きさらぎ駅 Re:のレビュー・感想・評価
全24件中、21~24件目を表示
誰に対しての自動返信なのかを考えると、仕込みに騙される残念な人になることは避けられると思う
2025.6.14 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(82分、G)
前作『きさらぎ駅』の続編にしてアンサー映画
監督は永江二朗
脚本は宮本武史
タイトルに付随する「Re:」は、メールの自動返信などにタイトルに挿入される記号のこと
物語の舞台は、静岡県浜松市
前作にてきさらぎ駅から生還した宮崎明日香(本田望結)は、「ザ・アンチフィクション・イメージ」というドキュメンタリーに出演していた
角中瞳(奥名恵)がプロデュースする番組で、彼女は数々の賞を受賞するやり手のディレクターだった
明日香はかつて一緒にきさらぎ駅に行った人々と会うものの、誰もが不幸に見舞われていて、彼女自身も誹謗中傷の嵐に晒されていた
彼女が帰ってきたのは20年後の未来で、体感的にはつい少し前という感覚だった
だが、見た目が20年前のまま40歳になっていて、それが奇異な目で見られる原因となっていた
物語は、このドキュメンタリーの映像が終わり、局の判断で放送が見送られる様子が描かれていく
そこで明日香は、せめて自分を助けてくれた春奈(恒松祐里)を助けたいと考え、再びきさらぎ駅に向かうことになった
明日香は同じように電車を乗り継ぎ、きさらぎ駅に向かう列車に乗り込む
そこには、3年前から乗り込んだままの若者・飯田(寺坂頼我)、ホストのハヤト(大川康雅)、喪服を着た鎌田夫婦(柴田明良&中島淳子)がいて、隣の車両にはあの時と同じように春奈が乗っていたのである
映画は、その後前作と同じようにトライ&デスを繰り返し、初心者置き去りのドン引き展開が描かれていく
そして、何度も繰り返していくうちにルールがわかってきた初心者たちと連携をしていくことになる
だが、出口の扉を通ることができても帰ることはできなかった
そこで明日香は、「きさらぎ駅で降りない」という奇策を考えつき、春奈を電車から降ろさないという方法を取って、彼女を助けることに成功するのである
物語のテーマは、ネットなどの誹謗中傷者に対するアンチテーゼで、どれだけ訴えても理解されないから「同じ体験をさせる」というもので、この番組を通じて「アンチに検証させて」きさらぎ駅へと迷い込ませる
明日香の目論見通りに多くのアンチがきさらぎ駅にやってきて、阿鼻叫喚のラストへと繋がっていく
想像力のない人たちのヘイトに対してどうするかという方法が描かれていて、それは劇薬以外にはないという結論に至っている
きさらぎ駅のことを理解できないので行かせることになり、その中で生き残る者は数年後に現実に戻ることになる
その体験者が数千人規模になればアンチの声も封じられていくので、巻き込む以外には方法がないという暴論になっている
だが、これはある種の正論で、他人事としか思えず、自分には降りかからないと思う人ほど声が大きいというのは間違いないと思う
いずれにせよ、オチが秀逸な作品で、前半のドキュメンタリー部分を耐えられればOKだと思う
その後のトライ&デスの既視感と、難易度が上がるところは笑うところで、そう言った予定調和を楽しむ内容になっている
個人的に笑えたのは、ドキュメンタリーの語りが坪内守で、彼は車で乗り付ける公務員風の男を演じているので、メタ的に考えると「きさらぎ駅の住人」が明日香の思惑に便乗しているようにも思える
明日香はアンチに体験させたいし、住人としては多くの人にきてほしいと思っているかもしれないので、そのプロモーションに踊らされている情弱がたくさんいるようにも見えてくる
さらにこの映画が海外で放送されて逆輸入になるのも面白い構造になっていて、外国信仰はそう言った残念な層ほど信じる傾向が強まるので、そのあたりも踏まえた仕掛けになっているのかな、と感じた
続編として
「きさらぎ駅」を前日に慌てて見直しました。
