「新たなる王道ヒーロー神話の誕生」スーパーマン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
新たなる王道ヒーロー神話の誕生
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DCユニバース第1作。
IMAXレーザーで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
無くならぬ戦争。加速する分断。世界はいったい何処へ向かうのか。混迷を極める時代にこそ「希望」が必要だ。
希望とは、特別な存在では無い。例え空を飛べなくても、優しさと平和を希求する想いがスーパーパワーとなり得る。
誰もが困難に打ち勝つ力を持ち、誰かの希望になれるのだと謳い上げる、新たなる王道ヒーロー神話が誕生した。
本作のスーパーマンは無敵ではない。負けるし、正義感で後先考えず突っ走ってしまうし、恋人に戦い方の未熟さを指摘されて喧嘩してしまうし、とても人間臭い存在として描かれる。
先行作品には無い切り口で斬新だ。このどうしようもない人間臭さが、クライマックスの演説に繋がり胸を熱くさせる。
失敗しても、それを次にどう活かすかが肝心だ。生きていく上で大事なことだと思う。改めて教えられた気がする。
ジェームズ・ガン監督はまたもや抜群のセンスで、素晴らしい仕事をしている。DCU本格始動に相応しい傑作だ。
こんなヒーロー映画を待っていた!
[余談]
企みを暴かれ、敗北した直後にレックス・ルーサーの浮かべた表情が印象に残っている。もしかしたら彼は、単に野望のためにスーパーマンを排除しようとしたわけでは無く、自分なりの正義に基づいて倒そうとしていたのだろうと思わせるものだったからだ。ニコラス・ホルトの名演のなせる業だと思った。
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