「好きなように生きなさい」ケナは韓国が嫌いで アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
好きなように生きなさい
政治的混迷が続く韓国。親日だったユン大統領が罷免されたので、おそらく次の大統領は真逆の反日になるのでは?とのことで、Kポップ好きのうちの妻と娘は選挙で大統領が決まる前に韓国旅行に行くとのことだ。
韓国ドラマで貧富の格差、学歴社会、自殺率の高さ等生きづらさについては散々見てきたが、そんな「韓国が嫌いで」家族や恋人の存在を顧みずニュージーランドに飛び出すって話にとても興味をそそられ鑑賞することにした。結果、素直にいい映画だったと思います。
ニュージーランドに着いてケナがジェインと街角でワインを飲みながら食事をしてたら、おっちゃんに「ここは飲酒禁止だ」と言われ「英語も喋れないのに来るな!」と吐き捨てられていたが、そうなのです。まさに「郷に入れば郷に従え」なのです。でもニュージーランドでは英語さえ喋れてコミュニケーションがちゃんと取れれば差別も貧富の格差もあまり感じることなく暮らしていけるようです。だから韓国ではいつもしかめっ面でなんか可愛くないケナだったが、少しずつ活き活きとしてきて笑顔もこぼれるようになっていた。それには彼女なりの色んな努力(元々勉強も頑張る方だったようだったし)や生きる為の苦労(バイト生活)があった。韓国でも頑張ればそれなりに道も開けるんだろうが、寒さが嫌いなペンギンのようなケナだったので温暖なニュージーランドの方があってたんだと思う。
私は単身赴任で海外暮らしを経験したことがあるが、その頃は英語もあまり習得できず現地に馴染めず、少し辛かった。しかし今となってはもっと積極的にその国と人に関わって自分の心も含め馴染んでいくことができていたら、自分の人生も少し変わっていたのではないか?と反省してる。なのでケナは立派だし素敵だと思います。
最初、韓国を出る時にはスーツケースに入りきれない程の荷物を持ちこもうとして空港で荷物整理をしていたが、一時帰国し再びニュージーランドに行く時はバックパッカーのようになっていた。確かに「幸せ」って言葉は過大評価されてる気はするけど、。ケナは着実に小さな「幸せ」は掴んでいたように私には見えた、。