フロントラインのレビュー・感想・評価
全211件中、161~180件目を表示
気づいたら、涙がとまらない
小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、そして圧倒的な存在感の窪田洋介。
そして女子2人が、役者でした。
まだ誰も、何もわからない時に挑んでいく医師と家族と行政。生命の安否すら予想できない、危機的状況の中で、それぞれの世界の「常識」と、闘う姿に、この映画の意義を感じた。
制作は大変だったと思うが、この映画は、全ての日本人に観てほしい。行政マンにも、こういう人がいるなら、日本もまだまだ捨てたものではないかも、と一筋の光明を感じた。
全ての関係者の方々に、改めて感謝したい。
アカデミー賞作品の後だけに🤭
コロナ禍のきっかけとなったクルーズ船の中での、医療従事者(D-mat)と厚労省のいけすかない役人の対立軸、と思って見にいったら全然違った😅
とにかく男性陣がカッコいい❣️小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介。特に小栗旬といけすかないと思ってた厚労省の役人役の松坂桃李の2人の関係。いけすかないのは最初だけ、実は熱い男だった。「俺だって、人の役に立ちたいと思って、役人になったんですよ」静かな口調で言った言葉に痺れました。あと、最後に「偉くなれよ。そうすれば現場の俺たちはやりやすくなる」っていう小栗旬のセリフも、電話越しってのもまた良かった。
アノーラ、サブスタンス…、アカデミー賞作品の派手な演出とか女性の裸とか、そんなものばかり見せられて正直うんざりしてました😮💨観終わった後の静かな感動…。観て良かったーって思ってます。
何が起こっているのか報道でしか分からないこともあり、マスコミの対応は多少誇張しているところもあるかもですが、そんなもんだろうと。なんか変なこと言い出した大学教授はなんだったのか。これではいけないと気づき始めた、女性キャスター。様々な角度から、人間模様を映し出した秀作です。
最前線で守るべきは、この国か、目の前の命か。
初日初回大入り!
リアルタイムで世界中が経験した、あのパンデミックを描いた作品とあって、皆さんの関心の高さが伺えます。
(本作→ドールハウスと行きたかったんだけど、こっち、12:00終わり、あっち、11:40開始でさすがに無理ゲーだったorz
10分かぶりならイッちゃうけど20分は、、、戦えなかったorz)
日本で最初の新型コロナウィルスの集団感染が発生した「ダイヤモンド・プリンセス号」
中では何が起きていたのか?
事実に基づく物語です。
2000年2月の出来事なんですね。
"もう"なのか"まだ"なのか。
あれから5年経ちました。
毎日どの番組でも何時でも、TVに映し出される「豪華客船」
子も小さかったし、横浜港は近いので、毎日緊張しながら行方を見守っていた事を思い出しました。
あの頃はまだまだ未知のウィルス。
感染したら「死」というイメージで、とても恐ろしかった。
日本には未知のウィルスへの対応が出来る専門の医療チームがなかった事もあの時初めて知りました。
そんな中要請を受けたのは、地震や洪水などの災害時に対応する派遣医療チーム「DMAT」
専門外の医療チームの皆さんが最前線に立って戦ってくれていたんですよね。
今更ながら本当に頭の下がる思いでした。
政府の対応が遅いとか、いつまで隔離しておくのかとか、逆に、家に帰しても大丈夫なのか、などなど、マスコミ含め我々も好き勝手に発言していたように記憶していますが、先ずは何よりも、この最前線で戦ってくれた医療関係者の方々はじめ、最善を尽くそうと尽力してくれた官僚やクルー達に心を寄せるべきでした。
乗客の方々も船内という閉鎖空間で長い間隔離され(25日間!)不安で不安で堪らなかったと思います。
ましてや家族が感染したり、自分も症状が出てしまったら。。
想像を超える精神状態だったと思います。
お辛い経験をされ、トラウマになっていなければいいなと思ってしまいました。
そこで働く人々の事を考えれば、安易に受け入れますと言い難かった医療機関の立場も分かる。。
だけど誰かが手を挙げなければならなかった状況で、申し出てくれた病院や宿泊施設を提供してくれた方々の存在も忘れてはいけませんね。
この未曾有の事態を一致団結して乗り越えようとした方々の存在。
医療に携わる者としての信念を曲げる事がなかった皆さんの、精神力の強さを見せつけられました。
戦うべきは未知のウィルスであるはずで、
そこに注力したいのに邪魔が入る。
責任を取りたくない官僚や、視聴率至上主義のマスコミ、厳しい世論とも戦わなければならなかったのだと知り、心が痛みました。
安全地帯で無責任に発っする事が、こんなにも現場の方々を傷つけて、邪魔をしている事になるんだと痛感しました。
結城先生、仙道先生、真田先生、厚労省の立松さん、船内スタッフの鳥羽さんなど、実際にモデルになった方がいらっしゃるのですよね。
(真田先生を演じた池松君。
常にマスクを付けっぱなしにして顔に
"マスクの跡"を付けたそうです)
改めて感謝とお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいになりました。
人ごとではなく、自分事として観られる作品です。
風化させない為にも是非!
