不思議の国でアリスと Dive in Wonderlandのレビュー・感想・評価
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日本らしいアレンジでした
予告で気になっていたので、空いた時間に観に行きました。
誰もが知っているファンタジーに、SNS疲れといった現代社会が抱える問題がプラスされて興味深かったです。現実世界からファンタジーへの切り替えもすごく自然で、「なるほど、そうやってアリスの世界に行くのか!」と関心しました。そのため、ディズニーとは違った物語がすごく新鮮に感じました。
本作オリジナルの主人公、女子大生のりせは他人の目を気にし過ぎるあまり、自己肯定感が低い控えめな性格に悩んでいました。そんな中、好奇心旺盛なアリスとの冒険を通して、自分が本当に大事なものを見つけていきます。日本では、他人の意見に振り回される大変さ、自分の『好き』がわからなくなる感情に陥りがちなので、そんな彼女を見て痛感しました。
個人的には、スマホをとある物で表現したことに驚きました。現代はスマホ依存が社会問題になっていますが、アリス設定を活かした場面を見たときは衝撃を受けました。ここからデジタル機器から離れ、自分と向き合う時間を出来る限り作っていこうと思うようになりました。
おとぎの世界に日本の要素をミックスし、独自性溢れるアレンジが斬新でした。日本の可愛いアニメが好きな人にもおすすめできる作品になっています!
異世界ものに
アリスが冒険する世界をバーチャルで再現し、そこに冒険者として入り込むという異世界もの的な要素を加えた今風の物語。
そこに入り込む女性の成長ものなんだけど、ありきたりで先が読める展開なのと少女的な要素が個人的に合わなかった。
いろいろ惜しい佳作
現代人へのメッセージ
グラスリップ再来ですか?
あらすじから描きたいことはわかった。つまり、自分らしく生きることの重要性をストーリーを通じて伝えたいのだなと思った。
しかし、それを表現するために「不思議の国のアリス」を題材にするのは不適合だったとしかいえない出来だった。もしくは伝えたいことを極度に抽象化しすぎて何も伝わらない作品になってしまった。同会社制作のアニメ「グラスリップ」に通ずるものがあると感じた。
展開としても退屈の極みである。淡々と進んでいき、淡々と終わる。眠気との勝負という感想が散見されたが、まさしくその通りであった。
良かった点と言えば、作画は非常に良かったことくらいだろうか。ビジュアルブックみたいなのが出たらそれはそれで需要は出そう。
とりあえず2,000円払って観に行くものではないでしょう。そのお金で美味しいものを食べた方がいいです
原作を読んでから行くともっと楽しめると思います!
※まず、前提として私は原作の『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』及び作者ルイス・キャロルの大ファンなのでその視点での感想になります。
全体的に、原作を大事にしつつ現代的な要素やアレンジが加えられていて、ファンとしてはとても楽しめる素敵な作品だと思いました!
ナンセンス作品なので、あまり原作アリスやジャンル自体に馴染みがない方から、理解できなかったと思われてしまう部分はどうしても仕方がないかなと思いました。やはりアリスという作品のオマージュは難しいですね。また、今回主人公が就活中の大学生ということもあり、ターゲット層が少し大人に近い?というところも作品への好みが分かれる要因にもなっていそうだと思いました。
ただ、童心に返って楽しむ!ということがそもそもの目的だと思うので、私は素敵な試みだと思います。
さて、細かい内容についてもいくつか
・タイパを気にする時計ウサギ
ペンスタを見ながら〇〇したり〇〇する時間が...!と叫んでいて、まさに自分がそのような生活を送っているので笑ってしまいました
・イモムシがオネエ口調のインフルエンサーで虹色の加湿器を振り撒いている
とても斬新な設定で思わずにっこり
キャラクターのおじさん率が高くなるのであえての変更かと思いますが面白かったです
・ディーとダムのラップの掛け合い
言葉遊びを存分にしてくれて楽しいパートでした
声優さんが違うのも豪華!
・お茶会のシーン
屋内だったのがちょっと残念でしたが、その後のアリスの巨大化と涙の海のシーンに続いたので納得
斜めのテーブル、必死に眠りネズミを起こさないようにするシーンなど笑いがたくさんありました
・トランプ兵
ちっちゃくて動きがとにかく可愛い!
