果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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国宝急のガッカリ作品
半年間ずっと楽しみに待っていました。細田作品は毎回胸に刺さるし映像がキレイなので。今回はどちらもなく残念です。ただただ芦田愛菜の大冒険。声の個性が強すぎてスカーレットの存在が無く残念です。声優は大事だなと痛感。設定(あの世との繋がる世界観)的に映像も2パターン仕様になっていたのかもですが、それのおかげで世界観に没入できない。いつもの一貫した世界観のほうが好きでした。次回作に期待しています。
問題はこれを観るのに2000円かかること
もはや凄まじい
意味がわからなかった、必要無かった点だけ挙げていく。
・死者の国なのに、現代人が聖だけとは…?他の人は死んでいないのか
・↑そんなわけがない、戦死した人々が何人いることだろうか
・悪役側の武器はどこで手に入れた?もし作ったのならば、↑で言った現代人の中に核兵器の作り方を知ってる人もいるだろうから、お話が成り立たない。
・あの龍は何?
・死者の国っていう設定いる?現代人の聖とスカーレットを合わせる為の設定だろうが、結局最終的に父親が復讐は意味がないと伝えたのだから、聖自身が必要ない。ただの生きたいと言えbot
・ラストシーンでなんで敵が急に仲良くなってる?あと、どこからきた?
・聖の歌うシーンで、急にラリるな、怖いから
細田守には溢れ出る才能がある(皮肉)
映画作りではなく企画書の書き方だ。よほど素晴らしい企画書だったのだろう。日テレはともかく最近当たりクジばかり引いてきたSONYをも動かし、数十億円(総計で推定30億?)にも上る製作費をねん出させた。その時点では細田守の完勝。出来上がりは独裁者・細田の独自解釈を絡めた劣化版ハムレットとナンダアレハと目が点になるハンパなミュージカル。東宝も懸念は抱いていたかもしらん。夏休み勝負の封切りではなく初めて端境期にあてがってきた。思い切り丁寧な言い方をしても概ね世間様の評価どおりの2025年ぶっちぎりの駄作(駄作)。
そんな駄作にホイホイと巨額の製作費を出すとは、出すほうも出す方だ。確信したよ日本は貧乏なわけじゃないんだカネを持っている奴らが使い方を知らないだけなんだ。
前提として細田監督の過去作からして問題があった。特に「ミライ」(2018年)や「竜そば」(2021年)が国内では妥当な低評価を受けたのに何故か海外で受けてしまった。賞ももらって表彰されて監督自身が大いなる勘違いをしたからだろう。世の中によくいる面倒くさい奴の増長のパターンだ。いるだろ?あなたの周囲にも。たとえば河瀬(略
もともと僕は「時かけ」(2006年)と「サマーウォーズ」(2009年)の前半まではこの男の才能を高く評価していた(本当に)。「サマー」の後半から「あれ?」となって、「おおかみ」(2012年)で目が点になり、「バケモノ」(2015年)で「この男ダメかもしれない」と見放しかかり、「ミライ」で「ああ、もうダメだ」と完全に見放し、「竜そば」は見ていない。今回も華麗にスルーするつもりだったけれど土曜の夕方・旭川。いや夜に旭山動物園やっていりゃそっち行ったよ絶対に。
ダメな理由は鑑賞された諸氏が綴っている内容に概ね同意できる。脚本に問題があるのもその通り。ド素人に書かせてはいけないんだよ。なんで看護師が弓矢なんですか? 頼むよ奥寺さんカムバック。
一点だけボクナラコウスル視点で書く。死んだ前王の最後の言葉。〇〇〇。この解釈を途中にぐだぐだとセリフで語らせてしまうのは拙い。むしろ正解なんか語らせずその言葉を最後まで引っ張ってオチに繋げていれば見どころが増えていたと思うのだが。
ただ、映画の途中でふと考えてしまった。「これは、オレたちがわかっていないだけかもしれない」と。きっと海外のアニメヲタの皆さん方は絶賛するのだろうか?もしそうだとしたら日本人の僕たちが悪いのか。日本人には日本のアニメが理解できない。日本人から評価されなくてもいい。外国人さんはよくわかってくれる。外国人は素晴らしい。外国人さんマンセ(略。
じゃ外国で暮らせよ細田。
と、切り捨ててもいいのだが、確かに映像は綺麗であり、一部のミュージカルシーン(意図的にやったのだろう)以外では精緻を極めていた。主人公スカーレットの成長後の造形、特に目の強さでは細田の過去作イチの魅力を放っていた。現時点ではよく説明できない新技術を用いたに違いないアニメ表現も見られ、そういう見方をすれば悪い映画とは一概に決めつけられない。ここで高評価を下している向きはその方面からこの作品を俯瞰したのではないだろうか。いいね優しくて。
さらに細田個人は滅法な映画ファンだ。オマージュともパクリとも言えるシーンも多々ある(特に「2001年」など)。実写・アニメの区別なく幾多の名作を目にしてきたファンからすると、どこか懐かしさに近い郷愁も思い起こさせる。監督が名人であればあるほど、新作は過去の名作のエッセンスを感じさせるもの。そんなパターンも多い。(じゃモノホンの声優さんを使ってほしいのだが)
