FEMME フェムのレビュー・感想・評価
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復讐と恋。
イカつくマッチョで見た目は男だけど心は女な黒人ジュールズと、体中墨だらけの悪人白人ゲイ・プレストンの話。
ナイトクラブのショー終わりに店前で一服するジュールズ、道路を挟み向こうから目の合う白人に察し、一服からの買い出しに行った店で再会、ショー終わりの格好(コイツ男だろと)をバカにされ言い返すジュールズ、…にキレる白人から暴行を受け…。
ゲイ同士が出会える店で暴行してきた男と再会、後をつける姿に復讐?!実はタイプ!?と思わせるなかで。
忍ばせるナイフに復讐!恐怖心と好奇心!?SNSで知る名プレストン、高圧的で関係性は白人プレストンが主導権を握り、最初は復讐かなと見せてた行為後のプレストンからの連絡待ちに恋?!ストーリーが進めば対等、主導権が変わり見せる2人の関係性。
悪友の前だと少し偽りの自分、ジュールズの前だと徐々に素を見せ始め甘えを見せたプレストン、ずっと観てて頭にあったのはプレストンは暴行した相手と気づいてる?からの誕生日サプライズでの展開…。
自宅に戻りベットに置かれた本物の黄色いパーカーは切なかった。作品として惹かれ面白かった!
真実の愛を知らない私はまだ本当の自分を知らない
余韻残る映画
ゔーーーん
自分を隠して生きていて、クローゼットのホモフォビアなんてのはさほど珍しくはない。プレストンのような悪い男ならなおさら。
そこを見抜かれたことが事の始まり。
復讐を企てるジュールズは、バレたらボコボコにされるだけでは済まない状況の中、ビクビクしながらも大胆不敵でハラハラしてしまう。
隠しカメラと手持ちじゃ、危険度は全然違うのにバカ、と思っていたら意外な展開に。
ジュールズとプレストンの、それぞれのラストが切ない。
何も知らずにおめかししてきたプレストンが、自業自得ではあるけれど少し可哀想に思えた。そして裏切られた好意は、大きな憎悪に変わる。
もう少し前に心の分岐点があったら、ほんのちょっとのタイミングが変わっていたら、簡単に払拭できない遺恨だったとしても違う結末だったろうな。
映画だと分かっていても、どうにかならなかったのかと考えてしまった。
どっち??
こういうジェンダー系トピックの作品は好きです。
あらすじでは主人公が復讐を目論んで
相手に近づいた末に葛藤が芽生えるように書いてあるけど、激しく求め合う恋人ができたようにみえる。
だからこそ最後はとても切ない。。
『レッドロケット』よろしく主人公が
あられもない姿で街中を闊歩するけど
都合良く、その姿に気付く人はいない。
リアクションする人がいるとエンディングになれないんだろうけど、どちらかと云えばストーリー的な着地点を求めてしまう。
ジェンダー問わずリベンジポルノには
気をつけなければならないし
してはいけないですね。
自身のジェンダーや性的嗜好がマイノリティであるとの自覚から、同類他者へ攻撃的な振る舞いをする人もいるのだなという学びになりました。
いい子ちゃんが作った... いい子ちゃん向けのフィルムってか_?
本作は多く視聴者や評論家とされるい人からかなり高い支持を受けている。そのことは...
国際映画祭でスタンディングオベーションから... だから稚拙なあたしは盲目的に「素晴らしい映画なんだ」と信じてしまい見ようとする。でも映画の悪質な宣伝文句の誘導でも一端を見れば映画の良し悪しは直ぐに分かってしまう。
本作が仮に、コケージョンがドラァグクイーンで"Black" がチンパンジーのようにマウティングをとれば、拍手の時にジャラジャラとなる高価なジュエリーは鳴りやみ、明日のご飯の心配のない人たちは予約した高級レストランに映画なんてそっちのけでいそいそと向かうに違いがない。
だから国際的映画祭に出席できる高貴な人向けの安っぽいくて何十年も使い古された性差別をしたいのに隠しているヘテロセクシュアル用エクスプロイテーション・フィルムでしか、あたしの眼には映らない。
映画の性別的なステレオタイプの限界を見せつけるだけで、それによって何時の頃からか分からないほど繰り返される薄っぺらな "rom com" であって、それを倫理や道徳を今でも表向きは装い、大切にしまい込んでいる人達の陰口...
