王は映画でハズしまくってる😑
邦画の大作『国宝』があるけど、口直しに邦画に頼るなんて傲慢なマ王が納得するワケ無く、仕方無しにせめて『鬼滅の刃〜』のリベンジのつもりでアニメ映画『ChaO』に手を出してしまった🌀
薬物中毒の末期と似ている⤵️
さて結論から言えば、本作もマ王の期待を超えるモノではなかったのよね😵💫
アンデルセンの寓話「人魚姫」を大胆且つ斬新にアレンジした作品なんだけど、味付けがエスニック過ぎて胃が受け付けないんだわ😫
一番の失敗は設定にある「人と魚が共存する世界」なんよ💦
いやねこういう設定はエッジがきいてて好きなんだけど、それに伴うキャラデザインの方が普通のキャラと人魚のキャラと何故かデフォルメキャラという3パターン😳
極端な二頭身キャラクターを画面に出してくると「共存」というキーワードが鑑賞者を迷わせる原因になり、冒頭から「コレってどっちの種族?」みたいな混乱が生じた😵
更には主人公であるChaO(チャオ)の設定はとても良いのに、周りのモブが台無しにしてくれる😐
今作のキャラはアクが強いのが殆どで、個性や色合いが表面化し過ぎて殺し合ってるのが本作の素直な感想だった💥
加えて物語もラストになるにつれて解明されるパターンだけどゴチャついてる😶
もっと曲げずに真っ直ぐで語ってくれれば感動も出来たハズなのになぁ😅
なんか素人が脚本書いてプロが騙されたような映画なので期待して観てはいけません✋
声優推しがいれば鑑賞動機にもなるかもだけど、89分という上映時間が長く感じた作品でした😮💨
結局『鬼滅の刃〜』のリベンジにもならず、マ王の夏休み映画は終了🌀
年末までは大作が無さそうなので、マ王の映画館巡りは暫くお休みします😭
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
映像ゴチャゴチャは『鬼滅の刃〜』に匹敵度★★★★☆
まぁラストは良かったかな度★★★☆☆
異形の世界に宿る信頼の物語
鑑賞中は、中国の制作会社が関わっているのだろうと思いながら観ていた。舞台が近未来の上海で、街並みや文化的モチーフに中華圏らしさが色濃く漂っていたからだ。しかし、調べてみると、これはSTUDIO4℃が7年かけて作り上げた、資本も制作も純粋な国産アニメーションだった。この意外な事実を知ると、作品の意図や完成度の見え方が変わってくる。
物語は、人間と人魚が共存する近未来の上海を舞台に、平凡な青年ステファンと人魚の姫チャオの恋を描く。特筆すべきはその人物造形で、2頭身から写実的まで極端に異なるプロポーションのキャラクターが同じ画面に存在する。一般的なアニメなら避ける不統一をあえて採用することで、多様な存在が共に暮らす世界を視覚的に体現している。
人魚が陸上で人間の姿に変身できる条件は「深い信頼」。それは単なる好意ではなく、相手の弱さや危うさも含めて受け入れる複雑な感情であり、物語の核を成している。ChaOの父が人間に懐疑的な態度を見せながらも変身できる描写は、このテーマの奥行きを示す好例と理解。
ステファンの誕生日にチャオがロボットで暴走する場面は唐突にも見えるが、彼女の感情の爆発と“異質性”を強烈に印象づける転機となっている。また、幼い頃の約束を覚えているヒロインという王道モチーフも、変身設定と絡めることで新たな意味を帯びている。
奇抜なビジュアル、実験的な造形、そして温かい物語。見終わったあと心に残るのは、異形の世界の迫力ではなく、異なる存在が互いを信じ合う温もりだ。国産アニメーションの懐の深さを改めて感じさせる一本。
力作ではあるが、それだけに、多くのことが残念に思えてしまう
膨大な作画によって生み出されるアニメーションのダイナミックな動きは見応えがあるし、パステルカラーを基調としたカラフルな色彩設計にも目を奪われる。
