劇場公開日 2025年6月13日

フロントラインのレビュー・感想・評価

全584件中、1~20件目を表示

4.0未来はわたしたちの「善意」で守れるかもしれない

2025年6月16日
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鑑賞方法:映画館

2020年春。
あの日、連日ニュースで報道された「ダイヤモンド・プリンセス」の名。
見えないウイルス、未知の恐怖、混乱と情報の嵐──
その“内側”で命の最前線に立ち続けた人々がいたことを、私たちはどれだけ知っていただろうか。

映画『フロントライン』は、
日本で最初の集団感染が発生した豪華客船を舞台に、医療ボランティア組織「DMAT」の奮闘を、事実に基づきながらもオリジナル脚本で描いた、“記録”であり、“祈り”であり、“証言”のような映画です。

主演の小栗旬さんをはじめ、松坂桃李さん、池松壮亮さん、窪塚洋介さんと豪華キャストがそろい、特に久しぶりにスクリーンでしっかりと拝見した窪塚洋介さんの存在感には胸を打たれました。誰か一人が特別に立ちすぎているということもなく、それぞれの役者さんが、自分の“仕事”に誠実に取り組んでいる姿が伝わってきて、観ている私たちは物語そのものに集中できました。

正義や正解が見えない中、それでも前に進もうとする人たちの姿に、2時間という時間があっという間に感じられました。

2020年、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」に突如持ち込まれた未知のウイルス。閉ざされた海の上で、混乱、恐怖、そして絶望が渦巻く中、最前線で立ち向かったのは、
我々と同じ、日常を持つ“普通の人々でした。

DMAT指揮官・結城(小栗旬)、厚労省の立松(松坂桃李)、現場に踏み込んだ医師の真田(池松壮亮)と仙道(窪塚洋介)、そして若き船内クルー羽鳥(森七菜)たち──

彼らに共通していたのは、
「目の前の命を救いたい」という静かで強い想いでした。どんなマニュアルにも書かれていない“人としてどうあるべきか”という問いに、それぞれの立場で、彼らは必死に答えを探し続けました。

あのパンデミックで、私たちは思い知りました。
食べること、眠ること、働くこと、学ぶこと、笑うこと──
当たり前の日常なんて、この世には存在しなかったということを。

それらすべてが、奇跡のように
誰かの働きや善意のうえに成り立っていたのだと。

医療者、食の現場、行政、報道──
あらゆる立場の“誰か”の懸命な行動が、誰かの命をつなぐ「盾」になっていたことに、改めて気づかされたのです。

はじめに立ち上がったのは、
たったひと握りの心ある人たち。

彼らの「利他の心」と「勇気ある行動」が、やがて周囲を動かし、私たちを救ってくれたのです。

希望とは、きっとヒーローなんかじゃない。希望とは、特別なスーツも、魔法もいらない。ただ「誰かのために」動くという、シンプルで力強い行動のこと。

それはいつだって、
一人ひとりの中にある「善意のかたち」をしている。

未曾有のパンデミックを体験した私たちにとって、
変わったのは、“人々の意識”であり
変わらなかったのは、“人としての本質”だと信じさせてくれる、静かで熱い作品です。

災害が多いこの国で、
日々、自分ではない“誰か”の命を最優先に考えて行動する人たちがいるということ。それはとても恵まれた事実であり、私たちが誇るべき日本の強さでもあります。

けれど、この作品はただ彼らを称えるためだけの映画ではありません。これは終わった過去の物語ではなく、日常の中の“続き”のひとコマ。

次に災害が起こったとき──
「あなたなら、どう行動する?」
そう、静かに、でも確かに問いかけてくるのです。

医者でなくても、官僚でなくても、
ただの“わたし”にも、できることがある。

たとえば、誰かを思いやる「小さな善意」
たとえば、学び、備えるという「意識」

それは、未来の私たちを守る「防護服」になるかもしれない。

「事実は小説より奇なり」──
この映画は、誰もが知っていて、誰もが体験した現実に基づいてつくられています。
だからこそ、誰の心にも静かに届く“本当の力”を持っています。