ここで終われば良いものを。。
やっぱりひと言失礼しますm(__)m
作品としては、脚色されている部分があるのは承知ですが、マスコミの描かれ方が極端過ぎでは?と思ってしまった。
(そうじゃないと信じたい気持ち含め)
ちょっと残念。
アイラブみつけんさんがあんなに酷い奴だったのはカナシミ〜でした。
あ〜ゆうゲスも巧いからやんなっちゃううううー
桜井さんの心変わりもチョロ過ぎて(°▽°)
小栗君は例のアレのおかげ(せい?w)で、英語、勉強したんだな〜と伝わったw
森七菜ちゃんはもっと英語頑張れーー
ともあれ、小栗君、窪塚君、池松君、桃季君、4人のキャラと関係性に萌え過ぎて燃えた。
個人的MVPは桃季君!
些細な表情の変化とセリフのトーンが良かった。
(ほくろ、デカくなってた?!w)
特に後半。
周囲からは結構すすり泣き聞こえたが、乾いた女のワタクシはやっぱりドライアイ。。
だけど、コーヒーのくだり、ちこっとだけグッとキタ。
滝藤さんが良かったってこと(^。^)b
あのとき何が起きていたのか
記憶に新しいダイヤモンドプリンセスでの集団感染。日本での新型コロナウィルスによる初めての集団感染であり、豪華客船という環境も相まって、たくさんの真偽不明な告発やマスコミ報道がなされ、まだコロナの実態が分かっていなかったこともあり不安になったり興味本位に報道を眺めていたことを覚えいます。
そんな当時現場で起きていた真実を描いた本作。実話ベースではありますが、ドラマチックでヒロイックに演出されている印象。事実が既に壮絶なので、もう少しフラットでもいいのかなーとも思いますが、最後までドラマとしてドキドキしながら観れたので、これはこれであり。
改めて、未知のウィルスに挑み、人命救助に全力を注いだ医療従事者と関係者の皆さんと、船のクルーに敬意を表したいです。
これこそ大災害案件ですね
この映画を制作された皆さんに感謝しかありません
あのコロナ騒動勃発から、早くも5年というべきか、まだ5年というべきか・・・ 少しずつ自分の記憶の中でも、過去のことになりつつあります。
とは言え、思い返せば、私も、担当していた大きなイベントに対して、開催前日に中止勧告が出たり、スタッフから最初の感染者が出たりで、対応に走り回っていました。最初の頃は、前例もないことばかりで、大変だったことを、映画を観ながら、思い出しました。たぶん、この映画をご覧になった皆さんが、仕事に、学校に、生活に、当時の苦労を思い出すと思います。
映画でも出てきますが、当初は、報道機関も、一部の評論家の意見を鵜呑みにして、船内での対応のまずさを非難することに終始していたように思います。当時、それを見ていた私も、何が正しいのかもわからないまま、ただただ不安な気持ちになっていました。でも、この映画を観ることで、その裏で、現場では、どのように考えて、どのように動いていたのか?ということを、改めて知ることが出来て、本当に感銘しました。前例がないことに立ち向かうのに、法律もルールもないですよね、確かに・・・
映画なので、多少の脚色はあるとは思いますが、当時のことをしっかりと物語として伝えてくれたこと、この映画を製作された皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
今さらながら、メディアの悪癖が酷い
小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介ほか、個性派が勢揃いでこのようなテーマの映画に出演してくれて感謝・感謝ですね。改めて、テレビを中心としたメディアのお粗末さが窺えましたね。大した知識もない記者・ディレクター達がにわか知識で拙速な取材・検証でお恥ずかしいかぎり。分からないことを取り上げる時にはもう少し謙虚になればいいのに、幼稚な正義感を込めて「確証バイアス」のもと、自分達に都合の良い結論やら推測を垂れ流すから、視聴者はそのたび毎に右往左往、当事者達は持って行き場のない怒りを溜め込む。