フロントラインのレビュー・感想・評価
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誤解と感謝です!
悔しすぎて、切なすぎて、涙が出そうになりました。
そして、最後の池松さんのシーンは涙が止まらなくなりました。
無理を承知で言いますが、この映画は
今ではなく、ステイホームの要請があった頃に見るべき作品です。
凄いメッセージ性があります。
この映画をあのとき放映されていたら、差別も減ったろうし、マスクの買い占めする人も減ったろうし、思いやりのない発言も減ったのだと思います。
DMATの方たちや、厚労省の方たちがこんなに苦労されていたなんて知りませんでした。
(そもそもDMATを知らなかった💦)
この方たちはもちろんですが、医療従事者の方々にも、改めて心から感謝です。
そして、ダイヤモンド・プリンセス号に乗っていた方たち…
本当に大変だったでしょう。
もし自分が異国の地で、未知のウィルスが原因で、家族バラバラにされて、監禁されて、差別まで受けたら、不安なんてレベルではないでしょう。
1番最低なのは、メディアです。
彼らがきちんと報道してくれてたらと思うと、腹が立ってきた笑笑
今からでも遅くない!
多くの人たちが見るべき作品です。
星4にしたのは、前半が当時の身勝手な人たちを思い出して、気分が悪くなって、途中で見るのやめようと思ったからです。
前半の1時間の演出に少々不満ありますが、最後まで見て良かったです。
あと、キャスティングは最高ですね!
やはり使命感で働く人たちを本当にカッコ良く演じてくれてます!
タイトルなし(ネタバレ)
本当の問題は、1000人乗ってる外人への差別だと思うが。
ダイヤモンドプリンセスなんて「ブルジョワのボヘミアンだろ」って僕の嫌いな司書が言っていた。
結局「島国日本」の人達は変な所に潔癖感がある。
医師に聖職意識を持ってもらうよう奉るよりも、お金を使うべきだ。
なお、動画を上げた教授は実在するし、言っている事は間違ってない。
ハンセン氏病 HIV 鳥インフルエンザ 肝炎ウィルス と言った感染症はその病気よりも差別が問題なのだ。
それが優生保護法に繋がり、想像上のプラン75がある誕生する。
つまり、殖産興業、富国強兵の経済至上主義な島国のアイデンティティなのである。
大概がそうである。
風土病とはそう言う根源である。島国根性は昔からそう言うアイデンティティなのだ。
コーカソイド系はマスクなんてしてない。
多分「何回かパンデミックにはなったろうな」と思うが別に何も気にしなかった。
最悪のタイミングでの鑑賞
実話ベース
やっと観ました。2020年2月に起きたダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの集団感染を題材にしたお話ですね。もう5年も前なのか…。当時ニュースで連日見ていたはずなのにどこか他人事みたいに感じていて、新型コロナウイルスが全国に拡がってきてから事の重大さに愕然としたんだよな。
未知のウイルスの治療にあたる災害派遣医療チーム(DMAT)を中心に描かれるんだけど、私は一貫して命を救う事だけを考えて動く仙道(窪塚洋介)が好きだったな〜。まあもちろんリーダーの結城(小栗旬)とか厚労省の立松(松坂桃李)の連携とかも胸が熱くなったんだけどさ。
ニュースだけでは知らない事もたくさんあったし、何となく覚えてる事柄の裏側も知れたので観てよかったと思う。クライマックスの岡崎医療センターへの乗客を運ぶシーンのドキドキした。医師の宮田を演じた滝藤賢一さんがめちゃくちゃよかった。
実話ベースで真摯に作った作品だと思いました。観てよかった。
珍しく真面目なレビュー
今回はおちゃらけた寄り道は一切しませんね。
疫過による甚大な被害に遭われて不幸にも命を落とされた方々も多数いらっしゃる題材だけに、珍しく真面目に語ってみますね。
