「最後まで観ると爽やかな気持ちになれる映画でした」ChaO シンおやぢさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで観ると爽やかな気持ちになれる映画でした
人と人魚が共存している近未来の上海のお話。
アイドルの取材に失敗した下っ端記者のジュノーは人魚との共存のきっかけとなったステファンのインタビューに成功する。
ほぼ全編はステファンの過去の回想の物語。
海の生き物に優しいスクリューに代わる船の推進装置を開発を目指している主人公は、一旦は無駄な研究だと社長から降格を命じられるものの、人魚界の王の娘チャオ(本名は覚えてないが偉く長い名前でクライマックスにその名の意味がわかる)から求婚されることにより、一躍有名人となり、会社の中でも出世頭となるが、心の中では魚の容姿のチャオを受け入れられない。
チャオは本当に愛する人に心を許すと陸の上でも上半身は人の姿になるのだが、ステファンの本心が見えないためなかなか人の姿になれないが、あるきっかけにより人の姿になることが出来る。
ただ、チャオは普段からあまりにもポンコツでステファンの大事な推進装置の発表の場にいきなり表れて、発表の場を滅茶苦茶にしてしまい、ステファンから今までの失敗を含めた叱責により容姿が元に戻り、海に帰ってしまう。
ところが、そのポンコツ失敗の意味があることに気付いたステファンはチャオを探しに海に出て探し回り....
中身が90分弱なのでストレスなく観ることが出来ました。
最後にはいろいろな伏線も回収でき、物語は満足出来ました。
ただ、キャラクターデザインは独特で、主人公たちの顔は人間なのに魚の様だし、チャオは人の姿より魚の姿の方がかわいいと思ってしまう。
社長の体形はハンプティーダンプティーで、一般の登場人物も「化け猫あんずちゃん」に出てくる下品な妖怪のようで、物語に入り込むことに時間が掛かったことがかなりマイナスです。
折角、作画は良く、ヒロインも素直で一途で一生懸命で好感が持て、話は面白かったのに、一般受けするキャラクターデザインだったらもう少し人も入っていたのではと思いました。
(ちなみに自分は初日の初回でしたが、キャパ200人程度で観客はたった6人でした)
後、回転する装置に異物が挟まり、取り除く際には、エンジンのスイッチを切れよ!と言いたくなる映画でしたね。
コメントありがとうございます♪
最近は年に2〜3回しかレビュー投稿しておらず隠れキャラレビュアーになりつつあるワタクシですが、宜しくお願いします。
1点、スクリューを止めなかった件ですよね、きっと。
ただ、制作側もそれはわかっていて「敢えて」じゃないかな、と感じました。
日常的な事故って「普段は決してやらないイレギュラー」を「つい」やってしまった時に起きるじゃないですか。
「いつも必ずこうやっている人なのに何故?」
って時に悲しい事故は起きる。
妻の危機を見て反射的に飛び込んでしまうのが「人間」だと思います。スクリュー止めろよ、と言えるのは岡目八目かな、と。
そういう「人間らしい日常」の中に転がっている「恋という奇跡」を描いた作品だと解釈しました^ ^
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