劇場公開日 2025年4月4日

「スタッフは楽しんでも、客は楽しめられず」アンジーのBARで逢いましょう カーモディさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0スタッフは楽しんでも、客は楽しめられず

2025年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

プロデューサーに聞いたら、1億円ぐらい掛かっているそうです。
松田陽子という二番手で出てる女優さんが、とある金持ちと知合いで資金を捻出してもらったそうです
キャストも有名な人を揃えてるし、美術もアンジーのバーのセットを建てるし。草笛光子も90歳を超えてるので、後ろ姿とかは、吹替えだったそうです。
監督は、コメディ路線を狙ったのだと思いますが、話は笑わせようとしてスタッフは現場で笑っているかもしれませんが、客は笑ってませんでした。
例えば公園でテントを貼って生活している浮浪者にバーの改装を手伝わせたり、草笛光子ふんするアンジーに騙された詐欺師仲間が最後に襲ってくるときに、客が踊って追い返すとか、かなり無理やりな設定でした。詐欺師を警察が来るまでに戦うために、女子プロレスラー見習いをキャラクターとして登場させたのだと思いますが。
家の倉庫にリングまで組んでる女子プロレスラー見習いとか、現実にいますかね。
今の暗い時代に、このノー天気な内容は時代に合わないと思いました。
あと最後にディーン・フジオカがノーヘルメットで、アンジーをバイクに乗せるシーンは、プロデューサーの別の映画のパロディらしいですが。そんなパロディ、客は分からないので、スタッフは面白くても、客として観たら面白くないです。
この映画を単体で見た時に、単純に道路交通法違反で、彼らは警察に捕まると思います。
パロディを重視するのではなく、この映画の内容を重視して、ヘルメットをするべきだったと思います。
1億出したスポンサーは損するだろうな、とプロデューサーには言えませんでした。

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カーモディ