ドミノ倒しのシーンや、カードがモニターになっているところが面白かったです
・そのほかも、一瞬だけセイウチさんやウミガメモドキが映ったり
細かいこだわりが感じられました
・主軸となるおばあさんとのストーリー、好きを大切にするという最後のメッセージも簡潔で、まとまりがよく良かったと思います
最後に、女の子がいきなりファンタジー世界に迷い込む、という設定ではなく
おばあさんが用意したVRでアリスの世界を体験する!という切り口が斬新でとてもよかったです。
クラウドファンディングするのでぜひ現実化してほしい...せめて最後のゲームだけでもソシャゲでやりたいです笑
これからも素敵な作品を楽しみにしています!
自分探しにインド🇮🇳行かなくて済むなら…
…タイパとコスパは抜群か?🤣
亡き祖母の四十九日も明け、中々決まらない就活でてんてこ舞いだったチセも、
生前に約束していた祖母からの招待を受ける。
就活の息抜きも兼ねて、以前から長らく祖母が計画していた《不思議の国のアリス》を題材にした没入型アトラクションのモニター第一号。
祖母の執事兼秘書だった若者から、デバイスの説明を受け、装着するや否や直ぐ始まる不思議な世界…
迷い混んだ別世界でアリスと出会い、旅をしていく中で、
チセは…大人になり行く中で、知らぬ間に捨て去っていった自分の«大好き»を見つめ直していく。
Q.どうして周りに合わせて周りと同じ様にしているのに、周りと同じ結果が出ない…
A.そんなの単純明快。アナタは皆んなじゃなく、皆んなもアナタではないから。
簡単な問いなのに出てくるのは難しい答え。
社会で生き抜き、生き残る為には、捨て去っていかなきゃイケないモノも確かに在る。
自分の«大好き»の為に、好き勝手出来る程、社会は寛容では無いし、他者のそう云う振る舞いに自分も寛容では無いし、
上手く協調する程、世渡り上手でも無い。
そんな息詰まる世界で、どう息抜きすれば良いのか?
本当に劇中みたいなアトラクション施設が有ればね🤣
コナンのベーカーストリートの亡霊みたいなのでもいいから。
そうなると、レディープレイヤーワンやソード・アートオンラインみたいなゲームの登場により、
映画館なんて無くなってしまうか?🤔
それはそれで嫌だな😫
良い作品とは言えないかも
題材は良いのに話の内容がよくわからない。
表現力が無いのか、どこでどう主人公の心情が変化しているのか理解出来ない。
キャラを活かしきれないのに有名声優ばかり起用するのは良くないと思う。好きな声優さんも出演してるから観に行ったのに茶番過ぎて全然笑えなかった。
真面目なりせと「ナンセンス」なアリスの世界の取り合わせが絶妙。
不思議の国のアリスのアニメ版かと思ったらずいぶん違っていた。どういう発想から生まれたのか知らないが、これはこれで面白かった。アリスの不思議な世界をVR(仮想現実)で体感できるテーマパークの物語である。それも本人の為にプログラムされた唯一無二のアトラクションが用意されているという設定だ。就活がうまくいかなくて、自分の生き方に悩む主人公りせが、アリスの世界を体験していく中で自分の問題解決のきっかけをつかむという内容になっている。
りせのために作られた世界というものが、物語が進むにつれて少しずつ分かるようになっている。タイパ重視で時間に追われる白ウサギや、SNSでいいねやフォロワーを気にする青虫の姿は、りせの姿であり、現代社会の風刺でもある。就活を成功させるために、本心を偽り自身を見失っていたりせはハートの女王の裁判にかけられてしまう。おかしなドラゴンの姿になって追い詰められたりせは、不思議の国での体験やアリスの天真爛漫さに助けられて自分を取り戻す。この展開を作っているのもテーマパークのプログラム(AI?)のおかげということらしい。しかしテーマパークは場面と材料を提供しているだけで、りせが自分の問題を解決できたのは、彼女が自分自身としっかり向き合うことができたからだろう。所詮VRの作り物だからと自分に都合の悪い事は見ないふりをする事も出来ただろうが、それをしない所がりせの良い所であり、このテーマパークのよくできた所(?)でもある。VRでここまでできるのは近未来にありそうである。(同様の題材の小説や映画も既にある)
エンディングで幼い頃のりせと祖母の場面が出てくる。祖母が真面目過ぎるりせを心配して、自分が好きなアリスの世界を通してりせに自分の好きを大事にしてほしいという思いがテーマパーク設立の理由の一つだったと伺われる。祖母の優しさが伝わるようである。
アリスの「ナンセンス」な世界もそれなりに楽しいし、りせとおばあちゃんの思いもそれなりに伝わる良い作品でした。