もしかしたら、
この映画を観ることこそが、
「善意の一歩」なのかもしれません。

どなたのココロにも届く
ぜひ、観ておきたい一本です🧐

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ななやお

4.0一瞬の深呼吸と、顔に刻まれたマスク痕

2025年6月15日
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cma

4.5私にこの真実を教えてくれてありがとう

2025年6月15日
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鑑賞方法:映画館

この作品は、5年前、日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」のニュースを見た全ての人々が、当事者の視点で見ることができる作品だ。

過去様々な事件や歴史の『事実に基づいた作品』を見てきたけれど、自分が当事者となって見ることができる作品を見るのは生まれて初めてだった。それだけに感じるものがとても多く、衝撃が大きかった。

TVニュースに映る横浜港の豪華客船を見ていたあの日、その内部でこんなに複雑で困難なことが繰り広げられていたなんて、当時の私は全く知らなかった。知らないのをいいことに「なんでこんなに時間がかかっているんだろう」とすら思っていたように思う。そんな無知な自分が今は恥ずかしい。
私はどこかで、こういう誰もがやりたがらないことを、誰かがやらなければならない時、行動してくれる人がいることを軽く思ってしまっていたのかもしれない。
彼らのような名もなき人々によって、私たちの日常の平和はいつも守られていることを絶対忘れてはいけないと強く思った。

今後も、コロナや東日本大震災の津波、福島の原発事故のように、誰も経験したことのない危機が突然私たちを襲うかもしれない。そんなときに、疑い合ったり責め合ったりするのではなく、信じ合い、支え合える社会を築くためにも、この作品を通して“知らなかった自分”に気づき、心を動かされる人が一人でも多く増えてほしいと思った。

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AZU

4.5実話ベースの社会派映画、日本でももっと増えるといい

2025年6月21日
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鑑賞方法:試写会

怖い

知的

本作については当サイトの新作評論枠に寄稿したので、ここでは補足的な事柄をいくつか書いてみたい。

まず、「実話に基づく劇映画を、事象の発生からわずか5年余りで公開までこぎつけたことも、邦画界では異例の快挙」と書き、このタイプの映画がなかなか実現しない理由を「政治家や役人や大企業に忖度しがちな日本では往々にして、事故や事件が重大であればあるほど各方面への配慮や調整で長い年月を費やしたり、そもそも関係者の了解や必要な資金が得られず企画が頓挫したり」と説明した。これに付け加えると、医師、厚労省官僚、乗員といった主要な登場人物らの大部分を苦難に立ち向かうヒーローとして肯定的に描いたことも、関係者らから了解と支持を早期に得られた一因だろう。

これまで、実話ベースで社会派の邦画を比較的タイムリーに作るのは、製作・配給を手がけるスターサンズの独壇場というイメージがあった。松坂桃李がやはり官僚役だった「新聞記者」をはじめ、相模原障害者施設殺傷事件に着想を得た小説を映画化した「月」、ドキュメンタリーでも政治の問題に切り込んだ「パンケーキを毒見する」「妖怪の孫」などが挙げられる。一方、今作「フロントライン」、そしてNetflix配信ドラマ「THE DAYS」を手がけた増本淳プロデューサー(元フジテレビ所属、現在はフリー)のラインが確立してきたようで、こうした流れがさらに広がるといい。

また、評論では「ラスト・クルーズ」と「COVID-19 2つの大国の過ち」のドキュメンタリー2本についても触れた(これらはU-NEXTで配信中)。後者によると、武漢の当局が2019年12月の時点で未知のウイルスに感染した患者が大勢出ているのを把握しながら、めでたい国家的行事である1月6日~18日の人民代表大会が終わるまでこの事実を伏せ、20日になってようやく人同士の感染が確認されたと報告したという。もし中国の当局が早期に事実を公表し、各国に警戒と協力を真摯に求めていたら、ダイヤモンド・プリンセス号が香港で乗客を無防備なまま降ろすことはなかっただろうし、クルーズ中大勢の乗客たちが交流するイベントも自粛していたかもしれず、つまりは集団感染を防げた可能性があったのだ。

いろいろ理不尽なこと、腹立たしいこともあるが、前例のない災害、とてつもなく困難な異常事態に、不屈の精神と柔軟な対応力で最前線に立つ彼ら、彼女らのような存在がいることは大いなる希望であり、大勢の心の支えにもなるだろう。

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高森 郁哉

5.0今だからこそ知っておきたい「あの時に何が起こっていたのか?」。「常識との乖離の大きさ」に面白さがある!

