フロントラインのレビュー・感想・評価
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あの日あの時、私は何を見ていたんだ。
母から勧められて鑑賞しました。
観れて良かった。知れて良かった。
この作品に、劇場で公開されている今出会えて、本当に良かったです。
一人でも多くの人に観て欲しい、いや観るべきだと思いました。
当時、船から乗客全員が下船したニュースを見た時に「いよいよ広まってしまう」と感じたことを思い出しました。
陰性の方々が下船したニュースなのにです。
船の中にいる人達の気持ちを考えようともしなかった。
なんて無知で、自分や自分の周りのことばかり考えていたのかと、今になって心から悔やんでいます。
映画のクオリティについて。
まず、実力あるキャスト陣の演技に安心して作品に入ることができました。
正直、ノイズになるキャストがいない作品は本当に心地いい。有難い…と思いました。
そして、制作陣。
できる限り事実のままに、できる限り丁寧に、届けたいものを正しく受け取ってもらえるようにと思ってくださっていたのかなと、映画全体を通して感じました。
主になる空間は狭く少ない。そして2時間越えの作品。
観客の集中力を保たせるのはとても難しいはずなのに、一切の弛みもなく最後まで惹きつけられました。
(↓若干ネタバレです。)
終わり方も良かった。
コロナが自分事になったのは、ほとんどの人があの後からでしょう。
ですが、あくまでこの作品はダイヤモンド・プリンセス号のお話。
その先には大きくは触れずに明るさを持って幕を閉じる。
私はその終わり方が、逆にズシンと重たいものを受け取ったように感じて好印象でした。
また、最後の文章も感動しました。
あの文がなければ誤解をして騒ぐ人もいたかもしれません。
これだけの技量のある方々がこの作品を生んでくれたことに、心から感謝します。
最後に。
私たちにとって過去になりつつあるコロナですが、いつかまた違う災いが私たちに降りかかるかもしれません。
その時に、あの頃とは違う自分で立ち向かえるようになりたい。
その為にも、まずは目の前にある事をひとつひとつ見つめ直していこう。
この映画を観て、そう思いました。
当事を思い出して苦しくなった!
語り継ぐべきDMAT奮闘譚
感情がまとまらずレビューが難しい
過去の出来事を元にした作品を今までも見てきたけど今作は、その時代を生きてきたという自分もいるので何か変な感じになった
政府、医療従事者、乗客、クルー、マスコミ、一般者などなど色々な人物の心情や目線があり、鑑賞後なんとも言えない感じになりレビュー出来なかった(今作のその後の展開を体験してきたわけで…)
自分または身近な人が当事者になった時と他人事の時とでは違いが大きすぎて感情移入した時に何も答えが出なかった(難しい)
医療従事者の人たちには感謝しかないのはたしかかな
映画作品として
単純だけど真田先生(池松壮亮)と奥さんの抱擁シーンは泣いた
ブラウン夫妻のところは尺が長い
小栗旬と松坂桃李の関係性の歩みをゆっくり見たかった(急にタメ口に😁)
滝藤賢一と池松壮亮のシーン好き
というか真田先生のキャラが好きすぎた
出来ればその後の展開をダイジェストでいいから欲しかったかな
地味ながら濃厚で見応えはありました
でも単純な作品ではなかった
自分には、ある意味難しかったです
ストレートに良い
敢えて厳しい評価をさせていただきます。
ダイヤモンドプリンセス号におけるコロナに関わる医療従事者に焦点を当てた作品。風評被害で前向きに仕事をしている人達に風当たりが強くなっての家族を巻き込んでまでの苦悩ははかりしれないもので、それでも医療に従事した人達に当然頭が上がらず尊敬にあたいする。
というのは当然の意見だが、映画的には今一つ乗れなかった。今一つ緊迫感が伝わってこない。時間の経過があっという間だったりしてどうもいただけない。もっと船側のクルーにも焦点を当てて欲しかったし、それこそ船長も現れなかったし。
さらに政治的なやりとりもあってしかるべきだし、さらに言うともっと乗客の知られざるストーリーもあっただろうし、医師達の患者からの感染も、もう少し丁寧に描いた欲しかったし。
良かったのは桜井ユキのくだりかな。
良い作品になるべきはずなのに、のめり込めきれなかったので、敢えて厳しい意見を失礼ながら言わせてもらいました。
とにかく感動した、何度も嗚咽寸前
日本でのコロナ禍の始まりのストーリー。
もちろん脚色もあるのだろうけど、とにかく何度も嗚咽寸前でした。実話ベースだからか。
ちょうど、あの頃は呑気に韓国旅行いってたっけな。
医療従事者、クルー、乗客などは想像はしてたけど、その家族、官僚、マスコミまで、それぞれの立場での苦悩がとても良かった。
細かいところ、部屋に入るのに躊躇ったり、ハグするのを躊躇ったり。そのひとつひとつに共感するし感動した。
コロナ禍を知っていると、まだマスクはしてないのかと思ってしまったけど。
