「薄味」スーパーマン マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
薄味
スーパーマン(Superman)
アメリカDCコミックスを
代表するヒーロー
初登場は戦前の1938年で
マントを羽織りあらゆる
超常的能力で人々を救う
計り知れないオマージュを
産んだもはやヒーローの元祖
「あれを見ろ!」
「鳥だ!」
「飛行機だ!」
「いやスーパーマンだ!」
の決まり文句はあまりに有名
なお連載はいまだに続いており
DCコミックスの他ヒーローと
コラボした「ジャスティス・リーグ」
などでも活躍
近年はLGBTの影響を受けて同性愛者に
なったり色々大変なことになっている
伝統的コミックでようやるわ
その正体は
滅びゆくクリプトン星から
地球に脱出したクリプトン人
カル・エルだが地球人の夫婦に
育てられ普段は新聞社
「デイリープラネット」のダメ記者
クラーク・ケントを名乗っている
同僚のレインは後に結ばれるが
当初は正体を明かしていなかった
映画版は何度も作られており
もっとも有名なのは
1978年からのクリストファー・リーブ
主演版であろう
あのスーッと飛び立つシーンは
印象に残っている人も多い
宿敵ルーサーは
ジーン・ハックマンだった
このシリーズは
続編で爆コケして終わったが
後にヘンリー・カヴィル主演の
ザック・スナイダー版で復活
今作はネットではしょっちゅう燃えてるが
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」等
撮る作品は面白いジェームズ・ガン
海の向こうでは
なんかスナイダー版信者が
必死にネガキャンしてる
らしいけど面白ければ関係ない
さてどうだったか
もうスーパーマン
観に来るような人
みんな知ってるでしょう的な作りで
へぇと思ったがそれでいて
なぜスーパーマンが地球に来たか
漠然と行動によって世間が認識していた
その理由をいつもの悪党
レックス・ルーサーがSNS等を使って
捻じ曲げていくという今っぽい
展開となっている
作り手のこんな古い作品だし
的なメタな演出が結構あり
目新しさが感じられなかった
長寿シリーズの難しさである
まずケントの正体を
レインがもう知っている
ここってスーパーマンの中で
結構重要なところのはずなんだけど
観る側も結婚して
子供産みまくることとか
知ってる事ではあるけど
そもそもリブートの意義って
知らない世代向けではと考えると
本末転倒な気がする
どこからどこまで描くかを
考えると今作のテーマ
前述の通りスーパーマンが地球に来た
理由は人類の救済なのか?
侵略なのか?という焦点で推そうと
してる感じなんだけど
なーんか薄味
ポイントはスーパーマンが
アメリカからほど遠い独裁国家の
隣国への侵略行為を食い止めた事
それにスーパーマンの基地に
残された両親のビデオメッセージ
を切り取り加工し組み合わせ
ルーサーはスーパーマンの
地球侵略行為の一環だと捻じ曲げて
印象操作するとこれがまあうまく
いってしまう
っていうかいきすぎ
昨今の新聞テレビみたいなやり方
これにペンタゴンの連中も
コロッと騙されます
騙されすぎだろ
まあ登場人物が全体的に頭がよくないのは
ガン作品に言えるとこあるけど
ルーサーの陰謀も思わぬところから
バレますし
だから全体的にスーパーマンは
ヒーロー止まりで
テーマや展開は別にスーパーマン
である必要はない感じ
スーパーマンの世界観を
当てはめただけみたいな感じ
よほどガンはいやいや
引き受けたんですかね
まあ擦りすぎってだけですかね
長寿シリーズだけにどこからやんのか
どのくらいの設定を先出しできるのか
そんなこと悩むくらいならリブート
する必要もないんですけど
こないだまでやってた
「機動戦士GundamGQuuuuuuX」
が設定を踏襲しながらも
ガンダムオタクすら先が読めない
展開でじゃあガンダムじゃないか
というと「ガンダム」だわと納得
させられる内容でこりゃ見事なもんだと
感心しただけに余計思うのかも
しれません
なんだろう
まぁ面白いんじゃないの
と思って劇場出たが
思い出して感想書いてるうちに
やっぱつまらなかったわ
と気がついた
もっと多様性とかぶち込もうとして
途中でやめた感じがすごくする
それくらいとにかく
「薄味」
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