PCR検査の陽性者をいとも簡単に「感染」と表現して煽りまくる。新型コロナに限らずウイルスが体内に入っても発症しなければ感染とはいうべきではない。PCR検査の場合、ウイルスが死んでても陽性ななったというのに。それにしてもプライバシー問題や責任問題で表現に苦労したろうに、よく頑張ったね。 船内は法的には日本国ではないので、国も自治体も隔靴掻痒で歯がゆかったろう。初期に船長権限で隔離していれば、あそこまで感染は進まなかったろうに。外国人船長は最後に下船したらしいが、存在感が全くなかった。あの悲劇はそういうことなのだろう。教訓にしないと浮かばれない。
俳優陣が凄すぎて
俳優陣が凄すぎてストーリーが後になってしまいました。イケメン4人の演技力が圧倒され、ストーリーが後になりこの評価です。
小栗さん細かい表情、素晴らしくて本当の医者?と思いました!窪塚さん、いるだけで凄いのに何というカッコ良い医者、絶対現実にいません!
この濃い2人に池松さんの声、話し方好きだなぁ、安心します!
松坂さん、新聞記者を思い出させる官僚の役!
何を演技されてもそこにハマります!
桜井ユキさん、素敵でした!
奥野さんと松坂さんの組み合わせ、空白を思い出しますね!
うーむ、このメンツもう2度とないでしょう。
ありがとうございました!
点をつけるのは失礼だが
未曾有のパンデミックになった
新型ウイルス…
船に乗った医者側の友達と、蔓延しだしてからコロナ感染した友達を両方しっている私
こんな話があったとは…
しかし日本人は誰かをイジメの対象にするのが好きな人種だな
新型ウイルス蔓延中に心臓で入院中だった、母にも、面会ができなかったのであまり会えずに逝ってしまったが
最前線にいた人に感謝を忘れてはいけない
光あるところに陰はある
世界的な快挙を扱った{実録ドラマ}、
例えば「はやぶさ」なら
〔はやぶさ/HAYABUSA(2011年)〕
〔おかえり、はやぶさ(2012年)〕
〔はやぶさ 遥かなる帰還(2012年)〕
と、三本も制作され、
とりわけ〔遥かなる帰還〕で
『渡辺謙』が「最も重要なのはサンプルリターンです」と強く訴えるシーンは記憶に残る。
{社会派ディザスター映画}なら
〔Fukushima 50(2020年)〕か。
ここでも所長役の『渡辺謙』が
「やってられんわ! そんな危険なこと、作業員にさせられるか」と声を荒らげるシーンがある。
表に見えているキャッチーな部分に光は照てられる。
しかし出来事はそれだけだろうか。
豪華クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」で起こった集団感染は
もう五年も昔のことになるのか。
当時は毎日のように紙や映像で逐次が報道され、
我々は示される数値に不安を覚えながら注視したもの。
今日改めて船内やその周辺で起きていたことを示されると、
その時の報道にはかなりの偏りがあったのを今更ながらに知る。
もっとも、本作は「真実を基にした物語」であり、
脚色もされているのは重々承知の上で。
素直に観れば、
世間からの謂われない白い目に耐えながら奮闘する「DMAT」隊員と
それに感化された厚労省の官僚が(顧客第一を旨とするクルーズ船の乗組員も含め)
事態を終息に導いた熱い物語り、と取れる。
中心となる数人だけでなく、その周囲の人々の行動や心情も丁寧に掬い上げる。
多くの彼ら・彼女らが主役なのは論を待たず。
が、今でもことあるごとに噴き出す社会の雰囲気が
物事を却って悪化させる要因になることも繰り返し描かれ
これが影の主人公ではないかと思わせる。
制作委員会にマスメディアが入っていないことからもわかるように、
当該業界に対しての痛烈な批判になっているのがその一つ。
テレビで俗にコメンテーターと称される人々は
専門外にもかかわらずその場限りの意見を述べる。
現状把握も対案も伴わないもので、
