8番出口のレビュー・感想・評価
全848件中、21~40件目を表示
少年がちゃんと行動してれば・・・
少年の行動を気にしないかどうかで、評価は変わります(気にならない人なら+☆1)。
映画としてはストーリー性皆無の原作ゲームに、一本筋の通った話を作ったことは好感触です。それに映画オリジナルの怪異もあったので、原作プレイ済みでも楽しめました。
また作品のテーマであろう父性も、細かい説明をせず映像で見せてたのも邦画の悪い癖がでなくてよかったです。
特に少年と歩く時のスピードやしぐさが秀逸でした。子育て経験者であろうおじさんは手をつないでゆっくり歩いているのに対し、主人公は少年を顧みず歩きだす。しかし少年と交流していくにつれて、主人公もおじさんと同じような動きをするようになる。そこには確かに父親としての成長がありました。
全体としてはこじんまりとしてますが、佳作と呼べる映画です
ただ少年に思うところが出てくる演出はどうかと思います。少年がちゃんとしていたら、恐らくおじさんとともにゴールしていたでしょう。
しかもおじさんとは結構ループしてると思われるのに、最後までしゃべらなかったのことも気になります。おじさんは喚いたりすることはあっても、ちゃんとした大人として少年と向き合ってたので余計に不憫です。
ボレロ
清澄白河駅が8番出口のモデル。
二宮和也さんだから成り立った感じがする。
歩く男は自分を捨てた父親。
少年は自分の息子でもあり、自分の少年時代。
自分が抱えてきた生い立ちや悩みや葛藤が
ありつつ自分なりに答えを出して出口を
見つけ帰る。
子供への責任、産むか産まないか、育てられる
のか思考の弱い人間の内面と脳内との格闘。
最後のボレロで感情が溢れ出した。
オカルトとはかく在らん。
ややモヤる部分はあるが
最後の終わり方もよかった
ゲーム世界の裏側を覗いた気分〜♪
最後、彼がループから抜け出せたか否かは分からないけど、きっと今の彼なら大丈夫だろうなと思えるラストで、シンプルなループものでここまでもっていけるのか!とちょっと感心してしまうくらいよかった。
でも、びっくりしたシーンで4DXかってくらい跳ねちゃって恥ずかしかったです。
ひとりの男が、子供を育てる覚悟を持った大人の男に成長する物語
[60代男です]
予告編を見て、これは「CUBU」の成功後、特にアメリカを中心に低予算で作られ続けている、ひとつの場所から出られなくなるというワン・アイディア・ストーリーのひとつだと思った。
実際そうなのだが、本作は別れた元カノの存在を加えることで、まったくレベルの違う傑作になっていた。
全体は、ただの間違い探しをデスゲームっぽい雰囲気でやるだけ。
それでも、イニャリトウ監督作品を思わせる長回しで撮った映像は、日本製とは思えないほど高級で立派。
話も、途中から視点が変わることで、より興味が持続する。
出てくる幼い少年が、口がきけないわけでもないのに、助言すべきところでも何もしゃべらないのはイライラさせられた欠点だ。
しかし、何より特筆すべきはラストシーンのうまさ!
