「きさらぎ駅へ再びようこそ」きさらぎ駅 Re: 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
きさらぎ駅へ再びようこそ
そこは実在するのか否か。
単なる都市伝説か、異世界へのホームか。
インターネット掲示板2ちゃんねるにリアルタイムで投稿され波紋を広げ、TVでも取り上げられ有名に。
我々は再び“きさらぎ駅”に降り立つ…。
まさかの続編が作られるとは…。だって、前作がかなりのチープホラーだったから…。
前作が流行りのものを映画にする便乗商法なら、売れるものは飽きるまでやる、映画商法の常である。
別に見なくてもいいのについつい見てしまうのも、B級ホラーの不思議である。
前作は所々しか覚えていない。しかし、ご安心を。
唯一生還した本田望結演じる明日香が体験談を語るドキュメンタリー方式でお復習。
元の世界に戻ってきたら、何と20年経っていた…! アレ、こんな“浦島太郎”な設定だったっけ…?
あっちの世界では僅か一日、現実世界では20年。失踪した時と変わらぬ姿で戻ってきた明日香を、世間は同情…ではなく、冷ややか。“オカルトクレーマー”なんて呼ばれ、SNSでは攻撃の的。
SNSって怖い…と言う明日香。ちなみにこれ、ラストの伏線になっている。
明日香を追ったドキュメンタリーを撮ったTVディレクターの角田だが、局からの圧力でお蔵入り。
命からがら元の世界に戻ってきたのに、冷たい世間から疎外感。
そんな時、明日香は再び迷い込んでしまう。きさらぎ駅に…。
あの時と全く同じ状況、乗客。助けてくれた春奈もいる。
再びこの世界に戻った明日香の目的はただ一つ。今度は私が春奈を助ける…!
きさらぎ駅は無限ループ。太鼓の音や“危ないよじいさん”や通り魔車が今回も襲い来る。
記憶がリセットされずそのままの明日香は、難所をクリアして次のステージへ。死んだらやり直し…って、ゲームか『オール・ユー・ニード・イズ・キル』か!?
本当にそんなノリで、ニュートラップの人を喰う巨大目玉すら笑えてくる。
何だか本田望結と恒松祐里がシリアスモードで無理ゲーに挑んでる感じ。
もはや完全に確信犯コメディ。
レベルが高くなったきさらぎ駅を何とかクリア。
努力叶って、春奈を元の世界へ。その時明日香は伝言を託す。
角田に会ってあのドキュメンタリーを放送して欲しい、きさらぎ駅の存在を知らして欲しい、と…。
晴れてドキュメンタリーは放送。話題と波紋を呼ぶ。
それが明日香の狙いだった。
SNSできさらぎ駅への行き方を特定。興味本位の愚か者どもが押し寄せ、大勢がきさらぎ駅へ。
楽しんでいられるのも束の間、生死を懸けたサバイバルが始まる。
そんな中でただ一人、この世界を知る明日香はほくそ笑む…。きさらぎ駅へようこそ。
このラストはまたもやチープホラーの本作の中で秀逸であった。
次はちょっとスケールアップして、きさらぎ駅で大勢による生き残り合戦!…になるのかな?