ビジネスの場においてはもっとも忌避されること。
「要は三千人全員を下船させ、隔離してしまえば良いのです」が代表例か。
誰が・どのようにとの前提が抜け落ちており、まるっきりの放言。
ただ、大衆はそれに迎合する。
何故にできなかったのかは、本作で明らかにされるところ。
視聴率至上主義はセンセーショナルでキャッチーな発言や映像を
率先し取り上げ、信憑性を顧みることはない、
ましてや流した責任を取ることも。
正しく恐れることの難しさが二つ目。
やり場の無い不安や怒りを、
身近なエッセンシャルワーカーにぶつけることは、
繰り返されてきた。
それが現場の疲弊を生み、
全体のポテンシャルが下がることへの影響は計り知れない。
まわりまわって自身に跳ね返ることを
想像すらできずにいる。
登場人物たちは、皆々「ありがとうございます」「どうか願いします」と
頻繁に頭を下げる。
しかもそれは自分のためではない、
本来は赤の他人である患者や乗客の為に下げている。
我が身に当てはめた時に、
他人の為にこれほど腰を低くすることはできるだろうか。
普段使いの言葉でも、強く心に残るのだ。
あの時の事を私たちは忘れてはいけない
終わりではないが、やっと収束した感のあるコロナ。
あの頃は、一体いつまで続くんだろうと先行きが見えなかった。
今思い出しても、異常事態だった。
瞬く間に世界中で大感染。日本では政府が緊急事態宣言。
人と接しない“3密”が徹底され、あちこちに飛沫防止の仕切り。人々はマスク着用必須。
仕事もリモートワークとなり、多くの店も休業。もしくは廃業。経済は大混乱。
街から人の数が減った。あんな光景、3・11以来だった。
TVも連日感染状況や感染者数を報道。映画も延期や配信へ。スポーツやコンサートも取り止め、東京オリンピックは一年延期。タレントすらTVで活躍の場を失い自宅待機。スポーツ/エンタメ業界にも大打撃。
命を奪われた人も多く…。志村けんさんはショックだった。
私も2度感染。
こういう“異常事態”は遠い国の出来事かTVのニュースで見るしかなかったのに、住んでいる町、身の回り、私自身にも起こるとは…。
3・11と共に生涯忘れはしないだろう。
コロナを扱った映画も製作されるようになってきた。
が、ドキュメンタリーかあくまでコロナ禍を背景にしたものがほとんど。
コロナとの対峙をこんなにも真っ正面から、全国規模の邦画メジャーで描いたのは初めて。
それに対し称賛を送りたいし、私たちが身を持って体験したあの未曾有の事態を描いた本作に関心引かれずにはいられなく、製作発表時からずっと気になっていた。
2020年2月、TVのニュースを見て何が起きてるのだろうと思った。
横浜港に停泊した豪華客船“ダイヤモンド・プリンセス号”の船内で、ウィルス感染。
それがその直前に中国で発生した未知のウィルスである事を知った。それが“新型コロナウィルス”である事も知れ渡った。
船内で感染拡大。客もクルーも隔離。
何か大変な事が起きてるなぁ…と思ったが、
関わった全ての人たちに申し訳ないが、いずれ治まるだろう…そんな程度の関心だった。
それがまさかその後…。
そしてその船内で何が起きていたかなんて、詳しくも知らなかった。
事態の対応に当たったのは、厚生労働省や各医療機関。それから、“DMAT”。
当時ニュースで触れられていたかもしれないが、しかと知ったのは本作の製作が発表され、概要が解禁になってから。
恥ずかしい事に、本当にこんなもんだったのだ。当時の関心など。
この“DMAT”、災害が起こった時、即出動出来る機敏性を持った災害派遣医療チームで、各医療機関や病院所属の者たちから成る。特別なボランティアのようなもの。
東日本大震災他、数々の災害現場に駆け付けてくれたのだろう。
が、あくまで災害時に派遣される医療チームであって、ウィルス感染は専門外。
この後厚生労働省からDMAT内にウィルス感染対策も設けられたそうだが、あの時日本では、ウィルス感染に対する専門機関は存在していなかった…。