二宮和也の思いつめた表情、それをあの瞬間で終わらせる演出。
心をつかまれて感動した。
普通に母子を助けるところまでやっていたら、こうはならなかった。
普通の映画なら、ああ面白かったとそこで気持ちに区切りがついて終わるのだが、本作はこのラストシーンの演出のために、主人公がこのあと元カノと連絡を取り、幸せな家庭を築いていく未来が広がっていくのだということが、エンディングのボレロを聞きながら、心の中にじんわりと広がっていき、幸せな気持ちになれた。
こんな観終わり方をした作品は初めてだ。
こんな感動は初めてだ。
素晴らしい。
ホラー映画なのか?少し中途半端
この監督が今までどういった作品を作ったのか存じ上げないので分かりませんが、ホラー映画にしては怖さがわざとらしく、全体的に怖くしよう、怖くしようという演出が少々くどいというか、大袈裟に感じた。
もっと不気味さと理不尽さに全振りして、ただただ気持ち悪いだけのシーンは不要だったのでは。
全体的に行動に意味を持たせすぎというか、なぜここに迷い込んでしまったのか、どうして脱出できたのかに意味を持たせてしまったせいで、少し説教くさく感じたし、結局地上に出るシーンはないので、こういった映画特有のラストの爽快感が全然ない。
最後の方で主人公が死んでしまったような描写があって、実は生きてたんかーい!となるシーンがあるが、あそこはそのままにして男の子が代わりに地上に出られてめでたしめでたしのほうがスッキリと見られたかも。
冒頭から喘息持ちの主人公の苦しそうな呼吸音から始まり、それが本当に苦しそうでこっちまで苦しくなってきて、全然映画に集中できない。観客の共感性を舐めないでいただきたい笑
そして男の子が妙に主人公と似てるので笑、最初からもしかして息子?と連想できてしまいます。
全然構内から出られないことに気づいて焦るのはわかるが、まだ始まったばかりなのに大袈裟に騒ぐので、こちらは逆に冷静になってしまう。閉じ込められて3日後とかならわかるけど。
おじさん側のストーリーがあったのは良かったし、主人公もああなってしまうのかもという未来が見えてドキドキ感は増した。
元々ホラーは苦手なのでグロい描写については多少ありますとだけ。
ゴミ。ミッドサマーと同じで過大評価。
【総評】
始めの1/3は5点。残りの2/3は0点。平均して1.6点。これに2000円は高杉だろ。
「これはホラーじゃない!」って言ってる人は流石に冷静になろうか^^
『お前はゲーム実況者か!!!』
ホラーゲームが"エンタメ"たりえてるのは「実況者や一般プレイヤーがやり直せるのを知ってる上で、危険な所や恐怖演出に自ら向かっていく」からであって、登場人物がさっさと逃げずに異変さんに付き合っちゃダメでしょう…
こういうバカな行為するのは仲間の内2人くらいまでか、主人公なら2回くらいまででしょ。ましてや実質1人の登場人物である主人公が毎回「なんだ?」ってやっちゃったら気になる
2/3が0点な理由は、これまでの生活や別れた理由が分からないのでドラマパートに全くのめり込めないから。お守りとかの子供関連の伏線になりそうでならない諸々もムズムズする。
★結論→やりたいことが全然上手くいって無いのでこの辺をバッサリ切って、純粋ホラーとして40分&1000円にしよう!
【原作ゲーム知ってると】
正誤判定の場所の直前にまで物が配置されていて、更にそこでも異変が起きるので、「それ判定どうなるの?」ってめちゃめちゃモヤモヤする。
"戻ったときにおじさんが立ってるところ"には何も起きないと知ってるが故に、毎回の数字見た後の「何かがいそうな」カメラワークにイライラする
【気になる・イライラするところ"大"】
・始まりと最後のクラシックと共に特大タイトル、たまにある天井からぶら下がってる8番出口の案内のドアップがダサすぎる
・カメラワークがイライラする。登場人物が見てからコチラに見えるまでが毎回毎回長すぎる。こういうのは本当に驚いたときに1,2回だけ許されるもので、多くてメリットになることってある???
・2度目の振り返ったらおじさんがいるやつで、なんで何回も後ろ向くん?走って逃げろやw
・序盤の異変2つが「起こるタイミングが遅い」やつで、それを始めにやっちゃうとそれ以降毎回時間かけなきゃいけなくなっちゃうよ?いきなり判定ラインギリギリのロッカーで異変起こすかね?
・全体的に黄色いシーン、なんですぐ引き返さない?そんで音大きいし長いし、かなり不快だった。
・おじさん編全部要らない。まずはクソガキが戦犯過ぎるが一旦置いとく。女子高生と協力することになった時、彼女は前から来てるわけだから「異変無さそうだけど私はどっちに進むべき?」って話になんでならない?
・クソガキがヤバすぎる。自我持つなら持つ、持たないなら持たない!喋んないなら喋んない、喋るなら喋れ!おじさん編での異変の前で棒立ちをニノの時にもやったのは流石に笑っちゃったね。親に虐待されてたとか精神的な障害を持ってるとか考えたけどそういう訳でもない。せめて指さすくらいしようね?💢
非協力的だったくせに、そのすぐ後のおじさんが階段登ろうとする所では必死に抵抗するし。
・電気消えてネズミに襲われるシーン、スマホのライトって結構明るいよ?
