岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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宗教二世を思わせるような娘の人生。
なんとなく宗教二世を彷彿とさせる娘の人生。
幸せになるな、持ち過ぎたら誰かに分けろ、譲れ、壊せ、一番を選ぶな、恐れろなどある宗教の教えに当てはまりそうな思想が強かったように思う。
思い込みなのか、呪いなのか、その人自身次第というのは本当にそうだなと。「幸せが襲ってくる」という恐怖はすごく不気味で可怪しく、その発想の転換は面白かったです。露伴先生の漫画家としてのプライドも流石!と尊敬にも値する。
ただ、前半の呪われるまでが長すぎて、不快なシーンが続く怖いというよりキモチワルイ感じで、何度も見たい作品ではないかなぁと。
元は短編だし物語上難しかったのかもしれないけれど、もっと露伴先生と泉さんの掛け合いが見たかったなぁ。
がっつりベネチアの岸部露伴
前作の「ルーブル」が日本パート(過去パート)ばかりが長くて少しがっかりしたのだけど
今作「懺悔室」は最初から最後までがっつりベネチア
それも裏路地とかおおよそ観光的なイメージではない景色が続くので
「黒い歴史」というテーマにぴったりな映像が続くのがとてもうれしい
TV放送の時からかわらず今回の映画も
「漫画やアニメ原作はドラマの演出との親和性が低い」という
難しさを感じさせつつも、
見事に原作の雰囲気を忠実に保ちつつ
ドラマの絵作りとしてグイグイ引き込むパワーのある作品になっている
個人的に残念だったのは
浮浪者も呪いをかけられる男もバックパッカーの日本人に設定変更されてるところだ
(まあさすがに全編字幕にするわけにもいかないからだろうなこれは)
うっかり呪いの影響を受けてしまったり
自分の誇りを汚されブチ切れたり
露伴先生があいからわず露伴先生でとても楽しい
編集の泉京花かんぜんに無敵キャラだよなあ(笑)
うざいキャラだったはずなのに完全に癒し枠になってる
彼等なりの絶望と幸福の在り方
大衆向けにする為に区分Gだったのは勿体なかった気がする、血みどろ生臭いシーンでそこは想像にお任せしますといったところか。
短編を映画にしたことで前半のモノローグが長くテンポが鈍る。私は露伴と泉京香の凸凹コンビが好きなので前作の方が好みでした。
それでもホラーや怪奇な要素は悍ましく哲学的世界観の個性は変わらず、特に全編ベネチアロケということもありスクリーン映えのある絵力に圧倒されました。
特に高橋一生さんと飯豊まりえさんの日本人離れした佇まいだけでも見応えがあった。
絶望(呪い)が先に待っている幸福は最早悲運でしかないし、私は幸せの順位を1番2番と見定める人生は考えられない。
やはり露伴先生と泉くんのブレないスタイルが作品の色合いを良くしている。
面白過ぎてうっとりした。露伴先生一生ついてく。
いやあうっとりした、あまりの面白さに。素晴らしい110分を過ごしたと言っても過言じゃない。キャラクターが強いから何したって面白いんだけど、ストーリーが…もうやばい…哲学的なの好きだけど、それをいやらしい上から目線で突きつけてくるんじゃなくて、心の底をえぐってくる、否応なく刺さってくるんだよ哲学がぁ。哲学的ぃ(太田風)なお話。自分が犯してしまった罪により幸せが頂点に達すると絶望が降りかかる呪いがかかってしまった男が、家族や周囲を巻き込みあの手この手で幸せの絶頂を回避する。なのに幸せが次から次へと襲ってくる。仕事でイタリアのベネチアに来てた岸辺露伴や編集の泉も巻き込まれていくストーリー。超簡単に言うと。
あの、私ドラマが映画化されるにあたり過半数がそうなりがちな「海外ロケ」や「でかスケール」が本当自身の好みから外れていて…それ聞いただけでまじで観る気無くすポイントのひとつ…だったんだよ、だったんだけど…!!「岸辺露伴懺悔室」は…オールベネチアロケ&制作費を1ミリも無駄にしない、それを踏み台として更なる最高傑作に仕上げられてて…鑑賞中何回、ベネチアロケ最高と心で叫んだことか。誰かも感想に書いてたけどまず露伴先生の人間像がベネチアに合い過ぎ、ベネチアの事映画祭ぐらいしか知らんけど。違和感0。露伴先生以外のキャラクターも、一人ひとりの役作りが脚本・キャラクターに合ってて、見応えたっぷり。いつもの泉くん役の飯豊まりえも最高だけど、井浦新や玉城ティナ、戸次さんなども目が離せない、なんか熱かった終始自分の胸が。大東駿介は賞獲るべき。大東駿介なんて元々演技めちゃくちゃ良いのに、もっともっと評価されるべきだろうが!がこの映画で惜しげもなく出てた。誰1人別のキャストじゃあ駄目だ。観る前は完璧と思わなかったのに、観た後は完璧なキャスティングだった。この神がかったストーリーを素晴らしい熱量の大傑作に仕上げるために揃った役者、製作陣にほんと大拍手&大感謝です…。
相変わらず露伴先生と泉くんの関係性ややり取りもめっちゃくちゃ良く萌えましたちゃんと笑。
恋人・夫婦・両想いという設定以外で、異性の友達同士や仕事の関係者という設定でアツい関係値って、めちゃ萌えるんだよなァ…それをうまい具合に描く能力たるや…!