いい休日の過ごし方
公開時期が…
透明になる私を救うのは、“自分の好き”だった
――就活、スマホ、推し活の時代に「自分の好き」を問い直す寓話
ルイス・キャロルの古典を下敷きにしつつ、就活に悩む女子大生を主人公にした本作は、現代日本を突き刺す寓話として意外に鋭い。主人公・理世は就職活動という「正解探しのゲーム」に追い詰められ、さらにスマホとSNSによる「みんなと同じでないと怖い」同調圧力にがんじがらめになっている。
就活は学生の個性を引き出すどころか、画一的なテンプレ回答を強要する儀式だ。そこで若者は“自分の好き”を封じ、無難に整えられた「正しい答え」を吐き続ける。作品は、この現代日本の構造を「個性を殺し、均質化する装置」として鋭く描き出している。
ここで興味深いのが「推し活」との対比だ。本来は自分の“好き”を突き詰め、仲間と共有する解放の場であるはずの推し活すら、SNS上では「正しい推し方」や「流行りの推し」に縛られ、均質化の檻に収められてしまっている。解放であるはずの推し活までもが、いつの間にか同調圧力の一部に飲み込まれているのだ。
その対極にあるのがワンダーランドの住人たちだ。彼らは奇抜で、不合理で、理解不能。だが理世が彼らと触れ合うことで学ぶのは、「好きに理由はいらない」という当たり前の真理である。ワンダーランドは多様性そのものの象徴であり、現実の均質化社会への対抗装置として機能している。
そして終盤、理世が透明になっていく演出は象徴的だった。自分の好きや個性を封じ続けた結果、存在感そのものが消えていく現代の若者を象徴している。だがアリスと互いに「自分の好き」を言い合うことで、理世の姿は徐々に輪郭を取り戻していく。好きなものを口に出す=自分の価値観を自覚することこそが、存在を確かにするのだ。ここに本作の核心がある。
もちろん、映像美や演出の丁寧さに比べて、メッセージが直球すぎるという批判もあるだろう。しかし現代の若者が直面する「均質化の檻」を考えれば、この寓話は必要な直球でもある。
――結局のところ、就活社会が突きつける「あなたは何ができますか?」という問いよりも、「あなたは何が好きですか?」という問いの方が、人間の輪郭を正直に映し出す。本作は、就活に悩む学生にも、推し活に疲れた大人にも、「好きの自覚があなたを透明から救う」と告げる、やさしくも痛烈な鏡である。
就職という人生の岐路に立った女子大生。自分は何者なのか何がしたいのか分からなくなったとき亡き祖母の作った仮想空間に招待されます。そこはアリスのいる不思議な世界でした。
タイトルは知っていて、お話も何となくは分かっていて、それ
なのにちゃんと読んだことあるのか考えたら「あれ?」となって
しまうお話があって、その内の一つが、この作品 ・_・; デス
前に実写版(ジョニー・デップ出演)のアリスは見た記憶があり
ますが、やはり実写よりはアニメーションの方がアリスの世界の
再限度としては向いてるかな という訳で鑑賞してきました。
念のためですが、この作品
" 現代の少女が異世界に行って、アリスと組んで無双する "
といった類の作品ではありません。
そういった期待をした人が居たら、(居るかなぁ @-@;)
アタマを浄化してからの鑑賞をおすすめします。/☆
◇
主人公は安曇野りせ。大学四年生で就活中。
今まで何となく周りに合わせて流されるように生きてきた。
よさそうな会社に入らなきゃ と就職活動をしているものの
返ってくるのは「ご活躍をお祈りします」のメール…。しくしく
小さいころ、良く面倒をみてくれた祖母が亡くなった。
その祖母が開発を手がけていたのが、仮想現実の世界。
電子デバイスを身につけることで入り込めるらしい。
ほぼ完成していたその仮想世界に招待された、りせ。
両耳にかけるタイプのデバイスを渡され、セットする。
世界が変化する。スマホもりんごに変化した。へー。
まもなく案内者が来ると言われて待っていると、来た。
" ああ 忙しい忙しい "
案内人って、ウサギ?
このウサギ、何をするのも時間がもったいない。
勢いにまかせて一方的に話をまくしたてる。
と、テーブルの上のリンゴ(ホントはスマホ)に目を向けた。
" これは毒リンゴ! 女王様にお知らせしなければ "
リンゴをつかんで部屋を出て行く。 ” えっ "
慌てて追いかけるりせ。
ウサギは、木の根元に空いた穴へと入ってしまった。
追うしかない…。
うさぎに続いて、その穴へと飛び込むりせ。
穴の先にあったのは… 不思議な世界。
穴の先にいたのは… アリス?