「動〇以下の "LGBT" には、これぐらいなら奴らの交〇も見れたし、ガス抜きにはうってつけだな!」
So they say you should always lead with a joke. So I'm just gonna
jump right in with a story about my gay basher. No,no, no, don't
panic, don't panic. It all ends with us making a very steamy sex
tape together. Now, I know, I know, I know we've all seen that
porn before, but trust me, this guy's a very special performer.
映画のセリフの中でジュールズが "gay-basher" なんて嫌悪の塊の言葉を使うところが、この映画の嫌な一面なのかもしれない。ところで...?
今では一応、「ジェンダーの偏見も、性的指向の偏見も許されない。」... しかしながら、映画のロケ場所となったイギリスでは、彼らが北部と南部の英語のアクセントをどう評価しているかを見れば、明示的および暗黙的に、つまり無意識的な偏見があるところから...「アクセントを否定することはまだ許されている。」... つまり
前にも言ったように表向きには、世間の流れでは性差別は公には口に出せないだけで、その根本では何ら変わらないことが言えていて、こんなくだらなさのシンボライズされたフィルムだからこそ、曖昧さがある今のステイタスの "LGBT" だからこそもてはやされている。
こんな映画に
もう少し、彼女たちドラッグクイーンをショウビジネスとして美しく描けなかったのかとか? これでは彼らがが全部が全部、ホモセクシュアルと勘違いをされてしまう。コリン・ウイルソン曰く、transvestism(※やや差別的とされている)から "cross-dressing" へと変われど彼らを必ずしも性的倒錯者と決めつけることは出来やしない。
製作者が表だけ "LGBT" を装い、人のいないところや陰では彼らをあざ笑い、動物になぞらえた性暴力の映画と思える。
南の島に住んでいた頃、法律的な事については相談できる女性はいたけど... 孤立していたあたしは、精神的に行き詰った時の相談相手がいなかった。でも幸いにして、ある男性が親身になって話に付き合ってくれたのを今でも思い出す。
その人は... 気持ちの優しい、いい人でした。だから、本作のプレストンは最後まで横暴で利己的にしか見えない。
THIS ONE'S THE REAL DEAL
Px
上記の言葉は大ラスに出てくる... この事で涙を誘うらしい
でもあたしにとっては...
ゼンゼン!
人間とは葛藤と矛盾を抱える生物
ゲイフォビアのプレストンに暴行されPTSDに陥ったドラァグクイーンのジュールズ。ところがハッテン場で存在するはずのないプレストンを発見。最初は復讐の為に近づくジュールズだったが…
やがて内に秘めたセクシャリティを持つ者同士として別の目的で近しくなっていく2人。ゲイである事をオープンにしているジュールズとクローズにしていたプレストンの、両者のパワーバランスが時折逆転する展開も巧み。「ドラァグは単なるフェミニン表現ではなく、ジェンダーと権力のパフォーマンスそのものを象徴」とする監督のコメントが腑に落ちる。ゲイであるか否かという以前に、人は葛藤と矛盾を抱える生物なのだ。
当然ながら2人に待ち受ける顛末は悲しすぎるし、特に2人をつなぐあるアイテムが余計切なさを煽る…でも目が離せない。
プレストン役のジョージ・マッケイは『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』では実在した荒ぶるギャングを演じ、奇しくも日本で本作とほぼ同時期公開の『けものがいる』でも複雑な役どころをこなすなど(作品自体も結構クセあり)、出演作選びに芯が通った俳優だと思う。
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