劇場公開日 2025年7月11日

「ダークナイトのようなストーリーを期待して観に行ってしまった」スーパーマン えすけんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ダークナイトのようなストーリーを期待して観に行ってしまった

2025年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

大手メディア「デイリー・プラネット」で平凡に働くクラーク・ケント、彼の本当の正体は人々を守るヒーロー「スーパーマン」。子どもも大人も、愛する地球で生きるすべての人を守り救うため、日々戦うスーパーマンは誰からも愛される存在。
そんな中、彼を地球の脅威とみなし暗躍する、最高の頭脳を持つ宿敵=天才科学者にして大富豪、レックル・ルーサーの世界を巻き込む綿密な計画が動き出す(公式サイトより)。

絶対的な正義であるスーパーマンと悪役の理が逆転する、現代社会の世相を反映したような、そもそも正義とは的な、脱構築というか再定義というか、どこかダークナイトのようなストーリーを期待して観に行ってしまったので、その意味では期待外れだった。悪役の行動原理が理ではなく利になっている時点でちょっと醒めてしまった。

圧倒的な強さは支配的な暴力と表裏一体である。価値観が多様化し、かつてより論点が細分化され、完全な勧善懲悪が消失した現代において、スーパーマンといえどそれがただの独善ではないと本当に言いきれるのか、それをクラーク・ケント個人の判断のみに依っていいのか、みたいな展開は、設定やプロットを鑑みても、いけたはずなのになーと感じた。

映像はすごい。IMAXで見たのでなおさら。バカ犬がかわいい。日本でやったらクラーク・ケントは新田真剣佑。

えすけん
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