" 私、あなたのことを知ってる "
アリスの不思議な世界に来たことを知る、りせ。
元の世界には、どうやったら戻れるのか。
アリスと一緒の不思議な冒険の始まり。
さて、どうなることやら。
と、いうお話。
◇
不思議の国にVRで行った主人公が、行った先でアリスと出会い、
アリスの世界の人たちとも出会い、見失いかけた自分を取り戻し
現実の世界に戻ってくるまでを描いたお話です。
★ 水彩絵の具で塗られたような、綺麗な色彩の世界を、主人公たち
と一緒に歩き回って楽しむのが良いかな と思いました。・_・
…のですが
この世界にやってきた主人公が、何かこうミスマッチな印象を受け
たというのも正直なところ。
主人公の女性りせは大学4年生なのですが、外見的には高校生くらい
精神的には中学生のような印象も受けました。
この辺りは主人公の内面で精神面のバランスが上手く取れていないこ
とを表現していたからなのか と、後になって推察もしたのですが、
誰の目線で作品に入り込んだら共感できるものか、と終盤近くまで
やや もやもやした気分を抱えての鑑賞でもありました。
ということで、改めて★の感想に戻ります @-@ ハイ
(原作の復習をしてからの鑑賞が、モアベターかもしれません)
◇あれこれ (復習します)
■作者のこと
本名 チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン
PN ルイス・キャロル
国籍 イギリス
生年 1832年1月27日
職業 数学者 論理学者 写真家 作家 詩人 ※数学者とはびっくり @o@
■アリスのこと
発端 1862年 知人の娘アリスに語って聞かせた即興の物語が原点
※アリスは3姉妹の真ん中。この時10歳。
記録 1863年 アリスがとても気に入り、書き留めをせがまれて記録した
※この時のタイトルは「地下の国のアリス」
うーん。少しコワそうなイメージのタイトル@_@。
出版 1863年 この年の暮、知人の小説家に勧められて出版することに。
「チェシャ猫」や「狂ったお茶会」などの話を追加。
※出版に際しタイトルを「不思議の国のアリス」に改題
続編 1866年 続編「鏡の国のアリス」執筆を開始。
1871年 「鏡の国のアリス」出版。
アリスの年齢を7~8歳位かと思っていたのですが、読み聞かせた相手の
年齢を想定したお話だとすると、10歳の女の子ということになるでしょう。
このアニメ作品でも、その位の年齢に見えました。
■アリスといえば…
日本のフォークグループも有名な訳ですが、バンド名の決定に何か関連
あるのかと気になったので寄り道検索。
ウィキ先生によれば、LAのレストランの名前らしいです。アメリカツアー
で意気投合した谷村サンと矢沢サン。このお店のメニューに書かれていた
「Alice」 のペン字ロゴがかっこよく、帰国後に結成するバンド名をこれに
しようと決めていたとか。
不思議の国のアリスに関係無いのかぁ と思ったのですが…
もしかしたら、そのLAのレストラン自体のネーミングが不思議の国のアリス
からきているのかもしれないので、関係あるかも。 ・▽・えへ。
◇最後に
自分が透けて見えなくなってしまう表現は、新鮮なイメージを受け
ました。自分を飾り続けると、そうなってしまうという事なのか。
困ったものです。
本当に自分が自分らしくあるためには、何が必要で何が大事なのか。
その悩み、就職する時のみならず、いくつになっても出てきます。
ホント困ったものです。
けれど、ずーっと先に今を振り返った時に
” あのときに戻って、もう一方の選択肢でやり直しますか? "
と聴かれたら、多分答えは「いいえ」です。
自分の選んできた道の結果ですから、愛着あります。・_・♡
※自慢できるような、ご大層なモノじゃ無いですが…
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
現代おとぎ話…ではあるのだけど
最後にこぼれた涙は毒ですか?
やっと鑑賞。
就活がうまくいかないのも、働き始めてからがうまくいかないのも、
結局、自分を隠して、自分がよく知らない自分で過ごしているから周りから見破られるのよね。
好きなもの(アイドルオタク)を隠してみたり、
思ってもない志望動機を書いてみたり…。
最初に出てきた白うさぎの質問攻めは、面接官そのもの。りんご(スマホ)が、こんなにいいねして何がいいのか。って言ってたけど、みんな同じじゃないと変わってるって言われるし、最悪仲間はずれにしてくる人がいる。
それが怖くて自衛してるのよ。
協調性は大事だけど、自分らしさを見失わない。
すごく大切だと思った。
なんか私にはすごく突き刺さる内容だった。
自身の価値観とは
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