「珠玉の拗らせ愛」FEMME フェム すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
珠玉の拗らせ愛
こんな拗らせ系BLが実写映画で観れるなんて…が、見終わった後にまず出た一言。
(真面目な映画にこんな感想ですいません。もちろんこれは褒めています!)
狂犬のようなプレストンと、復讐のためにプレストンに近づくジュールスの緊張感に溢れたやり取りがたまらないです。
自分を暴行した男と知りながらも、プレストンの抱える闇に触れて、復讐心とプレストンに惹かれる気持ちの狭間で揺れるジュールス。
プレストンはゲイフォビアを装いながらジュールスと関係を持つ過程で、自分の生き辛さを自覚し、ますますジュールスとの関係にのめり込む。
プレストンのジュールスにだけふとした時に見せる、リラックスした表情が…いいんですよね。
プレストンの弱みをジュールスは復讐に利用しようとするのだけど、皮肉にもその弱みが二人の関係を強固にしていくのです。
途中まではジュールスが復讐を忘れて、このままハッピーエンドになったらいいなーと見守っていましたが、まあ二人とも拗らせてるんでね…
急転直下からのエンドが切なすぎる。
拗らせ愛の結末としては完璧、だと私は思いました。
ジュールスはドラアグクイーンで、ステージ上ではいかにもな見た目なんですが、ノーメイクだとどんどん美人さんに見えてくる不思議。
プレストンは冷たい目とガチムチの身体で、その筋の人にはたまらないんじゃないかと。
演じた役者さん、二人とも最高でした。
特典でポストカードをいただいたんですが、映画を観終わってから見返すと涙出ますね。
考えた方、どなたですか??
(座布団10枚差し上げます)
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