「【"真実を求める絆。けれど素直になれなくて。”今作は見た目のイメージと実態のギャップに騙されてはイケナイよ!と言うメッセージを込めた多様性社会を容認する物語の世界観と、観賞後の余韻も佳き作品である。】」ズートピア2 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"真実を求める絆。けれど素直になれなくて。”今作は見た目のイメージと実態のギャップに騙されてはイケナイよ!と言うメッセージを込めた多様性社会を容認する物語の世界観と、観賞後の余韻も佳き作品である。】
◆感想
・一般的なイメージとして、キツネは狡賢くって、ヘビは邪悪で怖いというイメージがあると思う。
けれども、この素敵な素敵なアニメーションは、そのイメージを払拭してくれているる。そこが、何とも心地よいのである。
・冒頭に、一作目をサラッと振り返り、ニックとジュディがどのような活躍をしたかを描いてくれるのも、観る側に優しい配慮だと思うな。
何よりもキーになるジュディの”あの録音機”が前作でうわべだけ取り繕っていた人の本音を録音し、ニックとジュディが最強のバディとして表彰されるシーンだよね。
・本編も前作の路線を踏襲していくのだが、アレンジメントされていて、”ズートピアを最初に発想し、作ったのは誰か!”と言うミステリータッチとその後のアクションシーンの見せ方が良いんだよね。
・ニックとジュディが”お互いに素直になれないまま”物語が進むのだが、ニックはジュディがピンチの時に、命懸けで助けるし、何よりも後半にジュディが”あの録音機”で録音したニックのジュディに対する本当の気持ち、想いを何度も聞くシーンも良いのだな。
■今作の最終盤に80年代のオーストラリアのロックバンド”Men At Work"の大ヒット曲”Down Under"がワンフレーズだけ流れるのだが、この曲の意味が分かっていると、”成程”って思うんだよね。
マア、そんな見方をするのはごく一部の洋楽ファンだけだと思うのだけれども。
”多様性を認める楽しい社会にも、落とし穴はあるんだよ!”と言うように、私には聞こえたのだな。
・ご存じのように、このシリーズは架空の国”ズートピア”が舞台であるが、そこでは多数の動物たちが暮らしている。
それは、多様性を肯定している象徴なのであるが、一方では見た目でその動物を判断する”ルッキズム”もしくは”思い込み”の思想も蔓延しているのである。
故に、ヘビのゲイリーは差別的な扱いを受けるのだが、それを覆す気持ちの良いストーリー展開が良いのである。
<今作は、見た目のイメージと実態のギャップに騙されてはイケナイよ!と言うメッセージを込めた、多様性社会を容認する世界観により、物語の世界観が心地よく楽しい作品なのである。>
ダウンアンダーがヒットした時代、まだズートピアを観にきたちびっ子どころか、その親世代も知らないでしょうしねw。吹き替え版でも原曲ということですか?日本ではどのくらい字幕版が観られるのか、興味深いです。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