こういう映画を作る為に、映画作りってお金を使うべきなんだなあと思った。今年の代表作ベスト5には確実に入るね。3分に一回「あ〜面白いわ」って拳をぎゅっと握る映画でした◎
冒頭の泥棒に対して放った露伴先生の一言は、漫画家に究極なリスペクトを向けてる私にとっては永遠に心に刻まれる名言だったので、泣いた。
露伴先生一生ついて行きます◎
成功実感を持たない不労者についてだろうか…
岸辺露伴は動かない 懺悔室
怪しいほど美しいヴェネツィアを不必要なカメラワークで目が回った。
それに今回はヘブンズ・ドアーを多用し過ぎてズルくて呆れてしまう。
まったく、ミステリアスさが欠如して、
「高橋夫妻の熱々新婚旅行」となったようだ。
おめでとうございます。
(^_^)
岸辺露伴は動かない 懺悔室
荒木飛呂彦の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」を高橋一生主演で実写化したテレビドラマの映画版第2作。
原作漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズの最初の作品「懺悔室」を基に、映画オリジナルエピソードを加えながら、邦画初となる全編ベネチアロケで映画化した。
人気漫画家の岸辺露伴はベネチアの教会で、仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔を聞く。
それは、かつて誤って浮浪者を殺した男がかけられた「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いについての告白だった。
男は幸福から必死に逃れようとしてきたが、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。
その瞬間、死んだはずの浮浪者が現れ、男はある試練に挑むことになる。
そんな男の奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用するが、やがて自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく。
岸辺露伴役の高橋一生、担当編集者・泉京花役の飯豊まりえらレギュラー陣に加え、井浦新、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介が新たに参加。
岸辺露伴は動かない 懺悔室
2025/日本
オリジナル要素いっぱい
前回の映画と同様、面白かったけど、1時間強の内容を無理やり2時間まで延びた感がある。
派手なCGや演出がないのはこのシリーズの特徴であり評価されるところですが、ポップコーン食べるだけで30分もかかるとは、やりすぎたと感じた。地味なシーンこそ、役者さんの必死さを痛々しく見える。素晴らしい演技でしたが。
せっかく外国まで撮影に行ったから、色々内容を追加したい気持ち分からなくもないが、本来登場しない編集担当者さんに見せ場を作るために、どうしてもシーンを追加したようにも見える。
最愛な娘さんが亡くなったらそのまますぐ死体を放棄して去っていくかな…?触れることもせず、救助も試みず、生死の確認すらせずに...?そして家族だから、演技だけで実際は生きてるって普通あとでバレなくない?そもそもなぜ露伴まで呪いにかけられたかよく分からなかった、、、
一つのショートを一本の映画にする挑戦は簡単ではないと思うが、逆にいくつかのショートを一本の映画にまとめる挑戦もやってみてほしい。
幸せになりたい病・幸せ至上主義の現代人に。
幸せの反対は不幸? 幸せ過ぎれば、不幸も大きくなる。 幸せになり過ぎない様にする。 いろいろ 哲学的に考えせられる。
勧善懲悪の予定調和・起承転結の 単純なアホ ストーリーでなくて 好感。
ジョジョの 世界観も。
ハリウッド的な 単純な 悪を倒すヒーロー物が好きな人には、不満だろう。
複雑な、腹に落ちない、不条理性を 容認できる人には 良い映画。
主役は
ヴェネツィア・ロケと世界観
幸せの尺度
企画と取材の為にヴェネツィアを訪れた岸辺露伴が呪われた男と出会う話。
絡んできたスリが持っていたヴェネツィアンマスクが切っ掛けで出会ったマスク職人の女性の話しと、取材で立ち寄った教会の告解室で聞かされた浮浪者の呪いの話しをみせて行く。
「懺悔室」は既知で、話し自体の面白さはそのままだけれど、少々テンポが…と思っていたら、なるほどそこから転がしますか…。
上手く話しを繋げてはいるし面白かったけれど、やはりこのエピソードだけでこの尺は少々長かったかな。
そしてなぜか日本語とイタリア語とで会話が成り立つの?…お思ったけれど、そこはそういうネタってことで…w