2025年6月15日
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本作は、2020年2月に日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」を舞台とした社会派実話映画です。
この事態が発生した後、まさに世界経済が大混乱に陥った新型コロナの脅威が増していきます。
連日大きなニュースになっていた日本の「あの時」を時系列を追いながら、医者、患者、マスコミ、行政など様々な視点を組み合わせて、実話に基づき分かりやすく提示しています。
誰もが未経験だった事態の中で生まれた大混乱から早くも5年が経過しました。
本作の最大の面白さは「常識との乖離の大きさ」にあるので当時のニュースをどこまで覚えているのかで満足度が異なるのかもしれません。
ただ、「あの時」を巻き戻して丁寧に描けているので、あまり当時を覚えていなくても問題ないでしょう。
次に何か大きな危機が起こった際に、私たちが冷静に考察・行動できる羅針盤のようなものが描かれているので今後にも役立ちそうな意欲作です。

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細野真宏

3.5お仕事映画としてはよかった

2025年8月24日
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泣ける

知的

難しい

コロナ禍文学の王道となるであろうエピソードを題材に忠実に描き出そうした映画。
記録映画ではないので脚色がふんだんにあるが、マスコミや一部のキャラクターの描き方がやや公平性に欠けていて、余分な脚色に見えてしまった。あくまで淡々と事実を描いてほしかった感もある。

とはいえ、DMATや関係者の奮闘は詳しく知ることはなかったので、それが知れたことが良かったし学びになった。
お仕事映画としては良かったと思う。

松坂桃李は少し前にドラマで官僚役を演じていたので似たような役が似合うのかもしれない。
小栗旬と窪塚洋介の掛け合いは思いの外、バランスがとれていたように思う。

おそらくコロナ禍文学の代表する作品の1つになるだろうが、単純な公的現場vsマスコミの構造に陥ってしまうのはもったいないのが否めない。これは今時点の印象なので、数年後にまた見れば変わってくるかもしれないが。

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nasuca

4.0あの頃

2025年8月24日
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鑑賞方法:映画館

舐めてた。必見です。この時代を生きた人間として忘れてはいけない、「思い込み」や「恐怖からくる怯え」が正しい事ではないと忘れてはいけない。今もまだ横行するSNSでの「劇場型叩き」はホントに宜しくない。この作品に関わった人全ての思いがちゃんと作品に昇華されていたと感じました。ご油断めさるな、必見です。

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lynx09b

4.5それぞれのベスト

Tさん
2025年8月22日
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難しい

ドキドキ

それぞれのベストのために頑張っている〜!
綺麗にまとまっているし、うまくいく様子が、うーん、フィクション!!感が、ありますが、
かっこよく素敵な俳優さんに没頭できて眼福。
それぞれの葛藤もそれぞれが持っている答えも
良かった。

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T

4.5全世界の人々が観てほしいです

2025年8月20日
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鑑賞方法:映画館

日本中、世界中の人々が観てほしいです。
あの時世界中の人々がコロナと戦ったのでみんなに伝わると思います。
役者の演技も、撮影もちゃんと映画しているので、配信になってもいいので世界中の人に伝わればいいなと思います。
窪塚かっこいい、森七菜ちゃん可愛い。

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monmonshi

4.0知れてよかった

2025年8月16日
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コロナが流行り、世界が一変した頃、私は医療従事者でもないためニュースや身の回りでしかコロナを知ることはなかったです。

もちろんニュースで本作のことも少し知ってはいたが、詳細は知ることもなく、自分事化しておらず遠い話のように感じていました。

そんな私には物凄く心に響くものがあり、鑑賞してよかったと思える作品でした。

自分の知らない所でコロナと向き合ってくださった方々が多くいること、向き合ってくださった方々がいたから今の平凡の日々を過ごせることを感じさせられました。

コロナの大流行が明けて、マスクを外して過ごせるようになりましたが、今だからこそ多くの人に届いてほしい作品だと思いました。

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ここ

4.0いやー、あまり誇張しすぎず、よい塩梅でそれぞれの正義を見せてくれて...