そう思うと、ゾッとする。エボラやO-157があったのに、よくやってこれたな、と。
日本ではウィルス感染などそうそう起こらない。そういう楽観視が窺える。
3・11で経験した筈であろう。“想定外”を。
だから専門外のDMATに要請が回ってきたのであろう。
この厚生労働省の判断は間違ってなかった気がする。
コロナは未知のウィルス感染であり、前代未聞の大災害だったと、私は今にして思う。
登場人物たちはフィクションだが、実際に現場で奔走した人々をモデルに。
DMATの指揮官・結城は、何で俺たちが?…という不服さや隊員たちへの感染を心配しながら、この未知のウィルスに対していく…。
見ていて憤りを感じた。
専門外の医療チームの出動に、世間やマスコミや専門家は非難轟々。“素人集団”とまで。
何でそんな専門外の奴らが行くんだ? 分かってない奴らが行くんだ? もっと分かってる奴らを行かせるべきだ。…
ならば聞く。あの時、コロナについてはっきりと知り、迅速的確に対応出来る者が一人でも居たか…?
未知の新型ウィルスだぞ。知る訳がない。居る訳がない。予知能力者や未来人でもない限り。
なのに、ギャーギャーギャーギャー文句だけ騒ぎ立てる。世間が心配に思うのは分かるが、未知の新型ウィルスに対しているんだ。分からない事やどういう治療が最も有効なのか、そりゃあ後手後手にもなる。未知の新型ウィルスに対し、偉そうに御託を並べる専門家って、何の専門なんだ…?
病院側の受け入れもスムーズに行かない。未知の新型ウィルス、感染力や危険度など何も分からない事ばかりで、及び腰になるのも分かる。
だけど、受け入れる側がビビってたら、助かる命も助からない。
病院側の意見もあるだろう。信頼や風評被害もあるだろう。あの病院、あの船の乗客を受け入れたんだって…確かに遠慮したくなる。
非難するのは簡単。暴露動画を上げた医師も。周りに便乗すればいいのだから。
そんなイメージダウンではなく、覚悟を持って受け入れた事を称えて欲しい。
患者や通院者たちだけではなく、医療従事者たちからも不満の声が。感染するから職場に行きたくない。行かない。
そういう声や理事の圧力に、黙ってはいられない性分の結城は反論。
なら、辞めればいい。こういう時の為に医師になったんじゃないか?
この台詞は響いたね。
もう一つ。ある時TV記者から問われる。もしまた同じウィルス感染と対した時、同じ対応をするか…? 結城の答えは…。
小栗旬が熱い。
現場で奔走する仲間を見て、乗客をケアするクルーを見て、苦しむ乗客を見て、そして自分自身も目の当たりにして、信念は一つ。
命を救う。
何で俺たちが…? 俺たちがそこに居るからだ。
やれるべき事をやる。やれる事は全部やる。
…でしょ!DMATは!
(by仙道。窪塚洋介が巧助演!)
厚生労働省から来た立松。最初は絵に描いたような頭の固いお役人で、「絶対にウィルスを外に感染させないで下さい」などと口だけ言う本作のヤな奴ポジションかと思ったら、奔走する皆を見て役人パワーで助力。松坂桃李も好演。小栗旬とのバディ感。
DMATにも家族を持つ者も。自分がもし感染して、家族にも感染したら…? それによって家族が風評被害を受けたら…? 仕事と家族と世間の目に苦悩する真田を、池松壮亮が繊細に。
その世間の目を煽動し、加熱させる報道。
対応の遅れ、下船の遅れ、悪い事ばかりしか報道しない。
挙げ句の果てに、陰性が確認され下船した乗客を追え。
もしそんな事したら、その乗客はどうなる…?
コロナという危機を乗り越えたのに、別の“悪病”で人一人の人生を破滅させるのか…?
この未曾有のウィルス・パニックを面白がり、船内の人々の命の事など何とも思ってない。
当初は“マスゴミ”だった記者の上野。結城と対し、マスコミの在り方を改める。
コロナは報道やマスコミの在り方も考えさせられた。何を報道すべきか…?
