ChaOのレビュー・感想・評価
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ノイジーで雑さは否めないが、良作と思う
アンデルセン童話、「人魚姫」をモチーフとし、現代香港風?にアレンジしたボーイ・ミーツガール的純愛ストーリー。
しかし主人公のステファンは全く身に覚えないのに人魚界のお姫様であるチャオから一方的に好かれて求婚され、彼の会社含め周囲の政治的圧力で気が進まない結婚に承諾してしまうというドタバタストーリーでもあります。
チャオのビジュアルは第1形態?が、金魚のお化け(失礼)みたいなのが服着て歩く珍妙な感じで、言葉は(都合よく?)通じるのですが人魚界の常識で生活するため、人間であるステファンとの生活習慣のギャップがコメディ的要素となっていてとても楽しかったです。またちょっとグロい姿に反し、その仕草と声は大変可愛らしく親しみの湧くキャラとなっていました。
チャオの第2形態は、正にこれぞ人形姫というところのクールビューティな美しさ(若干グロさはある)ですが、ある条件が満たされないとこの姿を維持できない、というのがストーリーの根幹になっています。
ただ、個人的にこの純愛ストーリーを純粋に楽しめなかった点がありまして・・・それが、この作品の独特のビジュアルです。
チャオや人魚界のキャラが変身したり見た目が奇妙云々言う前に、一部の人間のキャラデザが非常に個性的・・・言ってしまうと特に顔のデカい人が妖怪チックだったりする上、普通に一般人に混じって生活したり、会社の嫌な上司だったりするので「何か深い意味があるんだろうか」みたいな「思念の雑音」が終始頭を過っておりました。
これはたぶん深い意味などなくディフォルメの一種だと思います。しかし、残念ながら私には必然性が感じられず、作品に対する没入感を阻害するノイズにしかならなかったというのが本音です。
また、シナリオや設定は最後まで破綻せずに上手くまとめたと思いますが、ステファンが海洋生物に対して安全な船を作りたいと強く願うようになった、「悲しい事故」の発生過程が非論理的で非常に分かりづらく、演出的な雑さと違和感がありました。乱流が起こったってこと??なぜ、非常時に停船しないのか・・・など、船舶初心者の私には疑問符がぽこぽこ生まれました。ここはポイントになる部分なので素人でも納得する様なシチュエーションの構築をすべきだったと思います。
総じて、特にデザイン的に独特の世界観が当方にはあまり馴染みませんでしたが、最後の締め方も綺麗な印象でチャオも可愛く、美しく・・・とても気持ちが晴れたから、良し!としたいですね。
では。
確かに尖った作品
「審査員賞日本作ハッピー」
カオスの魅力か!?唯一無二のファンタジー・メルヘン。 個性的なアニメスタジオ作品をメジャー東映が配給、全国の映画館にかけられる驚き。 「人魚姫」の愛くるしさをもっともっと打ち出してほしい!
カオス!ごちゃ混ぜ感一杯の挑戦的なオリジナル作品。
これをメジャー系の東映が配給するのが凄い。
まず、個性的なキャラクター(生理的に受け付けずらいものも含む!)と背景の美しさ!
独特の映像に、人魚世界と中国の交流ラブストーリーという独特な物語世界観にやられた。
各所それぞれがやりたい放題。
その面白さゆえに敢えてそれらを許して、最低限のまとまりでとどめて、綺麗に無難にまとめようとはしていない。
余りに多彩なため、ガチャガチャした感じ、まとまりの無さが気になってしょうがないところはある。
予告編で感じた、異色のラブストーリーのキュートな部分がとってもいい。
その部分がもっと欲しいが、この全編の混乱の中ではなかなか難しいともいえる。
綺麗にまとめれば、その一番いい部分、ラブストーリーの可愛らしい部分を、もっと伝えられるかもしれないのが惜しい。
そして、なぜ、「中国」?
知らずに観たので驚いた。
スタッフ・キャストも製作も日本だったので、純粋にこの混乱とカラフルは、中国が似合う、きっと面白くなると思ったのだろうが、異世界である人魚の世界を描きながら、さらに人間側も異国の中国であるというのも、複雑度を増して、興味が散漫になる要因になってる。
(本国の人からすると「なんちゃって中国の魅力」となるか?)