2025年8月11日
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いやー、あまり誇張しすぎず、よい塩梅でそれぞれの正義を見せてくれて、海外のお客さんを取り上げる形も良く、グッとくるところが何個もあって、非常に良い作品でした。踊る大捜査線が好きなので、勝手な解釈でポイントアップ笑
事実に基づいている作品をエンタメにしすぎないで、こうやってみせるのは非常に良かった。悪役がいないのも良かった。

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おれ

4.5素晴らしい

2025年8月5日
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ダイヤモンド・プリンセス号と言えば、なんか不適切な対応でコロナの原因となった〜くらいの印象だったが、その裏に医療従事者の命をかけた壮絶なドラマがあったとは全然知らなかった。みてよかった。本当にコロナで戦った医療従事者の方達には頭が上がらない。

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Yuichiro

4.5日本在住の方々、特に横浜市の中高生や大学生に是非見てほしい映画

2025年8月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

驚く

本日、見ました。
横浜市民なので、「これは見ないと」と思っていましたが、
結論から言いますと、とてもとても良い映画でした。

あの頃、海岸線に目をやると、常に大黒埠頭に停泊していた超大型客船の中で、
あのような事態が起きていたことを改めて思い出すと共に、
誰も先が分からない、何が本当なのかも分からない、
そして自分が感染してしまうかもしれない恐怖のなかで
未知のウイルスと戦ってくれていた”最前線”の方々の苦闘と苦悩の状況を、
この映画のおかげで、垣間見ることが出来ました。

また、この映画の中では、
・誰が、何のために、働くのか?
・自分は、なぜこの仕事をしているのか?
・最前線で働く人の家族は、どんな想いでいるのか?
・誰も経験したことがない状況で、何を基準に判断するのか?
などなど仕事についてとても多くのことを考えさせられました。

私自身、中高学校のPTAの仕事をしていることもあり、
10代の生徒さんや学生さんにも学校で是非見て頂いて、
仕事について考えてみる良い機会になるかと思いました。

最後に、この映画の制作に関わって頂いた皆さんに、大いに感謝します
これは、末長く残していくべき映画だと思いました。

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zen

4.0コロナ前夜

2025年8月3日
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数年経って少しだけ整理がつきました。
このアプリに多くの書き込みをするきっかけともなったコロナ禍についての映画です。
今さらですが初めて知ったことも多かったです。
少し考えればわかりそうですが外国の方も多かったんですね。あと船内に缶詰であったのも勝手に思い込んでいました。
とにかくマスコミに踊らされたのと、自分勝手な反骨心を発揮して外飲みだけは控えていましたが旅行や映画は可能な限り続けていました。世間の差別を感じながら自分の中でも差別心があるのも痛感しました。
日常が実は危ういものであることを自覚しましたし、流行りが終わってかららしきものに感染して後遺症のようなものも自覚しています。決して後悔はしていませんが貴重な体験であったことを振り返れました。

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立丸

4.0緊張感のある映画!

2025年8月2日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

特に見たい映画ではなかったのですが、クルーズ船での初武漢ウイルス感染症発症時の対応に、興味があったので見ました
兎に角 緊張感のある映画でした! 役者が良いのか?、脚本が良いのか?

松坂桃李演じる厚生労働省の役人・立松信貴が、良い人過ぎる人に、脚本され過ぎていると思ったのは私だけでしょうか?
そんな中で批判はあれども、兎に角 活動頂いたDMATの方々には、感謝です!

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jazz須磨

5.0医療従事者の方々の姿勢に、涙が止まりませんでした。

2025年8月2日
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泣ける

知的

難しい

未知の感染症の中、現場で働く医療従事者の志の高さに、頭を垂れました。
まるで戦場みたいな客船内で、ひとりひとりが不安や心配、疲れと折り合いをつけながら、プロとして仕事をする姿。
崇高すぎて、まぶしかったです。

それでも、医療従事者も、普通の人々です。
目の前の病人を助けることは大切ですが、自分自身や家族の健康や安全をもっと優先してもいいのではないでしょうか。
不眠不休で働いて、自分自身が病に倒れては、本末転倒です。
その辺をきちんと見極めて、必要なら緊急時でもしっかり休んで欲しいです。
どんな死に方も、きっと寿命だと、私は思っています。