桜井ユキ、クールビューティーだった。上司役の光石研、今回はヤな奴だった。いい人になったり、ヤな奴になったり、本当に最高のスパイス!
見ていて憤りや訴え、反論したい事ばかり。
だけど、それだけじゃない。
苦境の中で育まれる絆、人の優しさ。国境を越えて。
当初は連携が取れなかったDMATとクルー。DMATは治療優先、クルーは乗客のケア優先。
それが分かり合えた時、互いに対する信頼は強固なものに。双方があって、乗客の命も救われる。
船からのあの差し入れ。疲労困憊の身体と心に染み渡るのが見てるこちらにも伝わってきた。
乗客を献身にケアするクルー羽鳥を、森七菜が熱演。
皆が気遣ったアメリカ人夫婦のエピソード。
母子乗客に些細な差し入れをする外国人クルー。
下船後、受け入れ先の病院で、離れ離れになる幼いアメリカ人兄弟。陽性の弟の為に、陰性の兄は…。
これらのサブエピソード、胸打った。
私ゃ結構他の映画でもサブエピソードに惹かれる。不満を抱きつつも助力する受け入れ病院の医師の滝藤賢一も良かった。池松と飲み交わした缶コーヒー。
規則に反する事もあった。規則だけで助けられない事も。
こういう時こそ、立場や国境を越えて、人は繋がる。それを“人道”と呼ぶ。
忘れもしないあの時の事を描き、メッセージを込めた社会派作品である一方、スリリングなエンタメにも仕上がっている。
日本では…特にメジャー作品であまり無い社会派エンタメとして、上々の出来。
関根光才監督の手腕。
オリジナル脚本なのもポイント高い。福島原発事故を題材にしたNetflixドラマも手掛けた増本淳の徹底リサーチの脚本。
美化されている点もあるだろう。脚色もあるだろう。描き切れていない点もあるだろう。事実とは異なる点もあるだろう。ステレオタイプな描写やご都合主義な点もあるだろう。実際にあの現場に居た人たちからすれば納得いかない点もあるだろう。
それらを踏まえても、私たちが見なくてはならない力作。
本作はあくまでダイヤモンド・プリンセス号内で奮闘し、乗客たちを下船させ、受け入れ病院に送り届けるまで。
これから始まるのに、まるで無事解決ハッピーエンドのように描かれるが、使命に努め、役目は果たした。一つの安堵感は間違っていない。
寧ろ、言いたい。お疲れ様でした。ありがとうございました。
しかし、その後の爆発的感染拡大を思うと…。やるせなくなる。
こんなに奔走したのに…。苦境を乗り越えたのに…。
あの時点でこれからそうなるとは、誰も思っていなかった。
何もかも変わり、息が詰まったような数年間。
まだ終わりじゃないが、私たちはそれを乗り越えた。
そこから学べる事だってある。
奔走した人々が居た。
あの時の事を、私たちは忘れてはいけない。
マスコミには報じられないまさにフロントライン
題材はいいと思うが…
予告で観たときは豪華キャスト陣と内容で、とても期待していました。
そのため初日の仕事後に行ったのですが…映画としてはそこまで面白味を感じませんでした。
先週観た『国宝』があまりにもよかったので(こちらは予告を観たときはまったく期待していませんでした)、比べるものではないのですが、ついつい比較して観てしまっている自分がいました。
とはいえ、新型コロナウイルスの症状が発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号のことは今でも鮮明に覚えています。当時、未知のウイルスに自身も感染するかもしれないにも関わらず、心身を削り対応された医療従事者には頭が上がりません。
新しいウイルスに挑み続けた人たち
ダイヤモンドプリンセス号
初めて新型コロナ患者を出した
…まだ記憶に新しい
悪夢の様な時間
当時TVのニュースで毎日報道され
外からの状況はわかっていたけど
船内の状況は全くわからなかった
医療従事者そして船内で働く人たちは
本当に大変だったと思います
国の厚労省
ボランティア災害組織(DMAT)
船内のクルーたち
そして開院する前の病院の受け入れ等の
使命感のある人達のお陰でこの惨事を
終わられることができた
本当に感謝ですね
ここまで来るまでに沢山の問題があり
ルールを緩めながら進めてきた
スムーズには行かないこともあって
