劇場公開日 2025年6月13日

「マスコミが最大の敵」フロントライン ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0マスコミが最大の敵

2025年6月30日
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鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞194本目。
エンドロール後映像無し。

観たい映画が毎週重なりまくって、でもこの映画なら3週目でもまともな時間にまだやっているはずと信じて今週まで我慢していました。
職場で唯一コロナに感染せず、家族が感染しても自分だけ感染しなかった自分ですが、福祉施設の責任者として、コロナが利用者に出たと聞いた時は、4DXでもう券を購入していたキングダムを諦めて休日出勤して対応に追われた記憶が蘇りました。今ならLINEで5日お休みしてくださいで済むのですが、当時は誰が濃厚接触者の可能性があるのか全員確認し、家族1人1人に電話して次の日利用するかどうか数時間かけて聞いて回ったものです。

そんな自分のエピソードなど全然大した事ない、本作はダイヤモンドプリンセス号のコロナ発生に関わった方たちの話で、遠く離れたクルーズ船の事などなんとなくしか覚えておらず、なんか数カ月隔離されてたんだっけくらいの誤認識していたほどです。
当時のニュースでも船内環境の酷さみたいなのが報道されていましたが、別に誰かが悪意を持ったり、頭悪すぎてそういうことになっていたりするわけない、というのは分かっていましたし、医療従事者当人やその家族を罪人のように扱うのは自分も腹が立っていて、自分の所で感染者が出た時も本人にも責任なんかない、申し訳ないとか思わなくていい、周りの人にも絶対に、責めることがあってはならない、と固く言っていましたが、逆にそういう注意をわざわざしないといけない程当時のコロナに対する恐怖や嫌悪感がすさまじく、それをいたずらに助長していたのが報道だというのがこの作品の裏テーマだと思いました。「でっちあげ」のマスコミといい、マジでいらんことするな。マスコミのせいで亡くなった方がいるかもしれないと思うと腹が立ちました。

また、ダイヤモンドプリンセス号に関わった人たちだけでなく、当時風評被害にさらされながら、自分が感染するリスクもあるのに頑張られた方々に改めて感謝の意を述べたいです。

松坂桃李演じる官僚がほんと頼りになってカッコよく、この前の御上先生の官僚もカッコ良かったので、カッコいい官僚俳優としてこのまま新たな官僚ヒーローを演じて欲しいです。あと窪塚洋介もカッコ良かったのですが、最初フルーツポンチの村上だと思ってました(笑)

ガゾーサ
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