しかしながら。日本人であり日本で税金も払っている僕は「湯水のようにカネを使い作り上げた作品の真の評価というのは『利益を出せたか否か』でしか下せない」と考えている。別の見方も否定はしないけれどね。今の世は結局カネまみれになってしまったわけだし。大学のサークル映画とは違うのだし。趣味ではない仕事としてアニメーターたちが過酷な日々を過ごしているのならなおさらそうだ。利益出せ利益。
きっと数か月後には内輪でこんな会話が交わされるのだろうな。
「細田くん、好きなように作らせてあげたのだからあなたには赤字の全責任を負ってもらおう」「わかりました。海外上映で稼げますから大丈夫ですよ(ニヤリ)」
そんな感じでほぼ3年置きに訪れていた恐怖の大王の次回出現を皆さんお待ちください。(僕はもう待っていない)
果てしなきスカーレットを見て良かった
たくさん酷評されてたので、アカウントを作り投稿しました(追記)
果てしなきスカーレットを知ったのは
日本テレビ系列でやっているZIPから知りました
ZIPから情報得て
とても予告が良かったので見ようと思いました
23日に見ました
劇場には10人から15人ぐらい居ました(9時40分の回)
見た感想として
とても生きる意味を知れる映画だと思いました
平和、生きる意味などなど
よく知れるので
おすすめな映画です
皆さんに知ってもらいたいと思いました
個人的には早めに地上波で放送してほしいと思います
今年の年末年始に放送して
見て良かったて思われる映画になってほしいです
もう一回みたいて思えました
今劇場(映画館)のサイト見たら3回に減らされて居たので
早くて今年の12月29日から地上波で見れそうです。
とにかく酷評されてるけど
見てほしいです!
映像が素晴らしい
シェイクスピアの「ハムレット」をベースに敷いた物語は、復讐の虚しさというテーマを痛切に訴えており、絶えることのない憎しみの連鎖、混沌とした世界に対する一つの回答を見事に提示していると思った。
スカーレットは劇中で何度も裏切られる。しかし、そのたびに相手を信じ、己自身を信じ続けた。それが世界の平和に繋がるというメッセージは、観ているこちら側にダイレクトに伝わってきた。極めて普遍性に満ちた作品と言えよう。
ただ、そのメッセージは十分に伝わってくるのだが、道徳の教科書のような語り口が甘ったるく感じられてしまい、もう少し歯ごたえや深みが欲しい所である。
例えば、スカーレットの旅のパートナーとなる看護師の青年・聖は本ドラマのキーパーソンであるが、余りにも品行方正すぎてどこか嘘っぽく感じられてしまった。良い所も悪い所もあるのが人間である。しかし、彼はその名が示す通り”聖人”そのもので、まったく人間味が感じられない。そのため、彼の優しさがスカーレットの憎しみと悲しみを癒していく…というドラマも、どこか絵空事のように思えてならなかった。
終盤のスカーレットの葛藤に迫るモノローグも、心情の説明に堕していて白けてしまう。観客にも分かりやすく…という親切心なのかもしれないが、それなら映像表現である映画にこだわる必要はない。
他にも幾つか首をかしげたくなる展開があった。ネタバレを避けるために詳細は伏せるが、特に終盤にかけて乱暴な作りになっていく。
一方、映像は大変見応えがあった。旅の舞台となる”死者の世界”は、主に西欧の様々な時代や民族が混在する不思議な空間で、それを3Dならではの緻密でスケール感のある映像で再現している。
特に、冒頭の地獄のようなダークな美術、中盤の広大な砂漠の景観、クライマックスのモブシーンには目を見張った。
剣や格闘技を使った各所のアクションシーンも迫力が感じられて良かったと思う。
また、死者の世界にはユニークなキャラが幾つか登場してくる。スカーレットに付きまとう占術師のような老婆は、黒澤明の「蜘蛛巣城」の物の怪老婆を連想した。旅の案内人のようでもあり、この世界を影から操る黒幕のようでもある。実に面妖で面白い。そう言えば「蜘蛛巣城」もシェイクスピアの「マクベス」が原作であった。
空から雷を放つ巨大な竜も神秘的でスケール感があって印象に残った。その存在は神の啓示か、審判か。様々な解釈が出来よう。
唯一、映像で残念だったのは一部の2D表現だけである。本作は現実世界=2D、死者の世界=3Dという風に差別化されているように見えたが、終盤の演説シーンで急に2Dのクオリティが落ちてしまったのが気になった。
キャスト陣は概ね好演していると思った。
ただ、欲を言えば、主要二人はもう少し演技に抑揚が欲しかったか。スカーレット役の芦田愛菜は芯の強さを上手く表現していたが、一方で脆さを表すような細いトーンがどこかで欲しい所である。彼女は「怪獣の子供」での演技が大変上手くて感心したものだが、今回はその時よりも年齢設定が上で複雑さと繊細さが要求される役である。そのあたりを巧みに演じきるには今一歩足りない…という印象を持った。
