劇場公開日 2025年3月7日

ケナは韓国が嫌いでのレビュー・感想・評価

全42件中、1~20件目を表示

3.5人生における幸せとは何なのかという問いを突きつけられる

2025年3月11日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

幸せ

主人公のケナに明確な夢や目標があるわけではありませんが、韓国では生きていられないといういら立ちがスクリーンからひしひしと伝わってきます。そんな人生に葛藤する女性を等身大で演じているのがコ・アソンです。

ポン・ジュノ監督の傑作「グエムル 漢江の怪物」(2006)でソン・ガンホ演じる主人公の中学生の娘役を演じた天才子役で、怪物に連れ去られたあの彼女が成長して、現代に生きていると仮定して見ると、また違った趣も加味されるでしょう。

観客はコ・アソン演じるケナの目を通し、異国の地で生きてみることで、本当の居場所はどこなのか、自分とは何者で、人生における幸せとは何なのかという問いを突きつけられ、道を切り開いていこうとする姿を追体験していくことになります。

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和田隆

2.5前向きになれる作品

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

監督による舞台挨拶があると聞き、タイトルのインパクトに惹かれていた作品だったのもあり鑑賞してまいりました。

主人公を通して韓国が住みづらい国という事が語られるのですが、全体に嫌味な描写がありません。
韓国は寒い、目上の者が偉い、家父長制度などなど、さらっと流して描写する手際が実にお見事でした。
特に、試験に落ち続けている友人との掛け合いは最高です。
韓国が抱えている問題点を友人同士の描写だけで浮き彫りにしていました。

そして、「海外に移住し、永住権を得てマイホームを建てる…一見すると成功者に見える韓国人でさえ、退屈な日々を持て余しているだけ」という監督のメッセージが強烈に伝わります。
それでもめげずに海外移住を目指すケナを最後は応援したくなりますよ。
前向きになれる作品だったので非常に楽しめました。

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かもしだ

3.0地獄の韓国、地獄の日本

2025年5月1日
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鑑賞方法:映画館

直近の海外はベルリンだけど
世界ってもっと気楽に生きてるのかもね。

インドニージャンのボンボンの言う
「日本人とコリアンは家が太くなさそう」
ってセリフが1番刺さったな。
日本がシタガイコクになったんだなって。

たぶん「そこが生きづらければ逃げたらいいよ」
ってメッセージを発してる気がするけど
これを救いと思うか大きなお世話と思うかは
今の自分が幸せかどうかを試されてる感じがするわね。

時系列わざとめちゃくちゃにしてるけど
まあなんだろ、自分的には効果的な演出ではなかったかも。

とはいえ寝なかったから面白かったのかも。
あと俺友達いないからわかんないことも多いわ笑

通りすがりの登場人物ばかりなのが
主人公の生き方みたいで興味深かったな。
あとぐグエムルの子だってさ!おっきなったなあ!

それでは3本目に行ってきます!
皆さんもハバナイスムービー!

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きーろ

3.5海外への憧憬

2025年4月29日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

癒される

自国に生きづらさを感じる人間の物語。仕事にも恋愛にも失敗したわけではないが、何か不満を感じてしまう女性。なんの展望があるわけでもなく何となく海外へ。しかしそれなりに頑張って大学院を出る。周囲の同国人も不安を抱えながらそれなりに頑張っている。
個人的には気持ちはよく分かるし、そういう人いたなあと思いだされる。やっぱり外国に行くと何かこれまでと違う人生が始まる気がするものです。自分の今の生活が嫌いということもあるんだろうけど別に韓国の問題じゃなくて、それ以上に冒険への憧れがあるような気がします。
海外で学ぶ学生は先進国より途上国の人間のほうが金持ちというのはリアル。