そんでさっさと逃げよ?💢💢💢
ホラー演出入れたい気持ちが出過ぎてて寒かった。
・津波のシーンも、気になるのは分かるけどサイレン鳴った段階で少し戻っとこうよ???結局それが原因で逃げるの間に合わないんだからさ…
その後のなんとか子供だけでも助けようとする所で"感動げ"な音楽なってるけど、先の通り自業自得だから泣くどころか笑っちゃったよ
・電話のとき緊迫感薄すぎない?「なんか同じところグルグルしてて…」じゃねえよw、どう考えても超常現象なんだからもっと必死に助けを求めろ
あんまり予備知識入れないで観たほうが楽しめるかも
ゲーム未プレイですが、どういったものかは知っている状態で鑑賞しました。
んー、なんと評すればよいか難しい…
アリ・アスター監督の「ボーはおそれている」風味でもあるし、デヴィッド・リンチ味もある不思議な作品。
前半はそこそこホラーしてますが、後半はガラッと作風が変わります。
原作の知識があると、何となく画面上を探してしまってイマイチ映画に入り込めない。
この手の作品は考えてしまうとそっちに思考が持っていかれがちなので、ゲーム未プレイの方は、動画とかで予備知識を入れないで観たほうが楽しめるかと思いました。
自分としてはまあ観に来て良かったなという感じですが、万人には勧められないかなぁ…
劇中気になったのが、主人公の喘息描写。
メタファーと思われるものが散りばめられてたから、あれも何かの暗喩?と思ったけど、結局どれにも繋がらず…
あれは無くてもよかったんじゃないかなぁ
期待値より少し下になってしまったかな
ゲームをプレイしたことない時から予告を見て面白そうと思っていたのでちょうど知り合いと都合があったので鑑賞。
あさイチでしたが席は結構埋まってました。
あんまり触れるとネタバレになるので言えませんが、よくあのゲームからここまで膨らませることができたなっていう感じでそこには驚きました。また二宮和也の咳込む演技は本当にうまい、こちらまでつらさが伝わってくる。ただ2つ、少し残念というか理解しきれない部分なあって一つが時系列ですね、今回、予告編で出てきたキャラクター、(数人)が出てきますが、そのキャラクターたちの設定?が時系列がバラバラで少し理解しきれませんでした。もう一つは、公開後に津波表現について忠告がありましたが、実際あったのですが、このシーン、忠告してまで入れる必要があったのか?と、思ってしまいました。そんな感じでゲームからここまで膨らませたのはすごいし意外とストーリーも面白かった。一緒に探してる感じでドキドキした。ただ、少しそういうところがあったので、上映終了後にう~んと思ってしまったところがあったので少し高めにしてこの評価ですね。誰かと一緒に見に行って感想を語り合うと面白そうですね。皆さんお疲れ様でした。
ラビリンス感や、繰り返す映像の陶酔感は、河村元気・流の「去年マリエンバードで」とでも言えようか。
二度見た。最初は、普通の劇場。で、IMAXでみるべき映画だと思ったので、二度目はIMAXで。
映像は、IMAXに向いている題材ではないが、この映画では音(SE)がかなり重要で、計算されている。それを最大限味わうには、IMAXが正解だと思う。で、IMAXで見た二度目の方が良かった。
ゲームを題材にして、理屈っぽい作りだが、理屈は、観客を混乱させるのが目的で、それほど辻褄を理解して見る映画ではないと思った。(ただ、作者側はかなり辻褄を考えているのだろうが)
どちらかと言えば、音楽を味わうような感覚で映像の展開を楽しむ映画だと思う。
ラストのニノ(二宮和也)の顔のアップで動き出す(車内で怒鳴っているオヤジに文句を行くであろう)ところでラストカットが終わり、エンドクレジットに変わる。その心地よさ。で、そのエンドクレジットが「ボレロ」の音楽に合わせて羅列されてゆく様も楽しい。
最初の映像のワンカットの長回しはすごい。ニノの顔が扉のガラスに映るが主観カットでカメラが映りそうなものだが、当然映らない。で、そのまま主観アングルで電車から降りて異常に気づくまでワンカットで進む。どうやって撮ったんだろうと思う。多分、CGなどが使われているのだろう。そんなことも見ていて楽しい。
ストーリーとしては、周りに流されていつの間にか不干渉、無関心になってしまった自分自身にに気づき、時間や周囲に流されてしまっている自分を改め、自ら主体的に動くことを選択して(父になることを選択して)終わるというお話。
小松菜奈はいいアクセントになっている。(美しい!)で、泣いている赤ちゃんを抱えている女性は、かなり離れているが、よく見ると小松菜奈に似ている(役者は別の人)。そんなところも繊細に描いていると思う。
キューブリックや、クリストファー・ノーラン、溝口健二、黒澤明、アラン・レネなど様々の映画の記憶が詰まっている映像を楽しむ映画なのだろう。ラビリンス感や、繰り返す映像の陶酔感は、河村元気・流の「去年マリエンバードで」とでも言えようか。
面白い。
凄く面白かった。が、観る人が何を求めるかで評価は変わりそう。
ゲームはいくつかの実況で観ていて、小説の方は読んでません。
個人的に言うと、めちゃくちゃ面白かった!