ラストの字幕でちゃんと説明するところが優しさを感じた。
俳優陣はもちろん、特に窪塚洋介と小栗旬はかっこいいなぁ。
泣ける回数はここ最近で一番多いかも。
報道と実話
新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船で未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師、船内クルーの葛藤、命懸けの救命劇。
2020年もう5年になるのか、、3711名も乗船してたんですね。
日本は清潔、完璧な医療国であるがゆえ大規模なウイルス対応を専門とする機関がなかったのですかね。ボランティア的組織「DMAT」があることもしらなかったです。
当時は報道みて、確かに上陸したら国内感性心配と思ってたような気がします。大型客船とはべつに国内クラスターも発生し不安でしかない日々を過ごしていました。
私達がしりえる情報はやはり、報道からだと
思います。仕事上、視聴率は取りたいわかりますが、誇張、嘘は駄目た!後でお詫びや訂正で許される内容ではないと個人的に思いました。ましてや、関係者家族をバイ菌扱いなんて、、
実際、医療関係者の知り合いからは生まれたてのお子さんがいるなか勤務していたので、暫く別に暮らしていたと聞いたこともありました。
藤田医科大の話しはなんとなく知っていました、その後ワクチン接種にもかなり貢献されていたようで。
作中の厚労省の方、素晴らしい対応でした。この方のようなトップが増えないかな。
また俳優人、皆様はまり役で、あっというまの終演でした。座長の小栗さんは勿論ですが
松坂さん、窪塚さん、素晴らしい!
実話だからこそ、鑑賞できて良かったです。
困難を前に何を考え、どう行動するか?全ての人に問いかける作品
これは、現場の最前線(フロントライン)で戦った人々を称えるだけの映画ではない。マスコミを非難する映画でもない。今を生きる全ての人に、問いかける映画だ。
感染症対策の最前線での知られざる命を賭けたドラマが、リアルに、静かに、しかし確かな熱量で描かれる。派手な映像はない。オーバーな演技もない。邦画にありがちな「泣かせよう」という演出もない。
恐怖、緊張、迷い、怒り。そうした感情を抱え、それを飲み込んで葛藤しながらも、それぞれの持ち場で、それぞれの役割を果たそうと一歩も引かない人々。
彼ら、彼女らに共通しているのは「人の役に立ちたい」という思い。
船内の医療従事者は、目の前の命を最優先に医療を提供する。
客船クルーは、乗客へのホスピタリティを最優先にサービスを提供する。
対策本部の指揮官や行政官は、後方支援と船外の受け入れ体制の調整に奔走する。
感染拡大の恐怖の中で、戦った人々。彼らは突然、渦中に放り込まれた普通の人たちだ。その普通の人たちが、正解の分からない問題を1つ1つ、判断して答えを出し、行動することで乗り越えていく。そのひたむきな姿に心打たれる。
そして、印象的で心に刺さる台詞がいくつもあった。
結城:「人道的に正しい選択をする」
仙道:「感染の有無よりも、生命のリスクの高い人を優先する」
結城:「ルールを破れないなら変える」。これは、かつて自分が尊敬していた上司に言われた「ルールがあってできないなら、ルールを変えてしまえばいい」という言葉と同じ。私たちは、知らず知らずのうちに、ルールや常識、習慣、慣習、更には「その場の空気」といったものに縛られ、思考や選択肢の幅が狭まっていないか?歪んでいないか?
最後にもう1つ。立松:「自分ではなく、子供に判断をさせるようにもっていった。周りの人の善意に乗り、自分は逃げている(責任を逃れた)」。
これはズシーンときた。自分も、逃げてばっかりだったかもしれない・・・(管理職の方、みんな心当たりがあるはず・・・)。
メインキャストの結城(小栗旬)、立松(松阪桃李)、仙道(窪塚洋介)、真田(池松壮亮)たちは、それぞれ静かな中に芯の強さを感じる演技。特に仙道先生には、命を最優先するという最初から最後までブレない覚悟としたたかさに惹かれる。窪塚洋介ってこんな演技できる役者だったのか。
客船クルーの羽鳥役、森七菜も力の入りすぎていない演技が良かった。
途中から真実に向き合うことを考え始め、自らの報道姿勢を変えた上野役の桜井ユキの演技も嫌みがなくて良かった(吹越満、光石研の2人が引き立て役だったかな)。
忘れちゃいけない滝藤賢一。出番が少ないのに、夜明けのコーヒー飲みながら最後にあんな格好いいこと言うんじゃ、嫌でもみんなの記憶に残るじゃないか!おいしい役だなあ。
本作は、昨年ヒットした「ラストマイル」や「正体」同様、社会派作品だが、エンターテイメント寄りではなく、奇をてらわず、真っ直ぐなノンフィクション寄りの作りだった。
そして、考えさせられる台詞がいくつも散りばめられた、「人としての有り様」を問いかけられるような作品だった。
素直に観て良かったと言える、そして色々考えさせられる映画でした。
史上最高の災害映画‼️❓
できるだけ多くの人に早く観て欲しい!