物語も、全編が、新米記者が、たまたま出会った「初めて人魚と結婚した伝説の男」の回想であり、その中で、さらに男の子供の頃の回想が重要だったりと少しわかりにくいかもしれない。
とにかく挑戦的な1本でした!
やや混乱させるところが厳しいか
今年180本目(合計1,721本目/今月(2025年8月度)8本目)。
基本的にはアニメ作品は見てもカウントあり、レビューなしの扱いですが(何らかの意味で憲法論的な論点があるなど、人権問題等を扱う映画ほか除く)、海外作品ということで軽く書いておきます。
まず、タイトルに大きな意味はないのかな、という気がします。イタリア語のよく使われる挨拶の一つですが、舞台は現代か少し先の中国…というように、イタリアは何も出てこないというのがまず混乱させる要素です。また、タイトルだけでは人魚姫の話は想定できないのに(ただ、実はここに書いてある)、人魚姫が出てきて、いわゆる異文化交流の話なのかな…と思ったら、舞台は中国?日本?といった感じで、さらに他の方も触れておられますが、お隣の中国作品(日本と中国の合作ではないようですが、趣旨的にはその枠と言える)という事情から、「日本から見れば」ある程度字幕の抜け等があっても漢字文化圏である以上は推測ができますが、ある程度であって、完全に字体が違うものは推測できません(長文になればなるほど前後関係から推測できますが、単文、あるいは単語レベルでは無理)。
妙にクオリティが高いグラフィックだなぁと思ったら、やたらにとまる映像(別に時間稼ぎではなさそうだが、このとまり具合も妙…)で、映画館の放映バグか?と思ったら、どうもここでもそれを書いていらっしゃる方もいますし、定刻通りには終わっているので、そういう映画なのだろうというところです。
一応、「本当に薄目」ですが、「人魚姫」のお話がテーマにあるので、それを知っていれば有利…といっても、それは(細かいところは別として)だいたいの方は知っているでしょうし、中国文化にある程度精通していないと何が何なのかわからず詰まってしまう点が厳しいかな、といったところです(日本、韓国など漢字文化圏で推測ができるところでは放映できても、他の国では難しいのでは?)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.8/映画の述べたいところがはっきりしない)
このように、映画として特殊な事情があり(まず、イタリア映画かと思うとそれも違うし、突然中国文化の話が出てきたり、かと思えば映像がいきなりとまったり、もろもろ)、その点を了知してみるのであればともかく、作品としては「異文化理解」という概念が背景にある(それは今の日本でいえば、急増する外国人やいわゆるLGBTQ等に対する理解等も広義には含む)点を理解した上で(ここはまぁ、人魚姫がテーマである以上、ある程度わかるのではとは思いますが)、お盆の中で作品数少ない中でこの作品を選ぶかどうか、という論点に大半尽きると思います。もう少し字幕が丁寧だとよかったかなぁ。
ただ、人を不愉快にさせるような発言やセリフはほぼないので(一部除く。ただし、ストーリー上必要であるため仕方がない)、そこはまぁ良かったかなというところです。それにしてもお盆という特殊な事情があるにせよ、目新しい作品がない週も珍しいですね。
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我々が瞬きをするのは
「あなたのために」という歌が良かった!!
山田杏奈ちゃんが声優をやっているというから観に行ったけど、
もちろん杏奈さんの声も良かったけど、作画の美しさやストーリーにも感動した。
とくに劇中に歌われる「あなたのために」という山田杏奈さんの歌は、ダウンロードまでして、これから車で時々聴くことにしたw
あと、チャウ・シンチーが随分前に作った映画「少林サッカー」リスペクト♡という作品だった。
(映画「Chao」の主人公は、ステファンとチャオだけど、
映画「少林サッカー」主演&監督チャウ・シンチーの英名が「Stephen Chow」、少林サッカーのヒロインが「ビッキー・チャオ」、チャウ・シンチー自身が「人魚姫」の映画も作ってる、・・・etc.)
