劇場公開日 2025年6月13日

「孫エムの表情や佇まいの素晴らしさに心打たれる」おばあちゃんと僕の約束 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5孫エムの表情や佇まいの素晴らしさに心打たれる

2025年6月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

癒される

孫とおばあちゃんのホンワカした心温まる映画と想いきや、ある意味に現実的で切なさをまとった映画だ。
冒頭から登場人物の全員、孫やおばあちゃんも含め、誰にも共感できないところから物語が進んでいく。
誰もが他者を信用せず、自己都合ばかりで、観ていて気持ちは重くなるばかりだった。
バラバラで暮らす家族なのだが、打算によって始まる孫とおばあちゃんの暮らし。
生活の時間を共にすることによって芽生えてくる信頼や互いを想う気持ちが絆となっていく過程が、孫エムの表情や佇まいを通じて見事に表現されている。
計算高かったり、面倒くさがったり、お金が欲しかったり、選ばれずに悔しがったり、そして普通に気遣ったり、優しかったり、無邪気であったりと。
実に素直で正直なキャラクター造形が見事で、それを完璧に体現している孫役のプッティポン・アッサラッタナクンが素晴らし過ぎる。
ストーリーではなく、人物の何気ない表現や仕草が涙を誘う、そんな映画だ。

ケージ
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