その段階で、それほど期待できる続編ではないかなと思いました。
予想できる範囲で、前作で「きさらぎ駅」に取り残された春奈(恒松祐里)と前作のエンドロール後に「きさらぎ駅」に行ってしまった葉山凛(瀧七海)、この二人による脱出劇か、誰かが「きさらぎ駅」に行ってしまい、向こうで堤や凛に会って・・・・・というどっちにしろ脱出劇にしかならないなぁって思っていました。
公開前に、チラシを手に入れ見て、「これはただの続編ではない」とか書かれていて、主役が前作で「きさらぎ駅」から帰ってきた明日香(本田望結鵜)が主人公となっているのがわかりましたが、やはり脱出劇の様でした。
映画は、明日香のドキュメンタリー番組から始まります。まだ放送前で明日香のチェックを受けている段階の番組。その中で明日香の「きさらぎ駅」での体験や、「きさらぎ駅」から戻ってきた後のバッシングの日々などが描かれていました。
前作のラストで「きさらぎ駅」に行ってしまった凛は、じつは戻ってきていて、葉山純子(佐藤江梨子)によって自宅で隔離・監禁されていました。
明日香は、春奈がまだ「きさらぎ駅」にいることと「きさらぎ駅」から戻ってくる方法を確認して、あらためて「きさらぎ駅」に向かいます。
その辺りまでは、ホラー要素・都市伝説の怖さを盛り上げる感じでしたが、明日香が「きさらぎ駅」に辿りついてからはコメディに思えました。繰り返しによるコメディ要素が強く、
もともと「きさらぎ駅」自体、それほど怖い作品ではなかったと思うのですが、今回は怖さを求めた作品ではない気がしました。特に不条理と向き合うわけでもなく、淡々と繰り返し繰り返し。
前作で見事な蹴りを見せてくれた春奈は、今回は明日香と見事に連携を組み素晴らしいアクションを見せてくれました。それがかっこいいのですが、なんか笑える。これも繰返しの妙というやつでしょう。
ラストになって、単なる脱出劇でないことがわかりました。そういう意味では監督・脚本家などスタッフ陣に騙されました。
そこが一番の評価できるポイントだと思います。
ラストの明日香もいい感じでした。
そこを見ると、ちゃんとしたホラーに仕上がっているのだなぁと思いました。
一番怖いのは?
前作の内容もしっかり分かるようになっているので前作を知らない方でも大丈夫です
前作のラストで異世界(きさらぎ駅)から戻ってきた明日香さんは再び異世界へ
今回は何度死んでも何度でもまた電車の中に戻る(やり直しみたいな感じ)ので観ている方としては怖いのは初めだけです
コメディなのかと思わせつつ物語は終盤へ
現実世界に戻る方法はなんと「きさらぎ駅」で下車しないということに最後に気がついた明日香さんは自分は下車して春奈さんを助けます
春奈さんが戻ったことをきっかけに多くの人が「きさらぎ駅」への行き方を知り人で溢れた「きさらぎ駅」のホームで笑う明日香さんで終わります
(明日香さんが再びきさらぎ駅へ行った理由)
序盤の「人は自分が経験しないと信じない」云々の明日香さんの言葉
誰も自分の異世界での経験を信じてはくれず、現実世界に自分の居場所はない
ならば多くの人に経験してもらおうという明日香さんの陰謀?(自分を貶めた世間への復讐?)
失踪中の春奈さんを救出して現実世界に戻せば結果的にきさらぎ駅への行き方が拡散されて多くの人がやってくるという流れ
(春奈さんを助けたもう一つの理由)
春奈さんはきさらぎ駅の話を経験しなくても信じていたから
いろいろ考えさせられながらもテンポよく楽しめた82分でした
(オマケ)
明日香さんは現実世界に戻るつもりはないのでしょうか?
明日香さんと春奈さんの共闘をもっと見たいとは思いました
2人の容赦ない攻撃が一番怖かったかも
ホラーは見ないですが、
基本ホラーは見ないですが、気になって見ました。気持ち悪いシーンがあるがホラーが苦手な人でも観れると思います。助かる方法は駅で降りないこと。是非見てください。
全24件中、21~24件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。