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FormosaMyu

4.5好きなように生きなさい

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

政治的混迷が続く韓国。親日だったユン大統領が罷免されたので、おそらく次の大統領は真逆の反日になるのでは?とのことで、Kポップ好きのうちの妻と娘は選挙で大統領が決まる前に韓国旅行に行くとのことだ。
韓国ドラマで貧富の格差、学歴社会、自殺率の高さ等生きづらさについては散々見てきたが、そんな「韓国が嫌いで」家族や恋人の存在を顧みずニュージーランドに飛び出すって話にとても興味をそそられ鑑賞することにした。結果、素直にいい映画だったと思います。
ニュージーランドに着いてケナがジェインと街角でワインを飲みながら食事をしてたら、おっちゃんに「ここは飲酒禁止だ」と言われ「英語も喋れないのに来るな!」と吐き捨てられていたが、そうなのです。まさに「郷に入れば郷に従え」なのです。でもニュージーランドでは英語さえ喋れてコミュニケーションがちゃんと取れれば差別も貧富の格差もあまり感じることなく暮らしていけるようです。だから韓国ではいつもしかめっ面でなんか可愛くないケナだったが、少しずつ活き活きとしてきて笑顔もこぼれるようになっていた。それには彼女なりの色んな努力(元々勉強も頑張る方だったようだったし)や生きる為の苦労(バイト生活)があった。韓国でも頑張ればそれなりに道も開けるんだろうが、寒さが嫌いなペンギンのようなケナだったので温暖なニュージーランドの方があってたんだと思う。
私は単身赴任で海外暮らしを経験したことがあるが、その頃は英語もあまり習得できず現地に馴染めず、少し辛かった。しかし今となってはもっと積極的にその国と人に関わって自分の心も含め馴染んでいくことができていたら、自分の人生も少し変わっていたのではないか?と反省してる。なのでケナは立派だし素敵だと思います。
最初、韓国を出る時にはスーツケースに入りきれない程の荷物を持ちこもうとして空港で荷物整理をしていたが、一時帰国し再びニュージーランドに行く時はバックパッカーのようになっていた。確かに「幸せ」って言葉は過大評価されてる気はするけど、。ケナは着実に小さな「幸せ」は掴んでいたように私には見えた、。

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アベちゃん

4.0原作読んでたから分かったところは、いきなり映画見て分かるんだろうか

2025年4月22日
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鑑賞方法:映画館

原作が面白かったので、観に行った。

オーストラリアがニュージーランドになってたのは、何でだろ。
特に理由もないと思うんだけど、大人の事情?

それ以外は、刈り込まれてはいたけど、
大すじ原作どおり。

ただその刈り込み方が…
原作読んでない人には、あれで分かるんだろうか、というところがいろいろ。

とくに、韓国を出ようと思った理由。
原作ではもっと具体的で説得力があると思うんだが…

なお、身近な人が何人か死ぬけど、あれは原作にはなかった。
どんな意味を持たせたかったんだろう。
OECDで自殺率1位、ってのを具体化したかったのか?
だとしたら、蛇足でしょう。

でもまあ、
ケナ役のコ・アソンさんが絶妙だったし、
原作の世界が目で見られて満足♪

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島田庵

3.5ケナは結構恵まれてると思うんだけど自国が嫌いなのか…

2025年4月20日
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ケナは結構恵まれてると思うんだけど自国が嫌いなのか…

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Mr. Planty

3.0我が強め

2025年4月19日
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単純

まあ、ケナがワガママなんだとは思いましたね

私は韓国では生きづらい、とは
学生時代に気づいてるようなもんだし、
会社勤めしてから上司とのやり取りで決定打になるのはナンセンスじゃない?

国はどうあれ、ケナの周囲を彩る人々はそこまで思い詰めなくとも
多幸感に溢れているように見えたし、

そこが皮肉っぽかったですが
意図はしてないとこでしょうね

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Sue Cat Boy

5.0「名作再び」

2025年4月17日
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楽しい

興奮

幸せ

今年96本目。

韓国の名作をまた見る事ができました。新宿武蔵野館で。韓国のお酒が飲んだ事ないが描写お気に入りです。母国とニュージーランドを交互に。この交互にが非常にいい作り方。ケナ魅力的、一般のハングルの発音が凄い好きです。

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ヨッシー

後悔を恐れずに行っちゃえ行っちゃえ

2025年4月11日
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鑑賞方法:映画館

 なれ合いが横行する職場、女性は結婚・出産が当たり前の周囲にイライラが止まらず、ニュージーランドへ移住しようとする若い女性ケナのお話です。

 「鬱陶しい母国を捨てて外国へ行ったって、そこでの目的意識がないと単なる逃避になるよ。気に入らないからと捨てるより、自分で良くしようと努めなくては」と大人はケナに言いたいだろうし、それが正解かもしれません。でも、「海外に出てそれを知る事が出来たなら、それも収穫。行け行け。邪魔なものは捨ててしまえ」と背中を押したくなりました。