この事件はニュースで見たか見なかったか程度にしか覚えていないんですよ。もう長い間、テレビを観るといった習慣がなくなってしまったもので。
加えて、当時はコロナへの恐怖も危機感も持っていませんでした。
後に私も罹患することになったのですが、軽い風邪程度の症状で済んだのは幸運でした。
実話ベースのお話ということで、ある程度の脚色はあるにしても、あからさまなエンタメテイストは避けられていましたね。
それだけに小栗旬のオーバーアクション気味の演技が浮いているように感じたのは本音。どうしても“ルパン三世”に見えてしまって困りました。
一方で松坂桃李は、こういうシリアスな劇で特に映える役者さんだと思いました。
表現者としてのスキルを磨くためにTVドラマへの出演を固辞していらっしゃる窪塚洋介の静と動の振れ幅を見せる演技にも魅入りました。
ですが、あまりにもイケメンの揃い踏みだったので、そこに違和感も覚えました。ここに小日向文世や佐藤二朗やあたりをキャストするなどの緩急をつけてもよかったんじゃなかな?と思いました。
別に小日向さんや佐藤さんがブサメンとは言っていませんよ。
枯れた大人の魅力を存分に発揮できる性格俳優さんがメインキャストにいてもよかったと思って。その点では滝藤賢一の登場はホッとしました。
今事件に限らず、報道という大役を時折はき違えてしまうマスコミのありかたの葛藤をニュースキャスター役の桜井ユキが好演でした。
劇中でモニタに流れるテロップの「ただ正しいだけでは組織は動きません」が大変印象的で重い言葉だと思いました。
正義。そんなものがないことは古今東西、火を見るよりも明らかな事実です。しかし何事においても決断は迫られるわけですよね。そこでリーダーシップ発揮して、なおかつ責任を取れる人物が“正しく”導いてくれないと大変困ります。
それ以前に、個々の決断はもっと大切だとストーリーの中のいくつものエピソードを観て思いました。結城が立松に託した言葉「偉くなってくれ」は旧態依然とした縦割り行政へのカウンターパンチだと思いました。
エンタメテイストを避けたことが、とても効果的に働いていました。実話ベースならではの臨場感や緊迫感がとても上手く演出されていて、飽きさせることなく一気に観せることに成功していたと思います。
なのに★-0.5は小栗旬のルパン三世の件です。小栗さんは何も悪くないです。勝手にそれを連想してしまった私が悪いです。
そして慣れないことをすると、途端に薄っぺらいレビューになってしまいました。
日本人として価値のある作品
かっけー
現実に起こった事件をテーマにした映画。個人的には「突入せよ!あさま山荘事件」を彷彿とさせました。とにかく、小栗旬、窪塚洋介、松坂桃李がかっこいい。「国宝」でいい演技した森七菜もよかった。
でも、当時の事を思い出してしまいました。マスコミから発信される情報や、ネットの情報に右往左往して、少なからず「自粛警察」的な思考になっていたし、今でも「インフルエンザが大流行」の報道で、思わず身構えてしまう自分に反省。
俳優さん達は抑制した演技なのですが、その中に実際にモデルとなった医師や公務員の使命感と情熱があふれていました。
得に、松坂桃李が嫌味な官僚なのかと思ったら、窪塚洋介の言を借りると「無茶する役人」で、かっこよかった。
思ってたより面白かった。
あの日あの時の出来事を忘れてはいけない。
私たちが日々目にする“情報”は、実はほんの一部にすぎない――。
『フロントライン』は、ダイヤモンド・プリンセス号の裏側で何が起きていたのか、当時の混乱・葛藤・理不尽さを丸裸にするような作品だった。
当時はコロナに対する知識は乏しく、私の勤務先でも目の前の対応で精一杯だった。
クルーズ船の現場は完全な手探り状態。それでも伝令が不十分なまま「上陸させるな」「感染拡大は許さない」といったトップダウンが続き、最前線の人々は矛盾とジレンマに押し潰されそうになりながら、必死に命をつなぎ止めようとしていた。
