「最前線(フロントライン)で戦うものたちよ」フロントライン Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
最前線(フロントライン)で戦うものたちよ
娘を初めて映画館へ連れて行ったのは3才の時で「トイ・ストーリー」だった。
もう30過ぎたが、今でも年に数回は一緒に映画館へ行く。「F1」に行くかと聞いたら「興味ない」と言うので「フロントライン」へ。来週私の誕生日が来るので娘のオゴリである。
6月28日(土)
新宿ピカデリーで「フロントライン」を。昼前の回でも結構入っていた。
最近は備忘録の意味でストーリーを割りと細かく書いているのだが、今回は書かない。2020年2月に実際に起こった、事実に基づく物語だからである。
あのニュースも観た。あの動画も観た。ワイドショーでも連日報道されていた。
船内で治療にあたっていたDMATがウイルス専門医ではなく災害派遣医療チームである事は報道されていただろうか(情けない事に記憶にない)。
乗客乗員56カ国3711名と医療従事者はダイアモンド・プリンセス号の船内で大変な思いをしていたのだと改めて気付かされた。
当時、船が一度離岸すると発表された時、何故?と思ったが、生活排水処理と給水のためと知り、港に停泊したままでは出来ない事だと納得した。確かに、そういう事は報道されていた。
大学教授の動画に便乗して船内の隔離状況を批判し、あおっていた政治家もいた。
最初に厚労省の役人・立松(松坂桃李)が登場した時、また現場を混乱させるような事をするのだと思っていたら、DMATの指揮官・結城(小栗旬)の意見を取り入れ、積極的に解決に向かって努力していた。彼のような役人も存在したのだろう。結城は立松に言う「偉くなれよ」。
船内で対応にあたるDMATの真田(池松壮亮)、仙道(窪塚洋介)も尽力していた。医療従事者には頭が下がる。陽性患者を受け入れた藤田医科大学病院の宮田(滝藤賢一)が搬送時に7人の重症化した患者が出る中、なんとか無事に受け入れを終え、缶コーヒーで真田と乾杯するのである。
また、乗員(クルー)も大変だっただろう。乗客が全員下船するまで、彼らも下船出来なかった。感染のリスクがある中で誰かが面倒を観なくては乗客は船内に留まる事も出来ないからだ。そして映画でも彼らの努力は描かれていた(少しだったけど)。ドアに貼られたクルーへの感謝の言葉の数々。
多くの人たちの努力と献身で非常事態を乗り越えたのだ。
エンドクレジットで、映画的に複数の人達を一人に集約して描かれている旨の説明がある。最後に下船したのは船長だった事を告げて映画は終わる。
あれから5年でよく映画化出来たものである。ある意味、骨太な映画だった。
共感ありがとうございます。
まさに、観るべき骨太の映画と痛感しました。
余談ですが、娘さんと映画に行けるなんて羨ましい。我が家は「見える子ちゃん」状態です。
共感ありがとうございます!
自分はcovit-19に罹患したので、入院中の事を思い出してより一層深く映画にのめり込めました。SF要素の大きな作品はどうしても理解が難しい部分が出てきてしまいますが、100%真実で自分も少なからず関わっていると、受け止め方もより一層心に刺さります。
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