 若い人には響く物語じゃないかな。「日本が嫌いで」飛び出したい人も居る筈。訳知り顔の説得は無視して後悔を恐れずに行っちゃえ行っちゃえ。

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La Strada

4.0旅せよ、ペンギン。

2025年4月7日
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まず邦題が良い。原題がどんなニュアンスか分からないけど、この嫌い「で」ってとこが本当に効いててめちゃくちゃ良いタイトルだと思います。

仕事も恋人も家族との関係も悪くはないのに何故か煮えきらないケナが、生まれ育った韓国を離れニュージーランドに渡るというストーリー。時間軸が行ったり来たりするのがちょっと混乱するけど、韓国の現状や移民を受け入れる側の価値観など色々詰め込まれた内容になっていました。

韓国にいる時のいつもどこか不満そうなケナと、ニュージーランドで楽しそうに過ごすケナの対比の表現が上手かった。自分の生まれた国が嫌いな人もいれば、自分自身を嫌いな人だっている。なんだかんだケナはめちゃめちゃ行動力があるしモテるしちゃんと仕事もするし、どこにいても上手いことやっていけるでしょう。

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はるたろう

2.5ちょいちょい

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

時間が前後したり、誰が亡くなったのか、分かりづらい所があった。空港でトランクを開け、成功とかのたまう、あいみょん+三浦透子みたいなヒロインにも共感出来なかった。
幸せという言葉は過大評価されてるに共感。30歳になって肩の力が抜けた様子には正直、良かったねと言いたい。

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トミー

3.0ケナって誰の心にもいるよ

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーは過去現在と行ったり来たりでちゃんと見ていないとあれ?どっちって見失う。
ケナの人物像が暑苦しくなく、何となく韓国をでたいって描写がリアル。行くか残るかで大概の人は残るであろうに。行ったらそりゃそうなるのね。目的もないんだからって納得のストーリー。
しかし、もう少しケナに試練や目的があった方が感情移入しやすかったのでは。
名作にならなかったのはこの設定が弱すぎるからではないだろうか?
無いなら無いで少し悲惨にするとか、パンチがストーリーに欲しかった。
ケナが時間とともに変わっていく描写はとてもよく、髪が伸びたり、肌の色が変わったり、タツゥーが入ったりとちゃんと描いていて好感が持てる

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るい

4.0自分の居場所は自分で作る

2025年3月27日
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韓国から出て、ニュージーランドに移ったって、自力で生き抜く覚悟ができなければ、意味はない。
自分の価値観が決まればブレない。
頑張れケナ。

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jiemom

4.0やはりどこか似ているかも

2025年3月25日
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鑑賞方法:映画館

決して家族が嫌いというわけではないのに、経済的、社会的、いろいろな意味で、追い立てられるような生活を余儀なくされ、生きづらさを感じていたケナ。移住先のニュージーランドは、気候が暖かく、アルバイトの賃金も、生活に困らない程度のものは確保でき、学生生活もそれなりに充実しているようでしたが、同じく故郷を捨て、豊かな生活を送っているようみえた同郷の韓国人家族の父親は「ココには何もない」とつぶやき、何故かあまり幸せそうにはみえませんでした。

2024年の世界の合計特殊出生率を低い順から並べると、香港0.8 韓国0.9 シンガポール1.1 日本1.1(推定)。このうち香港とシンガポールはいずれも都市国家型で住宅価格や生活費が高騰しているのが主因のようですが、韓国と日本はそれなりの国土があるにも関わらず、出生率が低迷している点で共通しています。

二国の共通点はともに儒教的な家父長制度の名残があり同調圧力の強いところでしょうか。でももともと、ゲノム解析では日韓の類似性が高いことは以前から明らかにされていましたし、最近の科学雑誌では、韓国人に縄文人の遺伝子をかけあわせシュミレーションすると、日本の現代人の遺伝子とほぼイコールになったとの記事も読みました。3万年ほど前の大陸と地続きだった時代から、互いに影響を与えながらもともと同じような歴史をたどってきたのかもしれません。