D-MAT隊員、医師、看護師、船のクルーたち――
彼ら自身も感染リスクに晒され、家族までもが差別や風評被害に苦しめられていたのに、それでも目の前の人を救おうと立ち続ける姿は胸に迫る。
船内でコロナに感染した外国籍男性が運ばれる際。婦人は「行きたいなんて言うんじゃなかった」と漏らす場面や、医師会の突然の撤退など、現場の混乱と孤独感が容赦なく描かれる。
一方で、トラブルを“いい画”として切り取るメディア、感染症対策を最優先とする政治、船内感染率50%という衝撃。その報道を見て、当時の私は自身の家族や職場、限りなく狭いコミュニティーでしかものを見ていなかったことに恥ずかしく感じた。
この有事が、どれほど人間の意思の脆さを露わにしたか思い知らされる。
心に残ったのは、任務を終えて帰宅した医師が妻にかけた「なんかつらいことなかった?」のひと言。自分こそ極限状態を生き抜いてきたのに、それでも家族を気遣うその優しさに、思わず胸が詰まった。
混乱の裏側にあった“人の強さと弱さ”を静かに突きつける作品。温度が高いのに、どこか冷静で、観終わったあと深く考えさせられる一本でした。
エンタメ性は置いて…
DMATの存在、活躍はNHKの新プロジェクトXを見て知っており、スムーズに本作を観ることができた。派手さや無理に感動に持っていこうとする飾りが削ぎ落とされ、非常に好印象、日本では珍しい作りだと思う。ドキュメンタリー+α的な、個性溢れる俳優陣がそのαの部分を好演していた。
マスコミの存在意義
面白かった。脚色はしていると思うがダイヤモンドプリンセス号でこんなことがあったのかなと感じさせられた。専門ではないDMATが自分達しかいないと奮起して活動しているのは見ていてわかる、もし自分が乗船員だったら感謝しかない。
マスコミは視聴率気にするとこちらを煽る偏重的な放送はするんだろうなあ、数字が取れなければ担当者は大変かと思う、それは世の中の営業マンと同じ。数字があってこその仕事だが、では世の中のサラリーマンが数字取るために欺瞞や詐欺、嘘で固めた仕事をしてまで数字を取るかと言われるとほとんどの人はしないでしょう。もししたら新聞、テレビなどのマスコミさんで報道されかねない。やっていいことと、悪いことの区別くらい人として持っている方々が多いと思う。最近ではオールドメディアと呼ばれるマスコミはやってはいけない一線を越えているような気がする。
感染症対策がメインだったがそこが1番考えさせられる映画だなと思った。
乗客と接する最前線のヒロコ(森七菜)
大画面で観て正解でした。臨場感を楽しめました。長回しワンカットもあり、カメラワークが見ごたえがあります。
ヒロコに扮する森七菜さんが沢山登場して良かったです。
仙道(窪塚洋介)が好きです。キャラクターが窪塚洋介さんらしくて良かったです。
苦悩する結城(小栗旬)が主人公というところもポイントで、純粋で真っ直ぐな性格で好感が持てました。『シン・ゴジラ』(2016年公開)のパニック感を思い出したり、ゴジラつながりで『ゴジラVSコング』(2021年公開)に出演した小栗旬さんの変顔を思い出したりしました。
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客が亡くなったとしても、DMAT隊員のせいでも受け入れた病院のせいでもありません。
この映画は、いろんな状況に置き換えて考える事ができて素晴らしいと思いました。
-- 妄想 --
①ダイヤモンド・プリンセス号が日本の横浜港に来たタイミングで騒ぐ計画。
②PCR検査というキャリー・マリスの発明をマッチポンプのために使用する。
③マスコミであっても例外は無く、組織の頭は身内以外には冷酷非情である。
④COVID-19は特許が存在する人工的なウイルスで、本当に怖いのは人である。
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