ちなみに、エンディングも彼女が歌っているが、声に全く力強さが感じられず今一つだった。歌手を本業とする人に任せるべきだったように思う。
映像はとてもいいです、が……
件名どおりです。
本当に画は見ごたえあります。なのでついつい観に行ってしまうんだなあ〜(笑)
なにゆえ死後の世界はこうなの?とツッコミがんがん入れたいし、レビュー拝見するとやはり皆さんツッコんでるし、とはいえ作る側は承知の上でこの設定なのでしょうからスルーしますが、肝心のスカーレットがなあ〜(笑)
性格や意志の激しさは、感情移入できるかどうかはさておいて、ハムレットの方がずっと一貫性あると思います。
この画で大スクリーンなんだから、憎しみだの許しだの、チープなテーマなんかにこだわらず、もっと普通に作ってほしいです。
と、言ってもなあ……単純な勧善懲悪ものとか娯楽作品とかを作りたいわけではないのだろうからなあ。
果てしなきスカーレット
過去作が面白かったから、、なんとなく見たら失敗した
IMAXで見ました。脚本など特に調べることなく、細田守監督の過去作(未来のミライは除く)が結構好きだったので、またストーリー面白いのかな?映像綺麗そうだなーと軽い気持ちで見ました。
レビューや評価も見ずに、なんでこんなに映画館の席が空いてるのかな?と思いながらチケットを買いました。
映像に関して、地獄の風景や壮大な海や砂漠の描写など、自然の驚異など、音は怖いなと思うくらい迫力がありました。IMAXの音響とスクリーンの大きさと合わさり圧倒され、凄いなと思いました!
2Dと3Dが合わさってるようでしたが、スピード感のあるシーンだとカクカクしているように見えて気持ち悪かったので、少し目をそらしたりしてました。
物語に関して、淡々と復讐するため旅をしている様子があって、場面の砂漠地帯が多く感じ、なんか同じようなシーンを見ているような、のっぺりしているな印象を受けました。
スカーレットの声優さんも、どうしてもキャラと声優が分離しているような不安定な感じで『がんばれ!』と応援しながら見ましたが、話が入ってこなかったです。
一つ一つのシーンに、解釈の広げる隙がなく、唐突なシーンが現れる毎に、なぜ?どんな意味があるの?なにを伝えたいのかな?と必死に考えてましたが、後半からはどんどん展開が進み、よくある展開でハッピーエンドになりました。話が入ってこなかった分、頭の中の記憶も曖昧かもしれません。。
いつも映画を見るとき、解釈がたくさん広がって予想される展開を頭の中で考えたりして見るのが好きで。ただ今回はそれが上手くできず、受け取れず、楽しめず落ち込みました。
セリフで良い事を言っているというのは理解しているんですが、私自身追いつけず、、感情も追いつかず、自分にはこういうジャンルは向いていないんだと気づきました。葛藤に共感したり、ファンタジーでも現代人でもそういう悩み感じるよねーとか1つ1つのシーンを噛み締めて予想外の伏線回収とかが好きな私には、この作品は向いてないなと感じました。
ファンタジー系で、戦、人対人という物理的、現実的な展開、人が色々な深い理由で化け物になるとかそういう捻りのある設定もなく、存在するものは存在するもので留まり、現代人が葛藤したり悩んだりする深いものを感じず、本当に設定はシンプルだなと思いました。
過去作の面白さや深さを求めてはいけないと勉強になりました。
IMAXだったので金額が少し高かったのですが、
今度からはしっかり脚本家を調べて、自分の好きなジャンルかというのも確認して行こうと思えました。
映画館で見てはじめて後悔しました。
自分がなんとなく見ると選んでしまったので、自分が悪いなって思ってます。
きっと好きな人は好きなんじゃないかなと思います。
映画をどう選んで観ていくかの判断する、今後のためのいい経験でした。
ありがとうございました。
ここまで何も伝わらなかった作品も珍しい
細田守監督ということで、前情報なしで鑑賞してきました。ただ、SNSで映画館がガラガラというので、気にはなっていましたが、3連休最終日レイトショーというのもあるのか、自分ともう一人の客だけでした。そこで大丈夫?と不安になり、それは的中。完璧に合いませんでした。
・キャラクターに共感できない。
・キャラクターに一貫性がなく薄い。
・ワクワクする要素がない。
・テーマへの葛藤が薄く、嘘くさい。
・テーマを提示するのが物語中盤で、そういう方向?とか思っちゃう。
・ストーリーの先が気になるような没入感がない。
・御都合主義で、一々あれっ?っておもちゃう。
ネタバレはしません。
感想を交換したい、共有したい作品ではありませんでしたし、これから鑑賞しようと思っている方の妨げになるといけないので。
個人的には、バケモノの子や龍とソバカスの姫、サマーウォーズが好きなので期待していましたが残念。
一言でいうなら、味のほぼない家系ラーメンみたいな作品。
追記(微ネタバレ?)