そういえば、「日本が嫌い」と言って、留学し長らく海外駐在をしていた人が私の近くにもいます。

異国の地で散った友人と、夢でジャンクフードをいっしょにお腹いっぱい食べるシーンが大好きです。「あんたそれにしても沢山食べるね・・・私、幸せってさ。みな過剰評価していると思うんだよね」といったケナのセリフが特に印象的でした。

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pen

1.5テーマは現代的で良かったと思う

2025年3月22日
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知的

難しい

韓国の映画はほとんど観たことがないけれど、予告編がずっと気になっていたので、観に行きました。

結論から書けば、あまり面白くなかった。
テーマは非常に現代的で良かったと思う。

最大の問題は、主役の俳優に輝きがあまりなくて、感情移入が出来ないこと。
多分、あえて観客を同化させず、突き放した上でテーマに踏み込ませて、物語を観せようと意図しているのだと思う。

テーマとシンクロさせるために、硬質で覚めた映画を作ったのは意図しているのだと判るけれど、でも、物語としては、それじゃつまらないよ。

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ねこたま

3.5こんなんZ世代が観たら 日本からみんな居なくなってしまうのでは!?...

2025年3月21日
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こんなんZ世代が観たら
日本からみんな居なくなってしまうのでは!?
とも思ったけど
ケナの持つ弱さや強さも、ケナ独自のもので
真似も出来ないし同じ人生も二つと無い。
ただ現在の社会に刺さる映画であることは間違いなく
答えの一つになっていると思った。

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とりから

4.0"幸せ"って言葉は過大評価されてる気がするんだよね

2025年3月19日
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数年前に観た「ひと夏のファンタジア」には魅了されたが、今回のチャン・ゴンジェ監督の最新作もとても気に入った。

この監督は語り口がとても優しく上手い。
貧困、男尊女卑などステレオタイプに陥りやすい設定を過度に強めることはしない。ケナの家族は貧しいが典型的な家父長制家庭ではない。父親は勤勉で娘想い、母はケナに新居費用は要求するが毒親ではないし、ケナの彼氏にしても確かに儒教的思想は持っていそうだが、悪意はなくケナへの視線は常に優しい。皆どこにでもいる等身大の人間として描かれている。この塩梅が上手い。

ニュージーランドでは様々な人たちとの出会いを様々なエピソードで紡いでいく。高揚感や死を織り交ぜながら、現在と過去を行き来させる。この辺りの構成もとても上手い。

ラスト近くハンバーガーショプでの負け組の友人との会話(夢想)が印象に残る。「本当の幸せって、寒くなくて食べれること」「僕は日当たりが良くて、眺めがいいことかな」。

シンデレラのように劇的に何かがあるわけでもないし、起承転結や予定調和があるわけでもない。人生はそんなもの。でもニュージーランド出発前に比べたら、ケナの表情は明らかに穏やかになっている。これだけは間違いない。

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sugar bread

3.5羨ましさもある

2025年3月19日
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鑑賞方法:映画館

ケナは決断が早く芯があり、そしてモテる
頭も良いし、スタイルも良い。が生きづらい
「恵は日本が嫌いで」としても同じ映画が作れそうなぐらいに東アジア共通の何とも言い難い閉塞感。大きな不幸もないけど大きな幸せも無い。寒いのが嫌いなのは自分だけで他人は案外楽しく暮らしているんじゃないのか?と問いかけ、「幸せ」に期待し過ぎるなと解く。そうかも知れないが違う場所を探してまた旅に出ても良いと思わせてくれるケナの生き方が羨ましくもある

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木曜日

3.5ケナみたいな人生観の人は案外、居るかも

2025年3月18日
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主人公「ケナ」みたいな人生観の人は居なさそうで結構いるのかも知れません。

今の世の中に順応する生き方ができない人なんて、たくさん居るのでは無いでしょうか?

もしも、自分が若い頃に戻れるのなら、ケナみたいに自由に、別の国でチャレンジして生きてみるのも良かったのかも?

若い人は、この映画🎞を観て、いろんな風に視野を広げて、生き方を模索して欲しいです。

それと、真面目に頑張って、真っ直ぐ働き生きてる人は、この映画🎞をみると、もっと自由に肩の力を抜いて生きてもいいのかも?と思える映画🎞だと思います。

余談。。。
主人公「ケナ」は男の人にモテるんですね

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