そして、実話をサスペンスフルな映画に仕上げたこの作品の価値は大きいです。
SNS時代の個人の投稿、マスコミの報道、医療機関の情報発信。
また、緊急時の医療の提供方法、様々な制度の柔軟な運用の仕方。
もし、類似の緊急事態が起こった時、この時の知見をもとに、より的確な対応ができるだろうと感じました。

最後に、一番知りたかったポイント。
立松さんみたいな厚労省の官僚って、ホントにいるのかしら?
世代交代が進んで、腰も低く、物わかりの良い人が増えてきたのかしら?
彼が言った、官僚になった理由が胸アツでした。

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のりたまちび

4.0オールドメディアに踊らされた記録

2025年8月2日
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難しい

本作はコロナ禍の始まりのあの船での実話をもとに描かれているため、作中ではいわゆる東京MERのような大事故が起きてそれを救ってチャンチャン!的なものはなく特に大きな展開とかもさほどなく淡々と、でもとても大事で意味のあることを伝えている映画だと感じました。
コロナ禍、そこから続いた感染者速報、コロナワクチンなど今でいうオールドメディアにさんざん踊らされてきました。本作で描かれているようにテレビ局はとにかく数字になればいい、自分たちの利益になればなんでもいい、毎日伝える悲惨な事件なんかもただの彼らのネタでしかありません。そういうことで垂れ流される間違った情報、一部だけ切り取られた煽りなどコロナ禍を期に私はいわゆるワイドショーというものを一切見なくなりました。
また、医療の面においてもあのコロナの始まりは誰もが得体の知れないウイルスを恐れて医療機関が受け入れなかったことなどは今でも私の住む田舎の病院は続いており、かかりつけの病院にも関わらず少し発熱した際に連絡しても受診拒否される始末です。
コロナ禍も終わったのに何言ってんだ!とか過激なことは言いませんけど
一体何のための病院なのだろう?と思いますしコロナ禍を期に発熱に対しての過剰な対応など医療機関がおかしくなったと思います。
結局、誰もが何かあった場合の責任を取りたくない、それなんだと思います。たしかにそれは誰もが思う気持ちでしょうけど、何度も書きますがそれでは何のために医療機関があるのだろうか?と思いますね。
都会の病院はわかりませんが田舎の医療機関はいまだにコロナ禍が続いているかの対応なのです。
そういう憤りをこの映画を見てすごく感じてしまいました。
あまり映画の内容と関係なくてすみません。

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邦画野郎

2.0どこにも逃げられない。閉ざされた海の上で「何を守るか。」命の前に立ち続けた物語。

2025年8月1日
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単純

「未知の感染症」「密閉された客船」「医療崩壊」これだけ強い素材が揃っていれば、ドラマとしての期待値は当然高くなる。

しかし、蓋を開けてみれば、実話のわりに、映画としての緊張感や感情の厚みに物足りなさが残る。
医療措置の現場描写や船内の緊迫感は一定のリアリティがあるものの、勢いが続かなかった。

演技面では、小栗旬をはじめ、松坂桃李、池松壮亮らが役をしっかりと務めているのは確か。
ただ、どの人物にも「個」としての掘り下げが少なく、感情が揺さぶられる場面はあまりなかった。

とはいえ、現場に残された医療従事者たちの責任感と孤独、正解のない状況下で戦う苦しみを映し出したことには意味があったと思う。

• 世界へ入り込む度:★★☆☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★☆☆☆
• エネルギー消費度:★★☆☆☆
• 配信でも観ます度:★☆☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★☆☆☆

【制作エピソード】
小栗旬は、自分が結城を演じるなら、仙道役は窪塚洋介しか考えられないと思い、自ら脚本を送って出演を打診している。「違うと思ったら断って構わない」と伝えた上で依頼したところ、すぐに「これは自分にとってもやるべき作品だと思う」と返事をもらっており、その後、正式にオファーしてもらう形となっている。

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キネマ紳士

5.0親しみやすい邦画!

2025年8月1日
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泣ける

興奮

知的

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中村あ

4.0言葉ではないもの

2025年7月31日
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ムービー好き
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