その一方で、顔の大きさが不均一なキャラクターデザインは、クセがあり過ぎて、あまり魅力的に感じられなかったし、舞台が20XX年の上海なのに、登場人物の名前がステファンとかジュノーとかチャオだったり、使われている文字が日本語だったりと、余りにも世界観が独特過ぎて、なかなか物語の中に入り込むことができなかった。
物語としても、人魚の王様が、行政組織ではなく、一民間企業と交渉していることには違和感を覚えるし、人間と人魚が友好関係を結ぶことによって、造船会社や人間社会にどのようなメリットがもたらされるのかもよく分からない。そのため、造船会社の社長が、ステファンとチャオの結婚の後押しをしているのは、てっきり、人魚の王様に、スクリューの使用を認めさせるためだとばかり思っていたのだが、逆にエアジェットを導入しようとしていることには驚いたし、マスコミが、どうしてステファンとチャオのことを執拗に追いかけ回すのかも理解できなかった。
人魚のチャオが、水の中では人間の姿をしているのに、陸上では魚の姿になってしまうという逆転現象にも納得できないし、相手に心を許せるようになると、陸上でも人間の姿を維持できるという設定も、いかにも取って付けたようで、説得力が感じられない。
肉屋の店長が、やたらと包丁を振り回すところや、チャオに絡んできた2人組に、ステファンがいきなり殴りかかって、逆にボコボコにされた挙句、チャオが水鉄砲で2人を吹き飛ばすくだりも、暴力的過ぎて笑えないし、チャオが、室内で大量の花火に点火してアパートを破壊したり、ステファンが開発したエアジェットのお披露目式に制御不能のロボットで乗り込んで、式典をメチャクチャにしたりするエピソードも、チャオのお茶目さよりも、「やり過ぎ感」の方が際立ってしまい、まったくと言っていいほど楽しめなかった。
そもそも、船のスクリューによって魚が傷つけられているという問題なんてあまり聞いたことがなく、それだったら、海洋汚染やマイクロプラスチックの問題の方がよっぽど深刻だと思えるし、潜水作業中の妻がスクリューに巻き込まれそうになっているのに、エンジンを停止せず、自分も海に飛び込むという夫の行動は、呆れてしまうほど非常識で、ステファンの両親が命を落とした経緯にも、まったく同情することができなかった。
ラストで、ステファンが、幼い頃の記憶を取り戻す展開もご都合主義的に感じられるし、いくらチャオとの約束を思い出したからと言って、それで、いきなり彼女を愛せるようになるとも思えない。
ラブストーリーとしての物足りなさもさることながら、異文化交流の話としても、異人種間結婚の話としても、あるいは多様性の包摂の話としても、どれも掘り下げ不足の感が否めず、結局、アニメーションとしてのユニークさだけが見どころになってしまっているのは、残念としか言いようがない。
この独特の世界観に浸れるかどうか
■ 作品情報
監督は青木康浩。STUDIO4℃がアニメーション制作を手掛けた日本映画。主要キャストはステファン役に鈴鹿央士、チャオ役に山田杏奈。
■ ストーリー
人間と人魚が共存する近未来社会で、ごく平凡なサラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚王国の姫チャオから求婚される。戸惑いながらもチャオとの共同生活を始めたステファンは、チャオの純粋でまっすぐな愛情に触れるうち、しだいに彼女に惹かれていく。アンデルセンの『人魚姫』をベースにしながらも、従来の枠にとらわれない奇想天外な展開が繰り広げられる中、チャオとステファンが互いを理解し、歩み寄っていく過程が描かれる。
■ 感想
開幕早々、その強烈で個性的なビジュアルと独特の世界観に圧倒されます。これははっきりと好みが分かれそうなところで、自分も最初はちょっと受け付けにくい感じでした。そして、あまりにもクセの強いキャラクター造形と、摩訶不思議なデザインセンスが、物語への没入を一時的に阻んでしまうように感じます。
