「オチが秀逸」きさらぎ駅 Re: callさんの映画レビュー(感想・評価)
オチが秀逸
前作が好きだったので再履修してから行きました。
前作を知らない人はおいてけぼりですが、まあそういうのもアリです。
今の世の中、サブスクで見られるわけですし
さて「やっちまったなぁ」と思ったのがふたつ。
最大のシーンは「死に戻り」です。
これカラダ探しのときもそうだったんですが、死んでも元に戻るとなった瞬間に脅威が脅威ではなくなるのです。
前作のきさらぎ駅の怪異RTAとしてウケまくったのが悪い方に作用したのでしょう。ホラー映画から「死に覚えRTA」に性質が変わりました。
最大の恐怖である「死」が単なるミスに変わってしまうのです。
もしそれをやるなら「永遠に殺され続ける」という無限ループ恐怖をあおらねばならないのですが、あんまりそこまで描写する作品はないですね。
で、もうひとつの「やっちまったなぁ」が解決手段です。
「下りない!」ってなんやねん、それ。ゲームの裏技解決みたいな手段じゃないですか。
リアル脱出ゲームの解決策なんだったらいいですよ。なんなんですか、それ。
さて不満を述べた後で私はこの「オチ」は大好きです。
あの群衆、あのあとはどうなるんでしょうね。
そもそも定員補充だと思っていたら供給過剰が許されるんですね。
で、ゲーム(?)は新しい人が増えてからのリスタートみたいです。
つまりひとつの村ができるくらいの人数が毎回、あの無限ループにたどり着いて「一人ずつ」抜けていくわけです。
おそらく供給される人数はしばらくは多数、何年かは供給過剰な状態が続くんじゃないでしょうか。
そうするときさらぎ駅攻略は数の暴力になりますね。そういう想像がすごく楽しいので、私はこのオチでシメたのはよかったと思いました。