ところで、なんだか「ヘブンズ・ドアー」って言えば発動みたいに見えてしまうのはちょっと気になった。
奇天烈なのが大前提
ベネチアの教会で、
誰もいないのをいいことに懺悔室を覗いてて、
我知らず神父用のスペースに入ってしまった岸辺露伴が、
告解を聞く羽目になる、
というところから本筋の話は始まる。
岸辺露伴を主人公とする原作最初のエピソードを膨らませた、呪いの物語。
「幸福が襲ってくる」という感覚が面白い。
ただし、生真面目なサスペンスだと思っていると、その奇天烈さに口あんぐり、となるかもしれない。
――奇妙奇天烈なのは、大前提。
(とはいえ映画オリジナルである後半は、とくに奇天烈でもないけど)
オール・ベネチア・ロケで画面が美しいから、
劇場のスクリーンで観る価値あり。
高橋さんのカッコよさは言うまでもなく、
玉城さん素敵だった。
そして飯豊さんは、相変わらず楽しく可愛い。
とくに最後の台詞。ああやっぱりそうだったんだ、と笑って納得。
脚本が上手いわ。
どんでん返し
主役2人の結婚発表直前に放送した回は鎌倉のイタリア料理店が舞台だったので?結婚後初の作品はヴェネツィアが舞台になるんだなぁと思った。前作の岸辺露伴の先祖を描いた劇中劇ほどではないが呪詛の経緯を演じた3人の怪演と呪いがどんでん返しになって終わり?なのは面白かった。岸辺露伴と泉京香の掛け合い漫談も味の一つなのに飯豊まりえの登場シーンは中盤になってからなのが不満といえば不満。前回の映画で泉京香は呪いがかからない人物だと分かっているので本当に魔王が出てきても何もなさそうだ。あと呪われた人物にかけられた呪詛が幸福の絶頂を感じた時に発動するのがゲーテの「ファウスト」で主人公がメフィストーフェレスと交わした契約を連想したので呪いの結末?がファウストの子どもを殺したグレートヒェンの救済にも見える。
ヒッチコック?の鳩
オールヴェネツィアロケは伊達じゃない
幸福が襲って来る!
幸せを、幸せと感じられないことの不幸せ
全編ヴェネツィア・ロケというのが、大きな謳い文句になっているが、陰影に富んだ映像と不穏な音楽が、ヴェネツィアの古い街並みに馴染んでいるし、変に観光地巡りみたいな内容になっていないところにも好感が持てる。
イタリアが舞台なのに、主要な登場人物がほぼ日本人という不自然さは、「呪い」が導いた偶然ということで、納得するとしよう。
今回は、最高の「幸せ」の時に最大の「絶望」が訪れるという「呪い」の話だが、呪いによって、いくつもの幸運がもたらされるという逆説的な展開や、襲ってくる幸せから必死に逃げようとする男の姿からは、えも言われぬ滑稽さが感じられて面白い。
また、傍から見るとくだらないポップコーンのゲームを、命がけでやらざるを得ないという、笑っていいのか、ハラハラしていいのか分からないようなシーンや、井浦新の抑揚を付けた台詞回しからは、如何にもな「ジョジョ」らしさが感じられて楽しめる。
その一方で、幸せから逃げる男は、呪いをかけられて当然の仕打ちをしているので、まったくと言っていいほど同情できないし、呪いに巻き込まれた露伴にしても、彼自身に危険が迫っている訳ではないので、絶体絶命の危機を回避しなければならないという緊迫感があまりなく、そこのところには、物足りなさを感じてしまった。
ラストの「絶望」にしても、容易に予想できてしまって驚きがないし、男にとっては、あくまでも一時的な「絶望」だったはずなので、それで、本当に「呪い」が成就したのだろうかという疑問も残る。
ただし、普通の人間であれば「幸せ」と感じられる出来事を、決して「幸せ」とは思えないような人生は、この上もなく「不幸せ」であるとも考えられ、その時点で、十分に「呪い」は効いているとも思われるのである。
結局、「幸も不幸も、人それぞれの受け止め方次第」ということが、この映画の結論ということだろうか?
控えめに言ってサイコー
露伴ワールドはちょっとだけズレた特異点に上手くはまれるかどうかにかかっているといって過言ではないだろう。
そもそもの実写化でその特異点への壁を超えたことは奇跡だったろう。回数を重ねまぁまぁ温まり慣れたところで終わるのだろうと思っていたのに、奇跡また起こっちゃうのかよー
特異点に侵入するためにベネチアは最高の舞台!それをこう撮ってしまう天才撮影、ともしたら笑ってしまうかも知れないスレスレをギリギリと攻める天才役者陣の圧、その圧をブラックホールよろしく特異点へ引きずり込む天才音楽、天才編集、天才衣装、天才ヘアメイクとハトの目力みーんな天才過ぎて珍しく日本人でよかったと思いました。最後のタイトルバックいつまでも見ていたかったです
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