ゲームのプレイや実況のあるあるをしっかりと入れつつ、原作のイメージを損なわないストーリーの入れ方をしていて、映画なのに映画として以外の楽しみ方も同時に出来る良作だと思いました!
一部、演出で人によっては不快感を覚えるようなものもありますが
そもそもこの映画は怪異系ホラーであると言うことが前提なので、不快感や理不尽は切り離すのが難しいと思います。
(とは言え、この不快感で観るのがしんどくなる気持ちもわかります)
出来れば、ゲームをプレイするなり実況を観るなりして『8番出口』とはどんなものなのか。
とか
一応、ホラーなので不快感や理不尽とは無関係ではない。
等の考え方を持って観られる方が良いと思います。
その上で、
映画『8番出口』を楽しめるかどうかの境目って
映画に
『○+△=□』みたいな算数の授業的なものを求めてるか
『○○は何を指すか?』『作者の気持ちを述べよ』みたいな国語の授業的なものを求めてるか
だと思いました。
算数の方は
『計算式』=『答』
→
『ストーリー・流れ』=『結末』と言う決まった答えを映画側が提供してくれる。
国語の方は
『問題文』⇨『答』
→
『ストーリー・流れ・演出・伏線』⇨『結末』を
視聴者側が思考したり考察したりして
自分の中で答えを構築していく。
大体の映画は、作品に合わせてこの算数の授業的な部分と国語の授業的な部分のバランスを取っていると思いますが
『8番出口』に関しては国語の授業的な部分に極振りした作品なので
算数の授業的な映画を求めていると
全く楽しめないと思います。
賛否が別れる作品だとは思いますが
与えられたものをただ与えられるのではなく、
『これってどうなんだろ?』『他の人はどう解釈したのだろう?』と考えながら楽しむのも良いんじゃないでしょうか?
父性獲得の旅
不可解なループに巻き込まれる主人公、訪れる数々の異変は、直前の恋人からの懐妊の知らせが契機となる。
異変は、月経(流れ落ちる血液)、形が定まる前のヒト(ネズミの体に宿る人間のパーツ)、周囲からの好奇の目(ポスターの視線)、男根(扉中央に飛び出たドアノブ)、羊水・流産(洪水)など、性や妊娠にまつわるさまざまな不穏で面倒な物事のメタファーとして主人公を襲い、ついにはそれらを克服することにより出産(産道を模した出口)へとたどり着く。
父性獲得までの数多のハードルを乗り越えた彼は、物語序盤では出来なかった行動に至る。
と、いうのが妻の解釈でした。
なるほど、全然気づかなかったけどそういやそうか。
鈍いなぁ、男は、、、😅
私には合わなかった!
謎解き脱出ゲーム参加前、予習のため視聴
コラボしている謎解き脱出ゲームをやりたいがために、予習として視聴。結果、映画観てから脱出ゲームに参加して、とても良かった!
①映画の中に入り込んだかのような妄想感。白いワイシャツにカバンとスマホ持って、あのおじさんと同じように歩いてあるサラリーマンの多いこと。笑
あのカツカツという靴音も生で聴くと最高!
②脱出ゲーム自体が映画を再現してるので、映画とリンクして楽しめた。
③途中、美人のお姉さんに話しかけられた。「これって、どこで配られてるんですか?」突然のことに「ん?まさか私も迷い込んだ?」と一瞬思った。笑
最後に8番出口から脱出できた時、映画からの脱出ゲームの流れが完結しました。
映画自体も原作のゲームにオリジナルストーリーを絡めてよくできているなぁと思いました。BGMのボレロも好き。
映画はやはりエンターテイメントなので、何を求めているかで評価はまちまちだと思います。私にとっては観に行って良かった映画でした。
清澄白河民としては。。。少年話せたのね!?
全848件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。