「酷評されまくる一部のJホラーよりはずっとマシか」ドールハウス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
酷評されまくる一部のJホラーよりはずっとマシか
今年146本目(合計1,687本目/今月(2025年6月度)9本目)。
日本で放映される、日本語で作成されたホラー映画(いわゆる、Jホラー映画)は、監督さんが少なく、少ない中でも切磋琢磨しないのか同じような展開が多くて、これから6~7月とホラー映画の数が比率的に増すところ(6~7月はほぼ毎週1本は入っている状況)、クオリティの低さに呆れて、韓国映画等、日本から見ても文化理解の推定がしやすい映画に流れる向きもありましたが良かったところです。
今では地域によっては廃れてしまった「この文化」ですが、しっかりと保存されている地域もあるし、伝承としてはよく知られているものなので、それを踏まえてホラー映画として完成させ、極端な穴がない(気になる点は後述)ところまで仕上げたのは、やはり今、どうしても低レベルとしか言えないJホラー映画の競争のグループに一石を投じる意味において意味があったのでは、といったところです。
特段日本の文化について古い知識が求められることもないし、必要とされる知識も明治維新以降の近代日本以降の知識にほぼ限定されるので(一部例外あり)、日本に適法に住んでいる外国人の方等にもおすすめといったところでしょうか。
余り触れている方が少ないのですが、法律系資格持ちとして気になった点は以下まで書いておきます。なお、ネタバレ防止の観点から一部、あえて伏せている部分があります。
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(減点0.3/刑法189条に対する配慮が足りない) ※ ネタバレ防止のため条文番号でのみ記載
後半のシーンですが、勝手にそのような行為を行うことは刑法に触れます(もっとも、道徳的な観点から設けられた罪に過ぎないのは確か)。
※ 日本では「この作業」は、「その作業をメインに行う業者」と行政書士との共管業務に近いところがありますが、それは「その作業を行っても良いですか?」と行政に確認してOKをもらった上で行っているのであり、無許可で行うと刑法上の問題が出ます。
※ 特にこの点に関しては、いわゆる心霊スポットにおいて「この行為」を真似する方がいますので(いわゆる迷惑youtuberのお話)、書いておくべきだったのではとは思えます。
(減点0.3/事務管理と無権代理)
事務管理の管理者にあらゆる代理権が与えられているのではないので、勝手に第三者と契約を結んでも本人の追認がない限り、(表見代理の条件を満たさないなら)無権代理にしかなりません。
(減点0.1/後半のフラッシュ連発が厳しいところがある) ※ネタバレ防止のためあえてぼかして記載
後半のあるシーンで、フラッシュを連発して使うシーンがありますが、やや光の点滅について配慮が欲しかったです。
(減点0.1/民法194条に対する配慮が足りない) ※ネタバレ防止のため条文番号でのみ記載
194条は広く「公の市場や商人」に対して適用があるので、いわゆる「専門店」においても適用があります(それらの施設の管理者が悪意の場合を除く。194条参照のこと)。
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