もっと人に優しくなれる映画を観ろ(名言)
たぶんタイトルの台詞にそんなに深い意味は無いと思う。
作中に「日本では鶴や狐との結婚も」という台詞があるが、そういった類の古い寓話・神話をモチーフにした物語。
それゆえの話のゆるさやガバもこの作品においてはある種の"味"と言えると思う。
どこまでも純粋に優しいラブコメディで、だからこそ「神話的」とも言える佳作。
夏休み最後に親子連れでどうぞ、と自信を持って言える。
舞台が近未来の上海で台詞回しが全体的に訳詞調?なのも相まって「中国の昔話が元ネタなのか?」と思いながら観ていたがそんなことはないらしい。しかし最後の力押しに如意棒、"海底から空に伸びる竜宮城の柱"を使っているのはニヤリとするネタだった。異なる世界、人と魚を繋ぐ物語のオチとしては最良のものの1つだったと思う。
アートワークについてはたぶんこの後でいろんな人が語るだろうから割愛。チャオのビジュアルが刺さりまくってるせいで公平なレビューができない。
強いて言えば動きのあるシーンにはもう少し音楽の存在感が欲しかったが、たぶんそれは好みの問題だろう。
【追記・真面目な話】
他のレビューを色々読んで思ったことを少し。
オリジナルのアニメ作品や、実写でもある程度フファンタジー・SF色の強い作品を視聴するにあたって「ピントを合わせる」というステップが存在すると思っている。
作中世界をどういう距離感で捉えるべきか、どこに焦点を合わせるべきか。簡単に言えば桃から赤子が生まれたこと自体は特に気にしなくていい、という判断の話。
個人的に今作では"寸法がバラバラな街の人々"や"鶴や狐との結婚"でそのピント調整がほぼほぼ完了していた。「あー昔話とかのノリね」と。
……割とそういうの苦手な人多いんだなと。
説明不足だと言う人やキャラの機微が分かりづらいという人が結構いるが、世界観も心情描写も作中以上にいちいち説明の必要があるほど複雑なもんではなかったと思う。
なんというか無駄に理屈っぽくなって、最初からレビューを書くつもりで作品を観るとこうなるよなっていう自分でも気をつけたくなる話だ。
本当は3.8あげたい。
悪人を排除する意志
少年と人魚の純愛を軸に人と海中生物の共存社会を描くのだがアンデルセンのそれとは全く違う今くるよ風キャラクターが可愛さの概念を揺さぶるSTUDIO4℃が7年間かけて10万枚を作画したという驚くべき超緻密アニメーション。近未来の上海っぽい街を舞台に、人魚姫チャオと造船会社で採算の取れない船を開発中のステファンが巻き起こす結婚騒動ドタバタワクワク活劇なのだが政略結婚的思惑を持つ造船会社社長を悪人然として描くのではなくユーモラスな3頭身でかトリス親父風に描くことで悪vs正義という対立軸を全面的に拒否していて、物語を進めるのは悪意のないアクシデントのみ。現代的ストーリーに毒された思考回路には抑揚のなさが物足りなくもあるがそこを力づくで突破する演出がハートフルピースフルワールドへの信念を感じるのだ。唯一文句を言いたくなるのはお父さんお母さんのあまりにも馬鹿げた事故死。エンドクレジットで鉛筆書きが着色され動き出す過程を見せてくれて感謝。
ユニバーサルにアップデート
ハズレ?→からの良作!
お盆休みは嬉しいがすることもなく
国宝も鬼滅も近畿地方も鑑賞済み。
上映スケジュールを眺めていたら「Chao」が!
公開2日目なのに観客は私を入れて3人。
それはそれでストレスなく鑑賞できるので良し。
最初にジュノー、その後にステファン
キャラが好みじゃないかも。途中退席も??
しかしチャオが登場した瞬間、一気に好感へ!
その後、登場するキャラも魅力的なんですよね。
タレントばかりの声優がという声もありますが
パンフレットで青木監督のコメントを読むと
チャオに関しては人間界に慣れていない
キャラクターなので、声もどこか慣れていない
感じが欲しくて、2カ月くらいたくさんの声を
聞いて悩み抜き、山田杏奈さんを
選ばせていただきましたと。
それがドンピシャで違和感なし。
もちろん他のキャラの声も違和感なし。
キャラクターデザインに関しても
監督からいろいろなビジュアルの人が
混雑する世界観にしたいという要望が。
こういうデザインって通常の作品では
絶対に欲しがられないらしいです。
もっと普通のキャラクターが求められるのに
STUDIO4℃だからこそ振り切ることができたと。
とこちらもパンフレットに。
結局のところなぜチャオがステファンに
求婚したのか、その理由を知ってほしい。
観客3人→ハズレ?→からの良作!
やまちゃんが素
もう少しシンプルに勝負しても良かったのでは?