いかにハムレットをベースにしてるとはいえ、説得力というか行間が無さすぎるから困惑するのかもしれません。
幼少期に父を殺され、人生の全てを復讐に費やした魂がそれを裏切るような宗旨替えをする、納得出来る材料が私には感じられませんでした。ハムレットと異なり、スカーレットに葛藤や罪と言えるような何かを見出せなかったのです。強いていうなら聖やキャラバンの人との触れ合いで普通の女性としての生き方に憧憬を抱くような描写がありますが、そんなの復讐者として比較する葛藤か?と。
教養が必要な作品と言われればそれまでですが、それを言ってしまうと、そういう作品でしかなくなるという…
評価の高い方もいるので、誰か納得いくように解説して欲しいと思うくらいに、チグハグでした。
スカーレットの年相応な迷いに共感
またもや良い映画に出会えました。
本作は予告編から期待していましたが、期待値を大きく超える満足度です。
冒頭で復讐の成否を語ってしまうスカーレットに、ここで言っちゃうの?と驚きましたが、見事に捻りがありましたね。
復讐劇には変わりないですが、こういう世界観でそれをやるのかと意外な驚きもありつつ、興味津々で最後まで没入して鑑賞。
キャラクターデザインが従来の貞本義行ではなく、背景や人物描写も割とリアルに寄せた感があったので、今までの細田守監督作とは異なる印象(違和感)を受けましたが、過去作に拘らずこの1本に限って言うならば、どちらかと言えば好きな絵柄です。
映像は、背景だけではなく登場人物も3DCGで描写しているのか、やたら立体的に見えました。それでも2Dアニメの見た目を維持しているのが好感です。
物語としては、復讐劇のカタルシスを期待していると肩透かしになるかもしれませんが、スカーレットの心の迷い、敵の言葉を信じてしまう甘さは、年相応だと納得できました。スカーレットと聖だけでは確実に途中で死んでいるレベルの甘さでしたが、その甘さが2人を救う場面もあり、一長一短ではありますね。
本作は、公開初日から一番大きなスクリーンを独占して1日に何度も上映されており、早く良い席を確保しなければと慌てて予約したのですが、休日にも関わらず客の入りは20名程度。おかげでゆったり鑑賞できましたが、良作ですので、もっと大勢の人に劇場で体験して貰いたいと思います。
あ、こういう感じなんだ。これで酷評?え?
君たちはどう生きるか、に似た路線だと感じた。
こういうテーマ、私は好きだった。
日本的な死生観が混ざってて個人的には好きだけれど、その割に日本的な感性の侘び寂び感が薄くてアンバランスに感じた。作品に込められたメッセージは、言葉で直線的に伝えないほうがもっと深まった感じがする。酷評の理由の1つかも。
文化や土地、時間軸をマゼコゼしてて面白かった。自分の時空や価値観が歪む感じがして。その面白さが分からない人には、何でもありでつまらなく感じたんじゃないかなと推察。これも酷評の理由の1つかなぁ。
映像は自分は旅行が好きで、自分が行った場所が呼び起こされて、ワクワクした。砂漠、海、北アルプス、お城などなど。ただ、想像を超える映像が出てこなかったのがちょっと残念。
主題歌は、細田さん本人が作詞するより、藤井風なんかの世界観に近いものも感じるから、依頼してもよかったかも。
映像は凄かった。きれい。繊細でリアル。イラストか写真か分からない。モーションキャプチャ使っててびっくりした。
完璧でないから、次の作品も楽しみにできる。
そんな感じ。
一言でいえば細田守のスクリーンセーバーを2時間かけて見せられた感じ...
一言でいえば細田守のスクリーンセーバーを2時間かけて見せられた感じでした。筋書きが面白くなく、細かな矛盾点が気になるところも多々あり。キャストは豪華で全体的に演技は悪くなかったが、ちょい役で本職の声優さん(かなり有名な方々)が出ていて、逆に「何故この役に?」って感じで違和感を感じた。
感じ方は人それぞれ。自分の感性を大事にしましょう。
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。
これを聞いて最初に浮かんだものは何だろうか?
車田正美の漫画か?はたまた永井豪の漫画か?
ダンテの神曲とわかれば物語の理解は早かったのではないだろうか?