しかし、その個性を乗り越えて見慣れてくる頃にこそ、この作品の真価は表れてきます。不可解に思えたチャオの突飛な行動や、ステファンのエアジェットへのこだわりなど、一見するとなんの関連もないように思えた出来事の数々が、終盤に向かうにつれて、すべて意味をもち、繋がりを見せます。チャオがステファンとの結婚を決意した理由、自宅での突然の花火、エアジェットのお披露目にサプライズで登場したロボット。これらの行動の裏に隠された、チャオの一途で優しい想いが明らかになった時、胸に温かな感動がこみ上げてきます。
本作は、単なるラブコメディの枠には収まらない、相手を理解し、歩み寄ることの大切さを深く感じさせるテーマが根底に流れています。互いの常識や価値観の違いを超えて、心を通わせていく二人の姿は、観る者の心にじんわりと温かさを灯します。惜しむらくは、劇場アニメにありがちなキャスティング問題です。主演のお二人の演技は決して悪くないものの、この唯一無二の世界観を最大限に引き出すためには、プロの声優陣の起用がより望ましかったのではないかと感じます。
すごく好みが分かれる作品
一言で言えば「楽しいB級映画」
もちろん上記のことは馬鹿にしてるわけではなく、話の流れや人物の描写など大衆ウケではなくコア向けな作品であると感じたからです。
某サメ映画のような一部のファンが熱くなる、みたいなイメージで考えてもらえれば良いです。
始まりは記者が子供の頃から読んでた本の作者(主人公)と出会うところから始まりますが、その前に記者が人魚用の通路を使うなど交流が進んでることが示唆されてました。
そして主人公に取材をする上で本編が始まるような流れでしたが、とにかくチャオが健気で可愛い。主人公は幼い頃に両親を亡くしてて他責思考が目立つダメダメな感じですが、物語が進む上で成長をしていきました。わかりやすいのがぶら下がってる鍋に頭をぶつけるシーンが多くありましたが、それがなくなります。
まぁ恋愛物語よろしく他責主人公はチャオの頑張りを受け止めずチャオが起こしたトラブルに対して叱責してチャオと離れ離れに......。チャオパパ激怒からの主人公がチャオの存在を思い出してチャオと和解、そして現在に戻り記者がその話を編集長にして何やかんやで終わるって感じでした。
ざっくりネタバレは以上のようですが、その世界観は統一してない人の描写や演出など真面目におふざけ要素を取り入れたようなものでした。良く言えばシュール、悪く言えばくだらない要素でしたね。
ただそこを受け入れてみればとても楽しめる内容でしたね。ツッコミ前提で見るとなかなか楽しめますね。
それにおふざけの中にもきちんと見せたいシーンは力が入れてあり緩急が良くついていたと思います。
まぁ最後に見てほしいポイントが一つ。
最初声だけの編集長、ラスト姿が出るんですけど、デカいんですよ。タッパは勿論、πがね。デカπがすごい。もうそのシーンでお釣り出ましたわ。
以上長文失礼しました。
チャオの深すぎる愛情に気付けるか
珍しく公開初日に鑑賞。
まず、この映画は少し難解です。
物語構造が若干複雑で、分かりにくいところがあります。
でも安心してください。
艶やかで斬新な演出に惑わされずにシーンの内容を逃さず読み解いていけば、物語の道筋が見えてきます。
そしてそこには、チャオの深すぎる愛情があるんです。
正直な話をします。
私はチャオに対して好意的に見ていませんでした。
どんだけ人魚の状態で美しくても、
チャーミングな動きに魅了されようとも、
「まぁこんな2次元のキャラおるよなぁ」と。
そしてそれは大きく覆ることになるのです。
こんな天真爛漫で愛が深すぎるキャラなかなかいません。
チャオの行動によく注目してください。
そして覚えておきましょう。
その行動ひとつひとつが、
主人公のステファンにとって、実は大きな意味を持つんです。
キャラデザが人を選ぶし、演出は斬新で飲み込みづらい。
ああ、これは世間的には評価されづらい作品だ、でも私は制作陣の愛情に、そしてチャオの愛情に魅せられてしまった。