2020年のダイヤモンドプリンセス号のことを描いた映画。 予想通り...
2020年のダイヤモンドプリンセス号のことを描いた映画。
予想通り、観客の年齢層は高かった。
もう5年前、まだ5年前。そんなことを思いつつ、意外と忘れているなぁって思いながら見てました。
コロナ感染による誹謗中傷、ネットの中だけでなく、実際に看護師を辞めちゃう人や看護医療に携わっている人やその過程に対しての偏見差別。
マスコミの「今日の感染者数」なんていう煽りも影響してたし、ワクチン問題もあった。
2020年に小学校や中学高校に上がった子なんて、入学式後の休校騒ぎもあった。
「コロナ入社組」なんていう言葉も流れた。
映画の中では、それほど大きく扱われていなかったけれど、寄港反対とか受入れ反対、逆に船の乗客からの垂れ幕メッセージや、ホテルに移送後にホテルに隔離されている人たちに向けての応援メッセージもあった。
映画内では六合教授(吹越満)という名になっていたけれど、岩田健太郎教授の感染対策指摘の問題もあった。
この映画で、いろいろと思い出される。
捉え方にもよるけれど、自分にはコロナ対策の現場の3人の男の信頼と友情がメインに見えた。DMATの結城(小栗旬)と仙道(窪塚洋介)、そして厚労省の立松(松坂桃李)の3人。
もちろん、あの状況、あの現場で頑張った医療従事者、船内スタッフにもスポットは当てられているけれど、メインは、この3人のやり取りの様な気がした。
それはそれで、3人の関係は見ていて気持ちのいいものだった。
仙道の正論は、役者・窪塚洋介らしく、感情のこもらない口調で淡々と結城に叩きつけられていた。
結城は、仙道の言葉を救いに、なんとか医療の道を踏み外さないよう、そして、立松を利用し利用される中で友情というか信頼をお互いに持つようになる。
立松は、本当に立松の様な役人が多くいれば、今の行政にはならないだろうなぁと思えるほどだった。
さて「フロントライン」に限ったことではないけれど、映画をはじめドラマの製作は、どうしてマスコミをマスゴミらしく扱うのだろう。
災害・事件を 興味本位の面白さで、それも視聴者読者のせいにして、ことを切り取りニュースにするマスゴミ。
ある意味、テンプレな描写だ。
「フロントライン」でも例にもれず、物語の途中でマスコミ・上野(櫻井ユキ)がジャーナリズムの良心に目覚めたような描写はあるものの、それらは大きい意味での自慰行為なのかといつも思う。 上野の上司・轟(光石研)は、はじめからヘラヘラと上野を煽り、その反響に上機嫌にふるまい、良心に目覚めた上野に「マスコミってのはなぁ」と叱咤する。
別にマスコミの描き方を変えろというのではないけれど、あまりにもワンパターンで、その部分で興ざめをする。「はいはい、でました、出てきました」と思えてしまう。
「フロントライン」の本筋部分ではないにしろ、あるいは当時のマスコミ体制やネット騒ぎを描き入れたかったのだろうけれど、そこは逆に観客の知る範囲、当時の視聴者レベルでの話だけでよくなかったかなと思う。その時マスコミはこう動いてました、っていう裏話を入れる目的は何だろう、と思った。
2020年2月
まだ、PCRも知らないマスクしてない時。
対岸の火事っぽかった、コロナが遂に日本に来るかもと思った、ダイヤモンドプリンセス号のお話。
船にいる人も助けに行く隊員も大変だな〜と思って当時テレビを見ていた記憶が。
豪華キャストで、一体そこで何が起きたのかを詳細に描く今作。
推しの俳優が、全員出ているので見に行ったが、これがよくできている。
MVPは、クルー役の森七菜。たぶんこの人いなかったら客はパニック必死。英語ができるってほんと大事だわ。
もう一人のMVPは、松坂桃李演じる厚労省の立松。
あー絶対コイツ頭硬いヤツだーと思ったが、超フレキシブル&現場の事、理解しすぎ。こんな人が組織に欲しいと思ったのは、自分だけでは無いはず。
そして相変わらず窪塚洋介は、カッコいい。
あれから、もう5年。結構みんなが忘れているが、日本のコロナはここから始まったはず。
この出来事の約2ヶ月後には、緊急事態宣言が発令されて生活は一変した。
「あんたが、船で経験したことが大きな財産になる」と滝藤賢一のセリフが、この物語のテーマなのかもしれない。
日常に戻った今だからこそ観るべき一本。
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