そうすると、複雑なようでストーリー的には実は単純、
スカーレットの精神的な成長の物語なわけだし。
最初の段階で叔父に対して本懐を遂げていたとしても
その後のスカーレットの治世は血なまぐさいものにしか
ならなかっただろうし、
それこそ憎しみの連鎖に身を亡ぼすことになったであろう。
それに変化をもたらしたのは?ってことになるわけで、
決して難しく作ってるわけではない。
しかし、レビュー読むとその多くが違和感しか感じない。
なるほど、固定観念の仕業か。
細田作品はこうでなくてはならないって思いが根底にあるから
他の物は受け付けないって事ですか。
それこそエゴだよね。
ひとつの系統の物を作りつづけるのは、
その道を究めるためには重要だけれども、
より甘くするために、少量の塩が必要なように、
一見関係のなさそうな事項が、重要なことだってある。
だから、何でも一通り作れて職人ってのは一人前になるんだし。
監督だってなんでも作れる方が、より良い映画を作るには役に立つ。
しかし、根底に流れるものは同じだと思うんだけどね。
今回、いずれは見に行くつもりではいたけど、
ここまで早々に行くつもりは全くなかったのに
あまりの酷評の多さに、急遽見る予定の映画を変えて
この作品を見たので、予告編以外は何の予備知識もなしでも
十分に楽しめる作品だったという評価ができる。
ちょこちょこと判断に困った部分もあるので、
細かいところは少し確認したいところもあるが
おおむね理解できたし。
言えることは、フィルター外して、細田作品って事を
意識せずに見ることをお勧めするって事だけかな。
そうすれば、まっすぐに向き合うことができると思うよ。
今回酷評した人も、いずれ配信が始まったらもう一度頭空っぽにして
見ることをお勧めする。
果てなきスカーレットの行き着く場所は?
映画より前にチケット購入時に、
まぁまぁ席が埋まっていたはずなのに、
空席が目立つ。
なぜ?換気のためみたいだが疑問。
さて内容であるが、
宮崎監督並みに、独自の路線を持っているのがこの細田監督だと思う。
『時かけ』や『サマーウォーズ』あたりはまだ一般人でも着いていけたが、
『バケモノの子』くらいから不思議要素がいっぱい詰まっている。
今回も唐突にフラやダンスが入ってくる。
そもそも昔のデンマーク人と現代の日本人が普通に会話しているのも不思議。
それもこれもアニメの世界だからできること。
今回も空になんか飛んでるし(笑)。
これも舞台化にはできそう。
舞台も不思議世界には寛容であるから。
『星の子』では、
天敵だった芦田さんと岡田さんがここでは、
身長差すら気にならないのもアニメだからできる技。
とにかく絵は美しい。
背景もだが、スカーレットは気高く凛々しい。
そして何よりも聖の真摯な眼差しはアニメ史上一かもしれない。
闘う女性と見守る男性、構図も現代的てある。
自己開放すると楽なのに、
執着心を解き放つことは非常に難しい。
スカーレット、今後は聖に執着しそうで心配。
私は貝になりたいのか、虚無になりたいのか
「風の谷のナウシカ」
ミラルパと云う人物がいます。超常の力を持つ一方、誰よりも死を恐れ、その臆病さが、多くのヒトを傷つけることになります。
彼は、誰に赦しを乞うべきだったの?
もうひとり。クシャナ。優れた統率力を持つ一方、血の繋がらない兄への復讐心から、多くのヒトを傷つけ、自らも、復讐される側に佇むことになります。
彼女は、恩讐の彼方に、何を見たの?。
さらに、ひとり。虚無。主人公のナウシカが、最も忌み嫌うものです。
何もない世界。当時の私は、虚無に溺れていました。何もなければ、誰も傷つけないし、私も傷つかないから。ところがここに、矛盾があります。何も存在しない世界とは、私の意志も願望もない世界。しかし、そんな世界を夢見る私の意識は、確実な存在。つまり、私は決して虚無ではない。そう思えるようになるまで、ずいぶん時間を費やしたものです。
今の私は、何を見ているの?。
「…人を殺してしまった。あの時、お前は撤退を決意した。オレは戦う決意をした。仕方なかった。仕方がなかったんだ。この村を守りたかったんだ。オレは正しかった。そうだろう?。」
「…お前は正しいと、言ったところで、お前の苦しみは無くならないんだ。俺も一緒に死者を背負うよ。俺にできることは、それだけだ…兄弟…。」
「…そうか…。やっと分かった。お前は今日まで『仕方ない』と、戦っていたんだな。『間違えているけど、仕方ない』、そういうものを、どこまで選ばすにいられるか…。すごいな。お前は、本当の戦士だ。」
幸村誠「ヴィンランド・サガ」
仕方ない…みんながそう思うと、ヒトは傷つけ合うそうです。仕方のない争いをする理由を探すヒトになるのか、争いをやめる方法を探すヒトになるのか?。皆様は、どちらを望みます?。
私、子供の頃、嫌なものには、敵意と憎悪の感情しか、持ってなかった。もし、それ以外の何かを見つけることができたら…
私達に、今よりマシな未来を描くことは、許されますか?。私達は傷つけ合わない世界を、用意できます?。それを誰かに、託すことはできますか?。
私達はどう生きるか、考えることは許されます?