それだけでこの映画を見た読後感は、とても清々しく、爽やかで、晴れやかでした。
やや混乱させるところが厳しいか
今年180本目(合計1,721本目/今月(2025年8月度)8本目)。
基本的にはアニメ作品は見てもカウントあり、レビューなしの扱いですが(何らかの意味で憲法論的な論点があるなど、人権問題等を扱う映画ほか除く)、海外作品ということで軽く書いておきます。
まず、タイトルに大きな意味はないのかな、という気がします。イタリア語のよく使われる挨拶の一つですが、舞台は現代か少し先の中国…というように、イタリアは何も出てこないというのがまず混乱させる要素です。また、タイトルだけでは人魚姫の話は想定できないのに(ただ、実はここに書いてある)、人魚姫が出てきて、いわゆる異文化交流の話なのかな…と思ったら、舞台は中国?日本?といった感じで、さらに他の方も触れておられますが、お隣の中国作品(日本と中国の合作ではないようですが、趣旨的にはその枠と言える)という事情から、「日本から見れば」ある程度字幕の抜け等があっても漢字文化圏である以上は推測ができますが、ある程度であって、完全に字体が違うものは推測できません(長文になればなるほど前後関係から推測できますが、単文、あるいは単語レベルでは無理)。
妙にクオリティが高いグラフィックだなぁと思ったら、やたらにとまる映像(別に時間稼ぎではなさそうだが、このとまり具合も妙…)で、映画館の放映バグか?と思ったら、どうもここでもそれを書いていらっしゃる方もいますし、定刻通りには終わっているので、そういう映画なのだろうというところです。
一応、「本当に薄目」ですが、「人魚姫」のお話がテーマにあるので、それを知っていれば有利…といっても、それは(細かいところは別として)だいたいの方は知っているでしょうし、中国文化にある程度精通していないと何が何なのかわからず詰まってしまう点が厳しいかな、といったところです(日本、韓国など漢字文化圏で推測ができるところでは放映できても、他の国では難しいのでは?)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.8/映画の述べたいところがはっきりしない)
このように、映画として特殊な事情があり(まず、イタリア映画かと思うとそれも違うし、突然中国文化の話が出てきたり、かと思えば映像がいきなりとまったり、もろもろ)、その点を了知してみるのであればともかく、作品としては「異文化理解」という概念が背景にある(それは今の日本でいえば、急増する外国人やいわゆるLGBTQ等に対する理解等も広義には含む)点を理解した上で(ここはまぁ、人魚姫がテーマである以上、ある程度わかるのではとは思いますが)、お盆の中で作品数少ない中でこの作品を選ぶかどうか、という論点に大半尽きると思います。もう少し字幕が丁寧だとよかったかなぁ。
ただ、人を不愉快にさせるような発言やセリフはほぼないので(一部除く。ただし、ストーリー上必要であるため仕方がない)、そこはまぁ良かったかなというところです。それにしてもお盆という特殊な事情があるにせよ、目新しい作品がない週も珍しいですね。
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鑑賞動機:結構野放しにやりたい放題やってるっぽい9割、STUDIO4°C1割
うーん、エンドロールを見ても映像とか技術的にははすごいんだろうけど、頭身が違う人たちはどういうことなんだろうとか、もう少しカップルいても良さそうとか、本筋ではないところに興味が入ってしまう。
異類婚姻譚はアリだけど、正直お魚バージョンのチャオの方が直感的に可愛く(チャーミングに)見えるのだよね。
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