「子供が「スーパーマーン」って呼んだらさぁ…」スーパーマン snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
子供が「スーパーマーン」って呼んだらさぁ…
まずはクラークケントからスーパーマンへの変身シーンが皆無で、これこそがスーパーマンの醍醐味だと思っている自分としてはここは残念ポイントだった。
ロイスレインとの長い口論を描くなら変身シーンを入れて困った人々を助けるヒーロー像もたくさん描いて欲しかった。
また本作のスーパーマンが戦いでは最強ぶりを見せてくれはしたものの、メンタル的には弱さを前面に出しており、そうした部分こそが良くも悪くもジェームズガン版スーパーマンなのかもしれないが、好みが大きく分かれそうだ。
作品としてはスーパーマンのクローンをヴィランとして登場させるあたりはクリストファーリーヴの4作目からネタを拝借したあたりはニクイなぁと。
クリストファーリーヴ版では核兵器廃絶をテーマとしていたのに対し今作では反戦メッセージが色濃く出ていたように思う。
そんな戦場での少年のスーパーマンへの呼びかけにジャスティスギャングの連中が代わりに駆けつけてくれはしたものの、ここはやはりスーパーマンにカッコよく登場してもらい子供たちに夢を与えて欲しかったと思ったのは自分だけだろうか。
キャラクターとしてはニコラスホルトのレックスルーサーもとても良かったが、何といってもスーパーマンの相棒である犬が強烈にカワイイ。
脇を固める各メタヒューマン達もそれぞれ魅力的でよかったし、こうしたチームプレイはもはやジェームズガン監督としてはお手のものなのだろう。
ピースメイカーやスーパーガールのサプライズもさりげない感じでよかったし、何と言っても某MCUのようなポリコレ色が全く無く安心して丁度よく観れる作品だった。
今作で本格的にジェームズガンのDCが動き出したという印象だがMCUみたく焦って中途半端な作品を乱発せず、じっくり一作品ごとに丁寧に作っていって欲しいものだ。
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