皆様は、誰を赦しますか?。
私は私を…
追記)
いわゆる、観るヒトを選ぶ映画のようです。確かに、私に刺さっちゃった時点で、一般受けしないのかも。その一方で、家族の仇を討つためなら、無限のお城で、モブキャラの首を斬りまくる映画に魅入っている私も、いますけどね。
スカーレットに感情移入しづらいのは、見られたくない自分を、見させられるように感じるからかな。彼女、強いのか、弱いのか、正しいのか、間違っているのか、判然としないよね。迷わず一途に進む者に、ヒトは惹かれます。でもそれが出来ないからヒトであり、そこに、共感と反発が、派生するのかな。他者を見下すことで、自我を保とうとする方の気持ちは、分かります。私自身、そうだったから。聖くんへの反感が強いのも、同じ理由だよね。テーマが薄いとか、説教が先行しているという意見もありますが、その薄いテーマすら伝わらず、言葉の刃を振りかざす方々もいるようです。まぁ、虚無にかぶれていた頃の私なら、この映画に反発していたかもね。
誰も皆、満たされぬ時代のようです。それでも、生きていかざるを得ない。だからこそ、この映画が創られたのではないでしょうか。
スピリチュアルアニメの傑作
低評価なので観るのを辞めようと思ったが、よく訓練された観客はB級映画も好む。細田監督の作品は脚本が弱いので所謂「モヤル」ので覚悟して観た。結果観て良かった。
「死者の国」が時間も空間も関係ない舞台装置と機能していて、細田監督の弱点を上手く吸収してくれている。しかし、同時に「死者の国」の設定が非常に曖昧なため批判の対象となっている。瀕死の際に落ちる生と死の狭間の空間、集合的無意識、北欧神話における戦死者の館「ヴァルハラ」、ダンテの「神曲」における「煉獄」、仏教における「活きよ活きよ」の「等活地獄」など例えようはいくらでもあるにも関わらず、細田監督お得意の仮想電子空間のように閉じた解釈の世界ではないのだ。逆説的に例えようがいくらでもありすぎるから観客が混乱している。
では何のための「死者の国」があるのか言えば、「魂の研鑽」「魂の成長」を促すために創られたスピリチュアルな場所である。結論、スカーレットの魂を成長させるための場所である。武器(批判)が刺さった傷だらけの龍の雷撃も謎の老婆も神(監督)の「行為」と「声」というオチである。お仕置きだべーっといった感じで雷撃を喰らうクローディアスが虚無に還るのはあくまで「死者の国」では「自然」な現象なのである。この作品の鑑賞のポイントは基本が神(監督)に愛されし無敵の乙女がスカーレットであるという認識。これを念頭に置けば余計な葛藤を抱かずにすむ。スカーレットと聖がネオ渋谷で映画「ラ・ラ・ランド」のようにミュージカルダンスを披露するのも神(監督)が喜ぶからである。
アムレット王がスカーレットに対して「赦せ」と遺したことはなかなか万能な遺言である。復讐は果たすべきものという価値観が支持されている。我が国で敵討ちの物語が古来多く残っているのを考えると復讐はスカッとするし、生きる目的にもなるしプラス面が強調されているが余程恐ろしい行為である。第一常に成功する訳ではなく返り討ちにある可能性がある。またそこに注ぐ莫大な心的体力的エネルギーと時間を考えるとハイリスクローリターンとも言えなくもない。それを考えると愛する娘に対して自分自身を「赦せ」と遺しておけば、スカーレットが復讐に成功しても失敗しても何もしなくてもどんな状態でもウェルビーイングとして機能する。そのため、アムレット王が処刑間際で考える最大の愛娘に対する愛のある遺言である。
スカーレットは細田監督作品の中では群を抜いて可愛い。復讐を企むが高貴な身分であるがゆえにどこかポンコツで詰めの甘さがある。クローディアスに謝罪を求めるあたり、やはり地金がいいとこのお嬢さんなのである。聖を庇って腕を負傷し止血帯を巻くために服を切られる際に気弱に恥ずかしがるあたり乙女なのだ。凛々しい復讐鬼であると同時に少女っぽさが存在する。
聖が現代で馬にも乗れるし弓矢を射ることもできる聖はかなりいいとこの子(流鏑馬経験者)だと思う。小説では鍛えてきた技を試さねばならぬと決意する描写がある。如何せん聖の内面描写が少ないので都合のいいキャラに成り下がってしまう。聖は自分の死をすんなり受け入れてしまう。エリザベス・キューブラー・ロスの「死の受容プロセス」は、避けられない死に直面した人が「否認→怒り→取引→抑うつ→受容」の5つの心理段階をたどるとされる。それを超越している超人か無茶苦茶カッコつけマンだ。私は後者をとる。映画「タイタニック」のジャック並みに好きな女の子の前では男子の矜持、やせ我慢は死を超越する。