考えながら悩みながら解決してきた
マスコミの対応もその一つ
桜井ユキと小栗旬の
屋上で話すシーン印象的です
咳一つしただけで睨まれたり
マスクしないと言われたり
誰もがパニック状態だった
未知の怖さがあった
その様な中で医療従事者たちの
懸命な努力によって私たちの今があります
あれからもう5年、未知のウイルスに怯えた記憶を思い出した
2020年2月、乗客乗員約3700名を乗せた豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1名に新型コロナウイルスの感染が確認され、船内では多くの人がPCR検査で陽性となっていた。日本には大規模なウイルス対応を専門とする機関がなく、厚生労働省の要請で災害医療専門の医療ボランティア的組織DMATが出動することになった。彼らは治療法不明のウイルスを相手に自らの命を危険にさらしながらも、乗客全員を下船させるまであきらめずに働いた、という、実話を基にした話。
ほんの5年前の実話を元にした作品で、マスク未着用シーンや時系列を多少変えたなどの部分が有るそうだが、概ね実話に基づいたストーリーでなかなか緊迫感があった。
未知のウイルス、と言うだけで怖れて、怯えてた当時の自分を思い出した。
最初の頃は陽性になっただけでバイキン扱いされ、家にスプレー缶で落書きされたとか、夫婦が離婚したとか、自殺したとか、近所でも大変な目にあった家族の話を聞いた事があり、やはり未知、という物にみんな恐れてたなぁ、なんて思い出した。
DMATや厚生労働省が頑張ってくれたことに改めて感謝したい気持ちになった。
出演者はみんな良くて、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一などみんな必要な役を実力通り演じてて見応えあった。
中でも、窪塚洋介と松坂桃李がカッコ良くて、小栗旬はハートフルだった。
それと、森七菜の英語が上手いのに感心した。
桜井ユキの心の葛藤も見所だった。
面白かった。
コロナ初期
実際に体感したコロナ初期の混乱を思い出した。それぞれの立場の人のそれぞれの苦悩。経験がない中で判断しなければならない状況。本当に大変だったのが伝わる。映画の中だけど、極めて現実に近くて、不思議な感覚だった。描かれる複数の家族愛が泣ける。兄弟とか、池松くん夫婦とか、素敵だ。
さて、舞台挨拶つき。これだけ豪華メンバーのやつ当たってよかった!小栗旬はやはりオーラがある、かっこいい。笑うとくしゃっとなるのがずるい。あとは窪塚洋介、この人はトーク力があって、顔ももちろんかっこよくて、不思議なオーラだった。小栗2、おもしろかった。もともと森七菜ちゃん好きで申し込んだけど、森七菜はイメージ通り、ちょっと思ったより緊張してる感じだっけど。映画中の英語は頑張ってたね。印象に残ったのは桜井ユキ、小顔でスタイル良くてかっこいいわーイメージ通りだけど、やっぱり綺麗だわ〜素敵。
洋画ファン必見!
今年はいよいよアカデミー賞関連作品の上映も殆ど無く久々のレビューになります
本作は企画段階から期待度200%でしたが鑑賞した満足度300%です
更に観ようと決定づけたのは森七菜ちゃんでこちらは満足度500%でしたw
益々ファンが増える事でしょう綺麗だし抜群に良かったです
本作は怒鳴り散らしたり泣き喚いたりはたまた蛇足の長いエピローグと言った
日本映画の大嫌いな部分は一切ありません
洋画の様に静かに淡々とドスの利いたドラマが展開していきます
従って日本映画のファンからはネガティヴなレビューも出てくるかと思います
頭の良いひと優秀な人のアンガーマネジメントはこうなっているんだと
まじまじと感心します
キャスト陣全員の演技のうまさ表現力のすばらしさが心に刺さり
ずっと観ていたい心地よさがあります
パンデミックの正に入り口序章の出来事で
彼らは未知の敵と戦うアベンジャーズであり
最初に勝利を挙げた存在と言えるでしょう
公開初日金曜日午後の客入りも上々でした
是非劇場で観ないと後悔する名作です
全211件中、161~180件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。