「観終えてからも拭えぬモヤモヤ」フロントライン La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
観終えてからも拭えぬモヤモヤ
我が国にとっては、あのコロナ禍の幕開けとなったダイアモンドプリンセス号でのクラスター発生時に医師・看護師・船内クルーがどの様に奮闘していたのかを描いた物語です。あの時、文字通り命懸けで前線で治療に当たった方々には本当に感謝しかなく、そこは誠実にしっかり描かれていました。でも、観終えてからも何だかモヤモヤが拭えないのです。
「不完全だったかも知れないが、出来る限りの事を遣り切ったんだ」
で終わって良いのかなの思いがずっと後を引きます。しっかり描いて残しておくべき機能不全の組織や政治が、あの大混乱の背後にはあったのではないでしょうか。もう一度同じ事が起きた時、マスコミも国民も政治も賢く誠実に対処できるのでしょうか。その反省は本作に描かれていたのでしょうか。
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