スカーレットが現世へ昇っていくのはアニメ「天空のエスカフローネ」を彷彿させる。これは「死者の国」という異世界に堕ちたスカーレットが自分の世界へ還っていくという異世界来訪ファンタジーだったのだ。同じ異世界に堕ちた聖は自己犠牲ではなく、結局助からずスカーレットに見送られるのが良かった。自己犠牲を美談として描くのは内心危険だと考えている。何か搾取されている気がするからだ。そして世界系の恋愛万能論も同じくらい危険だと思う。それが失われたら世界が崩壊するなんて他人を巻き込むなと思うからだ。だから「キスしてグッバイ」がアニメ「ゼーガペイン」のように切なくてちょうどいい。スカーレットにとって聖との邂逅が強烈なもう一つの自分の可能性を観させてくれてパラダイムシフトが起こった。聖との邂逅で違う世界にトリップしたスカーレットは自分のもう一つの可能性を観たのだ。ちなみにこの夜スカーレットと聖は結ばれています。スカーレットが髪をバッサリ切るのは言わなくても分かるよねという映像のお約束らしい。平和主義者の聖が急に武装し始めるのは守るものが出来たからですね。「守るべきもののために殺すべきは殺す」という我が国の戦国時代の僧侶が武装する(僧兵)のと動機は一緒である。聖が「死者の国」に堕ちたのは現世で子供たちを守れなかった無念があったからですね。そのことは老婆によって「おまえがここにいる理由は何だ?」と指摘されています。現実問題、人権と生命と財産を守るために武力行使によって敵を排除する行為は残念ながら必要であることを聖というキャラクターは如実に示しています。インドで殺生禁止の仏教が滅んだ理由、戦国時代を浄土真宗が生き残った理由、チベット、ウクライナ、台湾、尖閣諸島を考えれば僧侶風の聖の頭がお花畑でないということを描きたかったのだろう。スカーレットの暗澹たる復讐鬼の殺気立った目元が聖の価値観に影響されて、段々人間らしさを取り戻していく過程は見事だ。対して聖も「守りたいもののために殺すべきは殺す」という現実の冷徹さを目の当たりにして肝が据わっていく過程も殺伐として良い。
最終的に二人は結ばれて別れる訳だが、細田監督自身の作品「時をかける少女」のセルフオマージュだったりする。「生きて、そのかわり未来で聖が生まれる時代に、少しでも争いがなくなるようにがんばる!未来が変われば、きっと聖は殺されたりしないよね?そのために私、なんでもできることをするから!そしたら、聖はもっと長生きして!家族を作って、子供を育てて、いいおじいちゃんになって!」というセリフに疑問点が発生する。聖が殺された理由は無差別通り魔事件で社会的問題だが、国家間の戦争は外交上の問題だ。それぞれ問題の性質が異なる。やはり、現実への還り際になると細田監督の弱点が露出してきた。これは幼い社会観、国家観しか持たない細田監督が悪いと思う。また、スカーレットの所信表明演説もなかなか厳しいと思わざるを得ない。試しにデンマークの歴史や我が国の高市内閣総理大臣の所信表明演説を検索すると如何にスカーレットの演説がフワっとしたものか国民としては心配になる。聖が最終的に武器を持って戦った事実をスカーレットは受け入れるべきだ。それは女王として非情な決断を下さねばならぬ局面に立たされるからだ。
細田監督はアニメ界のテレンス・マリック監督だ。脚本が弱く、脈絡なく投入される映像先行型の映像詩とも言える表現なんか業界人の評価が高いが一般観客の賛否両論が巻き起こるあたり似ている。ポスト宮崎駿とも言われたことがあったけど、全然違う。テレンス・マリック監督作品もよく宇宙へ意識が飛んでしまうが、スカーレットも未来の渋谷に意識が飛んだあたり似ている。そして「赦せ」の意味を苦悩してついに「悟り」を得る「果てしなきスカーレット」はスピリチュアルアニメの傑作だ。
没入感はあるも既視感も多い
4年ぶりの細田守監督による最新作。個人的には、現時点(2025年現在)
において間違いなく日本アニメ映画の先頭集団にいるアニメーターと思っています。過去作から見てもメッセージ性のある、また没入感のある作りは見応え十分。自分としては今の日本を引っ張る作家として本作を観ずにはいられない。また予告編から「今までと大きく方向性を変えた可能性がある」という期待と不安を持ちながら、本作の鑑賞に至ったわけですが・・・。
いままで“家族”をテーマにしてきたイメージのある細田守監督、今回は“復讐の果てにあること”をテーマに据える方向転換には驚きでした。今までは冷たくも温かみと柔らかみのある作風が一転、烈火のような刺々しさをはらんだ雰囲気に戸惑いを覚えるも、さすが細田監督、没入感あるつくりは健在。おぞましさを感じつつ、しかし魅入ってしまう画作り、演出には今回も脱帽です。
また、他方向のテーマとしては“許すということ”の解釈や、“絆の大切さ”と自分は思っているのだが、ここは細田監督らしいなと。今までの作品でも絆の強さを感じる作品は多かった。そこは形を変えても不変である、監督の芯みたいなものを感じる部分でもあった。
しかし、
既視感の多い作りはどういうことか。
まず世界観がどっかのRPGゲームに見えてしまうこと。てかストーリー展開がRPGゲームのように進んでいくので「おいっ」と思ってしまった。次に主人公のスカーレットが絶叫するシーンは「エヴァンゲリオン まごころをきみに」と重なってしまう。物語の途中、渋谷でみんなが躍っているシーンなんか、導入の仕方が古き名作「雨に唄えば」のブロードウェイ・メロディに、踊ってるシーンはThe Boomの「風になりたい」に見えてしかたがない。また、スカーレットがいる世界の人々の動きが芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」に似てはないか。いや、死しても飽くなき人間の欲望が渦巻くこの世界はまさに「蜘蛛の糸」の世界ではないか?