近未来のハッピーエンドな人魚姫伝説。
愛あふれるストーリーはとっても良かったです。
伏線回収もきちんとされていましたし、最終的には解りやすかったです。
回収するまでは、なんでこうなったのだ?っていう疑問はつきまといましたが⋯
また、人魚になったときのチャオのキャラクターも、魅力的でした。
が、結構ストーリーの本筋がスッキリな分、がんばっちゃったのかな?
視覚?色彩??
あと小ネタの情報量が多すぎて⋯
ちょっと、食傷気味が否めないです⋯
まとまりがないというか⋯
とりあえず、色彩や画風は慣れてきたら面白く感じられたんですが、
多すぎ雑すぎな小ネタが個人的にいただけなかったです。
中華鍋に頭ぶつけたり、
マイク顔に押し付けられたり、
バナナで滑って頭に皮のっけていたり、
コーヒーをタクシーでぶちまけたり、
あっ、ステファンを乗せるの忘れるところとか、「シラーっ」でした 笑
あと、その他こまごまと、これは笑うところなのかしら?
って思ってしまって、だけども、それがまったく面白くなくてねぇ⋯
気になるだけだったんですよね⋯。
後半の伏線回収あたりは、それが少なくなって、
とてもしっくり入ってきて良かったです。
やはり、ハッピーエンドはいいですね。
でも、赤い魚食べるときに、チャオが浮かんじゃうかもー 笑
補足
鈴鹿さんと山田さんの挿入歌が、お上手で聴き心地が良かったので、
エンディングも、おふたりのデュエット曲が聴きたかったな ♪
⭐︎3.6 / 5.0
フライパンにコンッ!はデフォ。
人間と人魚が共存する世界、そんな世界で造船会社に勤めるステファンと、そのステファンに恋をする人魚王国の姫CHAOの恋と仕事の話。
ボツになりかけた企画開発案、会社社長の企みと自身も成功させたい企画、身に覚えのないプロポーズだか人魚姫といい関係を築けば会社にいい席を用意してやると言われ人間と人魚の同棲生活、その過去の話を知る編集者ジュノーのステファンへ取材から見せてく。
人間と人魚の恋の物語のファンでもあるジュノーの取材から入ってく見せ方、その見せ方にCHAOはどうなった!?と思うなか。
ストーリーが進み甦る記憶、子供のころ船の事故で亡くした両親…との記憶、その記憶で思い出した約束。序盤、中盤の取材中には出て来ないCHAOだったけれど、ラストはハッピーな展開で良かった。
好みの問題もあるけれど、街と風景描写は独特な世界観がありで良かった、ただ出てくる人物キャラが全員ブサイクでもっと小綺麗に描かれてたら良かったのにな~と個人的意見。約100人部屋1人貸切で得した気分!
演出に過剰に労力がかかっている気がする
平凡な青年ステファンと人魚姫のチャオのラブストーリー?
人間と人魚が暮らす世界で
記者が偶然にステファンからチャオとの出会いを聴くという場面から
過去の描写になるという構成
ステファンが唐突に
チャオに求婚され、人間と人魚たちとの関係が好転させるために
世間もステファンの結婚を盛り上げていく感じになっている
それにより主人公も社内で出世したり、マスコミに注目されたりすることになる
最初は乗り気ではなかったが
チャオの純粋な愛情により、夫婦としてなんだかんだで
うまくやっていることになる
しかし、イベントでチャオがロボットを暴走させたことにより
すべてが水の泡になってしまい
チャオと離れてしまうが
幼少期のころを思い出して、もう一度チャオに会いにいくというストーリー
全体的にストーリーはテンポが早く進むが
逆にストーリーと関係ない演出にかなり労力と時間をかけているように思う
ステファンが求婚をされ、世間で盛り上げるために社内で出世までしてしまうストーリーも
ラブコメとしては異色に感じられる
キャラデザもクセが強く
人間も人間っぽくない人も多いので
人魚と混じっててもわかりにくいデザイン
作品全体的に人を選ぶ内容に感じる
童話「人魚姫」をモチーフにしているらしいが完全に別物
舞台も中国だし
人魚は陸では魚のままだが心を開くと
水がなくても人魚の姿でいられるらしい
個人的には私はあまり芸能人声優は気にならないタイプですが
主人公声優の人が「夏のトンネル」で違和感が強く感じたので
声優に不安が強かったが
この作品ではそこまで違和感を感じなかったのでよかった
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