「お姫様、食べられなくてホッとする」ChaO kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
お姫様、食べられなくてホッとする
キャラクターデザインや映像表現に独特のクセがあり、最初はやや馴染みにくい印象がある反面、その分流行りに左右されず、時代を超えても古びない魅力があります。
物語は、突然人魚の姫に求婚されて右往左往する青年を中心に展開するドタバタ恋愛コメディ。主人公カップルだけでなく、周囲の二組の恋愛模様も描かれ、ラブコメ要素は盛りだくさんです。
一方で「魚が変身して可愛い女の子になる」というお決まりのルッキズム的展開には少し引っかかる部分もありましたが、それを補って余りあるカオスでファンタジックな世界観があります。
特に、映画冒頭に描かれる人と人魚が共存する風景を「この恋愛から始まった」と結びつける流れは、とても感慨深いです。
舞台は中国・上海ですが、個人的には「この奇妙な魚、もし実際にいたらすぐ食べられてしまうのでは?」と、余計な心配をしてしまったのも正直なところ…。
ファミリームービーとしては少し複雑に感じる部分もあるかもしれませんが、安心して楽しめるラブコメでした。
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