芸術が誕生して何千年かは知らないが、多かれ少なかれ影響は受けるだろう。インスピレーションを得るのは問題ないし、作って結局どうしても似たようなものができてしまうのも致し方ない部分はある。しかしここまで既視感が多いと「うーん」と言わざるを得ない。新しさを感じないのが最大の欠点か。そういえば監督の前作も新しさは感じつつ「美女と野獣」のような作品ではあった。そのような既視感が連続でとなると、どうしても評価を高くつけることはできない。
しかし、アクションやエンタメとしては確かに面白い。演出としては見ごたえあるし、観てて飽きはこなかった。見どころ多く楽しませる部分としてはポイントは高い。しかしそれでもラストシーンにはケチがつくなあ。もちっと何とかならんかったのか・・・。
全体的には没入感ある面白つくりはしているも、どうしても既視感がぬぐえない、ちりばめられた“新しくない作品”に思ってしまう。だがアクションや世界観、演出は見応えたっぷりかつ現代人が忘れがちな絆をテーマにしてる部分から、点数は高くないにしても比較的良作な作品である。
良い意味での期待外れ(細田守という先入観捨てましょう)
細田守監督が独立して最初に手掛けた作品「時をかける少女」を映画館で観てインプレッションを受け、その後ウォッチをしてきました。
いろいろ賛否両論あるとは思いますが、これまでの細田作品というイメージを頭に思い描いてきた人が、期待外れに終りがっかりしてしまうことは想像できます。
しかし、他の優れた監督である新海誠や宮崎駿がアニメファンのみならず一般に大ヒットした作品を世に送り出して以降、自分自身の作風を(良くも悪くも)崩すことなく、ある種のマンネリズムに陥ってしまったことを思うと、この「果てしなきスカーレット」は今までのマンネリズムに縛られることなく新境地に達したなというのが素直な感想です。
(新海誠は「雲のむこう、約束の場所」を劇場で観てから、宮崎駿は「未来少年コナン」をテレビで観てからずっとウォッチしてきました)
この二人を比較として挙げるのは僭越かも知れませんが、ある種の商業主義に走ってしまった感があり、アニメ作品としてはそれなりに面白いかも知れませんが、ここ10年以上(それ以上かも)なんだかなーという感じがずっとありました。
細田守という記号、先入観を横に置いて作品そのものを考えた場合に満足できるかと言えば、いろいろ思うところも正直あります。ただ、一般の期待を裏切って新境地に踏み込んだという部分で、今後の細田守の作品もあっと驚くことやってくれそうだなという気がしてなりません。
よくこんなの作ったな
こんな質の作品は、シネコンで大々的に上映されるような作品ではなく、都内の意識高い系の独立系劇場でひっそりと上映されるような作品。劇場がガラガラだったのも納得。スピリチュアルなカルト作品と言って良い。
エンタメ作品ではではなく、ホドロフスキーの「エル・トポ」とか、テレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」とか、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」とか、「2001年宇宙の旅」の終盤のスターゲイトに入って行くシーンとかを想起させる。
内容はかなり抽象度が高く、普通のエンタメを期待して見ると裏切られる。美しい映像とともに哲学的で崇高なテーマがダイレクトに提示されるので、爆睡する観客がいてもおかしくない。
私は映像がとても美しいこともあってグイグイと引き込まれた。
渋谷みたいな場所でダンスするカラフルなシーンは、唐突だけど、物語のテーマを際立たせる至高の演出だったと思う。
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